第153話 新店舗開設
俺達は朝食を食べ終わり後片付けをしてから冒険者ギルドへ向かう事にした、後片付けと言っても<クリーン>を掛けるだけなのだがマリンさんやトルネちゃんが生活魔法を覚えたので練習がてらにやって貰った、皆スジが良いのか生活魔法ぐらいなら直ぐに覚えたらしく今は属性魔法の練習をしているようだ。
大人数で冒険者ギルドへ行くとエイトールさん居たので挨拶がてら登録をお願いしに行く。
『おはようございますエイトールさん、ギルドマスターはまだ帰ってませんか?』
『おはようございますサークルの皆様、王都ではありがとうございました、ギルドマスターは今日帰ってくると思いますよ、ところで今日は大人数ですね、どうしたんですか?』
『はい、今日はクランのメンバーも冒険者登録して貰おうと思って来たんですよ少し人数が多いですがエイトールさんお願い出来ますか』
『うわ~ アーチカさん達メイドさんも凄く強いのでギルドとしても助かります早速基礎から説明致しますね、こちらへどうぞ』
エイトールさんは人数が多いので別室で登録してくれるようだから俺達かテーブルに座って待つことにした。
30分ぐらいだろうか待っていると全員Fランクの冒険者カードが貰えたようだ、メイドさんの中では元々持っていた人が居たが、良い機会だから再発行せずにFランクからやり直して貰う事にした。
『今日からは、みんな冒険者だね、おめでとう』
『ありがとうございます』×20人
『早速ランク上げと行きたいとこだけど先に新しい店舗を紹介するよ少し打ち合わせもあるしね』
『んふふ なんか楽しみね~ クオンの図面では素敵な仕上がりになりそうだし』
『あ~ 私なんて嬉しすぎて昨日寝付けなかったぐらいなのよ』×マリン
『わ 私も自分の店が持てるなんて夢のようです』×トルネ
『僕も張り切って作っちゃいますよ、今回は職人さんと合同で作る事になりそうですけど』
『うん、商業ギルドのゲルマンさんに腕の良い職人もお願いしたからね、でも地下部分は俺達でやらないと無理だと思う』
話をしながら皆を新しい店舗の場所まで連れて行くと商業ギルドの受付嬢であるミランダさんが既に来ていてくれた。
『おはようございますミランダさん』
『おはようございますサークルの皆様』
『もう直ぐしたらギルドマスターが職人達を連れて来られると思いますので少々お待ちください』
『ありがとう、おっ シャンプーとリンス使ってくれているみたいだね』
『クオン様、あれ最高です私がシャンプーとリンスを使いだしてから何人に聞かれたことか・・・』
『ニャハハ 次回からは金貨10枚ニャー』
『えっ ちょっと待ってください、幾ら何でも高すぎでは』
『ニャハハ 冗談ニャ、まだ値段決まってないニャ』
『ね~ 言ったでしょ、1度でも使っちゃうと、もう離せなくなるって』
『そうですね、私もあれを買うためなら何でもしちゃうかもです』
『あはは 何でもは言い過ぎだよ出来るだけ安くなるように頑張るよ』
『うふふ 冗談ですよ、でも皆さん本当に綺麗ですね透き通るような肌艶と良い、艶々の髪の毛と良い羨ましいです』
『貴女もこの店舗が完成したら、いつでも買えますわ』
『そうですね全ての女性のためにもクオン様には早く開店して貰わないとですね』
『あっ ギルドマスターが来られましたよ』
『おはようございますサークルの皆様、今日は大勢ですな』
『おはようございますゲルマンさん、そちらの方が職人さんですか?』
『はい、私が知る限りでも最高に腕の良い職人です』
『ガハハ 褒めすぎだお前さんが雇い主か?宜しくな』
『はい、宜しくお願いします』
ゲルマンさんが紹介してくれた職人さんはロックの師匠のようなドワーフの方で同じように親方と呼ばれているらしい。
早速、打ち合わせをするためにリフォーム前の店舗に入り適当なテーブルに腰掛けて親方にリフォームの説明をすることにする俺は予め書いておいたスケッチを取り出し地下から説明をする事にした。
『・・・・・う~~~ん、こりゃー 幾ら何でもワシ等では無理だ、一度店舗を移動でもしない限り此処までの大規模な地下増築は出来ねーぞ』
『あ~ それは俺達でやりますから大丈夫ですよ』
『おいおい、ワシ等でも出来ない事をお前達でやろうってーのかよ?』
『そうですね、地下を結構深く大きくしましたから1階の床も補強しないと陥没しそうですしね』
『なんだ、分かってるじゃねーか、だから無理なんだよ』
『ロック鉄材は足りそうかな?』
『以前考えていた補強用の鉄骨ですよね大丈夫ですよ』
『親方大体の地下ベースはこの後俺達がやりますので見てて下さい、細かい説明を先にしましょうか』
『ガハハハハ 面白い奴だな、まあ見る方が早いな、よし打ち合わせを続けよう』
俺達と親方の打ち合わせをスケッチを見ながら進めて行き細かなアイデアも盛り込みデザインの説明も終わった。
『ふ~む、しかし良く出来た図面だな素人が書いたとは思えねえ、完全にイメージは出来たぞ』
『結構複雑な事をお願いしたのに流石ですね』
『ガハハ しかし最初に言ったが地下は無理だぞ』
『はい、それはお任せ下さい、ちゃちゃっとやりますよ』
『ロック地下には出来るだけ柱を無くしたいんだ鉄骨で床を頼むよ』
『了解、じゃー僕は鉄骨作るね』
『他の皆で店舗を持ち上げて移動しようか、ミュウ崩れない様に結界を頼むよ』
『分かったわ』
『お お前達何を言ってるんだ、持ち上げる何をだ?』
『あはは 見てて下さい』
ロックを除く5人で2階建ての店舗を取り囲みミュウが結界とフライの魔法まで掛けてくれた。
『じゃ、合図したら横へずらそうか』
『『『『了解』』』』
ミュウが店舗全体にフライを掛けてくれたので2階建ての店舗は簡単に持ち上がり丁寧に横に移動した、これなら地下の拡張もやりやすい。
親方は勿論の事メイドさん達まで驚いている、口をポカンと開けたまま2階建ての店舗が移動しているのを眺めていたようだ。
『なっ なんだと、家事持ち上げやがった・・・どんな力してやがんだよ』
『あはは 家って持ち運び出来たんだ、知らなかったわ~~』
『・・・普通出来ませんよね?』
『あらっ 御主人様は普通じゃないのは嫌って言うほど見てますしね』
『よし、じゃ<アースメイク>で地下を拡張するよオーラとライカでラインを引いてくれムーアは深さを測って』
『『『了解』』』
『マリンさんとリップさん達、一応この平面図の寸法で作ろうかと思うんだけど希望があったら言ってね』
『か 簡単に言うけど地面を掘るの大変よ、数日掛かるんじゃない?』
『クオン、ラインを引いたがこんなものか?』
『んっ 大体こんなところかなロックも確認しといて』
『ちょっと待ってね、鉄骨がもう直ぐ終わるから』
『なっ こんな短時間でこれだけの鉄材を作ったのか?見た所ドワーフのようだが、その若さで腕が良いにも程があるだろう?』
『よし終わったよ、ふむふむ・・・この広さなら鉄骨も十分足りそうですよ』
『了解、ついでにロック<アースメイク>も参加してくれ頑丈に作りたいんだ』
『分かりました、カッチカチで行きましょうか』
『じゃー皆<アースメイク>行くよ、シンクロ注意ね』
『深さは測っておいたニャ、この棒の長さまで掘るニャ』
『『『『『了解』』』』』
『『『『『『<アースメイク>!!!』』』』』』
俺達が<アースメイク>を唱えると一気に深さ7~8メートルほどの地下空間が出来上がり、下へ下りる階段も作ってみた。
『なんてこった、ワシは夢でも見ているのか一瞬で地下が出来ちまった、お前達何者なんだ?』
『俺達は全員土魔法が使えるんですよ、だからこれぐらいの調整なら直ぐ出来ますよ』
『じゃ皆下りてレイアウトのライン引いて行こうか、広さもこんなもんだと思うんだけど』
俺達は横幅の広いゆったりとした大きな階段を下りて客席のテーブルやキッチンのラインを下書きしていく。
『こりゃスゲエな土なのに石のように固められてる・・・どんな魔力してやがんだ』
『あはは 下地になるから頑張って皆で固めたんだよ、ゆくゆくは木材の床と壁にするんだけどね』
『全く信じられねえが見せて貰った図面のとおりだな大したもんだ内で働いて欲しいぐらいだぜ』
『大体ラインは引いたけどイメージしやすいように僕が形だけ作ってみるね』
『<アースメイク>!!!』
ロックがイメージしやすいように土でテーブルや椅子、調理場の配置から立体的に作ってくれた。
『お~ 流石ロックだな、あはは 木目模様まで入ってるじゃないか』
『えへへ それはサービスです』
『す 凄いわ、これもうスケッチした図面どおりの仕上がりじゃない?うわ~ ここが調理場になるのね、すっごい楽しみになってきちゃった』
『ガハハハハ 参った、なんてぇー小僧共だ』
『マリンさんは大丈夫そうだねリップさんどうかな?』
『ええ、スケッチした図面どおりだと思うわ、この高さがあったらビールの木も入りそうね』
『スケッチを見たときも思ったけど、ゆったりとした階段から地下全体が見えるのが実際に見ると凄く素敵ね』
『じゃ、地下の天井を鉄骨で組むね1階の床って言った方が良いのかな?』
『そういえばどっちなんだろうな、あっ そうだロック地面の上に組んでいって1階の高さを少し上げたいんだよ階段を4~5段あがったら1階になるようにしようか』
『うん、それぐらいなら簡単だよ』
ロックは見る見る内に鉄骨を組んでいき、あっと言う間に床が完成した俺の注文どおり少し高くしてある。
そこへ移動しておいた2階建ての店舗を元の位置へ戻した。後は細かなレイアウトだけだから親方に任せようと思う。
『どうかな親方こんな感じなんだけど』
『ああ、参ったよ後は任せておけ今度はワシ等の技術を見せてやる』
『フォフォフォ トルネも店に置く商品をリストアップしないとですな。後はローニア嬢もシャンプーとリンスの製作工程と価格設定をしないとですな』
『ええ、とてもクオン様が作る品質には及びませんが、慣れれば近い品質に持っていけるかもしれません』
『ローニアさんも<錬金術>覚えちゃおうか、どうせ全員覚えて貰うし一緒に練習しよう、実は練習用の薬草類を大量に採って来たんだよ』
『あっ クオン大量って言っても人数が多いから冒険者ランクを上げるついでに薬草採取もやっておきましょうか』
『なるほど、それは名案だね早速行こうか』
『親方、ミランダさん俺達は行きますので後はお任せしますね』
『分かりました、どうかお気を付けて』
『ああ、任せておけ素人に負けてられんからな』
そうして薬草採集に行く事になったが人数が多いので6人パーティに分ける事にした。
マリンさんパーティが「リップ・ヘアー・ノノウ・アイズ・イリヤ」
アーチカさんパーティが「ローニア・キキル・ソーマ・キキ・ココ」
ラスクさんパーティが「ウルカ・ルルカ・エポック・シタ・レイア」
トルネちゃんパーティはクロワさんと2人だが俺達が付くことにした。
ラスクさんは元冒険者だったのでリーダーをして貰う事にした、パーティ設定をするために教会に行かなければいけないと思っていたが、試してみるとサークルのクランメンバー同士なら俺達6人がパーティ設定をすることが出来る事が分かった。
一応薬草の種類や採取方法を皆に説明し<マップ>&<サーチ>で皆へ表示するようにした。
<マップ>&<サーチ>は俺達6人しか使えないがクランメンバーに連動出来るので非常に便利だ。
皆には取りすぎに注意するよう伝え別れて採集した結果、短時間で大量の薬草や魔草が集まった。
『何なの、この反則的なスキルは・・・俺達からは絶対に逃げられないって言ってたのは、このスキルがあるからだったのね』
『あはは 便利でしょ、ちなみに嘘がつけないって言うのは<真偽眼>ってスキルがあるからなんだよ』
『本当に心の底から仲間に入れて貰って良かったって思うわ、敵対したら恐ろしくて夜も眠れないわね』
『んふふ 犯罪行為でもしない限り敵に回る事なんてないんだけどね~ リップさん達は微妙だったからね』
『あはは リップが悪い人間だったら私達も仲間になんてなってないわ』
『私にだって信念があるのよ悪い人じゃないとは言えないけど、自分が正しいと思う事をやってきたわ』
『うん、そこは俺達と同じだね、これからもお互い信念を貫こう!』
『そだ、トルネちゃん<鑑定>使いまくってスキル上げもガンバだよー』
『はい、私の宝物ですから頑張ります』
『さて、これだけあれば皆Eランクに成れると思うよ余った分は<錬金術>に回そうか』
『おっ マリンさん薬草以外に色々採ってるね』
『えへへ 香草と美味しいキノコも見つけたわ♪料理用だよー』
『あはは 心強いな俺にも色々教えてねマリンさん』
『クオン君に教えるなんて恐れ多いけど私の知ってる事なら何でも教えるよ、い~~~っぱい教えて貰わなくちゃいけないからね』
『それに、このアイテムブレスレット素敵過ぎるわ、時間停止って何て素晴らしいんでしょう』
『ニャハハ リーダーと同じ事言ってるニャ』
『あはは そういえばリーダーも最初にアイテムポーチ手に入れたとき凄く喜んでましたもんね』
『そうなんだよ美味しい物を食べようとしたら最高のアイテムだよね、分かるよマリンさん』
『よし、一旦ギルドへ帰ろうか納品しないとね昼から討伐系のクエストを受けたら今日中にDランクに成れるかも・・・まあそんなに慌てなくても良いか』
『あ~ 楽しかったですわ薬草採集って初めてしましたけど面白いですわ』
『んふふ 侯爵令嬢にこんな事させて良いのかなって思うけど楽しんで貰えたら良いのかな?』
『勿論ですわ、初めての体験ばかりで楽しくって仕方ありません』
『うふふ お嬢様本当に楽しそうです』
『また、アーチカとこうして行動出来るんだものクランに入れて貰えて本当に良かったわ』
『元々アーチカさんには最初だけ手伝って貰う予定だったけど、もう居てくれないと困るようになったからローニアさんにクランに入って貰うのは正解だったね』
『そうよアーチカもう立場は同じなんだから、いい加減お嬢様じゃなくてローニアって呼んでね』
『えっ それはちょっと呼びにくいのですが・・・』
『あはは 少しずつ慣れて行けば良いかもねメイドさん達も御主人様じゃなくてクオンって呼んでね』
『う~ん・・・』×メイド
喋っている内にギルドへ着いたので採って来た薬草を半分程出して確認して貰うと全員Eランクに成れるそうだ、早速ギルドカードの更新をして貰い皆で喜びを分かち合う。
『・・・しかし流石にサークルクランですね人数が多いとはいえ、こんなに大量に採ってこれるなんて、しかも状態も最高ですから助かります』
『あっ そういえばギルドマスターが王都から帰って来られましたよ呼んできますね』
『そうですね、お願いします』
そういえばギルドマスターの帰りも待っていた事をスッカリ忘れていた・・・
武術大会で優勝したら報酬を弾むって言う話だったし色々と聞いておこうかな。
『おー 来たかクオン優勝おめでとう、予想通りだったが戦闘内容は予想以上だったぞ、本当に化物だなお前達は』
『も~ ギルドマスター言い方ってものがあるでしょーー』
『あはは きっとギルドマスターは僕達と模擬戦したいんですよ』
『待て!ロックどうしてそうなる?言い過ぎた悪かった、もう勘弁してくれ俺でも死んでまうわ』
『あははははは』×26人
『それよりも大人数だな、どうしたんだ?』
『今日は、サークルのクランメンバーで冒険者登録をしに来たんですよ、それで早速ランク上げに薬草採集に行ってました』
『・・・ちょっと待て、あのおっそろしいメイド達のランクアップ試験誰がやると思ってるんだ?』
『んふふ 大丈夫よほんの20人程だから、でも私達が鍛えたから皆強いわよ~ 覚悟してね♪』
『Cランクだ!』
『えっ ?』
『だからサークルのクランメンバーなら全員Cランクだ、エイトール早くギルドカードを更新してやれ』
『は はい、分かりました』
『ニャハハ ギルドマスター逃げたニャ』
『バカ野郎、俺の身にもなれメイド達の戦闘は見たから十分だ本当ならBランクにしたいぐらいだ』
『あっ でも新しいメンバーも居ますよ8人ほど?』
『クオンから見てどうなんだ、お前ならその新しいメンバーはどれぐらいの実力があると思う?』
『俺に聞くんですか?そうですね・・・あえて言うならAランク以上の実力はあると思いますよ』
『ほら見ろ、俺がランクアップ試験やったら死ぬわ』
『大体心配性のお前がクランメンバーを弱いままにしとく訳ないしなギルドマスター権限でCランク決定だ!』
『フハハ 少し強引だが英断かもしれんな』
『はい、出来ました皆さんCランク昇格おめでとうございます』
『・・・私達、薬草採集しかしてないんだけど良いのかな?』
『まあギルドマスターが良いって言うんだから良いんじゃないか、まあ幾つか討伐系もやってみようか』
『はい、分かりました』×8人
『そういえばクオン、領主様もあれから大変だったんだぞサークルの引き抜きと招待がどれほどあったと思う?』
『ええっ そうなんですか?』
『ああ、領主様も嬉しい誤算だろうがクタクタになってたぞ、後報酬の件を聞いておくよう頼まれているんだが希望はあるか?』
『ん~ 希望と言っても欲しい物なんて・・・・』
『クオン丁度良い事があるわ、新しい店舗の宣伝をお願いしてみたらどうかしら』
『おっ ライカそれ名案かも、俺達は今度エンゲルラントに料理店と商店を作るんですが領主様にそこの宣伝と品の良いお客の紹介を頼んでも良いですか?』
『料理店だと?クオンお前が作るのか大事になるぞ?商店もそうだ、お前達が取って来た素材を全部商店に置くんじゃないだろうな?』
『いえ、経営の方は此処に居るマリンさんとトルネちゃんがやるんですよ』
『ふむ、それなら問題ないか・・・報酬の事で領主様も悩んでいたから、それを言えば喜ぶだろう』
『あはは 分かるわ~ クオン君の料理は危険すぎるわ』
『うんうん』×25人
『・・・何故か納得いかないが、まあ良いかギルドマスターにも場所を教えておきますので領主様へお伝えください』
『ああ、分かった俺から話をしておくよ』
『そだそだ、ローニアさんとこのリーバイ家にも協力して貰う予定なので一応それもお伝え下さい』
『また大物を捕まえたもんだな分かった伝えておく』
『報酬も決まったし討伐系に行って見よーか、どうせならマリンさんの料理店で出す食材を確保しておきたいね、安価でコンスタンスに仕入れ出来る食材考えないとね』
『そうですね~ 肉類なら一角ウサギ、オーク、バイコーン、マナバイソンって所かなハーピーは贅沢か・・・』
『なるほど、ハーピーならダンジョンのが良いかな~ 卵も取れるしね魚系はどうかな?』
『魚系は海が遠いから川魚になるわね、それでも定期的に仕入れるのは大変かな』
『ふむふむ、ダンジョンの中なら大量に獲れる所あるよ』
『ニャー 魚料理もないと寂しいニャー 』
『あたいが獲って来ても良いニャー 』
『それなら魚料理も出せるわね、でも定期的になるけど良いの?』
『ニャー 大量に獲れるから1回行けば数ヶ月分ぐらいは獲って来れると思うニャー 』
『本当に<アイテムBOX>って便利よね、もう安心しかないわよ』
『野菜や果物は市場から仕入れるとして、小麦粉と米は何とかサークル本部の物を使いたいわね』
『小麦粉もダンジョンで大量に取って来たけど店で出すなら農家さんと契約したいね』
『ちなみに2階のレストランではサークル本部で採れる野菜や果物、希少な食材も使ってくれて良いからね』
『うわ~ 本当に良いんですか?かなり高額になっちゃいますけど』
『んふふ 高級食材も使って練習して貰わないとクオンの野望が叶わないもんねー 』
『こらミュウ言い方が悪いぞ、でもまあそうなんだけど2階のレストランは高級感を出す予定なんだから値段も高めにしないとね、その代わり良い食材を惜しみなく使って美味しい物を提供しよう』
『あ~ そういえば2階のレストラン用の大きなガラスを作らないといけないんだったな、ミュウまた珪砂取り行こうか、あれから色々調べたんだけど大量に取れそうな鉱山も見つけてあるんだ』
『良いわよ~ 鉱山に行くんならロックも行きたいんじゃない?』
『そうですね鉄材を大量に使ったから補充しておきたいところですが、今製作中の物があるので直ぐには厳しいですね』
『じゃ後でちゃちゃっと取ってこよっか』
『うん、お願いするよ』
『クオン、デートに鉱山も良いけど、もう少し良い所も考えておいた方が良いわよ』
『あはは ライカ分かってるよ』
『も~ デートじゃないわよ、珪砂を取りに行くだけでしょーー 』
『ニャハハ 楽しんでくると良いニャー 』
『だから違うって言ってるでしょー も~ 皆して揶揄うんだから』
『あはははははは』×25人