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第147話 マリン料理店とトルネ商店


第147話 マリン料理店とトルネ商店



『ごめんねローニアさん無理言っちゃって』


『飛んでもない命を助けて貰ったばかりなのよ?』


『しかも2度目なのよ、何でも言う事聞きますわ♪』


『とりあえず帰ってお茶でも出すよ』



俺はサークル本部に<ルーム>を開きローニアさんに通って貰う。



『えっ う 嘘でしょ?』


『ここってサークル本部ですよね、驚いた何処からでも来れるんですね』


『ん~ ローニアさんになら言っちゃうけど俺達は行った事がある所ならどこでも行けるんだよ』


『・・・それで私の馬車に・・・流石クオン様、飛んでもない事を簡単に言いますわ』


『商人なら喉から手が出る程欲しい能力ですわね』


『でも今日使うのが初めてなんだよ、これを使わないと間に合いそうになかったからね』


『ありがとうございますクオン様、何でも相談に乗りますわ』


『あはは ありがとう実はね<エンゲルラント>に料理店と商店を作りたいんだけどローニアさんと商人ギルドに相談したいんだよ』


『さ サークルが商店を開きますの?飛んでもない事になりませんか?』


『高額素材とかは今まで通りクロワさんとローニアさん経由のオークションに出品する予定なんだけど』


『ポーションとかの消耗品をメインに商店を開こうかと思ってね、料理店の方は大衆向けと少し良い物を出す店を作ろうかと思ってね』


『なるほど、でもどうして私に?』


『ポーションとかを全部俺達が作るって言うのは現実的じゃないからね、ローニアさんが手がけてる商会にも手伝って貰いたくて』


『なるほど、分かりましたわシャンプーとリンスもお売りになりますの?』


『そっか、それも良いかもね他に美肌効果のある化粧液も作れるかも』


『乗りましたわ、いいえ是非お願いしたいですわ!細かいところはお父様にも相談しないといけませんが、今日原案を聞かせて頂ければ直ぐに用意しますわ』


『ありがとうローニアさん、それと商店の場所なんだけど料理店と同じ場所でやろうと思うんだ、良かったら一緒に商業ギルドへ行って貰っても良いかな場所のアドバイスも欲しいんだよ』


『うふふ 分かりましたわ、でも杞憂と思いますよ、クオン様の商品ならどんな場所に建てようと同じですわ』


『あはは それは幾ら何でも褒めすぎだよ』


『料理店の方はクオン様が御作りになりますの?』


『いや、王都でめちゃくちゃ料理の上手い人を見つけてねスカウトしてきたんだよ』


『まあ、それは楽しみですわ、そんな方がクオン様に料理を教わるのなら私通ってしまいそうですわ』


『じゃ 商業ギルドへお願い、とりあえず場所を決めないとね』



ローニアさんにも話しが付いたところで商業ギルドへ向かう事にする、確かギルドマスターはゲルマンさんだったかな。


自宅から近い方なので直ぐに着いた中へ入ると、いつものように応接室のような部屋に通されてお茶を出してくれる相変わらず受付嬢さんは綺麗だ心が和む。


ゲルマンさんも運よく居るらしいので呼んで貰い大人しく待つことにした。



『も~ クオン受付嬢見すぎよ!』


『ミュウとは違うタイプの美人だからね、そりゃー見ちゃうよ』


『えっ も もう、美人だなんて』


『うふふ クオン様はこうやって口説くんですね』


『ご 誤解だ、ちょっと素直に言っただけだよ』


『クフフ 素直って事は本音って事ですわ♪』



ミュウは顔を真っ赤にし、受付嬢さんはクスクスと笑っている。



『クオン様に美人だと言って頂けると嬉しいですわ、でも皆さん御美しいしスタイルも抜群、ましてや透明感のある肌艶、潤いのある髪、一体どんなお手入れをしているのか嫉妬してしまいそうです』


『ニャハハ お世辞でも嬉しいニャー あたい達が使ってるシャンプーとリンスを受付嬢さんも、もうすぐ買えるようになるニャ』


『失礼しました私はミランダと申します、シャンプーとリンスですか?』


『私達が髪を洗う時に使ってる石鹸の事ですわ』


『ほ 本当ですか?そうですか石鹸でしたか私は匂いの少ない上質な香油かと思っていました、もうすぐ買えるようになるって事は、お売りになるのですね』


『その時は私も買いに行きます』


『ミランダさん、その香油を使った新作を作ったんだけど良かったらお試しで1本ずつ渡しておくよ、えっとこっちがシャンプーでこっちがリンスね、はいどうぞ』


『えっ 本当ですか、でも高価なんじゃ?』


『試作品だから、今度感想を聞かせてくれたらそれで良いですよ』


『・・・落ちるニャ』


『ええ、間違いなく落ちるわ』


『み ミランダさん、それ使っちゃったら2度と離れられなくなるから、よく考えてから使ってね』


『そ そんなにですか?分かりましたが・・・使わずには居られないような・・・』


『ニャハハ もう手遅れニャ』


『やあ、久しぶりですなクオン殿』


『お久しぶりですゲルマンさん』


『以前お願いした奴隷を複数人も購入頂いたそうで誠にありがとうございます』


『いえいえ、お陰で俺達も凄く助かってますよ』


『それは良かった、そして今日はどのような用事ですかな?』


『はい、今日は店舗を探しにきたんですよ、土地だけでも結構なんですが』


『ほほ~ 何か商売をなさるのですかな?』


『はい、料理店と商店をやろうかと』


『なるほど、それならば大通り沿いにある広めの敷地が宜しいですな』


『良かったら現地を見せて貰っても良いですか?』


『分かりました、いつか絞り込みますのでしばらくお待ちください』



ゲルマンさんは、そう言い残しまた奥へ行き書類を幾つか手に持って帰って来た。



『では、案内致します』


『流石に早いですねゲルマンさん』


『ハハハ クオン殿になら色々な制限が無くなりますからな選ぶのも簡単なんですよ』


『・・・・・また、曰く付きとか?』


『ハハハ、いやいや今日は普通の物件で御座いますよ』



ゲルマンさんが最初に案内してくれた場所は、大通りから少し開けた場所にある隣接した建物がない1件だけポツンと建っている建物だった。


異世界では珍しい地下1階地上2階、石作りの建物で大きさはそこそこありそうだ以前はどんな店舗だったか分からないが料理店をやるなら喫茶店と言うよりは小さ目のレストランって所だろうか。



『うわ~ ここ良いんじゃない?』


『うん、まだ1件目だけど俺も気に入ったよゲルマンさん中も見て良いですか?』


『勿論です、ささっ どうぞ』



ゲルマンさんに扉の鍵を開けてもらい中へ入ると、商品棚が並んでいたので以前も商店だったのかと予想が付く。


外から見た感じ綺麗な建物だったが、屋内も悪くない傷んでいる所もあるが俺達でリフォームしたら良い感じになるだろう地下にあっても倉庫に使っていたのか壁がなくガランとした所で手を加えやすそうだ。


少し地下室の天井が低いのが気になったが他は問題なさそうだ。



『うん、良いねイメージが湧いて来たよ皆はどうかな?』


『私も良いと思いますわ、此処なら町の中心ぐらいなので移動も便利そうですし』


『んふふ 私達の自宅からも近いからマリンさん達の移動も楽そうね』


『僕も良いと思います料理店にしても2~30人ほどの席が取れそうですし』


『ふむ、商店をやるにしても十分な広さが取れるな』


『私も気に入りましたわ、周りに建物がないのがスッキリしていて良いですね』


『ニャハハ お洒落にリフォームするニャー』


『よし、じゃー ここにしようかゲルマンさん、決まりました買取でお願いします』


『ハハハ 即決ですな、此処は場所が良いので大きさの割には値段が高いのですが良いですかな?』


『ええ、構いませんよ後は腕の良い職人さんを紹介して貰って良いですか?』


『分かりました私も色々とサービスさせて頂きますよ、では早速書類を用意しますのでギルドまで宜しいですかな?』


『分かりました、職人さんとも打ち合わせしたいので、調整して頂けますか?』


『分かりました、お任せ下さい』



一番最初に見せて貰った物件がかなり良かったためかトントン拍子で話も纏まりサークル本部に戻る事にした。


ロックはマリンさん達の武器防具を作ると言いムーアと工房に行ったので俺も新しい店舗のレイアウトを考えることにした。


特に料理店に置く調理道具は念入りに考えた、マリンさんとトルネちゃんが訓練から帰って来たら相談しようと思う。


次にマリンさん達のアイテムブレスレットを作成するためにミュウ・オーラ・ライカに手伝って貰い全員分揃えた。


ローニアさんについては今回の襲撃の事もありサークルクランに入って貰い自衛出来るようにしたかったが侯爵家令嬢にそこまでしたら婚姻にも支障が出そうなので身を守る装備を考える事にした。


ザルガさんなら強く成って貰っても良いかな・・・


そんな事を考えていたらデザートを作る約束をしていたのを思い出す、危ない危ない忘れてた怒られるとこだった。


さて今日は何を作ろうかな・・・そうだ小豆があるんであんドーナツを作ろうかな。


俺はドーナツの生地を練りながら小豆を炊く事にする小豆を戻すのに時間が掛かるんだが、そこら辺はライカに協力して貰い短時間で作れるので問題なし。


大量の粒あんを作った後、ドーナツを次々と揚げていき手早くドーナツの中に粒あんを入れて<アイテムBOX>に収納していく。


ドーナツには軽そうな油が欲しかったので今日はピーナツオイルを錬金術で作った、急いで作ったけど中々の力作に仕上がって満足だ、これから小豆を使った和菓子も色々作れるだろう。


後片付けをしているとマリンさん達が訓練を終えて帰ってきたので次は夕食の準備だなアンドーナツを大量に作ったから軽めの夕食で良いだろう。



『おかえり皆、もう普通に動けるようになったかな?』


『はい、クオン様皆さん頑張ってましたよ』


『クオン君、訓練の途中に野菜畑と果樹園も見て来たんですが何ですかあれは夢の国みたいじゃないですか』


『あはは 俺の国の野菜と果物なんだよ、マリンさんにもドンドン味見して貰うね』


『リンゴって言う果物を味見させて頂きましたが、美味しすぎですあんなに甘さと酸味が調和したような果実を私は知りませんよ』


『あはは リンゴを使ったお菓子も色々あるから、また作り方教えるね』


『は はい是非』


『トルネちゃんやリップさん達は、どうだった?』


『はい、御主人様、何とか転ばずに動けるようになってきました』


『・・・びっくりするぐらい体が軽いんだけど<加減之極意>だっけ、あれのお陰で何とか動けるようになったわよ』


『あはは <加減之極意>は何れ外すから今のうちに慣れて置いてね、慣れれば慣れる程自力でスキル取得出来ると思うよ』


『・・・まあ、頑張るわ膝が痛くないだけでも大喜びだもんね』


『じゃ、マリンさん今日はパスタを作ろうかカルボナーラとコーンスープとガーリックトーストを作るよ、食後には約束どおりお菓子も作ったから楽しみにしてて』


『キャアアアアアアアアアアアアアアーーーーーありがとうございます御主人様』×11人


『食事も楽しみだけどクオン君のお菓子って、どれだけ美味しいのよ』


『あはは 普通だよマリンさんも楽しみにしてて』



パスタは作るのが簡単だから直ぐに用意が出来たので皆を呼んで夕食を食べる事にしたロックとムーアに進み具合を聞いた所、武器防具も明日の朝には完成するようだ。


パスタは、こちらではあまり馴染みがないのか皆珍しそうにしていたが1口食べると言葉もなく美味しそうに食べてくれた。


メイドさん達には何回か作ったのでフォークの使い方も慣れたもんだった、もう箸も器用に使えるようになってきたしね慣れるとスプーンより便利だしね。



『ハッ ま また夢中になって食べちゃった・・・ああ幸せだわクオン君に着いてきて良かった、どうして普通のパンがこんなに美味しくなるのか・・・』


『あはは よし次はデザートだ!アンドーナツって言うんだよ食べてみて』


『こ これってパンじゃないんですか?』


『うんパンに似てるけど、これは油で揚げて作ってあるんだよ、まあ食べて見て』


『いただきまーす!!!』×24人


『パクッ パクパクパクッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


『お 美味しい~~~~~~~~~~~~~~~』×24人


『あ 甘い凄く甘いわ、それにこれパンの生地じゃないのね油で揚げてあるのに、とっても軽くて美味しい』


『ああ~ やっぱり美味しい~~ パンも美味しいけど中身の黒い豆がすっごく美味しいわ』


『美味しいニャー 幾らでも食べれるニャー』


『ああ~ やはりクオン様の食事は最高ですわ♪これだけでも私も此処で働きたいぐらいに・・・』



軽めの夕食にしたけど結構大きなアンドーナツを皆2つも食べてくれた。



『ま またお腹一杯食べちゃった・・・訓練やめたら絶対太るわ』


『あはは 俺達はメイドさんを含めて皆体を動かしてるから大丈夫だよ、皆スタイル良いしね』


『ニャハハ 皆美味しい物を食べるために訓練してるみたいニャ』


『フハハ それがクオンの魔法かもな』


『えー 今日は私から皆さんに報告があります!』


『どうしたのミュウ?』


『んふふ 今日帰ってから武術大会で貰った魔導書のコピーをロアさんと研究してたんだけど』


『まっ まさかミュウ?』


『んふふ はい、そのまさかです私はロアさんのお陰で遂に魔導書のコピーに成功しました!!!!!!!!!!!』


『ええええええええええええええええええええええええええええええええええっ!!!!!!!!!』×24人


『し・か・も私がコピーした魔導書は使い切りじゃありません何回でも使えます!皆さん拍手!!!』


『ええええええええええええええええええええええええええええええええええっ!!!!!!!!!』×24人


『は 拍手ってそんなに軽くないわよミュウ』


『フハハ 流石ミュウだな、しかも飛んでもないオマケ付きか』


『凄いニャー 流石魔女ニャ』


『ふあ~ 本当に凄いですよ革命的かも』


『いつかは完成するとは思ってたけど、凄いなミュウ』


『んふふふふふ も~ 皆褒めすぎだけど褒めて褒めて♪まあロアさんのお陰なんだけどね~ 』


『・・・・・み ミュウ様、それが本当の事なら飛んでもない事になりますよサークルの皆さんも事の重大さが分かってます?巨万の富を手に入れたと同義なんですよ?』


『大丈夫ですよローニアさん俺達は魔導書を売ったりはしませんから』


『・・・そうですわねサークルの皆様なら、魔導書を売らなくても巨万の富を得る事なんて簡単かもしれませんね、私は本当に凄い人達に助けられたんですね』


『んふふ クオンに比べたら、こんな事大した事じゃないわ、さあローニアさんも魔法覚えちゃって』


『あっ でもまだ試してないから私達から使おうか』


『ああ、そうしよう頼むよミュウ』


『ええ、いくわよ』



俺達は食堂で皆が見守る中、武術大会の報酬で貰った魔導書を開く、いつものように本から古代文字が浮かび上がり光り輝く頭の中で<神の声>が響き渡り俺達は<リフレッシュ>を覚えたようだ。


鑑定したところ効果は疲労回復とMPも徐々に回復していくようだ、かなり有用な魔法と言って良いだろう。


俺達6人は、ハイタッチして喜びを分かち合う。



『パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ』


『んふふ ありがとう成功したわ、じゃ次は2回目も使えるかどうかアーチカさん覚えてみて』


『はい、ありがとうございます』



アーチカさんも<リフレッシュ>を習得出来たので、遠慮するローニアさんから順番に皆に回しながら覚えて貰い無事全員が<リフレッシュ>を習得する事が出来た。



『皆おめでとう、でも使う時はバレない様にね』


『うふふ 本当に規格外な事を軽く言いますねクオン様は、でも凄いですMPを消費するのが魔法なのにMPを回復する魔法があるなんて』


『俺達には疲労回復の方がメリットがありそうだよ、永遠に訓練出来そうだ』


『『『『『お ニャ!!!』』』』』


『あはは 冗談だよ』


『も~ クオンの冗談は冗談に聞こえないのよ』


『さて、今世紀最大の発表も終わったし、次は店舗の相談をしようか』


『えっ も もう場所が決まったの?』×マリン


『は 早いです御主人様』×トルネ


『うん、今日買ってきたんだ中古物件なんだけどね、さっきリフォーム案をスケッチしてみたから皆見てくれるかな?』


『相変わらず早いわね~ 見して見して』


『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』×24人


『く クオン様・・・・私の記憶違いかしら私が見た物件と全然違うのですが?』


『んっ ちょっとだけリフォームしてあるけど、どお恰好良いでしょ?』


『・・・これって食事の前にササッと書いてたスケッチよね?どうやったらあの建物がこうなるのかな?』


『あの建物を見てイメージが湧いたんだけど、せっかく地下があるんなら使わないと勿体ないでしょ?』


『だから玄関から直接地下へ下りる階段を広く大きく作って地下も掘り下げて高さ8メートルぐらいにしたんだよ、そこを大衆向けの料理店にしたらビールの木も入るし高い場所から階段を下りて行くと部屋全体が見栄え良く見えるでしょ』


『1階は階段を3~4段上がってトルネ商店にして2階には裏から馬車事スロープで上がれるようにした高級感のある料理店に全面を大きなガラス張りにしたら景色もグッと良くなるよ<エンゲルラント>が見渡せるほど』


『個室も作るから商談や記念日にも重宝される店になるはずだよ』


『・・・クオンもう一度聞くけど、これって食事前にササッと書いたスケッチよね?』


『んっ ミュウも見てたじゃないか、イメージは出来てたから書くのは直ぐだよ』


『・・・クオン君凄いわ、本当にこんなに素敵な店を私に任せてくれるの?』


『ご 御主人様、私がやる商店も凄く立派なんですが?』

 

『うん、商店の方は立体的な商品棚に拘ったレイアウトにしてみたんだ、これなら沢山の商品を置けるし見栄えが良いだろ?』


『あ~ 頭が痛くなってきたわ』


『フハハ クオンはこのサークル本部の図面も数分で書いたのだ今更だろう?』


『・・・オーラ分かってるんだけど何回見ても、どんな頭してるんだろうと思わない?』


『確かにリーダーの発想力には未だに慣れませんね流石リーダーです』


『私もとても慣れたとは言えないわね本当に魅力的な人ですわ』


『ニャハハ でも良く見ると<アイテムBOX>と<アースメイク>を使えば直ぐ出来そうニャ』


『おっ ムーア良く分かったな、そうなんだよリフォームって言ったのが分かるだろ』


『さあ、マリンさんトルネちゃんリップさん達もドンドン意見を言ってね』


『・・・どこまで規格外なのよ』



それからはマリンさんとトルネちゃんの意見も取り得れて色々と話し合った以外にもリップさん達が乗り気で店内はビールの木を置く事を伝えると森をイメージした中々良いデザインになった。


高級感を出したかった2階のレストランも森をイメージしているにも関わらずシックな仕上がりになりそうだ。



『ではでは、お次は皆のアイテムブレスレット作ったから付けて見て、ついでにメイドさん達のは少ない容量だったから新しいの作っておいたんだ、全員お揃いだよ』


『あ アイテムブレスレットってアイテムポーチの事ですよね?』


『うん、そうだよトルネちゃん』


『商人にとっては夢のアイテムじゃないですか、私もいつか頑張って少ない容量でも良いので買おうと思ってたんです』


『うわ~ 私も欲しかったんですが、これめちゃくちゃ高いから買えなかったんですよ』


『喜んでくれて俺も嬉しいよマリンさんの料理店にも倉庫置こうと思ってるんだけど個人で持ってた方が便利だからね』


『私達5人も貰って良いのかしら?』


『勿論だよ、リップさん達も大量の買い出しや武器防具の収納に重宝する筈だからね』


『クオン様、私達メイドの分まで宜しいのですか?今までの物も容量がいっぱいになった事がないのですが』


『うん、新しいアイテムブレスレットは本人しか使えないようにしたし、外せなくしたから紛失する事もない。しかも、腕ごと切られて奪われる事がないように結界をつけてあるんだ』


『あ あのまさかエイトールさんに渡していた物と同じやつですか?』


『そそ、お揃いにしたんだよ』


『えええええええええええええええええええっ』×18人


『あ あれと同じって金貨百万枚以上するって言ってたじゃない?』


『そこんとこは疎いんだけど俺達が使ってる<アイテムBOX>より全然小さい容量だから気にしないで良いよ』


『あ あのアイテムブレスレットってどれぐらいの容量があるのか聞いても良いですか?』


『それも良く分からないんだけどサークル本部ぐらいなら入るらしいよ』


『・・・・・・・あの、おっしゃってる意味が良く分からないんですが?』


『フハハ この城がスッポリ入るぐらいはあるってことだ』


『えええええええええええええええええええええええええええええええええええっ』×18人


『それって、殆ど無限に入るって事じゃない、何て物作るのよ国宝級のアイテムじゃないの?』×リップ


『俺達も今まで必死に隠して来たから皆も頑張ってね♪』


『あはは そりゃーこんなの持ってるなんて誰にも言えないわね、店の倉庫は冷蔵なのかな?』


『あっ 言って無かったねアイテムブレスレットも倉庫も時間停止だから冷蔵は要らないんだよ』


『じ 時間停止って貴方達の<アイテムBOX>だけじゃないの?』


『皆で頑張って時間停止にしたんだ、お陰で<時空操作>のスキルがカンストしたよ』


『・・・・・・・・・国宝級どころか伝説級じゃないですか~~~~~~~~~~~』×18人


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