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第145話 大忙し


『私達メイドも奴隷商にいて全員複数の欠損箇所や怪我をしていたのですが御主人様達が、お買い上げ下さり怪我も直して下さいました、今では給料まで出していただきメイドをしているんですよ』


『あはは 御主人様が神様って事は同意しますよ、私達もそう思ってますから』


『私達もそうでしたが御主人様に驚かれるには、まだまだ早いって信じられます?』


『ま まだあるの?もう本当に驚き疲れたわ』


『あはは まあその内慣れるよリップさんも』


『さって、じゃトルネちゃん次に行こうか』


『つ 次ですか?まだ奇跡が起こるのですか?』


『次は奇跡じゃないよ、奴隷印を消すだけさ』


『えっ わ 私を雇って下さるのでは・・・まっ まさか嘘だったのですか?』


『あはは 皆そう言うんだけど奴隷印を外すだけだよ、商人するのに奴隷じゃなくても良いだろ?』


『あ 安心しました、し しかし奴隷印なんてどうやって』


『うん、見ててロック頼むよ』


『僕がやるのって珍しいですね、でも頑張っちゃいますよ』


『じゃ トルネちゃん動かないでね』


『<ディスペル>!!!』



ロックも魔法を覚えてから土魔法や戦闘のために練習しまくったためか、今では呼吸をするかの如く魔法を操るようになっている、やはり努力に勝るものはない。


ロックの<ディスペル>が発動しトルネちゃんの奴隷印がスッと消えていく。



『よし、終わったよトルネちゃん』


『こ 古代魔法<ディスペル>・・・こ これって王都でも入手出来てない幻の魔法じゃ』


『んふふ どれだけ高く売れようと私達には覚えた方が有用なのよね』


『・・・・・・御主人様達って本当に驚く事ばかりです』


『ふー 座ってるだけなのに激しく疲れたわ・・・一応今日の予定を聞いておいても良いかしら?』


『そっかまだ言ってなかったねリップさん、<エンゲルラント>に着いたら今日はとりあえずサークル本部に泊って貰おうかな、動くのは明日からにしようか』


『あ 明日からって、まだ出発もしてないのに<エンゲルラント>までなら3日程掛かるんじゃ?』


『あっ この馬車って走っても殆ど揺れないから分からなかったんだね、もうとっくに走ってるよ』


『はい?』×7人


『あはは だからもう走ってるんだよ御者席に行って見る?窓から覗くだけでも分かるよ』


『・・・・・・・・・・・・・』×7人


『もういい加減分かったわ、貴方達に「ありえない」って言葉はありえないのね』


『あはは 上手いね、って事で夜には着くから旅を楽しもうか』


『聞きたい事は、まだまだあるだろうけど、まったりと行こうか』


『よし、次は』


『ちょ ちょっと、全然まったりじゃないわ』


『あはは 違うよ俺の好きな飲み物を出すよコーヒーって言うんだ、飲んでみて』



俺は皆の分のコーヒーを入れて行き全員に配る、砂糖とクリープはアーチカさん達が説明してくれた。



『ふ~ 美味いな』


『オーラ御者お疲れさん』


『いや苦にならぬよ、ワシより新顔達の方が疲れておるのではないか?』


『色々詰め込んだからね理解が追い付いてないみたい、まあ直ぐ慣れるよ』


『フハハ ワシでも慣れたかどうか・・・クオンは全部が規格外だからの』


『美味しい、良い匂いなんて落ち着く味、色々な飲み物も飲んできたけどコーヒーか美味しいわ』


『良かったマリンさんも気に入ってくれて、飲み物だけでもまだまだあるから楽しんでね』


『クオン君本当に色々な食材を持ってるのね、私も色んな所を旅したけど驚くばかりだわ』


『んふふ 武術大会でクオンの異名なんて言ってたか覚えてるマリンさん?』


『は はい、確か「無限」だったかと』


『それってねクオンの料理レシピの異名なのよ』


『えっ 多種多様な技の事じゃ?』


『ニャハハ それって勘違いニャー 』


『そういえばエイトールさん、少し話があるんだけど・・・』


『わ 私じゃないわよ、何も言ってないわ』


『クフフ 犯人が語るに落ちたわ♪』


『あっ あはは ご ごめんなさい、つい色々と聞かれちゃって・・・あはは』


『あはは ってもうエイトールさんには敵わないな、でもお仕置きを考えました!俺が<錬金術>を駆使して作った笑いポーションです、これを飲むと約1時間笑い上戸になります』


『アーチカさん、宜しくです』


『はい、クオン様』


『えっ ちょっと待って、そ そんな、分かった分かったわ飲むわよ自分で飲むから・・・』


『ぷっ あはは えっ ウソ、ぷっあはははは あはははははは お お腹痛い ぷははははははははは』



エイトールさんにはサークルの恥ずかしいネタをバラシタ罰として笑いポーションを飲まされ、メイドさん達に擽られながら1時間笑い転げる事になる、まあお仕置きとしては妥当だろう。



『ゼーハー ゼーハー や やっと治まったわ』


『あはは エイトールさん実は、まだ数本あるんですよ』


『ご ごめんなさい、もう言わない絶対言わないから、もう1本飲んだら笑い死んじゃうわ、お願い許して』


『う~ん、それなら俺達の専属受付嬢になるってとこで手を打ちましょうか』


『なります喜んでなります、こちらからお願いします!』


『んふふ これからも宜しくねエイトールさん』


『ニャハハ たぶん次に笑いポーション飲むのはミュウニャ』


『ちゅ 注意しとくわ・・・』



これで王都から帰るまでに、やろうとしていたことは全て終わった、後はゆっくりと帰るだけになる。



『リーダー前方にオーク発見しました、どうします?』


『お~ 丁度お昼ご飯にしようと思ってる所で遭遇するなんて鴨葱だ、アーチカさん』


『うふふ 分かりました、お任せ下さい』



俺達は馬車を止め前方にいるオークを討伐する事にした戦闘はアーチカさん達メイドさんに任せたが8匹もいたオークが次々と倒され殲滅されていく。



『うわ~ 本当にメイドさんなの?』


『ニャハハ サークルのメイド部隊ニャ 強くて恰好良いニャー』


『さあ、マリンさんお昼ご飯作ろう』


『た 逞しいわね・・・普通オークが8匹も居たら命の危機なんだけど、でも嬉しいわ貴方達と居たら素材も取り放題ね』


『あはは 皆解体宜しく!』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』


『僕テーブル類とコンロ作っちゃいますね』



俺は皆が解体してくれたオークのバラ肉を薄切りにしていき、その一方で米を炊いていく。



『やっぱり凄いわ、よく薄切り肉をそんなスピードで切れるわね』


『あはは 慣れもあるけどナイフが凄いんだよマリンさんも使ってみる?カットナイフって言うんだよ』


『へええ~ 良いの?・・・・・・う うわ~ 凄いわこのナイフ何て切味なの怖いぐらいサクサク切れるわ』


『うん、やっぱりマリンさんも上手いじゃないか、帰ったらマリンさん用の調理器具もロックと相談して作るよ』


『ほ ホントに、もう何から何まで嬉しいわ、こんな切味のナイフめちゃくちゃ高価なんじゃない?』


『それの基になったのはダンジョンの宝箱から出たナイフなんだよ、そこからロックが同じ性能のナイフを量産してくれたんだ』


『どれだけ天才集団なのよ、呆れる程ね』


『そこの野菜を煮込んでる鍋はスープなのね』


『ああ、鰹節と昆布で出汁を取って煮込んでから味噌を入れる料理なんだ豚汁って言うんだよ』


『へええ~ 出汁か味噌って言うのも初めて見るわ味を見ても良いかな?』


『どぞどぞ、醤油はお寿司のとき出したよね味見してみて』


『ふんふん、ああ~ 出汁って凄く繊細な味なんだけど美味しいわ、味噌と醤油って辛いけど複雑な味ね』


『うん、出来上がりを食べて見たら分かると思うよ俺の国の調味料なんだ』


『すっごい楽しみよ♪』



それから俺はキャベツの千切りとトマトを添えて生姜と醤油で豚の生姜焼きを焼いていき<アイテムBOX>へ入れていく、豚汁も肉多めにして余っても良いようにたっぷり作った。


予めロックが作ってくれたテーブルとイスに料理を並べて行き出来上がりだ!


街道から少し離れた所なんだが近くに小川もあり景色も抜群で丁度良い、フラッ君達にもメイドさん達が野菜や果物をあげてくれている。



『さあ、出来たよ食べようか』


『う~ん、良い匂いね、これ何て言う料理なの?』


『これは先ほど捌いてくれたオークの豚生姜焼きと豚汁だ!ご飯と食べて』


『いただきまーす!!!』×25人


『お 美味しい~~~~~~~』×24人


『・・・すっごく食欲をそそる良い匂いだと思ったけど醤油って調味料がここまで美味しくなるなんて濃い目の味付けだけどご飯って言ってたお米と良く合うわ、美味しい凄く美味しいわ』


『豚汁って言うスープも何て美味しいの・・・出汁と味噌が合わさると、こんなに美味しくなるなんて』


『もう駄目考えるのは後よ、今は食べるわ!』


『美味しい~ やっぱり利き腕があると食べやすいし、とっても美味しいです』


『プハー な 何でお水がこんなに美味しいの?何で?』


『生姜焼き美味しい~~~~~ ねーねー お代わりってあるの?』


『あはは いっぱいあるよ好きなだけ食べてね』


『パクパクッ パクパクッ バクバクッ バクバクバクッ』


『えっ ちょ ちょっと皆食べるの早っ!!!』



残っても良いやと思って大量に作った豚生姜焼きが見る見る無くなっていく・・・寸胴で作った豚汁も・・・メンバーはいつもいっぱい食べるけど、皆も負けてないぐらい食べるな、でも気持ち良いや♪



『うわ~ 無くなっちゃった・・・めちゃくちゃいっぱい作ったんだけど』


『やっぱりクオンの作る料理は最高よ、久々に食べたから、すっごく美味しかったわ』


『フハハ ワシも食べすぎだ、相変わらず美味いなクオンのメシは』


『御主人様と同じテーブルで食べさせて貰うだけでも幸せなのに、めちゃくちゃ美味しかったです、水まで飲んだ事ないぐらい美味しかったです』


『あはは それは普通の水じゃないんだよオリオンの聖杯から作った魔力水をキンキンに冷やした物なんだ』


『それって、ダンジョン固有アイテムじゃ・・・』


『おっ 流石商人希望だけあって良く知ってるね、俺達はオリオン・コンパス・レチクルのダンジョンを制覇して固有アイテムも取ったんだよ』


『その水はマジックポーション並みの効果もあるんだよ』


『おい、クオン何かトルネが固まっておるぞ・・・』


『も~ クオンのせいよ』


『えっ 俺そんなに驚く事言ったか?』


『・・・普通ダンジョン制覇なんて出来ないわよ、それも固有アイテムなんて幻級のアイテムなんじゃないの?』


『商人なら、そりゃー驚くわ』


『水も美味しいけど、この醤油と味噌に驚くばかりだわ、どこからこれを仕入れたの?私でも知らないわ』


『それは仕入れてないよ俺が作ったんだ、マリンさんにも作り方教えるね』


『つ 作ったのこれを?』


『うん、俺の国の調味料なんだけど売ってないからね、そだマリンさんには<錬金術>も覚えて貰わないとね』


『もう何だってやるわ、でも何故<錬金術>なの?』


『えっ 料理にはめちゃくちゃ便利だよ?』


『んふふ 普通は何故って思うわよ、でも本当に便利なのよ』


『まあ、それだけじゃいんだけどマリンさんなら、きっと俺が驚くような料理を作れるさ』


『うふふ 頑張るわ』


『ところでミュウ優勝した褒賞で貰った魔導書なんだったの?』


『んふふ 癒しの魔法だったわ、「リフレッシュ」って言う見たいよ』


『ほほ~ 早速覚えちゃう?』


『ん~ それがちょっと待って欲しいのよ、魔導書作りは頑張ってるんだけど魔導書のコピーの方が簡単じゃないかと思ってね』


『なるほど、複製出来ないかって事か』


『うわ~ もしそれが出来たら凄い事ですよ』


『でしょ~ まだ出来るかどうか分からないけど一応頑張ってみるわ』


『そうだっ 忘れてたクロワさんにも連絡取っておかなくちゃね、ちょっと<クラントーク>でクロワさんと話するね、今日都合が付いたら本部き来てもらうよ』


『は はい、宜しくお願いします』×トルネちゃん


『<クラントーク>オン!クロワを指定!』


<クロワさん、クロワさん、クオンです、今話出来ますか?>


<ファファファ これはクオン殿、大丈夫ですぞ>


<実はクロワさんに御相談したい事があるのですが、良かったら今晩本部に来てくれませんか?>


<ほほ~ クオン殿からご相談とは珍しいですな、分かりました今の仕事が片付いたら本部に向かいますぞ>


<ありがとうございます、ではお待ちしますね>


『トルネちゃん、クロワさんに都合ついたから今晩聞いて見るね』


『は はい、ありがとうございます、今からとっても楽しみです』


『これで今やっておくことは全て終わったかな?』


『リーダー、エイトールさん大金持って帰らないとだから僕アイテムブレスレットを作りましょうか?』


『あ~ そだね、流石に持って帰れないしギルドに預ける訳にもいかないよね、うんロックお願い』


『うん、ちょっと待ってね』



それからロックが付与リングを加工してエイトールさん専用のアイテムブレスレットを作ってくれた。


どうせなら良い奴を作ろうと思い、皆で協力して大容量・時間停止・エイトールさんしか使えない様に<魔法陣>を組み外せない様にもした。


腕を切り取られる可能性もあるため<物理結界>も付与した、これなら万全だ!



『よしエイトールさん出来たよ、はいこれ皆からです』


『えっ あの、こんなに綺麗なブレスレット貰って良いんですか?』


『んふふ 只のブレスレットじゃないのよ、アーチカさん達が付けている物と同じ性能があるのよ』


『ええっ じゃこれアイテムポーチなんですか?』


『だって、金貨1000000枚ほどあるのに、持って帰れないでしょ?』


『ほ 本当にそんな大金を私に持って帰れって言うんですか?私はミュウさんに預かったお金を賭けただけなんですよ、そんな人生を何回も良きれる程の大金をどうしろって言うんですか?』


『ん~ 私もそんなに儲かるなんて思ってなかったけど、もう言っちゃった事だから仕方ないでしょ?』


『タリリちゃんと美味しい物でも食べて!』


『太る程食べても使いきれないような・・・』


『あはは まあ有って困るもんじゃないし良いんじゃない?』


『あ あの差し出がましいようですが私の見解から申しますと、そのアイテムブレスレットの方が金貨百万枚よりずっと高価になるかと・・・・・』


『えっ トルネちゃん本当?』


『はい、アイテムブレスレットなんて夢のアイテムですよ?』


『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』×25人


『・・・その辺の常識が俺達には無いんだよね』


『ニャハハ まあ細かい事は良いニャ』


『む ムーアさん軽いわ・・・』


『あはは もう作っちゃったし、ささっ 気にしないでどぞどぞ、でもバレないように気を付けてね』


『あぅ ではお預かりします・・・良いのかしら・・・』


『とりあえず家でも買ってタリリちゃんと楽しんで♪』



色んな事があった王都旅行だったが結果的には全員大儲けして帰る事になった、ベクターさん達は儲けてないのか・・・まあお金持ちだし良いか。


夕方に差し掛かる頃、俺達は<エンゲルラント>に帰ってきた、いつものように人気のない所で馬車を降り歩いて門へ向かう。



『本当にこんなに早く着くのね・・・』


『フラッ君達走るの早いからね~』


『貴方達なら空も飛べそうね・・・』


『あはは なんならリップさんの前で飛んで見せようか?』


『嘘でしょ?』


『冗談ですよ!あはははは』


『・・・冗談に聞こえないわ』



俺達が飛び回る所を見たらリップさんがどんな表情をするのか楽しみだ。


<エンゲルラント>の門を潜ったところでエイトールさんと別れ、とりあえず自宅へ行く事にする。


領主様達やローニアさん達は、まだ戻ってないだろう。


しばらく歩いて自宅の前でリップさん達やマリンさん、トルネちゃんが驚いているようだ。



『こ こんな豪邸に住んでるの?』


『す 凄い豪邸ね・・・・』


『沢山のメイドさん達が居るから大きいとは思いましたけど、こんなにとは・・・』



ずっとサークル本部に寝泊まりしてるから忘れていたけど自宅の方もやっぱり豪邸なんだよな、知らない内に贅沢になったかも・・・



『えっと、また後で話をするけど当分この家で寝泊まりして貰おうと思ってるんだよ』


『今日は、サークル本部に泊って貰うけど部屋割りは明日決めようか、身の回りの物も買い揃えないとだしね』


『ちょ ちょっと待って部屋まで用意してくれるの?』


『んふふ 部屋数は多いから皆個室よ♪もちろんマリンさんもトルネちゃんもね』


『わ 私も個室って、私奴隷ですよ?』


『あはは さっき僕が奴隷印外したじゃないですか、もう奴隷じゃないでしょ?』


『えっ あっ そういえば・・・いや、そういう問題じゃないような?』


『サークル本部にも部屋を用意するけど、これから作る店舗から通う事になるだろうし、こっちの方が都合良いと思ってね、今は誰も住んでないから勿体ないしね』


『さっ 入って入って』



豪邸の前でポカンと口を開けて驚いている皆を引き連れて中へ入って貰う。



『うわ~ 中も凄いわね・・・大貴族の豪邸みたい、本当に私達此処へ住んで良いの?』


『あはは まだ言ってる本当だよ、ゆっくりするのはサークル本部に行ってからにしようか』


『そうね、食事までまだ時間もあるし先にお風呂でも行く?』


『ニャハハ 賛成ニャー』


『ふむ、旅の疲れを癒すのには良い案だな』


『クフフ 久しぶりですわね』


『僕も、こっちのお風呂に早く入りたかったんですよ、宿屋のお風呂も良かったですが』


『良いね、じゃお風呂でゆっくりして貰おうか』


『サークル本部って此処から近いんですか?』


『うん、オーラお願い』


『分かった、ここの扉にするか・・・よし良いぞ』


『さっ 皆行こうか』


『えっ ここと繋がってるなら、ここがサークル本部なの?』


『う~ん、説明するより言った方が早いんだよ、どぞどぞ』



サークル本部に招待する人達全員にこの説明をしているが、やはり不思議に思うよねメイドさん達もニコニコしてるから皆驚くのに期待してるっぽいな、まあ俺もだけど。


全員オーラが扉に開いてくれた<ルーム>を潜りサークル本部が良く見える所へ出る、いつ見ても此処からのサークル本部は絶景だ!


巨大な城を囲む高い塀、広大な庭園!頑張って作った甲斐がある。



『わ 私達確か豪邸の中に居たわよね?』


『あは は もう私にも分からないリップ教えて?』


『もう無理・・・私は理解を捨てたわ』


『あ あぅあ???』


『どっ どういう事?ま まさかサークル本部ってあれなの?』



リップさん達は理解不能を示し、トルネちゃんは城を指差しながら何を言っているのか分からない、マリンさんは冷静かな?



『うん、あそこに見えている城がサークル本部だよ、さあ行こう』


『えええええええええええええええええっ』×7人


『は は は 豪邸の次は城だって?ねーリップ?』


『お 大きい・・・王都のお城よりずっと大きいわ』


『もう、何がなんだか・・・』


『あぅああぅ~~~』


『ね~ クオン君達って何者なの?』


『フハハ クオンよ何回目だ?』


『良く聞かれるんだけど俺達は只の新人冒険者だよ!』



驚いてる最中に悪いとは思ったけど皆を引き連れて真っすぐお風呂へ向かう、道中の説明はアーチカさん達メイドさんが詳しくやってくれた。


歩きながら庭園や城、城の中に驚きながらお風呂へ着き水着を着て貰って、高台にある一番景色の良い湯舟に浸かって、ようやく落ち着いて来たようだ。



『夢の様だわ・・・』


『あはは 良い夢ねリップさん』


『マリンさん、貴女も飛んでもない人にスカウトされたもんね?』


『あはは スカウトって言うか私もクオン君の料理を食べて弟子にしてくれるように土下座して頼み込んだのよ』


『も~ 必死で頼み込んだわ・・・そしたら逆にスカウトされたの、あはは 死んでも断らなかったわよ』


『私達は王都で殺し屋をしてたのよ、でも対象が悪人しか依頼を受けなかったわ、そんな時サークルを殺す様に依頼されて、どんな人物か監視していたら全員捕まっちゃったの間違いなく殺されると思ったわ』


『そしたら悪人しか殺してない事を信じてくれて追手からも助けてくれたのよ、王都にも居られなくなったらしくて強制的に匿ってくれて料理店に職まで付けてくれるってどう思う?』


『あはは 私としてはラッキーね、ずっと1人でやってきたから凄く嬉しいわ』


『あなた私達が怖くないの?』


『あらっ?貴女達クオン君に逆らえるの?』


『無理よ、私達の命を助けてくれたんだもの命を掛けてでも恩は返さないと』


『なら私達の目的は同じって事ね、うふふ これから宜しくね』


『貴女も変わった人ね、でも宜しく一生懸命頑張るわ』


『って事で私達も宜しくね』×4人


『あはは こちらこそ』


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