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第144話 帰還


『フハハ クオンよワシでも少し怖かったぞ?』


『ニャハハ でも、もうしないと思うニャー』


『これでやり残しもないですね』


『クフフ そ・れ・よ・り・も』


『クオンってやっぱり・・・・』


『誤解だ!凄まじい誤解だ!!!違うからな!!!!!』


『あ あの御主人様達改めて宜しくお願いします、こんなに良い洋服と靴もありがとうございます』


『『『『『『こちらこそ、よろしくね』』』』』』


『ふふふ 御主人様達は奴隷にも丁寧に喋ってくれるのですね』


『私はミュウって言うのトルネちゃん今まで辛かったでしょ、これからはいっぱい楽しんでね』


『僕はロックです、鍛冶大好きです宜しくです』


『あたいはムーアニャー裁縫が好きニャー宜しくニャー』


『ワシはオーラだ強いて言えば強さを磨くのが好きだ、宜しくな』


『私はライカよ、私も戦闘が好きかしら宜しくね』


『俺はクオンだ、美味しい物が大好きだ宜しくね』


『トルネです、優しい御主人様で良かったです頑張って商人になって稼ぎますので宜しくお願いします』


『うん、クロワさんもずっと1人でやってるから手伝いが増えたら喜ぶんじゃないかな』


『でも、1人が好きだったらどうするの?』


『その時は<エンゲルラント>にサークルの店を建てるよ、トルネちゃんには店長になって貰おう』


『ニャハハ 面白そうニャー』


『えっ ちょ ちょっと待って下さい今クロワって言いませんでしたか?』


『ああ、俺達の専属商人ってクロワさんって言うんだよ』


『ほ 本当ですか、あの店を持たないフリーの商人クロワさんが専属なんですか?』


『私が一度会ってみたい商人の1人なんです、ああ神様ありがとう』


『そんなに有名なのクロワさんって?』


『ほ 本当に知らないんですか凄い商人なんですよ、高ランクでも中々手に入らないダンジョン素材をバンバン売り捌いて飛んでもない素材をオークションに流してる商人なんですよ!しかもあの大量にある素材の入手ルートが謎に包まれているんです』


『どうやって運び出してるのかさえ分からないとか何人もの人がその秘密を解き明かす為に動いてるらしいのですが必ず撒かれるそうです、まるで消え去るかのように』


『えっ ちょ ちょっと待って下さい、ひょっとして素材を流してる冒険者って御主人様達なんですか?』


『うん、言ったでしょサークルの専属商人なんだよ』


『アワワ す 凄い私飛んでもない事知っちゃった、だ 大丈夫です私誰にも言いませんから』


『んふふ そんな事で驚いてちゃこれから持たないわよー』


『フハハ そうだなこれから驚きの連続になるぞ』


『腕は痛くない?後でちゃんと直して上げるからね』


『えっ 治すって?腕はもう痛くないですよ、頑張って左手で字を書く練習しないとです』


『とりあえず冒険者ギルドだな、トルネちゃんもうこのまま出発しても大丈夫かな?』


『はい、大丈夫です御主人様』


『よし、行こう』



俺達はアーチカさん達と待ち合わせをした冒険者ギルドへ着くと既にエイトールさんマリンさんリップさん達が待っていてくれた。



『アーチカさんお待たせ~ 』


『いえ、私達も今着いた所なんです、ところでそのお方は?』


『ああ、皆にも紹介しとくよ奴隷商に行って来たんだけど新しくクランに入る予定のトルネちゃんだ宜しくね』


『宜しくお願いします御主人様』


『宜しくねトルネちゃん』×18人


『大きいわね・・・』


『大きいわ・・・・』


『クオン様・・・・』


『御主人様ってやっぱり・・・』


『ちょっと待て何か誤解をしてないか?』


『い いえ、な 何でもありません、アハハ』×11人


『マリンさんも是から宜しくお願いします』


『いえいえ、こちらこそ楽しみで仕方ありません、もうワクワクしっぱなしですよ♪』


『あはは リップさん達は強制になっちゃったけど、ごめんね』


『何を言うかと思えば全て私達の事を思っての事なのに断る訳がないでしょ?』


『あはは でもまだ言ってない事がいっぱいあるんだけど、ちょっとずつ話すね』


『・・・・・何か怖いんだけど、これ以上何があるって言うのよ?』


『んふふ ちょっと驚くかもね、でも大丈夫よマリンさんもトルネちゃんも知らないからお仲間いっぱいよ』


『・・・もう驚き疲れたわよ、こうなったら何でも来いって感じよ』


『『『『『『あはははは!!!』』』』』』


『おはようございますクオンさん』


『あっ クレアさん、すみません冒険者ギルドの前で集まっちゃって』


『いえ、私もお見かけしたので出て参りました、クオンさん色々と失礼な態度と言動を深くお詫び致します』


『クオンさんの仰る通り私の眼は節穴です、少しばかり世の中を知ったつもりで調子に乗っておりました、申し訳ありませんでした』


『あはは そんな事は良いですよ、でもねクレアさん俺達の事どれ程分かりました?』


『飛んでもない強者としか・・・・私には人を見る目がないかも知れませんね』


『強者ですか?世の中に比べたら弱者かもしれませんよ?』


『・・・・・・・・・・・・・』


『クレアさんには俺達の事を良く知って貰いたいのですが、王都でのサークル専属受付嬢になって貰えませんか?』


『私で良ければ喜んでお受けいたします、しかし宜しいのですか?』


『あはは ありがとう、そうだギルドマスターに伝言もお願いしたいのですが』


『もし、ギルドマスターに相談事をしてくる者がいたらユマ王女も協力してくれるかも知れないとお伝えください、ユマ王女からの預かり物も渡しておきますね』



俺は殺し屋とクソ貴族から回収した資産を従業員達に配った金貨500枚を除き残り全部を渡した。


まあ悪い事をやって溜めてただけあり、まだかなりの金額が残っていた。



『は はい、承りました』


『ああ、それと王都で俺達の実力に気付いたのはギルドマスターだけでしたとね』


『いつか上級ダンジョンに挑みに来ると思うので、その時は宜しくお願いします、では』



俺達は色々な事があり総合的には楽しかった王都を名残惜しみながらも門から出て馬車を出せる所まで歩く事にした。



『ふ~ 行っちゃったか、しかし凄い子達だったわね少年少女にしか見えないのに王都武術大会最年少・初出場・初優勝か、もう人を見た目だけで絶対に判断出来ないわね』


『行ってしまったか、凄い者達も居たもんだな』


『ギルドマスター居たんですか』


『ああ、あの者達も気付いてた筈なのに気付いた素振りは見れなかった、恐ろしい者達だな』


『そういえばギルドマスターに伝言と届け物を預かりましたよ』


『ああ、貰っておこう、ととっ やたら重いな』


『はい、凄く重かったので・・・・ええっ き 金貨?いったいどれ程あるんですか?』


『ユマ王女から孤児院への寄付だそうだ、まあ十中八九あの者達の寄付なんだろうが』


『と 飛んでもない金額ですよ?』


『ああ、孤児院もかなり古くなってきてるんで、これで建て替えれるな』


『それと伝言はギルドマスターへ相談に来る者が居たら王女も協力してくれるとか』


『最後にサークルの実力に気付いたのは王都ではギルドマスターだけだったと』


『あはは 探っているつもりが探られていたのか、どうやらワザとヒントを出してくれていたようだな、全く恐ろしい者達だ』


『ギルドマスター世の中は広いですね』


『ああ、まだまだ化物が潜んでいるんだろうな、しかしクレア気付いたか?あそこにいたメイド達きっと私より強いぞ』


『ええっ クッ 全く気付けませんでした・・・しばらく落ち込みそうです』


『本当に飛んでもないわ』


『あはは 次王都へ来るときが楽しみだな』



       ◇     ◇     ◇


<ユマ王女視点>


『ユマ王女様、少しお伝えしたい事があるのですが』


『どうしたルカ?』


『はい、メルダ・ゲランク伯爵の事なのですが』


『ああ、私が繋がりのある者達を洗えと言った貴族だな』


『そうなのですが伯爵自身の事なのですが今朝発見したらしいのですが衣服も着ずに伯爵の邸宅があったであろう場所に転がっていたそうです』


『邸宅があったであろう場所とは?』


『はい、邸宅が消えてなくなっているのです私も確認しましたが更地になっておりました』


『バカな屋敷が綺麗に無くなる筈がなかろう?』


『おっしゃる事は分かりますが、何もありませんでしたスッポリと抜け落ちるように、付近の者達にも聞いてみましたが取り壊すような音はしなかったそうです、いつもどおりの静かな夜だったと』


『ふむ、何やら不思議じゃな、そして伯爵が裸で転がっておったのか?』


『はい、裸でしたので衣服を着せようとしたら大声で叫び苦しんでおりました、どうやら激痛が走ったかのように』


『・・・今は何処におる?』


『はい、裸で暴れますので仕方なく柵がついている部屋に入れてあります』


『ふむ、つまり牢屋か会ってみよう』


『そ それは御止めになった方が宜しいかと、気が狂ったように裸でもだえ苦しんでおりますので近寄ることも出来ず・・・その糞尿も・・・』


『・・・そうか分かった引き続き見張っておいてくれ』


『それともう1つ、王都で以前から問題があった「バグ」と言う組織が消えておりました』


『消えているとは、どういう事じゃ?』


『はい、消えているのです・・・どこにも存在しておりませんでした本部と思える所にも何もありませんでした人が居た痕跡すら文字通り消えておりました』


『ふむ、なんとも不思議な事だな、分かった引き続き調べてくれ』


『はっ!』



サークルか恐ろしい者達だな・・・人の業とは思えん程に、自業自得とは言え伯爵の奴も哀れな奴よ何故本人が入って居ないかと思えば既に罰を与えておったか話を聞く限り殺されるより辛そうじゃな、しかし結果を見れば良い事尽くしか。


この数日間だけで盗賊の殲滅、武術大会優勝、弟にエリクサーを与え、問題があった貴族を追い込み、殺し屋まで消したのか。


どうやら弟への借りだけでは無くなったようだな是非王都へ・・・いや無駄か・・・借りを返しつつ有効な関係を築くしかあるまいな、いっそ嫁にでも貰ってくれぬか?あはははは 私もどうかしてるな。



       ◇     ◇     ◇


<クオン視点>


『ちょ ちょっと、まさか歩いて<エンゲルラント>に戻るんじゃないんでしょうね?』


『あはは 大丈夫ちゃんと馬車で戻るよ』


『こ こんなに大人数なのよ少なくても馬車が2~3台入りそうなのに、どこにあるって言うのよ?』



リップさんの言う事が全くの正論だとメンバー達がウンウンと頷いている、そりゃー事情を知らなければこう思うよね、でもこの後の驚く顔が見たいくせに皆意地悪だな。


しかし、20人乗りの馬車に現在25人いるから密かにオーラと二人で馬車の中を広げておいた、フフフ皆度肝を抜いてやる!



人気ひとけも無くなって来たし、そろそろ良いかなー?』


『フハハ クオン悪い顔をしておるぞ』



俺は<アイテムBOX>から馬車を出しオーラは<ルーム>を開いてスレイプニルのフラッ君達2頭を連れてきてくれた。


当然のように何もない空間から突如現れた馬車と馬2頭を見てリップさん達とマリンさんトルネちゃんが固まっている、眼を見開いて驚いている所が実に面白い!


しかし、驚くのはこれからだ!クククッ オーラ以外は全員馬車の拡張を知らないので皆驚くだろう。



『嘘でしょ・・・ど どこから出したのよ』


『あはは 驚いた?だから馬車で帰るって言っただろ?』


『だからどこからって、ああもう良いわよ、1台しかないみたいだけど、どうするのよ?』


『えっ ご 御主人様・・・私やっぱり夢を見ているんじゃ』


『んふふ トルネちゃん、驚くのはこれからよ♪』


『さっ マリンさんも驚いてないで乗って乗って』



俺は全員を馬車の中に入って貰い表情を伺った、その光景を見たミュウ達も驚き固まっている俺はオーラに目配りをして笑いを堪えるのが大変だった。


元々の大きさから倍ほどの大きさに広げ長方形の大きなテーブルを囲むようにダイアウルフの皮を敷き詰めたフカフカソファーが並んでいる、50人ほどゆったりと座れる程だ大きくなった分照明も増やし大きなシャンデリアを飾り付け、王都で見つけた豪華な絨毯を敷き詰め土足で踏むのを躊躇う程に、更に良い匂いのするハーブを錬金術で香水に仕上げ匂い袋を作り馬車の中を満たしている。


はっきり言って王都の高級宿屋より高級な部屋にした、妥協無しだ!!!


メイドさん達も余りの変わりように口をあんぐりと開けて驚いている、そうそうこれが見たかった俺は充実した達成感に満足した。



『い いつの間に・・・も~ それでクオン悪い顔してたのね』


『ニャハハ やられたニャー』


『ふあ~ 豪華ですねー』


『クフフ 良いサプライズですわ♪』


『あ あれっ?行きに乗って来た馬車と違うの?』


『く クオン様、こ これは?』


『す すご~い!!!』×10人


『ご 御主人様、馬車の中に入ったんですよね?ここはどこですか?』


『ええっ ななな 何故なんなの?良い匂い???』


『ちょっと幾ら何でもおかしいでしょ?』


『なんて素敵な!!!』×4人


『あはは 皆驚いてくれて嬉しいよ、ちょっとオーラと<空間>を広げてみたんだよ、とりあえず皆座ろうか』



とりあえず全員に座って貰ってお茶を出し落ち着いて話をすることにした。




『空間を広げたって、なにサラっと凄い事言ってるの?ああ もう駄目頭が追い付かないわ』


『元々はオーラの能力なんだけど俺達は<アイテムBOX>を作り出して、亜空間の制御に成功したんだよ』


『ま まさか時間停止の<アイテムBOX>なの?』


『時間停止はライカの能力なんだけどね<アイテムBOX>も時間停止だよ』


『し 信じられない、それなら食材を永遠に保存出来るじゃない、夢の様だわ』


『ああ、クオンと同じ考えの人が増えたわ・・・』


『ニャハハ 流石にクオンが口説き落とした料理人ニャー』


『あの生魚を使ったお寿司も新鮮なフルーツも、これで謎が解けたわ』


『マリンさんなら理解してくれると思ったよ、いつまでも新鮮な食材がストック出来るんだ美味しい物作り放題だよ!!!』


『ああ、神様クオン様、私どこまでも着いて行きます』


『そだ、マリンさんリップさん達5人が料理を手伝ってくれるから仲良くしてね』


『はい、私はマリンって言いますクオン様にスカウトされて<エンゲルラント>で料理店をする事になりました、宜しくお願いします』


『わ 私はリップよ、料理店なんて初めてだけど頑張って覚えるわ宜しくね』


『私はマウアです、先ずは接客から頑張ります宜しくお願いします』


『私はノノウです、料理は好きな方です、宜しくお願いします』


『私はアイズです、私も初めてですが頑張りますので宜しくお願いします』


『私はイリヤです、一生懸命頑張りますので宜しくお願いします』


『先ずは店を建てる所から始めるから、しばらく掛かるかもしれないけど宜しくです』


『あ あの私からミュウさんに報告があるんですが』


『んっ なになにっ どしたのエイトールさん、ずっと元気なかったけど?』


『あっ 』×11人


『ど どうしたの皆して?』


『す すみません、そういえば私達も1つ御報告があったのを忘れてました』


『んっ 何か問題でもあった?』


『じ 実は武術大会の事なんですがエイトールさんと「サークル」に賭けるために一緒に行ったのですが、私達も盗賊討伐のお小遣いがあったので全員「サークル」に賭けたのですが・・・』


『あはは 何だそんな事か、なら儲かったんじゃない?』


『は はい、儲かったと言うか儲かりすぎてしまって実は金貨500枚が光金貨50枚分になってしまって・・・』


『ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ』×6人


『わ 私はミュウさんから金貨1000枚借りてたので光金貨100枚分に・・・』


『えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ』×6人


『ど どうしたら良いでしょう?』×12人


『えっと、アーチカさん達が光金貨50枚×11人で光金貨550枚でエイトールさんが光金貨100枚だから合計で光金貨650枚分???』


『全部光金貨で貰えたの?』


『いえ、殆どが金貨で白金貨もありますが量が多いのでエイトールさんの分は私がアイテムリングに入れてあります』


『ふああ~ 武術大会の掛け金根こそぎ稼いじゃったみたいですね』


『クフフ これで皆お金持ちね♪』


『んふふ まあ予定通りエイトールさんも稼げたし良いんじゃない?』


『み ミュウさん流石にこんなに貰う訳には』


『駄目よ、約束どおり私には金貨1000枚返してくれたら良いわ、それに私達はもっと稼いでるもの』


『クロワさんが頑張ってくれてるから、もう幾らになってるか確認してないしな~』


『ニャハハ 立派な料理店と商店でお金使えば良いニャー』


『じゃ 私もお金出します』×エイトール


『も もちろん私達も』×11人


『ふむ、それなら皆で出資者になって共同経営にしようか、俺達もお金には困ってないしね』


『な なんか凄い話してるんだけどリップ・・・』


『わ 私も話がブッ飛びすぎて、もう分かんないわよ』


『ご 御主人様、資金が潤沢すぎます・・・』


『まあ、俺達は素材を取ってくるだけで高く売り捌いてくれるクロワさんのお陰だからね、<エンゲルラント>に帰ったらクロワさんに相談するから楽しみにしてて』


『は はい、ありがとうございます、私嬉しくて嬉しくて・・・・ううっ 泣けてきます、は 早く字が書けるようになってクロワさんの役に立つように頑張ります』


『ん~ 帰ってから治そうと思ったけど今やっちゃおうか?』


『俺もそう思ったよ、ちょっとでも早く喜んで貰おうか』


『えっ ご 御主人様何を言ってるんですか?』


『んふふ まっ 見てて動いちゃ駄目よ』


『んっ 分かったわ痛かったでしょう、すぐ元通りにしてあげるね』


『えっ なっ なにを?』



いつもの様にミュウの両手に魔力が集い温かい光に包まれていく、本当にミュウの魔法は温かいこれだけでも癒されるようだ。



『<ラストヒール>!!!』



ミュウが放った<ラストヒール>はトルネちゃんの欠損した右腕を見る見る内に修復していく、もうミュウの<ラストヒール>はエリクサーと遜色ないだろう複数部位の欠損であろうと1度で治しきる筈だ。


修復スピードも桁違いに早くなった神癒魔法にランクアップしたこともあり一瞬で右腕の小指の先まで修復し傷1つない綺麗な右腕が再生された。



『さっ トルネちゃん動かしてみて』


『う 嘘っ わ 私の腕が・・・』


『動く・・・動きます!欠損する前のように自由に動かせます』


『おめでとう、これで存分に商人を目指せるね』


『パチパチ パチパチ』


『パチパチ パチパチパチパチパチ』


『パチパチパチパチパチ パチパチパチパチパチパチパチ!!!!!!!!!!!!!!!!』



欠損した右腕が全て再生されると言う奇跡を目の当たりにしマリンさんやリップさん達は驚いていたが直ぐにトルネちゃんのために惜しみない拍手を送る。



『あ゛ あ゛りがどう・・・あ ありがとう私、私嬉しい、うわ~~~~~~~~~~~~~~~~~ん』



ミュウは感動のあまり泣き続けるトルネちゃんを抱きしめ落ち着くまで頭を撫でていた。



『す すみません私嬉しすぎて我を忘れました、ありがとう本当にありがとう』


『んふふ 良かったわねトルネちゃん、でももう無茶しちゃ駄目よ』


『はい、ありがとうミュウ様』


『・・・しかし、貴方達どこまで驚かせたら気が済むの?』


『まさか、私達を治した魔法より上位の魔法まで使えるなんて、まるでエリクサー並みね』


『クオンさんも大概だけどミュウさんも規格外なのね・・・』


『あらっ 全員出来るわよ』


『えっ 何を言ってるの?』


『んふふ サークルメンバー全員私と同じ魔法を使えるのよ』


『・・・・・ねえ貴方達って神様なの?』


『あはは その魔法はミュウが習得したんだけど簡単に覚えれたと思う?俺達は必死で修行して強さや魔法を磨いてきたんだよ、もちろん命懸けでね』


『そう、そうよね・・・ごめんなさい私が悪かったわ、しかし貴方達は素晴らしいわ』


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