第141話 サークルメイド部隊!
<ユマ王女視点>
『クククッ まさか本当に「サジタリウス」まで倒し優勝するとはな、どうだルカ?』
『はい、あの者達の戦闘を見る度に私の想像を超えていきました、未だに信じられません』
『あの者達なら私の希望を叶えられるとは思わないか?』
『・・・可能性は非常に高いと思います、ですが本当に信用しても良いのでしょうか?』
『うむ、ルカの言いたい事も分かる、だがあの者達なら私個人の暗殺どころか数万の軍勢を誇る王都ですら落とせるのではないか?』
『まさか!いえ、しかし・・・否定は出来ないでしょう』
『ハハハっ ここはあの者達と友好な関係を築いておくのが得策だと私は思う、この後行われる優勝報酬の授賞式が終われば直ぐに私の部屋に来るよう手配するように』
『ハッ 分かりました王女様』
◇ ◇ ◇
<領主視点>
『ザーランよ、本当に優勝するとはな信じられん者達だな、この優勝によって<エンゲルラント>が受ける恩恵はかなりデカいぞ全てはザーランのお陰だ』
『いえ、私の手柄ではありません、そうですな私はあの者達をクオンを気に入ったんですよ』
『そうか、私も今回の大会で見る物を全て引き付ける圧倒的な強さを見せて貰った次は会話の機会を増やし人格も知りたいものだな』
『フハハ あの者達は堅苦しいのは苦手なので嫌がりますぞ』
『ふむ、では友達になって貰うしかあるまいな?』
『フハハハハハ 領主様の友達ですか?そうなると私はクオンに敬語で話をしないといけませんな』
『フフフ いっそのことお前も私の友で良いのではないか?』
『『アハハハハハハハハハハ』』
◇ ◇ ◇
<アーチカ視点>
『す 凄い凄いわアーチカ!クオン様優勝しましたわ』
『はい、お嬢様私もまさか優勝されるとは御主人様には、いつも驚きの連続です』
『サークルの皆様も、あんなに強かったんですね・・・』
『あはは 神様かと思ってたけど戦神かも知れないわね』
『本当に凄い凄すぎます、でも御主人様の異名って料理のレシピ数だったような?』
『そうですね、いったい誰から聞いたのかしら?』
『ビクッ あ あはは まあそれより授賞式が始まるみたいよ』
『どうしたんですかエイトールさん?』
『い いえ何でもないわ』
◇ ◇ ◇
<クオン視点>
『皆お疲れ、優勝おめでとう!』
『んふふ そんなに疲れてもないんだけどね』
『ニャハハ 面白かったニャー』
『僕も面白かったです』
『クフフ また出たいぐらいですわ』
『しかし、クオンよ大会に出るには少し強くなりすぎたんではないか?』
『えっ あ んんん、あはは ちょっと頑張りすぎたかもね、あはは』
おおっと、凄いジト目だ・・・・・
『まあ良いわクオンの事だから、もっと上を目指してるんだろうしね』
『えっ 王都武術大会優勝ですよ?僕達がベンガル王国で一番強くなったんですが』
『フハハ 小さいぞロック、ワシ等は世界一強くなるのだろう?』
『ニャハハ そうニャまだスタートニャ』
『クフフ その内魔王って呼ばれますわ♪』
『『『『『あははははは!!!』』』』』
『まあ正直俺達は強くなったと思うよ、でもそれを実感するにはまだ早い!これから色んな世界を回っていけば俺達でも敵わない強敵に出会うかもしれない、強くなろうどこまでも』
『まだまだ世界には美味しい物が溢れてるだろうしね♪』
『『『『『・・・・・・・・・・・・・ブレない(ニャ)!!!』』』』』
【皆様お待たせ致しました、それでは只今より王都武術大会優勝者「サークル」へユマ王女からの授賞式を行いたいと思います】
【優勝者「サークル」は舞台へお進みください、それでは「サークル」リーダークオン選手前へ】
俺は司会の誘導の通りユマ王女の前へ立ち右手を心臓に当て騎士の挨拶を行う、これは念のために領主様から教えて貰っていた通りにする。
【うむ、堅苦しい挨拶は抜きで行こう、よくぞ若干15歳の新人でありながら王都武術大会を制した。私も「サークル」の1戦1戦に驚嘆し、歓喜し、畏怖し、感動させて貰った】
【よって私から称賛を込めて褒賞を渡したいと思う。先ずは大会前に公言していた「魔導書」だ受け取るが良い】
俺はユマ王女から手渡しで豪華に包装された魔導書を受取り丁寧にお辞儀をする。
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ』×観客中
非常に高価な魔導書を受け取ると観客から羨望を込めた盛大な歓声が上がる。
【次に我が王都が管理する上級ダンジョン「ヘルクレス」へのS級許可証を送る】
『す すげえS級許可証かよ、冒険者なら垂涎物だぜ』
『S級許可証って、全ての制限無しで入場出来て入る度に「帰還札」が貰えるあれか?』
『す すげえ破格の報酬だな』
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ』×観客中
【次にベンガル王国が納める地域において全ての冒険者ギルドでの専属受付嬢を許可する、気に入った受付嬢を認定するが良い】
【最後にベンガル王国第1王女「ユマ・エレシー・ベンガル」の名においてAランクパーティ「サークル」をSランクへと昇格とする】
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ』×観客中
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ』×観客中
『「サークル」そしてクオンよ見事であった』
『ありがとうございます』
ユマ王女はそれだけを言い残し踵を返して戻っていく。
【これで王都武術大会を閉幕いたします!!!皆様今一度優勝者「サークル」へ盛大な拍手を!!!!!』
俺達は観客中に手を挙げて歓声に応える、最高の気分だ!運営本部の近くにいるクソ貴族が悔しそうな顔をしているのを見るのも気分が良い。
でもクソ貴族の顔を見るのも今日が最後だ、今夜は忙しくなるな。
俺達もそろそろ帰ろうかとしているとリッカさんとクラスタさんが挨拶に来てくれた。
『『サークルの皆様優勝おめでとうございます』』
『ありがとうリッカさんクラスタさん』
『まー 俺達は分かっていたんだがな、しかし予想以上の化物だな』
『モランいい加減にしなさい』
『あはは 良いですよリッカさん、誉め言葉として受け取っておきますよ』
『すみませんクオンさん、それと私の技を最後に使って下さってありがとうございます、嬉しかったです』
『あっ 私の技も使って下さりありがとうございます、しかし王都では1度しか使っていないのですが?』
『あれっ バレバレでしたか・・・クラスタさんの試合は見に行きましたからね勝手に真似しちゃってごめんなさい』
『うふふ 流石ですね、たった1度見ただけで取得されるとは、それと皆様また村へ遊びに来て下さい歓迎いたしますので』
『ありがとう、クラスタさんも良かったら<エンゲルラント>まで遊びに来て下さいロックも待ってますから』
『えっ いやあの、うふふ 分かりましたわ』
俺達はリッカさんとクラスタさんにお礼を言い会場を後にし、一度領主様の所へ向かう。
領主様は王族が用意してくれた会場にある部屋で待機しているため俺達もそこへ報告を兼ねて扉を叩く。
『失礼します』
『皆ご苦労様、良くやってくれた私も鼻が高いよ』
『ありがとうございます』
『しかし、分かっていたつもりだったが凄まじい強さだ感動したよ』
『いえ、俺達も楽しませて貰ったので今回の件は受けて良かったと領主様へも感謝してます』
『ふはは そう言って貰えると私も嬉しいよ、それと言いにくいのだがユマ王女から一度「サークル」に会わせてくれと頼まれていてね流石に断り切れず受けたのだが、もう一度会ってくれないか?』
『ユマ王女様ですか・・・』
『いや、念のために私から王女へ「サークル」に強制だけはしないでくれと条件を付けたので、頼み事であれば断れるので安心して欲しい』
『あはは クオンあれだけ色々と貰ったんだお礼を言う場が出来たと思えば良いんじゃねーか?』
『ギルドマスターには敵いませんね・・・でも頼み事なら断る可能性が高いと思って下さいね』
『ああ、分かったありがとう』
その後領主様に引き連れられ王城にある王女との謁見場に向かう事になる、初めてお城を見たがどうみてもサークル本部の方が大きく豪華だ・・・やりすぎた感がいっぱいだ。
程なく謁見場についたので、失礼のないようにもう一度気持ちを改め王女に会う。
『良く来てくれた「サークル」の皆そしてクオンよ』
『ユマ王女には俺達には勿体ない程の褒賞を頂き感謝いたします』
『ふふ そんなに畏まらなくても良い無礼講で行こう、わざわざ来て貰って申し訳ないのだが一番の目的は私が「サークル」と話をしてみたかったのだ』
『私が言うのもなんだが本当に皆若いな、その若さであれ程の強さを身に着けるのは大変であっただろう師はいるのか?』
『いえ俺達に師はいません、魔法だけならシャルル・ロアさんから教わりましたが』
『ふむベクターに就いて居る大魔導士ロアだな、実はベクターにも最近会ってな「サークル」の事を聞いたのだが友達だと言ってな詳しい事は教えてくれなんだ』
『ベクターさんは俺達に<錬金術>を教えてくれた師匠でもあるんですよ』
『ほほ~ ベクターは弟子を取らないで有名なのだが、余程クオンを気に入ったのであろう』
『王女様、そろそろ本題もお聞きしますよ?』
『フフフ あはは そうだな確かに少し頼みもある、何故分かった?』
『俺達の様な者が王女に謁見するのにも関わらず護衛さんを除き人払いしているので』
『フフフ 流石だな、では率直に言おう私はどうしても「エリクサー」が欲しいのだ』
『・・・それでベクターさんにお会いしたんですね理由をお聞きしても?』
『ああ構わん、私には病気の弟が居るのだが医者の話では「エリクサー」でしか助からぬようでな・・・』
『実は王家にも1本だけ「エリクサー」を所有しておるのだが第3王子である弟には使ってはくれん』
『この世に生を受けてから寝たきりなのだ、姉である私から見ても気の良い弟でな不憫でならぬ、そこで上級ダンジョンで稀に発見される「エリクサー」もしくわ「賢者の石」を手に入れたら私に売ってくれぬであろうか?』
『・・・・事情は分かりました少しメンバーと相談させて貰っても良いでしょうか?』
『ああ、構わぬ』
俺がミュウに目を配ると直ぐに<サイレント>を掛けてくれたので皆と相談する事にする。
『う~ん、困ったな・・・』
『そうね最大の問題は領主様が聞いてるって事よね』
『今更俺達と王女様だけで話をする訳にもいかないしな・・・』
『嘘も行ってないようだし助けて上げたいニャー』
『かと言って僕達が持っている「エリクサー」を渡す訳にもいかないですし』
『うむ、出来れば王女の護衛にも知られたくない、悩み何処だな』
『クフフ 簡単な事ですわ一旦この話を断るか手に入れたら売ると確約してから夜にでも王女の部屋へ忍び込んで話を付ければ良いかと思いますわ』
『強引だけど今の俺達なら造作もない事か、よしライカ案で行こう』
『『『『『了解!!!』』』』』
俺達は<サイレント>を解除し王女へ返答をする。
『ユマ王女様直ぐにと言う訳に行きませんが俺達が上級ダンジョンに挑み手に入れた時は必ず王女様に献上する事を約束致します』
『そ そうかありがとう、しかし必ず高値で買い取る事も約束しよう』
王女様との謁見も終わり領主様と共に王城を後にする。
『ルカお前の耳なら相談事も聞こえただろう?』
『・・・申し訳ありません、何やら音を遮断する魔法を使っていたようで私でも何も聞こえず口を読む事も出来ませんでした』
『ふむ、流石に実力を隠し通して来ただけあり、あの者達から情報を取るのは困難であろうな』
『何人か偵察に回しますか?』
『いや、やめておけ、あの者達なら見破る可能性が高い、機嫌を害する訳にもいかんのでな』
『しかし、「サークル」か何とも恐ろしいが味方に付ければ頼もしいであろうな』
◇ ◇ ◇
さてと、今晩は忙しいのに予定がまた増えたな・・・とりあえずリップさんに会いに行こう。
『フハハ しかし、気分の良い日だなクオン君今日は、細やかながら優勝を祝おう』
『えっ いや俺達は少し用事がありまして』
『フハハハハ そんなものは明日で構わんだろう?今日は飲み明かすとしようじゃないか』
う~ん、不味いなとりあえずリップさんの所だけは早めに行きたいんだけど・・・
どうやら逃げられそうにないな、かといって俺達が誰か掛けても気付かれそうだし。
仕方ないか・・・<クラントーク>オン!アーチカ・メイド達・サークルメンバー指定!!!
<アーチカさん・メイドさん達、今話出来るかな?>
<優勝おめでとうございますクオン様、はい大丈夫です>
<優勝おめでとうございます御主人様>×10人
<ありがとう少し頼み事があるんだ>
<はい、何なりとお申し付けくださいませ>×アーチカ
<メイドさん達を何人か連れてリップさんと言う人の所へ行って欲しいんだ、そして調査資料を貰ってきて欲しい場所はちょっと待ってね>
<<マップオープン>リップを<サーチ>ん~っとね>
<クオン様私達にも<マップ>が見えますわ>
<おお~ そうなんだ、遠隔転送も出来るなんて本当に便利だな>
<なら話が早い俺達サークルメンバーは領主様の所から動けそうにないから俺達の代わりに貰ってきてくれる?>
<アーチカさん<自然回帰>で気配消して行ってね、一応殺し屋さんだから>×ミュウ
<・・・分かりましたミュウ様>
<皆メイド服で行くニャー>
<分かりましたムーア様>×11人
<アーチカさん達なら危険はないと思うけど、何かあったら直ぐ連絡してね>
<分かりました行ってまいります>
◇ ◇ ◇
<アーチカ視点>
幸いエイトール様はギルドマスターとお帰りになったので丁度良かったわ、初めてクオン様が私達を頼ってくれたのだから頑張らないと。
『皆さん、クオン様が初めて私達に頼み事をなさいました、全員で行きますよ!!!』
『勿論です!!!!!!』×10人
『<マップ>を確認したところ、どうやら普通の家に居る様ですキキルとソーマは私と来て、他の者は包囲し警戒を、それといつでも会話出来るように<クラントーク>メイド指定で』
『了解しました』×10人
さて殺し屋さんとお聞きしておりますがクオン様の知り合いとなると無碍にも出来ませんね、<自然回帰>を解除して玄関から行きましょうか。
『コンッ コンッ』
『だ 誰?』
『私クオン様のメイドをしておりますアーチカと申します』
『・・・入って』
『失礼いたします』
『そ そんな目立つ格好で此処まで来たの?』
『誰にも見られては御座いませんのでご安心下さい』
『そ そんな訳ないでしょー?』
『私達が何人か分かりますか?』
『ひ 一人に・・・さ 三人・・・ウソでしょ』
『分かりましたか?ところで報告書を受取りに来たのですが?』
『で 出来てるわよ、そうよね彼のメイドが普通な訳ないわよね・・・』
<アーチカ様、不審人物が集まって来ています推定15名>×ラスク
<了解そのまま各自マークして、合図があれば各個撃破します>
<了解しました>×10人
『リップさん、どうやら囲まれているようです、貴重な持ち物はありますか?』
『な なんですって?そこにある資料は全部あなたの主人に頼まれた物よ』
『貴女達の貴重品も全部出して下さい、逃げますよ』
『わ 分かったわ』
『キキル・ソーマ手分けして回収、女性5名を保護しながら安全な場所まで避難します』
『『了解』』
『こ これで全部よ』
『此処とは違う隠れ家はありますか?』
『あるわ、でも少し離れてるんだけど?』
『私達が護衛します、5名が離れない様にそこへ向かって下さい』
<アーチカ様、囲まれました玄関から2名侵入する模様>×ココ
<その2名は私が相手をします、侵入を合図に各個撃破!生け捕りにしクオン様へ報告します、シタは女性達に結界を>
<了解しました>×10人
『コンッ コンッ』
『ガチャ ドガッ バキッ バタタンッ』
『さあ、早く』
『わ 分かったわ、とりあえず逃げるわよ皆』
『分かったわ』×4名
『キキル・ソーマ、シタから結界を受けたら隠れ家まで一緒に行って』
『分かりましたアーチカ様は?』
『連絡員が居る筈だから、それを叩くわ』
『『了解』』
『ドカッ バキッ グハッ バキッ ドカッ グオッ ドンッ ドカッ バキッ ギャ バキッ ドカッ ボキッ ドンッ』
<護衛対象に結界完了!各個撃破に移ります>×シタ
『な 何だってんだ、どんどん仲間が倒れていきやがるし敵が確認出来ねえ、ヤベエ直ぐに報告に行かないと』
『なっ メイドだと?いつの間に』
『うふふ 一人も逃がしませんわ』
『メイドが舐めるなよ!!!』
『なっ ど どこだ?グハッ ドサッ』
『ふぅ~ 連絡員は1人のようね・・・』
<建物裏側は殲滅完了>×ウルカ・ラスク
<建物正面も殲滅完了>×ミミ・ココ
<倒した敵は縛って目立たない所へ集めます>×ウルカ・ルルカ
<追手は無いようです倒した敵をそちらへ移動します>×エポック
<建物周辺確認終わりました殲滅完了と思われます>×レイア
<護衛対象を隠れ家に誘導終わりました<マップ>確認してください>×キキル・ソーマ
<了解、こちらも連絡員を倒したわ、そちらに連れて行きます>×アーチカ
『皆お疲れ、完璧よ!』
『えへへ 頑張りました』×8人
『なるほど<アースメイク>で地面に隠したのね』
『はい、私達も<自然回帰>を発動しているので、誰にも見られては居ない筈です』
『じゃ手分けし武器や持ち物を回収、身元が分かる物はないと思うけど調べましょうか私はクオン様に報告しますね』
『了解しました』×8人
<クラントーク>オン!サークルメンバー・メイド指定!
<クオン様、報告宜しいでしょうか?>
<アーチカさん、ありがとう後で貰うよ>
<それ以外に報告があるのですが、リップさん他4名の家が不審者に襲撃されました、総勢17名気絶させて確保しています、リップ様達は安全な場所へ避難させ護衛を付けていますが、どうなさいますか?>
<<<<<<ええええええええええええええっ>>>>>>
<あ アーチカさん達が倒しちゃったの?>
<はい、うふふ 皆頑張ってくれましたよ>
<誰か怪我しなかった?大丈夫なの?>
<はい、ミュウ様、全員無傷です御心配ありがとうございます>
<動きは遅いし、此方の姿は見えてなかったようなので簡単でした>
<・・・・・ごめんね、まさか襲撃されるなんて思わなくて>
<いえこちらこそ、突然襲撃されたので倒すまで報告出来なくて申し訳ございませんでした>
<いやいや、それは仕方ないよオーラ頼めるか?>
<うむ、アーチカ殿ワシがその者達を回収に行くので待っていてくれるか?>
<はい、オーラ様ありがとうございます>
<ニャハハ 皆強くなったニャー頼もしいニャー>
<皆凄いです、僕も武器を作っておいて良かったです>
<クフフ 皆鍛えた甲斐がありましたね>
<皆凄いわサークルのメイド部隊ね♪>
『フハハ アーチカ殿お手柄だな』
『お オーラ様・・・は 早すぎますよ』
『フハハ 文字通り飛んできたからな、さあ回収しよう』
『はい、今武器類を回収してくれてますので』
『分かった、リップ達から預かった報告書も持っていこう』
『はい、今お出ししますね』
『うむ、確かにそれとリップ達なのだが、クオンは<エンゲルラント>に連れ帰る予定らしいので持ち物を出来るだけ回収しといて欲しい、それと本人達にも伝えておいてくれるか』
『今回の襲撃も貴族からの差し金としたら、どの道王都へは居れぬだろう』
『分かりましたオーラ様、リップさん達の持ち物を回収後、私達は護衛しておきますね』
『ああ、頼むワシ等も領主様から抜け出したら、そちらへ行けると思う』
『武器の回収も終わったようだな、皆すまんな頼もしいぞ』
『オーラ様、照れますよ』×8人
『フハハ では後を頼む』
◇ ◇ ◇
<クソ貴族視点>
『まだ報告が入らんのか?』
『あのガキ共を監視させていたリップ達から連絡が入らんから連れてくると言ったではないか』
『も 申し訳ございません、もうしばらくお待ちください、リップ達を連れてくるよう手配しましたので』
『くそう・・・あのガキ共め、全く思い通りにならんではないか「バグ」の奴等とはまだ連絡が付かんのか?』
『は はい、そちらも連絡が途絶えましてアジトの方も、もぬけの殻ででして・・・』
『忌々しいガキ共め、殺し屋を差し向けても毒を盛ってもピンピンしおって・・・グゥゥゥゥゥゥ』
『良いか殺せ!もう盗賊の宝などいらん王都から帰る前に必ず殺せ』
『は はい旦那様』