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第136話 王都武術大会!


『う~ん、楽しくなってきたなマリンさん俺達は明後日の武術大会が終わったら<エンゲルラント>に帰るので、その時に一緒に行けたら馬車で御連れできますよ』


『ほ 本当に出るの?あ~ でもすっごく強い筈・・・でも見た目がどうしても強そうに見えないわ』


『あはは 良かったらマリンさんも見に来て下さい』


『分かったわ全力で応援しちゃうわよ、そして明後日ね大丈夫こんなに小さい店を借りてるだけだから引っ越しの用意もしておくわ』


『何かトントン拍子で決まっちゃったけど本当にありがとう、私頑張るわ』


『あっ 後、今日と明日食べに来ても良いですか?』


『あはは お安い御用ですよ、張り切って作っちゃう♪』



今日のマリンさんの食事も実に美味しかった、お礼に俺達がダンジョンで取って来た食材の中からクイーンハーピーの卵とツインヘッドクロコダイルの肉等を渡して練習代わりにして貰った。


マリンさん曰く、明日は渡した素材で料理の研究が出来ると喜んでいた。


俺達は新たな楽しみが出来た事を喜んで宿屋に向かう。


宿屋に帰りメイドさん達と色々と今日の出来事を話し合い楽しい時間が過ぎていく、メイドさん達も色々な店に行き王都を満喫しているようだ。


良い時間になりそれぞれの部屋で眠りにつき朝を迎える、王都へ着てから今日で4日目だ。


今日は、昨日行けなかった魔導書店と錬金術等の書物を探しに出かける事にした。


色々な人達に聞いてようやく魔導書を売っている店に辿り着く、どうやら非常に高価で敷居もかなり高いそうだ、俺達が店に入れるか心配になってきた。


やはり建物も立派な作りで高級感がある入口のドアも大きくて高そうだ。恐る恐るドアを開け店内に入ると定員さんが控えており話しかける。



『あのーすみません魔導書を見せて貰いたいのですが』


『はい、失礼ですが身分証明書をお持ちですか?』


『冒険者カードで良いですか?』


『はい結構ですよ、拝見させて頂きますね』



俺達はそれぞれ冒険者カードを定員さんに渡して確認して貰う。



『・・・Aランクですか皆さんお若いのに大した者ですね、カードをお返し致しますね』


『やはり武術大会へ来られたのですか?』


『はい、頑張ります』


『うふふ 身分の確認が取れましたので、どうぞご覧ください、しかし手に取る事は禁止となっておりますので聞きたい事があればお申しつけ下さい』


『分かりました拝見させて頂きますね』



流石に王都と言っても魔導書は貴重なのか数量がかなり少ない、それに光金貨って俺達が持っているお金は最高でも黄白金貨なのに飛んでもなく高いな・・・


俺達が持ってない魔法を見てみるとクイック(速度上昇)・ストロング(腕力上昇)・リフレクト(魔法反射)等欲しい魔法が色々あるが買うにしては高すぎる・・・



『た 高いわ・・・欲しいけどちょっと無理ね』


『ニャー 飛んでもないニャー光金貨30枚って何ニャ?』


『ええと、金貨で言うと30万枚ですね・・・』


『ふざけてるニャー』


『あはは まあ俺達はそんなに困ってないから頑張ってダンジョンで探そうか』


『クフフ その方が楽しいですわ♪』


『あっ 見て見て私達が持ってる魔法もあるわよ』


『お~ <クリア>か、光金貨10枚って・・・』


『ひゃー あれそんなに高かったのね、良い物貰ったわね』


『魔導書が作れるようになれば大儲けだな』


『オーラ駄目よ魔導書が出来るようになっても、あくまでも仲間内で使うだけよ悪用されたら気分悪いしね』


『それにお金にも困ってないニャ、どちらかと言えば使う方に困ってるニャ』


『『『『『あはは!!!』』』』』



俺達が楽しく会話してると他のお客さんが来たようだ、見てみるとミュウと同じエルフ族だな、如何にも魔導士ですよっていうローブを着こんでいるランクの高そうな方だ、ミュウとは違ったタイプの美人だが胸はミュウの方が大きいな。



『クオン何か変な事考えてない?』


『ゴカイデスヨ』


『あら、貴方エルフなのに見かけない顔ね』


『こんにちわ私は<エンゲルラント>から来たので』


『なるほどね、貴方達も武術大会に出るのかしら?』


『んふふ って事は貴女も出るのね?』


『・・・見た所かなり若そうだけど大丈夫?結構王都の大会はレベル高いわよ』


『それは楽しみだわ♪』


『うふふ 強気なのね私はパーティ「サジタリウス」のローラって言うの明日はお手柔らかにね』


『んふふ 私はパーティ「サークル」のミュウよ此方こそお手柔らかに』


『えっ 「サークル」って、そう貴方達が盗賊をお土産に持ってきたパーティなのね』


『あれ、そんなに噂になってるのかな?』


『そりゃー あんなにも盗賊を引き連れてきたら噂にもなるわ』


『そんなことよりもミュウさん、貴女やそこの女性の髪が綺麗すぎますわ、何かしてますの?』


『あ~ これは・・・そうね明日私達に勝てば教えるわ』


『うふふ もう手加減は出来なくなりましたよ、その言葉忘れないでね』


『望むところよ♪』


『良い楽しみが出来ました、それでは皆さん失礼しますね』


『『『『『・・・・・・・・・・・』』』』』


『ミュウ教えても良かったんじゃないか?』


『んふふ ああ言っといた方がやる気が出るでしょ?』


『クフフ 確かにその通りですわ』


『あれは本気の眼でしたよ、僕女性の怖さを感じました』


『ニャハハ そりゃーあのシャンプーリンスのためなら本気にもなるニャ』



何故か軽く女の闘いになってきたが完全に俺達はスルーだったな、でも装備や魔力を見た所かなりのパーティだろうなリッカさんより強そうだ。


一通り魔導書も見たので次は普通の本屋さんを探して歩いていると、また何人かにつけられているようだ。



『今度は人数が多そうだなクオン』


『<マップ>を見たところ、そこの路地を入っていくと人気のない行き止まりになるわよ』


『あはは 皆段取りが良いな、よしじゃー掃除してから行くか』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』



打ち合わせ通り、どんどん人気のない場所へ進んで行くと人数を増やしついてきているようだ。


予定した行き止まりに着くと、もう隠れる必要もないのかゾロゾロと人相が悪い者達が集まってくる20人程か。



『ひゃははは バカかこいつら態々自分で死に場所を選ぶなんてな』


『おいおい、まだガキじゃねーか何で俺達がこんな雑用に駆り出されたんだ?』


『俺達に何か御用ですか?』


『ああ、ちょっとした野暮用なんだがな盗賊から奪った宝を置いて死んで欲しいのよ』


『そうですか念のために聞きますが、おまえら悪人しか殺したことがないって事ないよな?』


『おいおい、俺達がそんな暇人に見えるか?女子供を殺すのってすっげえ楽しいんだぜ』


『ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ』×20人


『こいつらは殺そうか、でも街中だし痕跡は残したくないからミュウ全員ウォール系で囲ってくれる?』


『分かったわ、<エアウォール>!!!』



ミュウの<エアウォール>が道幅に沿って長方形に俺達と殺し屋を包み込む、キッチリ足元まで箱型に作ってくれたので血しぶきも残らないだろう。



『なっ なんだ?お前達宝はどうせアイテムポーチの中だ、殺してから盗るぞ』


『ヒャッハー 嬲り殺しだ!!!』



俺達全員が武器を取り出し殺し屋達を蹂躙していく命乞いをする暇も与えない、5秒程度だろうか殺し屋達が足元に転がっている。


俺達に<クリーン>を掛け<エアウォール>の中で灰も残らないほど綺麗に燃やし尽くして痕跡を断つ。



『皆ご苦労さん、大丈夫か?』


『ええ、私も人を殺すのは初めてだけど、いえあれはもう人じゃないわね大丈夫よ』


『ワシもまだ気分が悪いが大丈夫だぞ』


『僕も罪悪感なんてありませんよ』


『ニャハハ こいつらには何も思わないニャ』


『私も大丈夫ですわ』


『なら良いんだが皆にも言っておきたいんだが俺は悪人を殺すのが正義なんて思っちゃいない』


『只単純に俺がこいつらの様な奴を殺したいから殺すだけだ、メンバーが人を殺す時は俺の傲慢な命令だと思って欲しい』


『フハハ ワシはいくらリーダーの命令でも殺したくない奴は殺さんさ』


『んふふ 私もよ』


『当然僕もです』


『あたいはリーダーが殺せって言ったら殺すニャ、リーダーは理不尽な事は絶対しないニャ』


『クフフ 大丈夫ですわクオンの信頼はそんな事では揺らぎませんわ』


『ああ、皆ありがとう。でもムーア俺を信じすぎずに自分の意思を尊重するようにな』


『ニャハハ 分かったニャ』


『さて、徹底的に潰しておこうか、どうやら「バグ」って名前の組織らしい』


『<マップ>&<サーチ>で検索したところ150人程か、こいつらは血の1滴もこの世に残したくない塵も残さず消滅さしてくれ、所有物も全て回収しよう、まるで最初から「バグ」なんて居なかったように』


『そうだな集合はリップさんの所にしようか』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』



殺し屋組織「バグ」の構成員は結構町に散らばっていたので俺達は散開し討伐する事にした。


俺は本部と思われる一番人数が多い所へ向かい1人1人<鑑定>で確認してから殺していった<自然回帰>と<クリア>を使ったままなので殺し屋達は死んだ事にも気付いてないだろう。


今の俺達の火属性の魔法は神火属性に進化した事により、黒い炎が出せるようになっていた普通の炎とは桁違いの温度なのか人ぐらいでは数秒で灰も残らない。


俺はボスらしき人物を言葉も発することもなく消滅させた、金品等もかなり溜め込んでいたが確認もせずに<クリーン>を家全体に掛けてから最初から空き家に見えるぐらい全て<アイテムBOX>に詰め込んだ。


ロックが近くの殺し屋を倒して、こちらへ来てくれたので回収作業は直ぐに終わった。当然金品等は色んな所へ隠してあったが<サーチ>からは隠せない。


<マップ>を確認したところ全員倒し終わったみたいなので俺もロックと共にリップさんのアジトへ向かう、リップさんの部屋の前で集合していたので<クリア>と<自然回帰>を解除してからノックするとリップさんが対応してくれた。



『こんにちわリップさん』


『よく昨日殺そうとしてた者に丁寧な挨拶出来るわね』


『あはは そういえばそうですね』


『早速何ですが教えて貰えますか?』


『その前に依頼料を払えとは言わないけど他の仕事をしても良いわよね?私達も食べないと生きていけないから』


『なるほど、でも他の仕事は遠慮してくれますか』


『そう言うと思ったけど、王都にもまだ困ってる人がいるし私達にも生活があるのよ』


『とりあえずサークル専任になって貰って賃金は俺から払いますよ、それでどうです?』


『そ それなら良いわ、どれぐらい貰えるか聞いても良いかしら?』


『あはは リップさんも昨日殺されかけたのに逞しいですね』


『仕方ないでしょ、私には部下の生活を見る責任もあるのよ』


『いやいや、良いボスですね今まではどれぐらい稼いでいたんですか?』


『月に金貨ひゃ・・・5~60枚ってところよ』


『あはは 危なかったですね』


『ねえ、本当に嘘が分かるの?』


『あれ言いませんでしたっけ嘘は付けないと』


『・・・本当に何者なの?』


『冒険者ですよ♪月に金貨100枚働きによってはプラスαでどうですか?』


『そ そんなに、乗ったわもう言い直しは駄目よ』


『あはは じゃ交渉成立で!』


『それなら聞かせて貰いましょうか』


『ええ、もう分かってると思うけど私達に依頼してきたのもメルダ・ゲランク伯爵よ、そして今雇ってるのが「バグ」って名前の殺し屋と言うか金さえ積めば何でもやるゴロツキよ』


『近いうちに襲われると思うから注意して』


『なるほど「バグ」ならもう潰してきましたから大丈夫ですよ』


『えっ もう襲われたの?でも200人近くいるのよ一度潰したぐらいじゃ安心出来ないわよ』


『もう王都に「バグ」なんて組織は存在しませんよ』


『そんなまさか・・・』


『そうだ追加依頼なんですが「バグ」の本部から取って来た書類を調べておいてくれますか、非道な依頼をしていた者がいたら教えてください』


『ロック部屋の空いてる所へ出して貰って良いかな?』


『結構な量がありますよ』


『まあ出せるだけで』


『了解です』


『では続きはありますか?』


『今の所無いわ・・・』


『ふむ、伯爵って言っても権力だけか・・・直ぐに丸裸になりそうだな』


『クオン悪い顔になってるわよ』


『失礼!』


『それと私からも良いかしらリップさん、無理やり働かされてる従業員とかいたら教えて欲しいわ』


『分かったわ、直ぐに調べるわ』


『じゃとりあえず金貨100枚置いていきますね、では引き続きよろしくです』


『ロックいける?』


『うん、何とか全部出せたよ』


『ゴロツキのくせに結構マメに書いていたんだな、少し量が多いみたいだけど宜しくです』


『お茶御馳走様、美味しかったよじゃまた来ますね』



       ◇     ◇     ◇



『アネさん、本当に彼等はあの「バグ」を壊滅させたのでしょうか?』


『あの書類の量を見る限り本当のようね、私達も手を出していたら今頃同じ運命だったわ』


『あの子達の方がよっぽど殺し屋みたいです』


『そうね全く恐ろしいわ』



       ◇     ◇     ◇



『ねーねー クオン領主様に報告しとかないで良いの?』


『うん、少し考えたんだけどリップさんは兎も角「バグ」は言いにくくてね』


『両方ギルドマスターにだけ言っておけば上手くやってくれるんじゃないかな?』


『なるほど、丸投げかロックも悪い事考えるな、よしそうしよう』


『ロックもクオンに似て来たな思考が』


『喜んで良いんだよね?』


『ニャハハ 当然ニャ』


『さあ、明日はいよいよ大会だし今日はマリンさんとこで食事食べてから早く寝て明日に備えようか』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』



いよいよ大会当日の朝を迎えた、ようやくベッドにも慣れて気持ちの良い目覚めだ、今日は軽く朝食を取ってから皆で大会会場に向かう事にした。


途中領主様が泊っている高級宿屋で領主様達と合流しメイドさん達とエイトールさんはギルドマスターと観戦してくれるらしい。


もちろんギルドマスターは領主様の護衛を兼ねているので近くにいるだけなのだが。



『おい、クオン少しは手加減してやれよ』


『ブッ それが新人冒険者に掛ける言葉ですか』


『そんな可愛い新人じゃねーだろ?だが全部サークルに掛けるからな応援はするぞ』


『・・・自分のためじゃないですか』


『そーだ、エイトールさんちょっとちょっと』


『は はいミュウさん何ですか?』


『せっかく王都まで来たんだからさ稼いで帰りなよ金貨1000枚ほど渡しておくわ』


『えっ どういうことですか?』


『何言ってるのよ全部サークルに賭けるのよ返してくれるのは金貨1000枚だけで良いから』


『えっ でも負けちゃったら私返せないですよ』


『んふふ 私達が負ける訳ないでしょー 最後まで全額サークルに賭けるのよ分かった?』


『うふふ 分かりました私の有り金も全部掛けちゃいますよ』


『クオン君、私も応援しているので頑張ってくれたまえ』


『はい領主様頑張ってきますね』


『おっと忘れてたアーチカさんシロ・アドちゃん・カー坊を見といてくれるかな』


『はい、喜んで』



皆前日に説明しといたので素直にアーチカさんの肩へ乗り手を振って応援してくれているようだ。


大人数でお城まで歩いて行き選手は受付があるので向かう事にした。


領主様は今から主催である王族の方に挨拶に行くそうだ偉い人も大変だな。



       ◇     ◇     ◇


<ザーラン視点ギルドマスター


流石に今回の大会は強者が集まると噂があるだけに見学者も多いな、さて先に主催の王都ベンガル王国第1王女ユマ・エレシー・ベンガル王女との謁見だな。



『エイトール先に王女様との謁見があるので行ってくるぞ』


『分かりました私達は領主様の席の近くで座ってますね』


『ああ、行ってくる』



大会会場に設置された王族専用の観客室のドアの前に立ち伺いを立てる。



『入られよ』


『失礼します、本日はお招き頂きありがとうございます』


『遠い所よく参られた、今年の参加にあっては手土産まで連れてきて貰ったそうだな礼を言うぞ』


『勿体ないお言葉ありがたく頂きます』


『今年出場する冒険者は才能ある者が出て来まして上位に食い込めるかと期待しております』


『ほほ~ 新人冒険者と聞いているが上位に食い込めるほどか?』


『はい、全員15歳のパーティですがCランクの時にオーク300体を率いるオークキングを屠っております』


『フハハ オルサ公爵少し話しを盛っておらんか?』


『ふふふ 私も初めて聞いた時はそう思いましたが、しかし実際に確認が取れたのです』


『そんなに強ければ少しは王都にも噂ぐらいは伝わると思うが?』


『それがリーダーであるクオンは少し変わった者でして、本来若い者でしたら功名心が出るものなのですが、目立つ事を酷く嫌いまして徹底的に実力を隠しており今回初めて公の場に出たのです』


『ここに居るギルドマスターもAランクに上げた時かなり手を焼いたとか』


『はい、模擬戦に1日付き合わされました』


『ルカお前はどう思う?』


『はい、オーク300体とオークキングを1パーティだけで討伐となると私でも出来かねます、オークキングのみなら分かりませんが、生きて帰る事は出来ないかと』


『ふむ、王国騎士団団長ルカを以ってしても無理か』


『楽しみだな私も気に掛けておこう』


『ありがとうございます、それでは私は戻りますので』


『うむ、お互い楽しもう』



ふ~ 王族との謁見はいつまでたっても慣れないな・・・



       ◇     ◇     ◇


<クオン視点>


『あれが受付っぽいね』


『やった空いてるみたよ、行きましょうか』


『すみません武術大会の受付はここですか?』


『はい承りますパーティ名とメンバーの名前をこちらに書いて下さい』


『・・・はい、これで良いですか?』


『えええっ 皆さんが「サークル」なんですか?』



受付の人が俺達がサークルだとは思わなかったのか大きな声で驚いたため俺達がサークルだと知ると騒ぎ出す。



『お おい彼奴らがサークルらしいぞ』


『嘘だろ子供みたいじゃねーか』


『うわ~ あの可愛い少年がいるパーティがサークルだって』


『ホントだ皆わかーい!!!』


『うふふ 初々しいパーティね』


『マジか本当に盗賊を100人以上倒したのか?』


『あはは そんな訳ないだろ察してやれよ』



何かめちゃくちゃ言われてるな、あいつら威圧かましてやろうかな・・・



『クオン駄目よ』


『相変わらず感が良いね・・・』


『んふふ クオンに言われたくないけどね』


『すみません、お久しぶりですサークルの皆様』


『あっ アラゴナ村の確かクラスタさん』


『あ~ 確かアマゾネスの村の』


『ロック様お会い出来て嬉しいですわ♪』


『お久しぶりですクラスタさんも出場するんですか?』


『はい、私達も及ばずながら出場しに参りました』


『どうかお手柔らかにお願い致します』


『こちらこそ宜しくです』


『おっ サークルの皆がいるぜ』


『こらっ モラン失礼ですよ』


『おはようございますサークルの皆様』


『お~ リッカさん「サファイア」も出場するんですね』


『知り合いがいて嬉しいですね、良かったら控室で話ましょうか?クラスタさんリッカさん』


『はい、お供致しますわ』


『ありがとうございます』



意外な知り合いと会い、それぞれと話をしながら控室に向かうと昨日魔導書店であったローラさんと会う。



『ようやく来ましたねミュウさん約束は覚えてます?』


『んふふ 覚えてるわお手柔らかにね』


『素直に教えてくれれば検討しますよ』


『んふふ 楽しみにしてるわ♪』


『・・・素直じゃない子ですね』



『ミュウさん「サジタリウス」とお知り合いなんですか?』


『知り合いって訳じゃないけど、ちょっとねリッカさんは知ってるの?』


『はい有名人ですよ王都のSランクパーティ「サジタリウス」今大会の優勝候補です』


『へええ~ 凄い人だったんだローラさん、少し生意気な事言っちゃったかな』


『他にも有名人が居るのかな?』


『はい、他にはAランクパーティ「巨人の盾」巨人族、鉄壁「コウカイ」』


『Aランクパーティ「オーガハンド」鬼人、千手撃「キカク」』


『Aランクパーティ「アマゾネス」ヒューマン、女帝「クラスタ」』


『Aランクパーティ「神獣の使途」獣人、疾風「レオ」』


『Aランクパーティ「ドラゴンランス」龍人、閃光「ライザー」』


『王都Sランクパーティ「サジタリウス」リーダー「ゼン」魔術師「ローラ」』


『私が知っているだけでも、これだけの強者が集まってますわ』


『なるほど、クラスタさんも有名人だったのね』


『ロック様の強さに比べたら恥ずかしいですわ』


『フハハ 良いな楽しみになってきだぞ』


『クフフ 出来たら全員と相対したいですわ♪』


『ふんふん、予選は16枠でバトルロイヤル、本選はトーナメント方式で決勝を合わせて4試合か面白いな』


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