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第130話 お寿司!!!


歩を進め大きな城の門を潜る時には皆驚きの余り口が開いたままだ、予想通り驚いてくれたので俺達も何故か嬉しいタリリちゃんは無邪気に喜んでくれている。



『ふわ~ 凄いすっごいわ~おっきー それにとっても綺麗』


『しかし、何て物作るんだ・・・分かってるのか?この国の王様より遥かに立派な城だぞ?』


『そういえば俺達は見た事ないんですよ、でもサークルの知り合いしか此処には入れないからバレませんよ』


『まったく飛んでもない奴等だな、まさかここまで規格外な事をしてるとは頭が痛くなるわ』



ゆっくりと庭を進み城の入口にある大きな扉を開くと、キッチリと整列したメイドさん達がお客さん達を出迎えてくれる、今日食事するところはパーティ会場用に作ったステンドガラスを嵌め込んだ部屋だ。



『お屋敷以外でお嬢様を出迎えるのは変な気分ですね』


『うふふ アーチカありがとう、そうね私も変な気分だわ、でも私の屋敷とはレベルが違うわ、まさかお城に招待されるなんてね楽しくて仕方ないわよ』


『お お姉ちゃん本当に私が来ても良かったの?』


『だ 大丈夫よ私も場違い感が半端ないんだから』


『クフフ 此処には王様なんて居ないんだから緊張しなくても良いですわ』



パーティ会場に皆を案内し座って貰う事にする、まだ夕方なので太陽の光が青を基調としたステンドガラスを通し綺麗に彩られた中、全てのテーブルに数十種類の料理が並んでいる。


もちろん、その中には寿司桶に入った気合を入れて作った寿司が大量に並んでいるメイドさん達も一緒に食べて貰うためにスープ類も各テーブルに配置してあり時間を止めてある。



『な なんて綺麗な・・・素晴らしいですわ、王族でもここまで見事な会場や料理が用意出来るかどうか』


『き 綺麗!お姉ちゃん、これ本当に食べ物なの?』


『ご ごめんなさいタリリ私も驚きすぎて理解が追い付かないのよ』


『クオンどれだけ本気で作ったんだよ?自分で言っといてなんだが俺が来ても良かったのか?』


『あはは ギルドマスターがそんなこと言うなんて珍しいですね、俺は美味しい物が好きなんで料理には力を入れてるんですよ』



お客さん達も座って貰い準備が整ったのでベクターさん達にも来てもらう事にした。



『クオン君お客さんが来ているのに私達も御一緒しても良いのかね?』


『ええ、紹介しますねベクターさん冒険者ギルドマスターのザーランさん、受付嬢のエイトールさん、妹さんのタリリちゃん、友達のローニアさんです』


『ギルドマスター以外は初めましてだね私はサークルに厄介になっているベクターと言う者だ宜しくお願いする』


『私はベクター様の秘書をやってますロアと言います、宜しくお願い致します』



ギルドマスターは椅子から立ち上がり、いきなり敬語で喋り出す。



『なっ だ 大錬金術師ベクター様では?』


『あはは 久しぶりだねザーラン君』


『まさか、こんな所でお会い出来るとは光栄ですベクター様はクオンの知り合いでしたか?』


『あはは 私はクオン君の友達なんだよ今はクランメンバーだけどね』


『なんですと?ベクター様がサークルのクランメンバーとは』


『あはは ベクターさんは友達だったので、無理を言って入って貰いました』


『私も以前どこかのパーティでお会いしました、リーバイ・カタ・ローニアです』


『おお、リーバイ家のお嬢さんでしたか、綺麗になられましたな』


『うふふ ベクター様お上手ですね、今日は宜しくお願い致します』


『く クオン友達って分かってるのか?大錬金術師ベクター様なんだぞ』


『有名人なんですよね?知ってますよ俺の<錬金術>の師匠でもあるんですよ』


『なっ ベクター様は弟子を取らない事で有名なんだぞ』


『あれっ そうなんですかベクターさん?』


『ああ、クオン君は弟子じゃないよ!友達だよ!!』


『うふふ ベクター様の唯一の友達ね♪』


『あはは さっ 皆座って下さい今日の料理は俺にとっても特別な料理なんですよ楽しんでくれると幸いです』



俺は簡単な挨拶を済ませてからメイドさん達にも座って貰い料理の説明をする。



『今日の料理は俺の国でも最高に人気があった魚料理がメインです、桶に入っている料理が寿司と言いまして手づかみで取ってから醤油を付けてお召し上がりください、それぞれの席には手拭きも用意してあるので使ってくださいね』


『うふふ 手掴みで食べるなんて私は初めてですわ、楽しみが止まりません♪』


『寿司と言う料理は崩れやすいので、手掴みじゃないと食べにくいんですよ、それに手掴みの美味しさってのもあるんですよ』


『まず最初はレチクルのダンジョンで取って来たスノークラブを蒸したものから出しますね、これも手掴みで食べて下さい硬い殻に切れ込みが入れてあるので手で割って食べて下さい』


『いただきます!!!』×23人


『なんて綺麗な食材なのかしら、食べるのが勿体ないぐらいだわ』


『ほほ~ 珍しいな、なるほどパキッっと簡単に割れるね』


『うわっ たのしー私でも簡単に割れたよお姉ちゃん』


『・・・スノークラブって確か高級食材だったような・・・気のせいよねタリリ食べよっか』


『んふふ ちょっとだけ熱いけど気を付けてねタリリちゃん』


『うん、ありがとう、ふーふーパクッ あ 甘いお姉ちゃん、これめちゃくちゃ美味しいよ』


『うん美味しい・・・美味しすぎるわ!く クオンさん、これひょっとして凄く高価なんじゃないの?』


『んふふ エイトールさんクオンに聞いても値段なんて分からないわよ、クオンって食材は絶対に売らないから』


『さすがに冒険者ギルドの受付嬢ですね、知ってる食材だったんですね、でもミュウが言ったとおり俺には値段なんて分からないから遠慮なくドンドン食べちゃってね、いっぱい獲ってきたから』


『わ 分かったわ、クオンさんがそういうなら遠慮なく食べちゃうわ』


『しかし本当に美味いな・・・いつもこんなに美味い物食べてるのか?』


『リーダーの料理はいつも最高ですが、その中でも今日は特別らしいですよ』


『ロックの言うとおり今日は魚料理の最高峰らしいニャ楽しみニャアアア』


『あはは じゃメインの寿司を食べてください醤油を付けるの忘れない様にね、種類が多いですがどれでも好きな物からどうぞ』


『ゴクッ いよいよ食べれるニャアアア あたいは白い魚から食べるニャ』


『パクッ!!!』×23人


『パクッパク!!!』×23人


『パクッパクパクッ!!!』×23人


『お 美味しいニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』


『な なんだこりゃ手が止まらん!!!』


『ウソでしょ?クオンの料理はもう結構食べて来たのに手が止まらないわ、流石にクオンが魚料理の最高峰って言うのが分かるわ』


『し 信じられん美味すぎる!!!この赤い魚なんて美味さだ、生魚がここまで美味いとは』


『も~ クオン君の料理には慣れて来たと思ったのに、何てもの作るのよ~ また限界まで食べちゃうわ』


『美味しい・・・泣けてきます』×11人


『お茶って言う飲み物も用意してるので飲んでください火傷しないようにね』


『ああ、美味しいですわ、お口の中でお寿司が溶ける・・・お茶を飲んだらまた、お寿司が食べたくなるわ』


『うふふ まさか手掴みで食べる料理が過去最高に美味しいなんてね、料理に完成は無いって言うけど、これは完成した料理のように悠久の時を感じさせるわ』


『流石にローニアさんですね、簡単な料理に見えるんですが、確かに信じられないほどの技術で作られているんですよ、人に寄るかもしれませんが俺も寿司は最高峰の1つだと思いますよ』


『幸せニャー こんなに種類があるのに、どれも最高に美味しいニャ味噌汁って言うスープも濃厚で、すっごく美味しいニャ』


『味噌汁も俺の国では有名な調味料なんだよ、今日のはクリスタルシュリンプで出汁を取ってあるから濃厚なんだけどね』


『ふむ、どうやらクオン君の国は私達とは比べ物にならないぐらい料理の研究が進んでいるようだね、この醤油と言う調味料も素晴らしく美味しいよ』


『確かに俺の国には食いしん坊が多いのかもしれませんね、俺も食べる事は大好きですし』


『んふふ そんなところで育ったら皆食いしん坊になるのかもね』



お寿司の説明も終わり皆は俺が用意したタイ・ハマチ・サーモン・アジ・カツオ・マグロ・中トロ・大トロ・ホタテ・サバ・クリスタルシュリンプ・ミルク貝・スノークラブ・イクラ・シーチキン・タマゴ等のネタを堪能し満足してくれた。



『じゃ次はフルーツの盛り合わせを出しますね』


『ま まだあるのか?もう満腹だぞ?』


『あはは ゆっくり食べてくれて良いですよ』



俺はサークルの世界で育てた今までのフルーツとクリスタルフルーツを綺麗に盛り付けた器を出してテーブルに置いていく。



『うわ~ 凄く綺麗ですね見たこともないような果実がこんなにもあるなんて、本当に値段が心配なんですけど?』


『心配しなくても良いよエイトールさん、今出した殆どの果実は此処で作ったやつなんで無料ですよ』


『あっ クリスタルフルーツもダンジョンで取って来たやつだから全部無料か』


『えっ 作ったってクオンさん果実も作ってるんですか?』


『果実だけじゃないですよ、色々な野菜や米も作ってます』


『どおりで見た事がない食材が多いわけですね』


『しかし、どれもこれも飛んでもなく美味しいですわ、クオン様が食材を売らないのが残念です』


『あはは ごめんね』


『いえ、こんなに美味しい物を御馳走になって神に感謝したいぐらいですわ』


『お姉ちゃん、フルーツがとっても美味しそうなんだけど、もうお腹一杯で食べれない』


『私もよタリリ、仕方ないわお寿司って料理が美味しすぎるんだもの誰でもお腹いっぱいまで食べちゃうわよ』


『食べれなくてもフルーツとデザートはお土産に包んでおくから大丈夫だよタリリちゃん』


『うわ~ ありがとう私すっごく食べたかったの』


『すみませんクオンさん』


『いえいえ、俺が好きなお寿司をお腹一杯になるまで食べてくれて嬉しいですよ』


『皆お腹一杯になったみたいだから少し休憩したら次に行きましょうか』


『次ってなんなんだ?』


『サークル本部に来たんなら絶対に行かないと後悔する所よ♪』


『ニャハハ 皆驚くニャ』


『おいおい、此処に来てからどれだけ驚いていると思ってるんだ?まだ驚く事があるのか?』


『う~ん、俺の趣味で作った所なんですけど後で案内しますよ』


『もう俺は恐怖を感じてきたぞ、本当にどっかの王様じゃないんだろうな・・・』


『あはは ギルドマスター王様程度では、こんな歓迎は出来ないよ』


『ベクター様、本当にそれを思うと怖いくらいですよ』



お寿司を食べすぎてメイドさん達も苦しそうだったので、長めの休憩を挟んでから全員でお風呂に案内することにした、<ダンジョンワープ>で一瞬で行けるんだが、休憩を兼ねて歩いて行く事にした。


脱衣所で水着に着替えて貰うとギルドマスターに怪訝そうな表情を向けられたが、さらっと無視して連れて行く。


脱衣所を出てローニアさん達と落ち合い温泉に向かう。


屋上に作った広大な温泉を見て案の定、驚きの表情で眼前の景色を見ている。


驚きの余り言葉も出ないのか固まっている皆を連れて一番景色の良い高台に作った湯舟に案内し入って貰う、湯舟に浸かりながら見る絶景を堪能して貰おう。



『ふぅ~ なんて気持ち良さだ、もう驚きすぎて言葉も出ねーよ』


『うふふ 私もクオン様に会ってから驚きの連続ですが、また言葉を失いましたわ、どおりで裸足になって着替えたのが分かりましたわ』


『お姉ちゃん、気持ち良いね♪』


『えっ ええタリリ本当に気持ち良いわ、まさかこんなにも広大なお風呂があるなんて・・・それにこの景色まさに絶景だわ』


『喜んで貰えて嬉しいですよ、この温泉には疲労回復と美肌効果があるので疲れも取れるし女性は綺麗になれるんですよ』


『・・・どおりでアーチカやメイドさん達が美しくなっている謎が解けましたわ、いったいどれほどの価値があるのか考えると恐ろしいですわ』


『あはは 私達のような一般人は、どうしても価値を考えてしまうよね金貨数千枚では、とても無理だろうね贅沢の極みってところだね』


『それは言い過ぎですよベクターさん、俺の趣味で作っただけですから』


『お姉ちゃん金貨数千枚って高いの?』


『そ そうねとっても高いわ・・・ご ごめんねタリリ私少し震えが止まらなくて』


『うふふ ベクター様の言う通りですね、私も贅沢な暮らしをしてきたつもりでしたが、恥ずかしいですわ』


『ああ、そうだ最近新しい石鹸を作ったんですよ、シャンプーとリンスって言うんですけど良かったら使って見てください髪の毛がサラサラのツヤツヤになりますよ』


『ええええええええっ』×女性陣


『ちょ ちょっとクオンそれ私も知らないんだけど』


『んっ ああミュウにも言ってなかったっけ?ちょっと思い出して<錬金術>でチャチャっと作ってみたんだよ』


『そんな大事な事サラっと言わないで!それでどうやって使うの?』


『あはは そんなに慌てなくても説明するよ』


『さっ リーダー行きますわよ』


『えっ ライカまで・・・』



それから、ゆっくりと湯舟に浸かる暇もなく女性陣にシャンプーとリンスの使い方を説明することになった、お風呂から出て髪の毛を乾かすとシャンプーとリンスを作るときに使った材料が良かったのか、ツヤツヤとした光沢のある髪に女性陣が騒いでいる。



『嘘でしょ?肌質と良い髪の毛の質・・・私じゃないみたい!!!』


『あはは お姉ちゃん見て私の髪の毛サラサラになったよ』


『ええ 信じられないくらいね』


『く クオン様あのシャンプーとリンスの販売権を売って頂けませんか?いえ販売権とは言いません!数本でも良いので売って頂けませんか?』


『んっ あんなので良かったらお土産に数本渡しましょうか?』


『ぜ 是非!!!いえ、買取いたしますわ』


『あはは 良いですよ、明日持って帰れるように用意しときますよ』


『あ ありがとうございます』


『も~ クオンあのシャンプーとリンスの価値が分かってないわ、あれ女性なら絶対欲しくなるわよ?』


『ニャハハ あたいでも絶対買うニャーー』


『当然私も欲しいですわ』


『そっか、あったら便利ぐらいの気持ちで作ったからな女性は髪の毛が長いからかな?』


『クオン様ひょっとして簡単に作れるのですか?』


『あ~ 同じ物を作るなら俺達以外でベクターさんなら作れますよ』


『品質を落として良いなら誰でも作れますけど』


『おまえな~ ベクター様は大錬金術師なんだぞ?分かってるのか?』


『あはは クオン君は既に私の作れる物なら、全て作れるよ』


『なっ おまえどこまで化け物なんだ?』


『化け物って!ベクターさんも褒めすぎですよ』


『とりあえずエールでも飲みましょうか、お望みなら他にもお勧めのお酒もありますし』


『おっ 良いな美味い飯に、美味い酒か天国だな此処は』



お風呂上りって事もあり皆はとりあえずエールで乾杯をし、ワイン・ウイスキー・ブランデーと好きなお酒を飲みながら話をする。



『しっかし、酒まで飛んでもなく美味いな、なー食糧は売らないってのは分かってるが酒を少し分けて貰う訳にはいかねーか?』


『絶対に売りません!!!』


『ぐぬぬっ』


『ですが、お土産に少し分けますよ』


『本当か?うははっ いやー嬉しいな』


『ところで、そろそろ本題に入ったらどうですか?』


『んっ ああ、明日あたり都合着くか?少しの時間で良いんだよ』


『やっぱり、今日はその件で来たんでしたか・・・でっ 領主様の用事って何なんですか?内容も分かってるんでしょ』


『ん~ これだけ世話になって頼み事をするのも気が引けるんだが、おそらく今度王都で開かれる武闘大会の事だ』


『へええ~ そんなのがあるんですね』


『サークルも今まで実力を隠してきたことは重々承知しているんだが、そろそろ表舞台に出て見ねーか?』


『んふふ 面白そうじゃない』


『ふはは でっ どんなルールなのだ?』


『ああ フルパーティでのチーム戦なんだが、6人までなら何人でも出場出来るんだ』


『<エンゲルラント>は商業都市だからな実力のある冒険者がいることがアピール出来たら、商売の方も上手くいくんだよ』


『俺達がその大会に出る事に何かメリットはあるんですか?』


『そりゃー領主様から十分な報酬が出るぞ、それに大会で優勝出来たら商品も出るしな』


『まあ、俺達も以前ほど実力を隠している訳じゃないんですが、パーティで相談してみますよ』


『おお、そうか!うはは そう言ってくれるとは思わなかったぞ、ありがたい良い返事を期待してるぞ』


『クフフ 私は出場は兎も角、見て見たいですわ』


『ワシは出来たら出場してみたいぞ』


『ん~ 私も出場は別として見て見たいわね』


『僕はリーダーにお任せしますよ大会は見て見たいですが』


『あたいは出場してみたいニャ 面白そうニャ』


『俺は条件次第かな、いくつかの条件を領主様が受けてくれたら出場してみても良いかとは思う』


『一応聞いて見ても良いか?』


『ええ、まあ簡単に言うと、厄介事は全て領主様に投げても良いかどうかと、理不尽な者が居たら俺達が厄介事を起こすかもしれない事ですね』


『あーーーーーーー そこら辺は俺も領主様へ何度か言ったから了承してると思うぞ』


『今聞いた限りだとメンバーも嫌じゃないみたいだし、了承しているなら出場しても良いかもですね領主様の報酬と大会の商品が何か教えて欲しいですが』


『うふふ サークルが出場したら弱い物虐めになるんじゃない?』


『あはは まさか世の中、上には上が居ますよ』


『私は君達程の人がそんなに居るとは思えないけど、居たら見て見たいでしょ?』


『・・・・・そうですね見て見たいですね、あはは 参ったなロアさんの言う通りですよ』


『とりあえず領主様に条件の事は伝えておくから、とりあえず会ってくれるか?』


『皆はそれで良いかな?』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』


『って事で良いですよ、また連絡下さい、しばらくは決まった用事もないので』


『分かった、いやー最大の問題が片付いて酒が一段と美味くなったな』


『もしサークルが出場するなら私も応援に行きますわ♪』


『ギルドマスターもサークルが出場するなら行きますよね?分かりました私が付き添いで行きますわ♪』


『そりゃー行くと思うが、お前が行きたいだけじゃねーのかエイトール?』


『あはは そりゃーサークルが出場するなら応援したいもの♪』


『ふむ、私も久しぶりに王都へ見に行くかな』


『うふふ ベクター様まで』


『おや、ロア君は行かないのかい?』


『もちろん、その時は私も護衛で着いて行きますわ♪』


『うはは クオンこれだけ応援してくれるんだ、楽しみだな』


『まだ返事どころか領主様から話も聞いてませんよ』



以前から少し懸念していた領主様の件も内容が分かったら幾分気分もマシになったな、しかし結構皆乗り気になってるのが以外だったな、俺がひたすら隠蔽していた反動かな。


しばらく楽しく飲んでいるとタリリちゃんが眠そうにしていたので、各自の部屋へ案内し寛いで貰う事にした。


翌朝メイドさん達にお客さんを起こしに行って貰い朝食に誘った。



『おはようございますサークルの皆様』


『おはようございますローニアさん』



ローニアさんは既に起きていたみたいで一番早く食堂に来てくれた、よく見てみると昨日より明らかに肌や髪の毛の艶が良くなっており、元々美人だが磨きがかかっていた。



『うん、ローニアさん元々美人だけど昨日よりも綺麗になってるよ』


『うふふ ありがとうございますクオン様に褒めて貰えるなんて嬉しいですわ♪』


『でも、温泉やシャンプーとリンスにも驚きましたけど、あのベッドは反則ですわ』


『あはは そうでしょ、あれはロックとムーアの自信作ですよ』


『でも考えたのはリーダーですよ、スプリングマットって言うらしいです』


『おはようございますサークルの皆さん』


『おはようございます』


『おはようございますエイトールさんタリリちゃん』


『タリリちゃん、良く眠れたかな?』


『はい、すっごくお布団が気持ち良かったです私あんなにフカフカのお布団で寝たの初めてです』


『本当に夢のようなお布団ですね、私も気持ちよく眠れました』


『ニャハハ 喜んでくれて嬉しいニャ』


『クオン何だあの布団は、めちゃくちゃ気持ち良かったぞ』


『あはは 皆に絶賛して貰ってるんですよ』


『いったい何で出来てるんだ?』


『布団はコカトリスの羽が入ってるニャ』


『スプリングマットは弾力のある金属が入ってます』


『あれも手作りなのか?しかし何でも作っちまうな、しかもどれもこれも高品質だし』


『コカトリスってあの石化の魔物ですよね、やはり高額素材でしたか』


『まあ、ダンジョンで取って来たから無料なんだけどね』



朝食を取った後、各自にフルーツ盛り合わせとデザート、シャンプーとリンス、ギルドマスターにはお酒をお土産に持って帰って貰った、領主様に連絡が付き次第、また連絡をくれるそうだ。


ローニアさんにはメイドさん達の分までお土産に持って帰って貰うために結構な量になったため家まで持っていくことにした。


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