第125話 クランメンバーの装備
俺達は明日の予定を話あい夕食へ向かう、食堂へ着くとアーチカさんがテーブルに料理を並べてくれており頂くことにした。
『クオン様達へ料理を作るのは勇気が要りましたが、私達で精一杯作りましたので、お試し下さい』
『あはは そんな事ないよ美味しそうだ、頂きます』
『『『『『『『『頂きます(ニャ)!!!』』』』』』』』
『うん、美味しいアーチカさん達も料理上手いじゃないか』
『リーダーリーダー あれ良いですか?』
『ロック駄目だ明日まで我慢だ!って言いたい所だけどエールだけ出そうか?』
『『『『『おお~ パチパチパチ!!!』』』』』
『流石リーダー話せますね♪』
俺はロックが強請らなくても出そうと思っていたレチクルのダンジョンから取って来たエールの木を出す。
その巨大な木が突然出て来たことに全員が驚いていたが、食堂は吹き抜けになっているのでエールの木を出しても問題はない、説明が難しいので<アイスメイク>でジョッキを作り全員に振る舞った。
『ロック乾杯言っとこうか』
『分かりました、ではレチクルのダンジョン制覇を祝して乾杯したいと思います』
『乾杯!!!』
『カンパ~イ!!!』×18人
『えええええええっ 』×11人
『レチクルのダンジョン制覇って?』
『んっ ああ制覇して帰って来たんだ』
『・・・・・・・・・』×11人
『御主人様飛んでもない事しますね・・・』ラスク
『んっ そうでもないぞ、オリオン・コンパス・レチクルとダンジョン制覇は3つ目だからな』
『・・・・・・ウソでしょ?』ソーマ
『ソーマ、口の利き方に注意しなさい』アーチカ
『す すみませんでした御主人様』ソーマ
『あはは 良いよアーチカさんも俺達だけの時は敬語も良いですよ』
『ありがとうございます、しかし分別は大事な事ですので御容赦を』
『んふふ まー信じられないのも分かるしね、でもレチクルのダンジョンは魔法の訓練で行ったから「魔法限定」の縛りもあったのよ』
『呆れた、貴方達魔法だけでレチクルを制覇してきたの?』
『んふふ でもそのお陰で全属性の魔法を極めて来たわ、今の私達に魔法を見たらロア姉さんでも吃驚するかもしれないわよ』
『嘘でしょ?まさか神の魔法属性に辿り着いたの?』
『流石ロアさんですね、ご存知でしたか』
『えええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ』×13人
『し 信じられないわ本当に伝説の属性を身に着けたの?』
『って貴方達がそんな冗談言う訳ないから本当なのね・・・』
『まっ そんなことより飲んで下さい、このエール最高なんですよ』
『そんな事って・・・まあ良いわ明日見せてよね、それにしてもキンキンに冷えていて美味しそうね、いただくわ』
『いただきます』×11人
『プハッ お 美味しい』×13人
『一気に飲み干しちゃった・・・何なのよこのエールは美味しすぎるわよ?』
『あはは 美味しいでしょー レチクルの戦利品です』
『明日の夜に色々と御馳走しますね』
『あはは 本当に美味しいですよね、僕帰ってからこれ飲むの楽しみにしてたんですよ』
『ニャハハ やっと飲めて嬉しいニャー』
『プハー フハハ 最高だな』
『私奴隷になってから人生で一番贅沢してるような・・・』ラスク
『私も・・・お酒自体、数回飲んだ事があるだけ・・・』ソーマ
『あはは 人生って分からないものよねー』ルルカ
『クオン様、私達を強くされる話なんですが全員承諾が取れました、どうか宜しくお願い致します』
『宜しくお願い致します』×10人
『分かった明日の夜に全員サークルのクランに入って貰うね、色々と特典があるから明日説明するね』
『クフフ 正式な挨拶は明日しますわ♪』
レチクルから取って来たエールに全員が満足していたようだが、明日は色々と忙しくなりそうなので今日は、軽く飲むだけにし早めに休む事にした。
朝目が覚めると、何時ものように気持ちの良い朝だった、<ルーム>に作ったこの亜空間には雨が無いので、当然と言えば当然なんだが・・・
朝起きてから最初の仕事はレチクルで大量に取って来た魔石をダンジョンコアに吸収させて川を作る事にする、やはり米を作るには水を入れ替えれるように川を作ってからにしようと思っていたからだ。
全員でダンジョンコアまで行きフィールド操作をしていたが、大量に魔石が取れたために川だけではなく山と海も製作できた、これで自然に山から川が流れていき海へ辿り着く流れが出来た。
俺達6人は、ハイタッチして喜びを分かち合う。
昨日の決めていた通りミュウに栽培の手伝いを頼んだが、その後食材の収穫等も続けてやるのでオーラとライカにも着いてきて貰う事にした。
ロックとムーアには武器と防具の作成を頼んでおいた、メイドさん達にはムーアの作ったカラークロウラー素材のメイド服を着て貰っているが、戦闘用にでも使える様に魔糸での作成を依頼した。
色々と話し合った結果、メイド服の戦闘服になってしまったが仕方ないところもある。
栽培に向かった俺は、とりあえずコーヒー豆とカカオを果樹園の近くに作る事にした、これで休憩時にコーヒーが飲めるカカオで作るチョコレートも喜んで貰えるだろう。
次にいよいよ水田作りに取り掛かる、野菜畑の近くに川を引いたので水田も近くに作ることにした、とりあえず試作なので、そんなに大きな水田で無くても良かったんだが全員に<アースメイク>で手伝って貰い結構な広さになった。
そこに川から水をひいて水田の完成だ、種籾は大量にあるのでアドちゃんに頼み苗を作ってから田植えに入る。
4人で等間隔に田植えをしていき、あっと言う間に段取りは全て完了した本当に魔法は便利だ。
アドちゃんの<成長促進>で直ぐに育つので、引き続き収穫作業に入るが<錬金術>で籾殻を外し米だけを<アイテムBOX>へ収納していく、流石アドちゃんが手伝ってくれただけあり米も非常に美味そうだ。
俺も久しぶりに米を食べる事が出来る、少し感動していたらミュウ達に変な目で見られたが、これは仕方ない日本人にしか分からないだろう。
ここまでの作業を1時間ほどで終了したため酢を作る事にした、ソース・マヨネーズを作るためだ、何れ作る予定の寿司の為でもある。
もちろん畑で育っていた野菜と果樹園の果物は収穫済みだ、酢作りは畑でやる必要がないので本部に戻り製作することにした、酢の入れ物として壺を大量に作り<アイテムBOX>に入れてある普通は何年も掛かる作業だが<時空操作>で時間を進めながら作るので簡単だ。
予定していた一通りの事が終わったのでロックとムーアの様子を見に行くと、そちらの方も殆ど終わっていた。
『おかえりなさいリーダー』
『早かったニャ、あたいの方も直ぐに終わるニャ』
『ただいまロック、ムーア相変わらず仕事が早いな』
『あはは 見て下さい「ロアの杖」一応出来ましたよ』
『『『『『おお~ パチパチパチ!!!』』』』』
『うわ~ 綺麗な杖になったわね』
『ふむ、流石ロックだな装飾に使っている石も魔石とは思えぬ』
『後はアイテムポーチもベクターさん達なら持っているでしょうが、作りましょうか?』
『それは俺も考えていたんだよ、大量に素材を預かって貰うかもしれないしね』
『クロワさんの様に商人じゃないから大きなカバンって訳にはいかないわよね?』
『いっそのことアクセサリーで作りませんか?指輪だと小さすぎるので腕輪ぐらいならどうでしょう』
『なるほど、腕輪なら僕達の<アイテムBOX>の様に使えるし便利ですね』
『そうなると素材が難しいニャ』
『レチクルで取って来た、あれを腕輪に加工出来るんじゃない?』
『分かったぞ、付与リングの事だろう?』
『そっか、付与に特化したマジックアイテムだから十分アイテムポーチにも出来そうですね、腕輪に加工するぐらいなら出来そうですし』
『ついでに俺が考えている付与も、やっちゃおうか』
『・・・何か嫌な予感がするんだけど~ 』
『あはは 実は俺も付与リングの使い道考えてたんだけど<食経験値10倍><経験値10倍><感知五感之極>を付与したリングを14個作りたいんだよ』
『やっと分かったわ、どおりでAランクに出来るって言う訳だわ』
『僕も不思議に思っていたんですがリーダーそんな事考えていたんですね』
『なークオン少し聞きたいのだがアーチカさん達のレベルどれぐらいになると予想してるんだ?』
『それが食べた物の美味しさで変わると思うんだけど少なくても20多くて30レベルには出来ると思うよ』
『・・・そこにクランの恩恵と各種丸薬効果がのる訳ですね』
『ライカ甘いよ、更にキングマンモスの基礎ST増大も加わるからAランクぐらい超えそうでしょ?』
『おまけに朝、ダンジョンコアの部屋にレチクルでゲットしたパワーストーンを設置してきたから、この本部に居るだけで経験値が増えていく筈だよ』
『『『『『なんて怖い事考えるの(ニャ)!!!』』』』』
『ロア姉さんに、怒られるわよ?』
『俺達のステータス見ただろ?それに比べたら可愛いもんじゃないか』
『フハハ 確かにそうだな死んでもらっても困るし、底上げするぐらいだ勘弁して貰おう』
『それじゃーアイテムブレスレットから試作してみましょうか』
『よし、頑張ろうか』
それから皆で試行錯誤しながら試作品を作っていった、付与リングからブレスレットに加工するのは簡単に出来たので落とさない様に幅広にして装飾を施した、<空間操作>と<時空操作>は全員で力を合わせて作ったが流石に付与に特化した素材だったので、かなりの容量が入る品に仕上がった。
全員で作成したので中々上がらなかった<空間操作>と<時空操作>のランクが上がり<空間操作>がカンストし<時空操作>も+9になった。
『『『『『おお~ パチパチパチ!!!』』』』』
『おお~ ついにカンストしたか後はライカの<時空操作>だけだな』
『クフフ 頑張りますわ』
『これでまた新しい事が出来そうだ』
『また何か思いついたの?』
『あはは 正解!また説明するよ、いまは製作に力を入れよう』
『分かってるけど・・・』
引き続き製作に入り経験値の指輪については流石に<感知五感之極>まで付与する事が出来なかったために<食経験値10倍><経験値10倍><五感強化+10>を付与する事にした、味覚強化が欲しかったためだが役には立つだろう。
名前は「エクスリング」と名付けた、ベクターさん、ロアさん、クロワさん、アーチカさん、メイドさん達で14個製作した。
『よし、段取りはついたし銃の製作に移ろうか、ベクターさん達を呼んでくるよ』
『あたいが呼んでくるニャー』
『ありがとムーア、お礼に後で頭撫でるよ』
『『『『『それはクオンのご褒美でしょ(ニャ)!!!』』』』』
『あはは そうとも言うね』
ムーアがベクターさん達をロックの鍛冶部屋に連れてきてくれてから、ベクターさん達を踏まえて作成に取り掛かった、流石にこの異世界で3本の指に入る程の大錬金術師だけあって<刻印>の理論を完璧に理解していた。
そこに俺達が考えた案を伝え検討しながら製作に入り、弾丸の製作も全員で手掛けていった。
数百発にも及ぶ弾丸に<刻印>を付けて行ったのでどんどんスキルが上がっていき、ついに<刻印+10>になった。
【サークルの<刻印+10>が<魔法陣>に進化しました。】
『『『『『おお~ パチパチパチ!!!』』』』』
『んっ どうしたのかね?』
『実は<刻印>のスキルが+10になったことで<魔法陣>に進化したんですよ』
『ほほ~ 相変わらずスキルの上がり方が凄まじく早いね普通は何年も掛かると言うのに』
『うわ~ ねーねーそれなら苦戦していた魔導書の作成も大きく前進するんじゃないかしら?』
『んふふ そうかも知れませんねベクターさんとロアさんの<刻印>も<魔法陣>に変えますね』
『・・・何と言うか、簡単に言うけど神の御業レベル何だけどね』
『あはは ベクターさん今更ですよ!変更しました確認してください』
『ふむ、なるほど<刻印>と比べると<魔法陣>は更に子細に制限を組み込めるようだね、出来る事も増えそうだよ』
『ロアこれなら難航していた魔導書の作成も出来るんじゃないか?』
『はい、ベクター様どうしても出来なかった印が記せそうです、でも先に銃の方に力を注ぎますわ』
『あはは ありがとう銃の方も、これで捗りそうだよ』
ベクターさんが言う通り銃に施していた<刻印>を<魔法陣>に変えて<爆発効果>だけだった弾丸の射出に雷の力を加えてレールガンの様な効果も追加出来た。
どんどん工程が複雑になっていきベクターさんにしか扱えない銃になっていく、グリップに仕込んだ弾丸収納も上手く仕上がり遂に銃が完成した。
『『『『『おお~ パチパチパチ!!!』』』』』
『ベクターさんが危惧していた誤射も<加減之極意>を付与したことにより安全性を確保し、射出機能も爆発からレールガンへの操作を魔力で変換でき、グリップに装填機能が付けれました予定通り十万発ぐらい入りそうです』
『弾丸についても通常弾・属性弾・回復弾と1発単位で自由に装填出来るように調整しました、これもベクターさんの研究の成果ですね』
『素晴らしい、私の研究理論を全て実行に移せるなんて思ってなかったよ、本当に恐ろしい能力だね』
『名称は「魔銃ベクター」です、文字通りベクターさんにしか扱えない専用の武器ですね』
『あはは ロア君ダンジョンに行こうか?』
『も~ ベクター様の冗談なんて初めて聞きましたよ、うふふ でも良いですね♪』
『んふふ 次はロア姉さんね』
『うふふ 魔導書ね頑張るわ♪』
『その前に、皆から贈り物があるんですよ!』
『えっ そうなの?うふふ 嬉しいわ、何くれるのかな~♪』
『これはレチクルのダンジョンで出たレア種の素材からロックが作ってくれた「ロアの杖」です』
『色々と皆で考えたところロアさん専用武器になったので名称を「ロアの杖」にしました、どうぞ使って下さい』
『うわ~ 何て綺麗な杖、本当に貰って良いのかしら?レア種の素材なんて、めちゃくちゃ高いんじゃないの?』
『あはは 俺達に値段なんて分かりませんよ』
『ベクター様、汗掻いちゃって、どうしたんですか?』
『いや、ちょっとその杖を<鑑定>してたんだよ、全く恐ろしい杖だよそれは・・・』
『えっ まさかクオン君・・・』
『そうですね自重なしでロックに作って貰ったんで』
『・・・嘘でしょ ベクター様どんな性能なんですか?』
『私が見た所、素材は神木と魔石だね、それだけでも飛んでもない値段が付くと思うけど、それは小さな問題で性能が凄まじい、途方もない魔力が温存された魔石に<魔之極意>と言うスキルが付与されている』
『おそらくロアがそれを使って魔法を使うと数十倍の威力になるだろう、全く国宝級を軽く超えてる筈だ』
『えええっ き 君達何てもの私に渡そうとしてるのよ、こんな凄まじい杖貰えないわよ』
『大丈夫ですよ、ロアさんにしか使えない専用武器になりましたから他の人には普通の水晶の杖です』
『あっ でもベクターさんの言う通り練習してくださいね、町で使ったら大事になりますから』
『だから受け取れないってば、コクホー級以上なんて無理に決まってるでしょー』
『んふふ 駄目よロア姉さん、私達がお世話になったんだから諦めて、はいどーぞ』
『も~ ミュウちゃん、本当にこれ飛んでもないのよ貴方達も自覚してるの?』
『フハハ 武器だけで慌てていたら身が持たんぞ』
『・・・どういう意味かしら?聞くのも怖くなってきたんだけど』
『クフフ まだあるって事ですわ♪』
『嘘でしょ・・・もー無理よ分かったわ、せっかく私の名前を付けてくれた杖だから貰っておくわ、ありがとう、ではさよーなら』
逃げようとするロアさんをミュウが阻止する、俺達の身体能力から逃れられる人は、そんなに居ないだろう。
『はーなーしーてーーーミュウちゃん!!!』
『んふふ 駄目よ逃がさないわ♪』
『あはは ロア君、諦めよう私達では逃げられないよ』
『じゃ続きましてムーアが作ってくれた洋服です』
『ニャハハ ロアさんには「マジックローブ」ベクターさんには「マジックスーツ」ニャ』
『両方、普段来ている洋服を参考に作ったから、違和感なく着れるニャ』
ベクターさんには<鑑定>で性能が分かったんだろう青い顔をして頭を抱えている・・・
『ちょっと待って、それもなの?普段来ている洋服を参考にって言ったって、めちゃくちゃ良い服じゃない?似てるってだけだわベクター様の反応が怖いんだけど・・・』
『そうだね軽く国宝級を超えてるよ・・・』
『ニャハハ 誉め言葉として受け取っておくニャ、ちなみにあたい達の武器でも簡単には斬れないし各属性に強い耐性があるニャ』
『ってことは、シロの新しい属性糸使ったのか?』
『リーダー正解ニャ、あたい達の洋服より性能は上ニャ』
『うわ~ ムーア凄いじゃない私達の洋服でも、あんなに強固だったのに』
『ニャハハ シロが頑張ってくれたニャー』
『ムームー♪』
『ニャハハって、ムーアちゃん・・・』
『よし、次が最後だ』
『ま まだあるのかね、私も少し理解を超えてきたんだが・・・』
『あはは 最後ですよ、「アイテムブレスレット」を全員で作りました、ベクターさんには素材を預かって貰うこともあると思うので素材が大量に入る様に、これも渡しておきますね』
『・・・ちなみにどれぐらいの容量なのか聞いても良いかね?』
『う~んと、正直に言うと俺達でも分からないんですよ・・・オーラ分かる?』
『ふむ、ワシにも詳しく分からんが、少なくともこの城ぐらいなら軽く入る筈だ』
『『・・・・・・・・・・・・・・』』
『それは<アイテムBOX>並みって言うと思うんだがね』
『あはは じゃー疑似<アイテムBOX>ってことで、最後に<刻印>じゃなかった<魔法陣>で専用にしますから腕を貸してください左腕で良いですか?』
『ああ、私は右利きだからって、自然に話を進めるねクオン君』
『あはは よしベクターさんのは完了しました』
『ロアさんも左腕で良いですか?』
『も~ 分かったわよ諦めるわ私も右利きだから、それで良いわ』
『ふむふむ、ロアさんの腕細いですねー ちょっと微調整してっと、はい出来ましたよ』
『も~ クオン喜んでるんじゃない?』
『うふふ 私はベクター様みたいに何も返せないからね、お礼にサービスしないとね♪』
『ロ・ア・姉さん』
『あはは 冗談よ取ったりしないわ』
『しっかし、慣れて来たとはいえ恐ろしいわね君達は』
『でも、ここまでしておいたら危険はないでしょ?』
『あはは クオン君過保護すぎるのではないか?』
『そーよ、貴方子供が出来たらデレデレになるタイプね』
『まあ慎重すぎるのは認めますよ、では俺達は次の段取りに向かいますね』
『今度、武器の試し撃ちにでも行きましょうか』
『クオン君そしてサークルの皆、ありがとう大事にするよ』
『うふふ こんな素敵なプレゼント初めてよ君達ありがとう大事にするわ♪』
『『『『『『どういたしまして(ニャ)!!!』』』』』
ベクターさん達の用事が終わったので、次は料理だレチクルで取って来た食材を一気に出せないので今日はスキヤキにしようと思う。
最高の牛肉、米、醤油ときたらこれだよね、昨日も出したエールをスタートにスノークラブのスープ、レチクルのパンを使ったサンドイッチ、スノーピューマのローストビーフこれには敏捷増大効果がある続いて、ミルク貝のワイン蒸し、クリスタルバイソンのサーロインを使ったスキヤキ、最後にはキングマンモスも出そう、これには基礎ステータス増大効果もある。
龍の肉まで出したら効果が怖いから慣れてからに出すことにした。
皆に手伝って貰い手際よく料理を進めて行くと途中からアーチカさん達が手伝いに来てくれたが楽しみが減るので遠慮したが押し切られてしまった。
仕方が無いのでテーブルへ料理を運んでもらい以前と同じように<時空操作>で冷めないように時間停止を掛けた。
1品1品仕上げる事にメイドさん達からの悲鳴が聞こえる、これはこれで凄く楽しい♪
『もう駄目見てるだけで気絶しそう・・・どれもこれも料理とは思えないほど美しく盛り付けてあるし、なんて良い匂いなの』
『ほ 本当に私達食べれるのかな?この間のラーメンと違って、どれもこれも凄く高級なんだけど』
『御主人様の料理技術がここまで凄いなんて、もう芸術作品みたいになってるんだけど?』
料理の方も全て作り終えたので俺はアーチカさん達を呼んで集まって貰う事にした。
『ありがとう、お陰様で料理も早く作れたよ時間が余ったので昨日行っておいたサークルのクランに入って貰うね』
『元冒険者の方も居るので、知ってる人も居るかもしれないけどサークルのクランは別物と思って下さい』
『クランに招待する前にミュウから簡単に説明して貰います』
『宜しくお願いしますミュウ様』×11人
『んふふ 何か照れるわね』
『じゃ簡単に説明するね、サークルのクランはクオンのユニークスキルの効果でクランメンバーに入る事になるのでスキルの恩恵が付きます』
『えええええええええええええっ ゆ ユニークホルダー!!!!』×11人
『んふふ もう隠す必要がないので伝えたけど、これで私達の秘密が分かったでしょ?私達サークルのメンバーはクオンのユニークスキルの恩恵を受けているの、そしてそれはクランにも及ぶのよ』
『とても普通じゃないと思いましたが、まさかユニークホルダーだったなんて』アーチカ
『この秘密は今本部に居る人しか知らない事です、何故かは分かるよね』
『どおりで・・・そりゃー ユニークホルダーなんて知れたら各国の有力者が挙って引き込むために動くわ』
『本題に戻るけど普通のクランは冒険者ギルドで登録だけするけど、サークルのクランに入ると私達のステータスの1/10ぐらいの能力がクランメンバーに加算されます』
『・・・どれだけ凄まじい事になるかと思ったら1/10なら大丈夫なのでは?』
『ちなみに私達のHPは3000以上、腕力は2000を超えています、クランに入るとどうなると思う?』
『・・・単純計算でHPが300、腕力が200加算なんて』
『大体分かったかな?サークルのクランに入るだけでレベル40相当のステータスになるのよ』
『レベル40なんて・・・本当にAランク並みじゃないですか』
『じゃ続けるわね、次にサークルのクランメンバー間でどんなに離れていても会話することが出来るようになるの、<クラントーク>って言うスキルが付くのよ』
『最後に私達が所持しているスキルを3つだけ付与する事が出来るの、皆に着けて貰うスキルは1つだけ確定してるんだけど、それは<状態異常無効>スキルよ、今日から貴女達は毒・麻痺・魅了系に掛からないし病気にもならなくなるの』
『そ そんな夢の様な事が本当にあるんですか?』
『んふふ このスキルは私達が色んな毒を飲んでスキル上げして取得したのよ大変だったんだから』
『残り2つのスキルは皆にある様な物を私達と相談しながら選んで貰うわ説明は以上よ、分かったかな?』
『す すみません私もクランに入らせて貰って良いのですか?』
『うん、アーチカさんがローニアさんの所へ戻ったとしても自由に話が出来るから連絡が取りやすいでしょ』
『分かりました、宜しくお願い致します』
『ミュウ1つだけ説明が抜けてるよ』
『ウソ他にもあったかな?』
『ニャハハ 潜在能力ニャ』
『ああ、ごめんなさい1つ説明が抜けてたわ、皆さんにも1人に1つだけある潜在能力がクランに入ると解放されます、それにより新たなスキルを取得することがあります、潜在能力に依存したスキルになるので、どんなスキルか取得するまで分からないってことね』
『うん、これで説明は以上だね皆準備は良いかな?』
『・・・はい、宜しくお願い致します』×11人
『俺達はアーチカさん達11人をサークルのクランへ招待します、宜しくお願いします』
『宜しくお願い致します』×11人
その時、<神の声>が響き渡る!!!
【アーチカ他10人のクラン登録を確認しました。】
【ユニークスキル<〇>が発動されます。】
閃光のような輝きがひと際強く輝き、徐々に弱くなり11人の左手の甲に円形のマークのようなものが、ゆっくりと点滅している。
『声が言葉が、頭に直接語り掛けてくる』×11人
【ユニークスキル<〇>が発動されました。】
【クランスキル<クラントーク>が発生しました。】
【クランスキル<指名トーク>が発生しました。】
【クランスキル<ステータス+α>が発生しました。】
【クランスキル<スキル付与>が発生しました。】
【サークルの<スキル付与>が<スキル付与+1>に成りました。】
声が治まり11人の左手の甲に浮き出ていた円形のマークも消えていく。