第121話 レチクルのダンジョン攻略6 魔法属性ランクアップ
『おそらく<神秘の光>なんだろうけど俺にも効果が分からない』
『私達の魔法を強化してくれたのか赤い空間自体が盾なのか・・・』
『不思議なスキルですよね』
『しかし変わった魔物だな、ようやく動きを止めて倒そうと思ったら勝手に倒れていくなんて、どうやら動いていないと生きられないみたいだな』
『あはは 俺には何か納得出来るよ、それよりドロップ品だ悪いが1つ残らず回収してくれ』
ブラックダイアのドロップ品は赤身・中トロ・大トロだった大トロがレアドロップだ、これはもう寿司を作るしかないな。あはは 勝手に笑いが零れるな1つ1つの切り身は非常に大きく美味そうだ今回ドロップした量も相当あるが、まだまだ欲しいと思いオーラに言葉を掛ける。
『オーラ、このドロップ品がもっと欲しい、見つけ次第倒してくれ』
『クハハ そうかそんなに美味いのか?分かったワシとカー坊に任せろ』
<マップ>&<サーチ>で探したところ、まだ近くに生息していたので俺達は片っ端からブラックダイアを狩り尽くした、俺はもう寿司の事しか考えてなかったぐらいだ。
俺は夢中になってドロップ品を回収してると、また背筋に悪寒が走る!
『ゾクッ !!!』
『皆急いで上空へ避難だ、急げ!!!』
少し遅れて<危険感知>のスキルが働き皆にも危険が迫ってるのが分かる。
『『『『『またなのーーーー!!!』』』』』
俺達は掛け声で全員<ウィング>を唱え上空へ急いで逃げる、間髪入れず今まで俺達が居た所の雪が丸ごとスライドして雪崩を起こす。
ブラックダイアのドロップ品を、まだ全部回収していなかったのに「ゴゴゴゴゴゴッ』と凄まじい音を立てて津波のように降り積もった雪が流れていく。
『ふ~ 危なかったわ間一髪ね』
『いつもながらリーダーの危険察知は早いですね、僕達もスキルがあるのに』
『ニャー めちゃくちゃニャ、あたい達でも、あれに巻き込まれたら危なかったニャ』
『あああ、俺の大トロが・・・・・・・・・・・・・・』
俺が泣きそうになっているとライカが慰めてくれた。
『クフフ よっぽど美味しいのですわね、楽しみですわ』
『ああ、勿体ない事をしたな、でも皆も食べたら分かると思うよ』
『『『『『ゴクッ そ そんなに?!!!』』』』』
『俺が知る限り最高級の魚料理なんだ』
『ニャーーーーーーー さっきのドロップ品探すニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア』
『ムーア危ないって、せめて雪崩が治まってからにしましょう』
『ニャアアア 泣けるニャー』
『あはは ムーアもう結構回収したから大丈夫だよ、ちょっと準備に時間が掛かるけど楽しみにしてて』
『ニャハハ もう楽しみすぎるニャー』
俺達はしばらく雪崩を眺めていると、かなり大規模な雪崩だったらしく広範囲で起こっていた。
ようやく雪崩が治まり下へ下りてみるとブラックダイアも流されたのか、付近を検索しても居なかったが急斜面になっている頂上付近に価値のある物で<サーチ>していた反応がある。
そこはとても歩いて登れるような場所では、無かったため飛行して見に行くことにした、先ほどまでは雪で見えなかった筈だが雪崩で見えるようになったのか石板のようなものがあり文字が書いてある。
見たこともないような文字だったが<言語解読>スキルがあるため読むことが出来た「我は、この場所を発見出来た者に宝を譲る」と書いてあるようだった。
【サークルの<言語解読>が<言語解読+1>に成りました。】
『『『『『おお~ パチパチパチ!!!』』』』』
『なんか良い物のような気がしますね』
『クフフ 宝って聞いたら嬉しくなるのは欲深いのかしら』
『んふふ そうかもだけど、仕方ないわ♪』
『しかし、何処にあるんだろうな?』
『雪で見えないかもニャ?』
『う~ん、少し雪かきしてみようっか』
俺は石板の下から雪を掘ろうとして石板に触ったところ、石板に記された文字が光り出し付近に降り積もった雪が消えていき横穴が現れた。
『『『『『おお~ パチパチパチ!!!』』』』』
『なるほどね、凝ってる所からして期待出来るわね』
『うん、奥に台座があるのが見える、おそらく魔導書だ』
『珍しく罠がないみたいニャ』
『ほほ~ 今までなら魔導書には必ず罠があったのだが・・・』
俺達は横穴に入って入念に罠を調べたが本当にないようだった。
『罠がないと逆に手を出し辛いわね』
『いや此処は<ウィング>がないと来れないような場所だから、罠が無くても納得出来るような気がするよ』
『とりあえず<鑑定>ニャ』
【アンサー 召喚の魔導書:古代魔法「サモン」が記された魔導書。】
『期待はしてたけど、また凄い物が出て来たわね・・・』
『クフフ 本当に存在してたんですね』
『さあミュウ何時もの様に頼むよ』
『分かったわ』
ミュウは、魔導書を持って、ゆっくりと開いていく、すると古代文字が刻まれた魔法陣が魔導書の上に現れ、俺達6人の頭へ直接知識が入ってくる。
【サークルが無属性魔法<サモン>を習得しました。】
俺達6人は、ハイタッチして喜びを分かち合う。
『<鑑定>してみるニャ』
【アンサー サモン:召喚契約をした者を呼び出すことが出来る。】
『なるほど、召喚契約しないと呼び出せないみたいだね』
『へええ~ そうだったんだ、伝説級の魔法の事なんて伝わらないしね』
『ふむ、クオンと居ると色々と体験出来るな』
『あはは 俺とって言うか、もう俺達だよ』
『そうですね僕達6人で、どんどん解明していきましょう!』
『ニャハハ とっても楽しそうニャ』
『んふふ ワクワクするわね』
俺達は新たな無属性魔法を取得し更に進むことにした、それからは特に変わった出来事もなくサクサクと進み地下38階まで辿り着いた。
『んふふ スノークラブが大量に倒せたのが嬉しいわね』
『ああ、この階層は雪より氷の方が多そうだね、おっとまた良い物見つけたよ』
『どこニャ?何にもないニャ』
『あれじゃないか?あの氷に張り付いている石みたいなのが<サーチ>の価値のある物に反応してるぞ』
『正解!<鑑定>ではミルク貝って言うらしいね、これも全部収納していってくれ』
『クフフ 美味って出てるわね美味しい物はリーダーのセンサーから逃げれませんわ♪』
『あはは これって俺の国にあったカキってやつに、よく似てるから美味しい筈だよ』
『僕、根こそぎ取ってきますね』
『あはは ロック慌てなくても、これは逃げないよ見かけたら収納していってくれ』
俺が美味しいと言ったためか皆ミルク貝を探しながらジグザグに進んでいくと、また新たな魔物に遭遇することになった。
『うわ~ おっきい魔物ですね』
『本当ニャー <鑑定>したところマンモスって名前らしいニャ』
驚く事に新たに遭遇した魔物はマンモスらしい、10メートルぐらいありそうな巨体に立派な牙が生えている、重さも何トンあるのか分からないぐらいだ。
マンモスは3頭いて俺達を見つけたのか地鳴りがしそうなぐらいの勢いで突進してきた。
『私が行きますわ』
『ライカ一応初めて見る魔物だから注意して』
『分かりましたわ、<ファイアメイク>バード!!!』
巨体を揺らしながら迫りくるマンモスにライカのファイアバードが迎撃する。火属性のスキルがカンストしたためか今までとは段違いの威力でマンモスを蹂躙した。
『ふむ、凄まじいな幾ら弱点属性だったとしても一撃で仕留めるとは』
『今のはライカの魔力コントロールも良かったわね、かなりの高密度に圧縮された魔法だったわ』
『クフフ ミュウに褒められると嬉しいですわ、でも何も出ませんわよ?』
『んふふ 甘い物で良いわ、以前私が奢ったでしょ?』
『あれは、オークキングを譲ったから・・・まあ良いですわ』
『ニャハハ 甘い物が食べれるニャー』
『ムーアに奢るなんて言ってないでしょ?』
『ニャハハ 細かい事は良いニャー』
『あはは 僕も行きます、ありがとう』
『分かりました、皆に奢りますわ』
『フハハ ワシ等ならもう店ごと買えるぐらい稼いでいるのに、愉快な会話だな』
『あはは 俺もまだまだ貧乏性が抜けないよ、でもライカありがとう』
『もうリーダーまで・・・リーダーが作ったお菓子の方がずっと美味しいのに』
『でも、皆せっかく苦労して稼いだんだから好きな物買ってね』
『う~ん、苦労した実感が湧かないんだよね、楽しいし?』
『僕も、頑張って稼いで鍛冶の素材を買うのが夢でしたけど、採掘した方が良い物取れますし・・・』
『・・・そういえば私サークルに入ってから、まだお金使ってないですわ・・・』
『んふふ でも以前では考えられなかったけど、お金使うのって難しいわ』
『それなら一度皆でオークション行って見ようか?』
『ふむ、それも面白そうだな』
『クフフ 私がオークションで買物ですか?良いですわね』
『面白そうね、ローニアさんに着いてきて貰って行きましょうか』
『『『『『賛成!!!』』』』』
俺達は極寒の雪山を進みながら、呑気な話題に盛り上がり楽しく過ごしていた、それからも何度かマンモス等の魔物に出くわしたが既に俺達の敵には成らなかった。
少し緊張感が緩んでいるのではないかと心配になるほど、まったりと進み遂に地下40階のボス部屋前に辿り着いた。
『よし、今日はボスを倒して次のエリアで野営にしようか』
『そうね、いくら装備で寒く無くてもね』
『しかし、このマント本当に便利だな』
『ニャハハ 褒めすぎニャー でも嬉しいニャー』
『じゃ行こうか、何度も言うけど気を引き締めて行こう』
『『『『『了解!!!』』』』』
何時ものようにボス部屋の扉を潜り<鑑定>からスタートすることにした。
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【ステータス】
名前:キングマンモス
種族:古代種(希少種)
LV:60
HP:550/550
MP:500/500
攻撃:360
防御:358
敏捷:308
器用:304
魔力:264
精神:256
スキル:<太古之力><身体強化+10><腕力強化+10><HP回復+10>
種族スキル:<氷塊>
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『マンモスのレア種か、分からないスキルがあるから<鑑定>しておくよ』
【アンサー <太古之力>:太古から秘められた力が解放され基礎ステータス値が増大する。】
『・・・・・これは不味いな、どうしようかな』
『んっ どうしたのクオン?』
『珍しいなクオンが考え出すなんて』
『・・・少し不味い事になった』
『どうしたんニャ説明して欲しいニャ』
『皆俺達の能力つまり【プラス】を思い出してくれ』
『そうか、そういう事ね』
『えっ 【プラス】って今更だと思いますが皆の力が合わさる・・・あっ そういう事ですか』
『うん、基礎ステータスがどれぐらい上がるか分からないけど俺達には、飛んでもない効果になるかもしれない』
『『『『『・・・・・・・・』』』』』
『でもまあ、行くしかないんだけどね』
『ふ~ 覚悟は居るよな?』
『ニャハハ また頑張るニャ』
『んふふ そうね頑張るしかないわ』
『クフフ も~ 私なんて休まる時がないですわ♪』
『僕も頑張ります、でも<加減之極意>があるので、以前よりは楽ですよ』
『そうだな行こうか!俺達の自重も終わりだと思ってくれて良いかもな』
『んふふ ついにって感じね』
『リーダーの事だ、1段階目ってとこだろ?』
『ニャハハ 脱皮ニャ』
『私も今回で一区切り付けますわ』
『まだ、<身体強化>の<統合>を残してますよ?』
『『『『『あっ そうだった(ニャ)!!!』』』』』
『あはは まだお預けだな』
『『『『『あははははは 』』』』』
俺達はボス戦なのにも関わらず皆笑顔で戦闘に入った、ボス戦用に単発魔法に切り替えキングマンモスのHPを削っていく、能力値は高いが魔法耐性が低いためどんどん追い詰めて行った。
種族スキルの氷塊が発動し吃驚するような氷の塊が頭上から落ちて来たが回避することは容易だった。
被弾することなく戦闘を進めて行き止めはミュウの魔法で終わった。
【レベルアップしました。サークルがレベル46からレベル50に成りました。】
【サークルが特殊スキル<太古之力>を習得しました。】
【サークルが種族スキル<氷塊>を習得しました。】
【サークルの<統率+8>が<統率+10>に成りました。】
【サークルの<激運+4>が<激運+5>に成りました。】
【サークルの<経験値増大+8>が<経験値増大+10>に成りました。】
【サークルの<経験値増大+10>が<経験値10倍>に進化しました。】
【サークルの<魔力増大+8>が<魔力増大+10>に成りました。】
【サークルの<魔法強化+8>が<魔法強化+10>に成りました。】
【サークルの<土属性+9>が<土属性+10>に成りました。】
【サークルの<氷属性+9>が<氷属性+10>に成りました。】
【サークルの<雷属性+9>が<雷属性+10>に成りました。】
【サークルの<闇属性+8>が<闇属性+10>に成りました。】
【サークルの<無属性+8>が<無属性+10>に成りました。】
俺達6人は、ハイタッチして喜びを分かち合う。
『・・・ヤバいな』
『ハッキリと実感出来るわ・・・』
『むぅぅ これほどとは・・・』
『<加減之極意>があっても慣れるまで時間が掛かりそうですね』
『ニャー 予想通りとはいえ大変ニャ』
『クフフ また頑張るだけですわ♪』
『あはは ライカは強いな、よし金箱はムーア<罠解除>してくれ終わり次第ドロップ品も<鑑定>しよう』
『任せてニャ』
【アンサー キングマンモスの牙:太古の力が宿った牙。装備品に加工するとステータス値に恩恵を受ける効果がある。】
【アンサー キングマンモスの肉:太古の力が宿った肉。現代には失われた旨味があり、ステータス値に恩恵を受け、特に腕力増大効果がある。】
【アンサー キングマンモスの皮:太古の力が宿った皮。装備品に加工するとステータス値に恩恵を受ける効果がある。】
【アンサー 金箱(太古の金属):隕石から取れた金属であり、意思を持つと思われている。】
『うわー 未知の金属じゃないですか』
『あはは 嬉しそうだなロック』
『ニャハハ ロックの楽しみが増えたニャ』
『ねーねー なんか体が光ってない?』
『私も気になっていたのですが<太古之力>の影響かしら?』
俺も気になっていたがボスを討伐してから俺達6人の体が薄く光り出し、まだ消えないでいる全員で体を見比べ何だろうと首を傾げていると、いきなり<神の声>が響きだす。
【全ての魔法属性を極めた事により条件を満たしました。これより魔法属性が進化します。】
【サークルの<火属性+10>が<神火属性>に成りました。】
【サークルの<水属性+10>が<神水属性>に成りました。】
【サークルの<風属性+10>が<神風属性>に成りました。】
【サークルの<土属性+10>が<神土属性>に成りました。】
【サークルの<氷属性+10>が<神氷属性>に成りました。】
【サークルの<雷属性+10>が<神雷属性>に成りました。】
【サークルの<光属性+10>が<神光属性>に成りました。】
【サークルの<闇属性+10>が<神闇属性>に成りました。】
【サークルの<無属性+10>が<神無属性>に成りました。】
【サークルの<回復属性>が<神癒属性>に成りました。】
『『『『『『ええええええええええええええええええええええええええええっ!!!』』』』』』
『ちょ ちょっとどうするのよ?』
『そんな事分かんないニャー』
『い 良いのか?』
『あわわ ど どうしましょう?』
『これは想定外ですわ・・・』
『落ち着いてくれ皆』
『さ 流石クオンね、いったいどうしたら良いの?』
『うん、大事な事だから良く聞いてね』
『『『『『了解!!!』』』』』
『忘れよう!!!』
『『『『『えええええっ!!!』』』』』
『あはは 気にしても仕方ないよ!』
『・・・流石クオンね大物だわ』
『まあ、それしかないわな』
『僕ドワーフなのに魔法極めて良かったのかな?』
『あたいも獣人ニャ、本来なら苦手も良いとこニャ』
『・・・私は魔族だからマシなのかな?』
『強いて言うなら俺はシンクロが怖いよ・・・』
『『『『『もう封印だな(ニャ)!!!』』』』』
『検討もあるし、とりあえず地下へ下りて野営の準備をしようか』
『『『『『了解!!!』』』』』
俺達は突然起こった奇跡とも呼べる魔法属性の進化に驚き慌てふためいたが、とりあえず落ち着きを取り戻せた。
地下41階に下りると、そこは今まで見たこともないようなクリスタルで覆われた世界だった。
フィールドの全てがクリスタルで出来ており、光に照らされたその光景は神秘的とも言える輝いた世界だった。
『き 綺麗~ なんて綺麗なの』
『目が痛いぐらいキラキラしてるニャ』
『右も左も道までクリスタルで覆われてますね、どんな魔物がいるんだろう』
『フハハ そりゃークリスタルの魔物だろう?』
『クフフ オーラそんな訳ないですわ』
『本当に綺麗だな、少し持って帰って装飾に使いたいな』
『リーダーそれ名案ですね、応接室の1部屋をクリスタルで作りましょうか?』
『ニャハハ クリスタル風呂も良いニャ』
『あはは 面白そうだな明日採取しよう』
俺達は色々と意見を出し合い、まだ色んな色彩があるクリスタルがあるかもしれないので明日から採取することにして野営の準備に精を出した。
俺は食事の準備をすることにして、何を作るか考えたがステーキソースを作った事を思い出してマンモスのステーキを作ることにした。
キングマンモスの肉は勿体ないので普通のマンモスの肉を使う事にする。
俺も食べた事がないので非常に楽しみだ、以前のように塩を振っただけではなく今回はニンニクもある、マンモスの脂身を少し取りフライパンに馴染ませてからニンニクの薄切りを軽く炒めてガーリックオイルを作り、厚切りのマンモス肉を強火で両面炒めて脂を閉じ込め、弱火に落としてジックリと火を通した。
ステーキソースも温めて置き焼き上がったステーキに炒めたニンニクを乗せてステーキソースをタップリと掛け<アイテムBOX>へ収納していく。
かなり分厚く切ったステーキなので付け合わせはスープとパンだけにした、スープにはスノークラブを1匹丸ごと湯がいてから殻から身を取り出してスープに入れて軽く味付けをした、味見をしただけで意識が飛びそうになる。
パンもこのダンジョンで取れた最高の小麦粉で作ったパンだ、その美味さは折り紙付き。
念のために多めにステーキを焼いておいて御代わり用も十分作ったところで皆を呼んで食事にすることにした。
『涎が出てきて止まらないんだが、なんだこの良い匂いは?』
『これって以前作っていた醤油ですか?』
『正解!でもこれは醤油を使って更にステーキ専用に作ったステーキソースだよ』
『ニャアアアアアア 美味しそうニャ』
『ああ 何て良い匂いなの』
『私も、もう駄目です食べますわ』
『あはは さっ冷めないうちに食べてくれ』
『『『『『頂きます(ニャ)!!!』』』』』
『すっごく大きなステーキね食べれるかな?』
皆先にステーキを食べて絶句した後、凄い勢いで食べ始めた俺も同じくステーキを食べてみる、久しぶりに食べるステーキソースに絡んでマンモスの肉自体の旨味も合わさり極上の味になっていた。
やはりステーキはニンニクがあると味の桁が上がる、俺はステーキは塩だけの方が好みだがマンモスの野味溢れる味にはピッタリとステーキソースが合う。
俺も言葉も忘れ分厚く切ったステーキを平らげスープを飲み干した、スープも味見で分かっていたがカニの味を濃縮したような濃厚な味は後を引く最高のスープで自分でも満足だ!
驚いた事に<五感強化><食経験値>が食べる度にスキルがドンドン上がっていった食べ終わる頃には両方カンストしていたが<神の声>も気にならない程、全員食べるのを止めず食べすぎたのか今は満足げに放心している。
<食経験値>のスキル上昇によりレベルも上がっていき50だったのが53になった。