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第120話 レチクルのダンジョン攻略5 アーティファクト


『むぅ 装備品が落ちているな・・・』


『そうか前のパーティ駄目だったか・・・』


『とりあえず装備品は回収しておこうか順番を譲ってくれたリッカさんに渡しても良いしな』


『そうねこういう時の装備品は見つけた物が貰う決まりだけど、順番を譲って貰ったしね本当ならリッカさんとこの物ね』



俺達は前のパーティの装備品と思われるものを回収し、いつものように<鑑定>をする。


*********************************************


【ステータス】


名前:スフィンクス

種族:ゴーレム(希少種)

LV:55

HP:480/480

MP:550/550

攻撃:274

防御:270

敏捷:221

器用:225

魔力:270

精神:278


スキル:<魔力増大+7><魔法強化+7><MP吸収+9><MP回復+10><魔法耐性+10>


*********************************************


『うわー 今回の私達には相性最悪ね』


『しかし、手加減する必要がないな』


『フハハ ああ遠慮なくブチかまそうか』


『スキルも良いわね』


『ニャハハ 頑張ってコピーするニャ』


『よし、じゃ手加減無用だカンストしていない魔法をドカドカ撃とうか』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』



俺達はカンストしていない土・風・氷・雷・闇属性を遠慮なくブチかました、魔法耐性+10を持っていたので時間が掛かるかと思ったら、もう俺達の魔力の方がかなり高いせいかあっけなく倒し危うくドロップ品を壊してしまうとこだった。



【レベルアップしました。サークルがレベル42からレベル46に成りました。】


【サークルが特殊スキル<魔力増大>を習得しました。】


【サークルが特殊スキル<魔法強化>を習得しました。】


【サークルの<統率+7>が<統率+8>に成りました。】


【サークルの<激運+3>が<激運+4>に成りました。】


【サークルの<経験値増大+6>が<経験値増大+8>に成りました。】


【サークルの<土属性+7>が<土属性+9>に成りました。】


【サークルの<風属性+9>が<風属性+10>に成りました。】


【サークルの<氷属性+7>が<氷属性+9>に成りました。】


【サークルの<雷属性+7>が<雷属性+9>に成りました。】


【サークルの<闇属性+6>が<闇属性+8>に成りました。】


【サークルの<無属性+6>が<無属性+7>に成りました。】



俺達6人は、ハイタッチして喜びを分かち合う。



『思ったよりあっけなかったわね』


『う~ん、レベルがガンガン上がってるからかな?』


『<魔力増大>と<魔法強化>取れたし、また魔法の威力も上がるニャ』


『まさかドロップ品壊さない様に気を配るようになるなんて・・・』


『フハハ 次からはもっと気を付けないとな』


『金箱の罠も解除したニャ』


『早いなムーアじゃドロップ品の<鑑定>もしとこうか』



【アンサー スフィンクスのコア:高純度の魔力結晶体であり凄まじい魔力を蓄えれる媒体。】


【アンサー パワーストーン:効果範囲内に長く接することでステータスが上昇する効果。】


【アンサー 金箱(遺跡の鍵):このダンジョンの遺跡に入ることが出来る鍵。】



『『『『『おお~ パチパチパチ!!!』』』』』


『気になっていた鍵ってドロップ品だったんだな』


『運が良かったわ、此処の攻略中に出なかったら諦めてるとこね』


『パワーストーンもサークル本部に設置しとくと良さそうですね』


『クフフ メイドさん達がどんどん強くなりますわ』


『ゴーレムの時にも出たコアよりも良さそうニャ』


『どうだロック?』


『ええ今なら色々有用な物が作れそうです、帰ったら試してみますね』


『それは楽しみだな、あっ そうだ装備品をリッチさん達に渡しに行ってから遺跡に行こうか』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』



俺達は先に進む前に一旦戻ってリッチさん達に会いに行くことにした。


扉を逆に出るとリッチさん達が休憩していたので話掛ける。



『すみません順番を譲って貰って、お陰で助かりました』


『・・・めちゃくちゃ倒すの早かったけどレアボスじゃなかったの?』


『スフィンクスって言うゴーレムのレアボスでしたよ』


『なっ 一番つええレアボスじゃねーか、それをあの短時間で倒したのか?』


『ニャー 危うくドロップ品まで壊しちゃうとこだったニャ』


『『『『『『・・・・・・・・・・』』』』』』


『さっきので十分、分かったつもりだったけど、貴方達本当に飛んでもないのね』


『皆若そうだから信じたけど、なにが新人冒険者なんだよ』


『俺達は全員15歳で冒険者になってから数ヶ月しかたってないんで新人冒険者は間違いないでしょ?』


『『『『『『えっ・・・・・・・・』』』』』』


『あはは そうね新人なのは間違いないわ、でもモンスター新人ね♪』


『リッカさん、それは酷いわ』


『あはは ごめんなさい、なんか貴方達ぶっ飛びすぎて驚くのにも疲れたわ、でも多少絡まれても我慢して上げなさいよ冒険者なんて、荒くれ者ばかりなんだから』


『俺もそれは最近反省していますが、これからも仲間を侮辱するような輩には手加減しませんよ、それだけは絶対許しません一生後悔するようにしてあげますよ』


『・・・・・・それを聞くと本当に怖いわね、あんな噂が流れるのも分かるわ』


『あっ そうだ俺達の前にボスへ挑んだパーティが全滅したみたいで装備品が落ちていたんですよ、本当ならリッカさん達の順番だったから、せめてこれだけでも受け取って貰おうと思って持ってきました』


『そんなの黙ってたら分からない事じゃない?』


『そんな恩を仇で返すような事は出来ませんよ、これがその装備品です受け取ってください』


『ふ~ 律儀なのね怖いのか優しいのか分からない人ね』


『おいおい、ミスリル装備も結構あるぜ?これ売るだけでもかなり儲かるぞ?』


『価値は関係ありませんよ、それはリッカさん達の物ですよ受け取ってください』


『分かったわ、じゃ遠慮なく頂いておくわね、ありがとう』


『は~ 分からねー奴らだな、見た所武器も持ってないのによ、んっ そういえばどうして武器持ってねーんだ?』


『ワシ等はミュウ以外魔法が弱くてな、武器を封印して魔法の特訓中なのだ』


『なっ なんだと、魔法攻撃につええスフィンクスに魔法だけで倒したのか、それもあんな短時間で』


『ふ~ 全く底がしれないわね、モンスターって言われても怒っちゃ駄目よ』


『え~ そんな~ 』


『・・・今の話だと武器の方が得意なんだね、それなのに置いて来たの?』


『いえ持ってますよアイテムポーチに入れてあるんです』


『魔法媒体になる杖もないの?』


『僕達の武器は魔法媒体も兼ねているんですが、今回はそれも封印してるんで』


『なるほどね怖い子達』


『では俺達は、そろそろ行きますねボス戦頑張ってください』


『ありがとう、私達は決して貴方達を侮辱しないから怒らないでね』


『んふふ またねリッカさん』



俺達は<ダンジョンワープ>で遺跡に向かおうとしたが、まだ地下31階に行ってなかったので戻ってくるためにも一度行く必要があったのでボス部屋から地下31階へ行くことにする。


地下31階に辿り着くと、そこは真っ白な世界そう雪山だった。


どこを見ても平地はなく高い山々に囲まれており雪が深く積もっていた。


そして寒い・・・・ヤバいな飛んでもなく寒いぞ。



『ニャアアアアアアアア、寒いニャー 寒いのは苦手ニャー』


『ガチガチガチ、こ これは防寒着が要りますね』


『ハックション、ふぅぅ これは堪らんな』


『とりあえず<ダンジョンワープ>で遺跡に行きましょうか風邪ひいちゃうわ』



余りの寒さに俺達は<ダンジョンワープ>で遺跡へ逃げる事にした、無属性スキル上げのこともあるので個別で移動することにする、それぞれが<ダンジョンワープ>を唱え遺跡に集合してから少し相談することになる。



『どうするの?いくら氷属性のスキル上がって来て少し耐性付いたと言っても、あれは寒すぎるわ』


『今日取って来たバジリスクの羽で防寒着作れないか?』


『ニャー 作れるけど真ん丸になるぐらい着膨れるニャ』


『ミュウ<ファイアウォール>でどうにかならないかしら?』


『う~ん、<ライトシールド>みたいに<ファイアシールド>にしたら少しはマシになるかもだけど』


『僕良い事思いついたよ、速攻で<耐冷効果>がつく魔物を狩ってムーアにマントを作って貰うってのは?』


『『『『『天才だ(ニャ)!!!』』』』』


『それなら<ファイアシールド>で持つと思うわ』


『あれだけ寒い所にいる魔物なら、きっと<耐冷効果>持ってるニャ』


『<耐火効果>のマントみたいに虎とかの皮があれば最高ニャ』


『よし、じゃ決まったところで遺跡に入ってみようか』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』



俺達は先ほど確認したばかりの階段を下りて、扉にある鍵穴へボス戦で入手した鍵をはめてみる。


すると扉が上へあがっていき小部屋が現れる、中へ入ると本当に小さな部屋で何もないと思ったら奥の壁に窪みがあり何かが置いてあるようだった。


あまりにも怪しいので何度も調べてみるが罠が設置されていることもなく、俺はそれを手に取り<鑑定>を掛けてみる。



【アンサー 魔動力装置:魔力を様々な動力へ変換する機関。アーティファクトと呼ばれる。】



『ん~ 私には何か分からないけどクオンはどうなの?』


『僕も興味がありますね、どうですリーダー?』


『ちょっと待って今設計してるんだけど、すっごい物が出来るかもしれないよ』


『『『『『慣れたけど怖い(ニャ)・・・・・・・・・・』』』』』


『でも、これだけじゃ無理だ、これからに期待しよう本当に出来たら凄いんだけどな』


『ねーねー 一度クオンの頭の中見せてくれないかな?』


『ブッ 死んじゃうよ・・・・・』


『ミュウなら<ラストヒール>で!』


『全力で断る!皆と同じだよ!』


『本当に何が入ってるんだ?』


『脳みそだよ、皆と同じだよ』


『クフフ でも楽しみですわ、リーダーが凄いと思う物なんて』


『あはは 俺も楽しみだよ』


『さて、じゃ戻るけど<マップ>&<サーチ>はズバリ<耐冷効果>のある魔物か<耐冷効果>が付く素材で検索してみよう』


『量はムーアが作ってくれたマントを参考にしようか』


『少し大きめでお願いニャ』


『『『『『了解!!!』』』』』


『じゃ各自地下31階のボス部屋を出た所へ集合しよう』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』



俺達は<ダンジョンワープ>で地下31へ戻り極寒の雪山に出る、まずはミュウが<ファイアウォール>を使って快適な空間を作ってくれた。



『ふ~ あー生き返るようだ』


『んふふ さーこれからよ、え~っと反応は居た』


『やっぱり居たニャ、飛んで行くとして此処から10分ぐらいかニャ』


『これから各自<ウィング>と<ファイアシールド>を張りながら魔法攻撃になるから気を付けてね』


『んふふ 此処へ来てからずっと魔法ばかり使ってるから、もう皆も出来る筈よ』


『少し練習してから行こうか』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』



俺達は3つの魔法を駆使して戦闘することになるので、試しに練習してみたが<ウィング>の魔法を使いながら<エアウォーク>とか使っていたので苦も無く全員出来る事が分かり、早速<耐冷効果>のある魔物の下へ向かう事にした。



『居たわ、きっとあれね』


『念のため<鑑定>してみるニャ』



【アンサー スノーピューマ:雪山にしか生息しない魔物で足が速く皮には<耐冷効果>があり、肉には敏捷増大の効果がある。】



『間違いないニャ、ドロップした皮を共有<アイテムBOX>に入れてニャ必要な量が集まったら伝えるニャ』


『よし、じゃ各個撃破だ』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』



それから俺達はスノーピューマを追いかけて狩っていった、雪がかなり積もっているにも関わらずスノーピューマの移動速度は飛んでもなく早く追い掛けるのに苦労したが、だいたい皮を10枚ほどドロップしたところでムーアのOKが出て、もう一度遺跡に集合することにした。


遺跡なら場所が分かりやすいし人が来ることもないだろうしね、それからはムーアに作成図案を出して貰い<耐火効果>が付いているマントに組み込めないか聞いた所、半分ほど入れ替える事で出来ることが分かった。


マークも入っているし兼用出来るなら非常に便利だ、試作案も出来上がり製作については全員でやった。


もちろんムーアの指導の下頑張ったところ<耐火効果>と<耐冷効果>が付いた便利マントが出来た<付与術>としては<自動修復>だけ着けて防御力に不安があるが今は十分の装備が出来た。


もちろんテイムした仲間達にも同じマントを作り、シロ・アドちゃん・カー君にも装備して貰った、寒さに弱いのかどうかは分からないが喜んでくれているので満足だ。



『出来たニャーこれで寒くない筈ニャ』


『『『『『おお~ パチパチパチ!!!』』』』』


『よし準備も出来たし早速地下31階の攻略に戻ろうか』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』



それぞれ<ダンジョンワープ>を使い俺達は再び地下31階に戻って来た。



『ニャハハ 寒くないニャ、やったニャ』


『うん、こりゃー快適だ、ありがとうムーア』


『フハハ これなら大丈夫だな、しかしダンジョンとは不思議な空間だな』


『確かに色々な環境・魔物・アイテムと楽しいですわ』


『サークル本部にも気に入った環境を作るの楽しそうね』


『あはは そうだな魔石がいっぱい集まったら可能になるね、頑張ろうか』


『もう既に色々ありすぎて怖いぐらいですよ』


『確かにそうだが、満足するには早いよな?』


『そーそー 考え付く限り楽しい空間を目指そうか』



寒さ対策も終え本格的に雪山を進む事にする<マップ>&<サーチ>はいつもどおり価値のある物・罠・魔物に設定した、今の俺達なら価値のある物だけでも良いのだが<マップ>表示していたほうが分かりやすいのでこうした。


<ウィング>を使って飛んでいるために進むのは容易だが、もし歩くなら大変だったと思う雪がかなり深く積もっており腰ぐらいまで埋まりそうだからだロックなら全身埋まる所もあるかもしれない。


ずっと<ウィング>を使っており<ダンジョンワープ>も多様したことから無属性スキルも徐々に上がっていき<無属性+8>にまで上がったため最初に比べると空を飛ぶのも楽になった。


とりあえず近くの魔物を討伐するために近づいてみると、見た目では殆ど分からないような真っ白なスノーラビットと言う名前のウサギがいた、草原にいるウサギに比べると体毛が多くやたらとデカい。



『ウサギもあれだけ大きくなると可愛さが無くなるわね・・・』


『でも草原の一角ウサギも角で襲ってくるから可愛くないニャ』


『そうかな?デカいけど大人しいようならモフモフしたいけどな』


『クハハ クオンは撫でるのが好きだな』


『私も好きですわ、ムーアの耳を撫でるの気持ち良いですし♪』


『・・・僕達を見つけたのか、早速襲ってきそうですよ』


『ニャー あたい達飛んでるのに、集まって来たニャ』


『残念ながら好戦的みたいだな、倒そうか』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』



やはり飛びながら魔法を撃つのは反則的で、攻撃されることなく次次と集まってくるスノーラビットを殲滅していったドロップ品は毛皮・肉だったが見た目どおり皮がかなり大きくフサフサだったので触り心地が非常に良い。



『ダイアウルフの毛並みも良かったけど、こっちの方がフワフワで気持ち良いニャ』


『これでソファー作ってみたいニャ』


『ムーアそれ良いな、是非頼むよ結構な数の毛皮も手に入ったしね』


『んふふ これで楽しみが増えたわね♪』



ムーアが良いアイデアを出してくれたので俺達のスノーラビット狩りにも力が入り、かなりの数を狩っていった。


更に進んで行くと急斜面の山間になり所々に凍った場所もある所へ出た、触ってみるとカチカチだ。


ここら辺にはスノーラビットは居ないようだが新たな魔物の反応があるので向かってみるとカニが居た。


どうして雪山にカニが居るのか不思議だが名前をスノークラブと言うらしい、ウミガメぐらいの大きさがありワサワサと歩いている。



『・・・・・雪山にカニしかもデカいな』


『えっ クオン知ってるの?』


『あっ いや似た生物を知っていただけだよ』


『リーダーリーダー<鑑定>では、美味って出てますよ!』


『えー では』


『『『『『根こそぎだ(ニャ)!!!』』』』』


『あはは 俺も頑張る♪』



ロックの言う通りドロップする素材は足・鋏・甲羅と3種類あるがどれも美味と出ている、甲羅がレアドロップになるみたいだが<激運>のスキルも徐々に上がってきた俺達が倒せば、かなりの量の甲羅もドロップした。


結構足が速く狭い所へ逃げようとするので倒すのは簡単だったが逃がさない様にするのが苦労した。


これでカニ鍋も出来る。まさかこんなところでカニが入手出来るとは思っていなかったため俺もニコニコだ。


いやー 美味しい食材が手に入るのは非常に楽しい、ニヤニヤしているとミュウが此方を見ているので真顔を心掛ける。



『も~ そんなに美味しい食材なの?』


『スノークラブは食べた事ないけど、これに似た生物は絶品だったんだよ、高級食材だったから中々食べれなかったんだ』


『うわー リーダーがそこまで言うなんて、楽しみですね』


『フハハ ミュウ涎が出ない様に気を付けないとな』


『オーラ、そんな訳ないでしょ、でもそっか私も楽しみ♪』



スノークラブを探しながら進んで行くと氷のある所が減っていき、また雪が深く積もった所になる。凍ったところにしか生息出来ないのか居なくなってきた。



『う~ん、もう居ないみたいだな残念』


『あはは 場所を変えたら、また出てくるかもですよ』


『せっかく私も本気で探してたのに~』



それから地下へ進んでいくと、所々にスノーラビット等に遭遇し倒しながら進んでいく。


地下34階に辿りつき同じような雪山を進んで行くと、久しぶりに俺の感が<危険感知>よりも早く危険を察知した。



『ゾクッ!!!!!! ヤバい皆、上空に退避だ!!!!!』


『『『『『り 了解ニャ!!!』』』』』



俺の掛け声で皆上空へ退避すると、今まで俺達が居た所に大きな黒い塊が、凄まじいスピードで駆け抜けていく。


今の俺達の<感知之極>でも捉えきれないようなスピードの物体が上空に居る俺達の所まで飛んできた。



『来るぞ皆、集中しよう』


『『『ガツッ 』』』


『グッ 』


『キャ 』


『うわっ 』



凄まじいスピード飛んできた黒い物体はオーラ・ミュウ・ロックの<ライトシールド>に衝突し弾かれる。



『皆大丈夫か?』


『大丈夫よ<ライトシールド>に掠っただけよ』


『ワシも大丈夫だ、何だあれは?』


『ふ~ 吃驚しました僕も大丈夫です』


『<鑑定>出来たわブラックダイアって言う魔物みたいね、高速で雪の中を泳いで来るみたいよ』


『この雪の中を、なんてスピードだ早さに対抗する手段も練習どおりいくぞ迎撃体制だ!』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』


『<アースメイク>ネット!!!』×2


『<サンダーメイク>ネット!!!』×2


『<アイスメイク>ネット!!!』×2



俺達は迎撃のため魔法の網を張り巡らし動きを止めることに専念した。



『来た 』



ようやく魔物のスピードにも慣れてきて確認してみると大きな黒い魚のような形をしている、降り積もった雪の中を凄まじいスピードで泳ぎジャンプして攻撃してきているようだ。


俺達が張り巡らした魔法の網に掛ったと思った瞬間、網を易々と突き破り駆け抜けていく。



『ふ~ ネットでは止められないようね、次タイミングを合わせて壁にしましょうか』


『分かった早く出しすぎたら回避される恐れがあるんで、タイミングに注意しよう土氷どちらかで行こうか』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』


『クオン、ワシに行かせてくれ。いくら魔法限定でも何回も抜かれる訳にはいかん!サークルの盾を見せてやる』


『分かった来るぞオーラ』


『おう!!!』


『クゥ~~~~!!!!!』


『<アイスウォール>!!!!!!!!!』



その時オーラを中心に赤いドームが広がり、<アイスウォール>まで覆うぐらいの大きさに広がった。



『か カー坊か、フハハ 手伝ってくれるのか』


『ガガガガガガガガガガガガガツ!!!!!』



迫りくる黒い物体はカーバンクルの赤い空間を潜り抜けてからオーラの<アイスウォール>に突き刺さり、次々と動きを止めて行く。


動きを止めたブラックダイアをよく見るとマグロだな・・・しかもデカい1匹500キロはあるようなマグロが<アイスウォール>に突き刺さっている、止めの魔法を撃とうとすると突き刺さったブラックダイアが苦しみだし次々と粒子になりドロップ品に変わっていく。



『おー オーラ良いコンビになりそうだな、検証は後だ下へ下りて迎え撃つぞ』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』


『<アースウォール>!!!』×3


『<アイスウォール>!!!』×3


『ガガガガガガガガガガガガガツ!ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガツ!!!!!』


『ふ~ 大体片付いたわね、カー坊に助けられたのかな?』


『フハハ 流石ワシの相棒だな』


『クーー♪』



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