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第119話 レチクルのダンジョン攻略4 殲滅魔法


こうしてムーアのお陰で砂漠の攻略も快適に進めそうだ、しかし極めの細かい砂が延々と続いており、どこに進めば良いのか分からないほどだ。


何故かムーアは砂が珍しいのか凄く楽しそうだ。



『ニャニャニャー ニャニャニャーーーー♪』


『あはは ムーア何でそんなに楽しそうなんですか?』


『こんなに砂があるなんて初めてニャ、何か楽しいニャ』


『ニャハハ ここはどんな魔物が居るニャー、楽しみニャー 』


『あはは ムーアのお望み通り来たみたいだぞ』


『・・・アリ?ニャ』


『デカいな・・・』


『ロックぐらいの大きさかな?』


『ミュウ僕で例えるのはやめて下さい、逆に言ったらアリと一緒ぐらいの大きさになるじゃないですか?』


『『『『『あはは 』』』』』


『1匹だけだしサクっとやっちゃうか』


『そーいえば魔法のローテーション忘れてたな、ミュウは闇属性、ロックは雷属性、ムーアは土属性、オーラは水属性、ライカは風属性、俺は氷属性で行こうか』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』


『行くニャー<アースメイク>ニードル!!!』



アリの名前はキラーアントと言うらしい、ディアさんの情報だとダイアウルフのように倒すと仲間を呼ぶらしいが流石に1匹だしと思っていたら、大群が押し寄せて来た・・・


・・・まるで黒い絨毯のようだ、これはちょっと気合を入れないと。



『ニャー あたいちょっと言いすぎたかもニャ』


『うわー ムーアいっぱい来たわね』


『フハハ 来すぎだ』


『くふふ 迎え撃ちますわ♪』


『オーラ僕とコンボで行きましょうか』


『おう、では先陣でやるか』



俺達は<ライトシールド>を張り<ウィング>で空からの殲滅魔法を繰り出す。



『<ウォーターボール>レイン!!!』



まずオーラの魔法が黒い絨毯のようになっているキラーアントの大群に降り注ぐ、水属性だけに只の雨ではなく、水の塊が広範囲に凄い勢いで降り注ぎ命中したキラーアントは穴が開くような威力だ。



『<サンダーメイク>レイン!!!』



続けてロックが放った魔法は、まさに雷の雨。上空から槍のように降り注ぐ雷は先ほどのオーラの魔法で濡れていることもあり、地面を伝い広範囲のキラーアントを倒していく。


たった2発の魔法で見える限りのキラーアントを倒したようだ。しかし、キラーアントはゾロゾロと湧き出るように襲ってくる、鳴り響く<神の声>を後回しにしてドロップ品を壊さない様に移動し、範囲魔法を繰り返していく。


『<エアメイク>ストーム!!!』



ライカの放った鋭利な風の刃を含んだような嵐は、小規模ながら複数現れ縦横無尽に動きまわり、次々とキラーアントを巻き込み切り刻んでいく。



『<ダークボール>レイン!!!』



火属性をカンストし闇属性担当になったミュウは<ダークボール>を数百ほど作り出し扇状に広がりながらキラーアントに降り注がれていく、目立った破壊はないのだが命中したキラーアントは闇に侵食されたかのように動きを止めて行く。



『<アイスボール>レイン!!!』


『<アースボール>レイン!!!』



最後に俺とムーアが同時に繰り出した<アイスボール>と<アースボール>が残ったキラーアントに絨毯爆撃のように降り注ぎ殲滅していった。


<神の声>が鳴り響いているが確認を後回しにし、生き残ったキラーアントを片付けていく、<マジックドレイン>でMPを回復しながら幾度となく魔法を繰り出すが、俺達は<MP回復>のスキルによる回復速度も尋常ではないほど早いため枯渇することなく殲滅した。


殲滅するのも大変だったがドロップ品を集めるのも大変だった、急がないと消えちゃうので手分けして?き集め、なんとか回収し終わった。


ドロップ品は意外な事に蟻蜜・上質な蟻蜜とハチミツ以外で甘味が大量に手に入った。



『ふ~ ようやく片付いたかな?』


『ニャー 来すぎニャ』


『でも僕達6人なら長時間でも魔法攻撃が連続で、出来ることが分かりましたね』


『それは一概には言えないわ、敵の強さに左右されるから』


『是からスキルも上がっていけば、かなりの敵でも対応出来るようになっていくさ』


『大群相手なら魔法攻撃が有効なのは間違いないですわ』


『後はシンクロ魔法もかなり制御出来るようになったニャ』


『近いうちにシンクロ魔法も練習しないといけないんだが、場所が難しいんだ』


『海にでも行かないと厳しいですわ』


『そうなんだよ、それでもかなり沖にでて空に向けて撃たないとね』


『まあ、考えておくよ、幸い<消費魔力減少>を取得したので、以前のようにはならないと思うんだけど』


『さて、じゃ後回しにしていた<神の声>を確認しておこう』



【レベルアップしました。サークルがレベル37からレベル41に成りました。】


【サークルの<統率+2>が<統率+4>に成りました。】


【サークルの<経験値増大+4>が<経験値増大+5>に成りました。】


【サークルの<水属性+8>が<水属性+10>に成りました。】


【サークルの<土属性+5>が<土属性+7>に成りました。】


【サークルの<風属性+7>が<風属性+9>に成りました。】


【サークルの<氷属性+5>が<氷属性+7>に成りました。】


【サークルの<雷属性+5>が<雷属性+7>に成りました。】


【サークルの<光属性+9>が<光属性+10>に成りました。】


【サークルの<闇属性+3>が<闇属性+6>に成りました。】


【サークルの<無属性+2>が<無属性+4>に成りました。】



『お~ かなり上がったな、普通のスキルより上がりやすいようだな』


『いやいや、それは<マジックハンター>と<魔力感知>がカンストしてることや、多くと敵に放っているせいだよ』


『なるほどな、今までの努力が反映している結果と言う訳だな』


『水属性と光属性もカンストしたニャ』


『<経験値増大>のお陰でレベルの上りが早いですね』


『ええ怖いぐらいですわ』


『んふふ このダンジョンから帰るときは、どのぐらいのレベルになってるのか楽しみだわ』


『あはは その後の方が大変だったりして』


『・・・また怖い事言ってますね』


『今回は理由が分かってるから良いけど・・・』


『<身体強化>の<統合>ですよね?』


『ああ、此処から帰るときには耐えれるだけのレベルになっている筈だよ』


『後1匹残ってるのが要るからサクッと倒そうか』


『『『『『了解ニャ!!!』』』』』



あれだけのキラーアントを倒し残っている魔物を見に行くと予想通りクイーンアントが居た、真っ黒なキラーアントに比べてクイーンアントは白く戦闘力も低そうだったが、レア種であり<統率+3>スキルを持っていた。


戦闘はムーアの魔法1発であっけなく倒せ即座に<神の声>が鳴り響く。



【レベルアップしました。サークルがレベル41からレベル42に成りました。】


【サークルの<空間操作+8>が<空間操作+9>に成りました。】


【サークルの<時空操作+7>が<時空操作+8>に成りました。】


【サークルの<激運+2>が<激運+3>に成りました。】


【サークルの<統率+4>が<統率+7>に成りました。】


【サークルの<経験値増大+5>が<経験値増大+6>に成りました。】


【サークルの<統率+4>が<統率+7>に成りました。】


【サークルの<経験値増大+5>が<経験値増大+6>に成りました。】



『ふむ、弱かった割にはスキルがかなり上がったな、ようやく<空間操作>もあと少しでカンストか』


『ニャハハ 弱かったけどキラーアントを倒すのが大変ニャ』


『クフフ 良い物がドロップしてますわ<鑑定>しますね』



【アンサー 極上蟻蜜:クイーンアントに献上された極上の蟻蜜。】


【アンサー フェロモンポーション:<錬金術>の素材であり魅惑・魅了・統率等様々な薬品が作成出来る。】



『おー ベクターさんに良いお土産が出来たな、どんなものが作れるか相談してみよう』


『ねーねー ちょっとだけ蟻蜜味見してみよーよ』


『ミュウ良い事言いますね!』


『ニャー 賛成ニャーーーー』


『僕も僕も!』


『フハハ 皆、甘い物には食いつきが違うな』


『なんやかんやで皆、甘い物は好きだよね、まー 俺も甘党なんだけど』



せっかくだから蟻蜜の試食を全員でやることにした、大量にドロップしたため不味かったらどうしようと思ったが杞憂に終わった、実に美味い!


ハチミツとは違った濃厚な甘みは、キラーアントからドロップしたのが信じられないくらいの美味さで、更に上質→極上となるに連れ思わず笑顔になる程の甘さ美味さだった。



『蟻蜜も美味しいけど極上蟻蜜は別格の味ね』


『ああ、俺も驚いたよ、正に甘露!』


『ニャー甘いニャー 美味しいニャーーーー』


『クフフ ハチミツとは、また違った甘さが良いですわ』


『デルタ君に良いお土産が出来ましたねオーラ』


『フハハ ああ喜んでくれそうだ』



俺達は極上蟻蜜を食べたせいか、今までの疲れもすっかり取れ、また気合を入れてダンジョン攻略に励むことにした。


順調に地下へ下りて行きキラーアントにも出くわしたが、最初ほどの大群には成らなかったのでサクサクと倒しながら進み地下26階へ辿り着いた。


此処で出て来た魔物はサンドワームと言う10メートルぐらいあるミミズのような体躯をしていた、それが砂の中を移動し足元から出てくるのだが<感知之極>を取得している俺達には脅威ではなかった。


結構な数が出てきたが<アイスメイク>ロックで砂に潜れないようにしてから、カンストしていない属性で仕留めていった。


ドロップ品は魔石と牙だった、牙と行っても大型の魔物だったので結構デカかった。



『ロック牙とか使えるかな?』


『はい、武器にしたら何かスキルが付きそうですね、僕金属系の武器防具ばかり作って来たけど魔物系の武器防具も挑戦したかったから丁度良いです』


『なるほど、使えそうな物はロックが取っておいてくれ』


『分かりました』



この階層はサンドワームの巣があるのか、結構な頻度で襲ってきたが無属性のスキル上げの事もあり空を飛んでいるので上空から魔法をドカドカ撃っているだけなので非常に楽だった。


ドロップ品を<鑑定>していると、さっきのはレアドロップらしく普通の牙はもっと小さいようだ。


後はレッドスコーピオンと言うサソリも出て来た、俺が知っているヤミサソリとは強さが段違いで動きが早く毒も強いのだろうが俺達には効かないし魔法メインでの戦闘なので苦もなく倒して進めた、甲羅も硬そうだったが今のアダマンタイト製の武器なら切り裂くのも造作もないだろう。


砂漠の探索にも慣れてきて地下28階に辿り着き<マップ>を確認すると少し離れた所に建物があることが分かる。


コンパスのダンジョンでもそうだったが普通に探索していれば行かないような場所だ、それだけに何か宝がある可能性が高く全員の意見が一致し向かうことにした。


近づいてみれば砂ばかりが続く砂漠にポツンと小さな建物があり遺跡のように見える。



『う~ん、何か遺跡みたいですね』


『ラッキーニャ、遺跡なら凄い宝があるかもしれないニャ』


『確かに、こんな場所では見つかりにくいし期待が出来るな』


『その分危険も多そうですが私達なら、行けそうですしね』


『んふふ 行くしかないわ♪』


『あはは じゃ行って見るか』



俺達は小さな遺跡に入ると何もなく地下へ下りる階段だけがあるようだったので、下りて見る事にした。


地下へ下りると真っ暗だったので<ライト>の魔法で明かりを点けると扉のような形をした壁があるだけで他には何もなかった。



『クオンの出番のよーね』


『う~ん、僕には何も無いように見えますね・・・』


『ああ、俺にも何も感じない、どうやら進めないようだな』


『んっ 進めないとは、どういうことなんだ?』


『うん、あの扉の所に鍵穴みたいなのがあるだろ?』


『本当ですわ鍵を嵌め込むような窪みがありますね』


『おそらく、ここから先へ進むには鍵のようなアイテムが居る筈だよ』


『私達には<ダンジョンワープ>もありますし鍵のような物を入手したら戻ってきましょうか?』


『クオンでも分からないなら、それしかなさそうね』



俺達はせっかく見使えた遺跡だったが探索を諦めて先を進むことにした、ここに出て来た魔物はコカトリスによく似たバジリスクって言う魔物だった、コカトリスと同じように石化と毒があるようだ。


ニワトリの頭、コウモリ羽のような形をした羽がついた翼、尻尾がヘビと良く似ている、ムーアが羽を欲しがったので見つける度に倒す事にした、ドロップ品はコカトリスのときは出なかったクチバシと翼が出た。


コカトリスと同じように皮・肉・毒腺もドロップし皮から大量に羽も取れそうだった。


探しながら倒していったのでムーアが欲しがっていた羽も大量に入手出来た。



『ニャハハ これでまた寝具とか色々作れそうニャ』


『それは助かるなムーアが作ってくれた布団以外では、もう寝れるような気がしないよ』


『あれは人を駄目にする布団ね!気持ちが良すぎるわ』


『僕は逆に目覚めが良くなりましたよ』


『慣れとは怖いなワシも普通の布団が使えんよ』


『ニャハハ 自分で作っておいてなんだけど、あたいもニャ』


『そういえばメイドさん達のベッドも羽毛布団だったから、驚いているでしょうね』


『そういえばアーチカさんも初めて使うだろうから、吃驚してる筈だよ』


『フハハ 帰ってから感想を聞くのが楽しみだなムーア』


『ロックが作ったスプリングマットもセットだからきっと驚いていることは間違いないニャ』


『きっともう病み付きですわ♪』



俺達は帰ってからの楽しみが増えたことに喜びながら先を進んだ、最近は特に人が驚く顔を見るのが楽しみになってきてるようだ、一生懸命作った甲斐もあるしね。


長いようで短かった砂漠ゾーンも終わり地下30階のボス部屋の前に着いた、珍しい事にボス部屋の前には冒険者が順番待ちをしているようで1組だけ待機していた。


このダンジョン人気があるのか、他の冒険者に良く会う。一応ボスの順番待ちなのか確かめるために俺が挨拶をすることにした。



『こんにちわ俺はパーティ「サークル」のリーダーをしているクオンと言います、皆さんはボス戦の順番待ちですか?』


『なっ なにサークルって、あの噂のサークルなのか?』


『うわ~ 皆若いわね、此処は中級ダンジョンなのに、こんなところまで来れるなんて』


『貴方達、挨拶してくれているんだから返答が先でしょ?』


『すみませんクオンさん、私はパーティ「サファイア」のリーダーをしているリッカと言います、おっしゃるとおりボス戦の順番待ちをしております」


『そうですか返答ありがとうございます』


『ねー リッカ、リッカから聞いてみてよ』


『失礼ですよ、マミ』


『あはは 良いですよ「サークルには近づくな」でしょ?俺達の事ですよ』


『しかし、どれだけその噂広がってるのか、出会う人達皆知ってるのね?』


『すまんなワシのせいで・・・』


『失礼とは思いますが、何故そんな噂が出たのかお聞きしても宜しいですか?』


『ふむ、簡単に言うとワシが他の冒険者に絡まれたときにクオンが怒って威圧したのが原因でな、少し他の冒険者から恐れられているのだ』


『マジか?その子の威圧でビビっちまったのか?えらい臆病な冒険者だったんだな』


『モラン失礼ですよ、謝罪しなさい』


『すまん、悪気はねえんだ』


『気にしてませんよ、俺みたいな若造を恐れるのが信じられないのも分かりますしね』


『クオンさん、すみません本人が言う通り悪気はないのですが、口が悪くて・・・』


『リッカさんのパーティはAランクですか?』


『は はい、そうですが、それが何か?』


『なら耐えられるかな・・・少し威圧を掛けても良いですか?』


『なっ クオン本気なの?』


『ああ、余計なトラブルはもうコリゴリだしね』


『あはは 披露してくれるのか?楽しみだ、やってみてくれよ』


『リッカさん、良いですか?』


『クオンさん、すみませんモランが迷惑をお掛けして、懲らしめてやってください』


『あはは、では』



俺は<魔王の威圧>を解放した、もちろん手加減はしてある昨日名前も知らない者達へ使った程度に。



『グハッ 』


『ヒィィ 』


『グゥゥゥ 』


『なっ なんて威圧、いえもう威圧なんて物じゃないわ。まさか、ここまでとは・・・』


『リッカさん、凄いですね喋れるんですか?』



俺はリッカさんの前に歩いていき目の前で話しかけてみる。



『あ 貴方は何者なの?魔王なの?』


『俺は新人冒険者ですよ、どうです動けますか?』


『グッ グゥゥ だ 駄目動けないわ』


『モランさんでしたっけ、話せますか?』


『ヒィィ カッ カッ 』



威勢よく話をしていたモランと言う冒険者は、怯え切った表情でダラダラと滝の様に汗を掻き呼吸もしにくそうだった。



『ご ごめんなさい威圧を解いて貰って良いですか?』


『モランさん?どうやら話が出来ないようですね、解除しますね』



俺は<魔王の威圧>を解除してリッカさん達の様子を見る事にした。


どうやらリッカさん以外の人達は呼吸も出来ていなかったようだ、俺が<魔王の威圧>を解除すると激しく咳をしハアハアと大きく深呼吸をしている。



『これで大体分かって貰えましたか?』


『ハァハァ すみませんでしたクオンさん、モラン謝りなさい』


『ヒュー ヒュー すみませんでした、死ぬかと思った・・・・』


『な なんだったの?いきなり魔王でも現れたのかと思ったわ・・・』


『マミ聞いてなかったの?クオンさんの威圧いえ、殺気だけで私達は動けなくなったのよ』


『あ あれが殺気だって言うの?飛んでもなく怖かったけど・・・』


『貴方達が死なない様に、かなり手加減してくれたのよ?モランさんだっけ見かけで舐めてたら死んじゃうわよ』


『すみませんねリッカさん、噂の説明するには体験して貰うしかなくて』


『しかし、リッカさんクオンの威圧を受けて話せるとは・・・少しワシと模擬戦でもお願いしたいな』


『オーラ、ズルいニャ、あたいとやるニャ』


『クフフ では私の後に並んでくださいな』


『あ~ 駄目だよ、ダンジョン攻略中なんだから迷惑だろ』


『なら、ここのダンジョン攻略終わってから!』


『も~ ロック迷惑でしょー』


『確かに俺も模擬戦してみたいような・・・』


『も~ 駄目よ、リッカさんごめんなさい皆強い冒険者が好きで・・・』


『・・・すまないが、私ではとても相手が出来るとは思えません』


『そんなことないわ、リッカさん飛んでもなく強いでしょ私も模擬戦お願いしたいぐらいだもの』


『ミュウ俺達を止めておいて、それはないだろ?』


『ニャハハ どうせボス戦待ちで暇ニャ』


『あっ でも今は制限中だから模擬戦出来ないじゃないですか』


『『『『『あっ そうだった・・・(ニャ)』』』』』


『仕方ないニャ、今度会ったら模擬戦お願いしたいニャ』


『すみません本当に私では相手不足ですよ、私は正直に言うと貴方達が恐ろしいです』


『最初から只者ではないと思いましたが、貴方達は恐ろしい程の実力者でしょう?』


『買い被りですよ』


『あっ 扉が開いたみたいですね、ちなみにどれぐらいでボスが復活するんですか?』


『・・・ここはボスが倒されても30分程で復活します』


『なるほど、だから此処のダンジョンは人気があるんですね』


『はい、しかし私達の前にもパーティが居たのですがレアボスが湧いている可能性が高いです』


『私達の前のパーティも倒せたかどうか・・・・』


『なるほど、チャンスですね応援しておきますよ』


『あはは 負ける事なんて考えてないのですね』


『う~ん、俺達は運が良いのか悪いのかレアボスばかりに当たるんですよ』


『結果的には得してますけどね』


『なるほど、さてお待たせするのも悪いので、お先に行ってきますね』


『はい、頑張ってくださいね』


『ありがとう、さっ皆行くわよ』


『ちょっと待ってリッカ、さっきから立ち上がろうとしてるんだけど膝が震えてて立てないのよ』


『わ 悪い俺もだ少し待ってくれ』


『・・・・・すみませんクオンさん、どうやら皆まだ動けないようなので良かったら先に行ってください』


『えっ 良いんですか?』


『はい、どうやらしばらく動けないようなので』


『すみません、やりすぎましたか・・・』


『いえいえ、こちらが悪いので遠慮無用ですよ』


『では、お先に失礼しますね』



俺達はリッカさんにお礼を言って先にボス戦へ挑ませてもらう為全員で扉を潜った。



『ふ~ 私の膝も震えているわ・・・あはは、このままボス戦へ行っていたら死んでいたわね』


『しかし、怖かったわ今も膝が震えてるけど、あんなに可愛い顔した子供なのに、なんなの?』


『おっそろしい、あの噂って本当だったんだな、そりゃ近づきたくないわ』


『一種の化物ね、モランも気を付けなさい、貴方が怒らしていたら私達全員死んでいたわよ』


『ああ、俺はもう見かけで強さを判断したりしねーよ、おっとろしい』


『さあ皆マーサージして動けるようにしなさい、レアボスだったとしても、あの子達ならきっと倒すわ』


『Aランクの俺達を此処まで怯えさせたんだ、おりゃー 人生で一番怖かったぜ』


『でも流石リッカね模擬戦誘われちゃうなんて』


『冗談でしょ、私でもあんな化物集団と戦ったら死んじゃうわ』


『ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドン』


『なっ なに?何が起こったの?』


『なにっ 扉が開いたぞ、まさかもう倒したのか?』


『・・・・・本当に化物ね、今の魔法で倒したみたいね模擬戦なんて飛んでもないわ』


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