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第107話 サークルの魔女


『信じてくれて、ありがとう皆』


『ニャハハ 全然心配して無かったニャ』


『フハハ 流石サークルの魔女だな』


『クフフ ミュウ素敵でしたわ、でも甘い物忘れないでね♪』


『も~ 分かってるわよ~ 』


『カッコよかったですミュウ』


『んふふ ありがとロック』


『ちょっとミュウ、あのオークキング倒したの?』


『ああ、まだ落ちないか切味が鋭すぎるのも問題だな』



俺は、落ちている石を掴みオークキングに投げる、オークキングの頭に石が当たると横へスライドしながら強固な皮膚で覆われたオークキングの頭が地面に落ちて転がる。


オークキングだけは、<アイテムBOX>に収納しておいた魔石は<ルーム>の拡張にひつようだし、なによりオーク肉の最上位だ美味くない訳がない。



『・・・・・・・・・・・・』


『もう言葉も出ないわ、本当に恐ろしいほど強くなったのねミュウ』


『えへへ 頑張ったんだよ♪』


『も~ えへへって、そんなレベルじゃないわよ、もう貴方には絶対に逆らわないわ』


『でも、お母さんも信じられないわ、貴方があんなに強くなるなんて、どれだけの辛い訓練をしたの?』



ミュウのジト目が俺に突き刺さる・・・うおっ 気が付けばメンバー全員のジト目がイリカさんまで・・・



『ちょっと待て、誤解を招くぞ』


『『『『『・・・・・・・』』』』』


『まあ、貴方がミュウを辛い目に遭わせたの?』


『誤解です、猛烈な誤解です!』


『んふふ 違うわお母さん、確かに私がここまで強く成れたのはクオンのお陰だけど、すっごく楽しいのよ』


『逆にクオンが居なかったら、私はとっくに死んでたわ』


『クオンは命の恩人でもあり、私が出会った中では最高の人物よ』


『まあ、そうだったの、ありがとうクオンさん』


『いえ、ミュウには俺も助けられました』


『私からも礼を言わせてくれクオン君』


『お お父さん』


『いえ、ミュウには、いつも助けて貰ってます、お礼は俺が言いたいぐらいですよ』


『も~ お父さん照れるでしょ~ 』


『あはは 元気そうでなによりだ』


『さあ、君達は村の救世主だ!家に来てくれ食事でも出そう』


『えっ ちょっと私の家に行くの?』


『当たり前だ、さあ皆さんをお招きするぞ』


『も~ なんか恥ずかしいんだけど・・・』


『俺はミュウの実家に興味あるな、行こう行こう』


『ニャハハ 食事ニャー』


『フハハ 諦めろミュウ』


『クフフ 良い家族ですわ』


『あはは ミュウ照れてますね』


『分かったわよ、こっちよ』



俺達はミュウのお父さんに連れられて食事を頂くことにした。


ミュウの実家は、決して大きい家ではなかったが、温かみのある良い家で、両親も気持ちの良い人達だった。


村の人達も次々に食材を持ってきてくれて、俺達にお礼を言ってくれる、なんか申し訳ないぐらいだ。


いつのまにか村人が集まって大人数で食事を囲んでおり、イリカさんも座っていた。


流石にエルフの村だけあって全員が美男美女だ。女性もミュウとは違うタイプの美人だが俺はやっぱりミュウが一番可愛いと思った。


遅れて村長さんまで、来てくれて俺達にお礼を言ってくれる。村長さんと言っても、どう見ても20代にしかみえない落ち着いた感じの男性だった。



『此度は村の危機を救って頂き、ありがとうございました。この村を代表してお礼を申し上げます』


『これは少ないですが報酬です。足りない事は重々承知ですが、なにとぞお納めください』


『今回の件についてはサークルのメンバーであるミュウの依頼なんですよ、仲間から報酬を頂く訳にはいかないんです』


『それにオークのほとんどはミュウが倒したので、お気持ちだけで結構です』


『そういう訳にも、いきませんので何か私達に出来ることがあれば、お伝えください』


『それに未だに信じられないのですが・・・いや確かにこの目で見たのですが、それに貴方達はエルフでもないのにとても若く見える』


『いつもミュウに笑われているんですが俺達は全員15歳なんですよ、だからそんなに若くないです』


『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『えっ 』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』


『プッ ククク 』


『みゅーーーうーーーーーー』


『ご ごめん、ごめんってば、きゃはは くすぐらないで!』


『ねーねー ロック君も15歳なの?』


『僕は、ドワーフなので小さいですが15歳ですよ』


『とても強そうには見えないけど・・・サークルに入ってるってことは、貴方も飛んでもないのね』


『ぼ 僕は、サークルの中では普通の方ですよ!』


『ちょっと待て、聞き捨てならんな、普通と言うならばワシだろう?』


『クフフ オーラったら冗談が上手いのね、普通と言えば一番弱い私ですわ』


『あんなに凶悪な武器を使ってるロックが普通な訳ないニャ。短剣使いの、あたいが普通って言うニャ』


『な なら片手剣使いの俺が、』


『『『『『それはない!!!』』』』』


『・・・ちょっと意気が会いすぎじゃないか?』


『『『『『あはははは 』』』』』


『わ 私ライカさんの戦闘を見たんだけど、恐ろしいぐらいの大鎌を小枝のように薙ぎ払って、オークを蹂躙してたわ、あれで一番弱いの?』


『お 俺もオーラさんの戦闘を見ていたが、槍の先に刃が付いている凶悪な武器でオークが小虫のように見えた・・・』


『わ 私もムーアさんの戦闘を見ていたんだけど、姿が揺らぐ度にオークの首が飛んでいくの・・・』


『俺はクオンさんの戦闘を見ていたが、立っていただけだ・・・しかし何故かオークがバタバタと倒れていく、恐怖を感じるような光景だった』


『俺はロックさんを見ていた、あんなに凶悪な武器は見た事がない、あんなに小さな体なのに重そうなアレを縦横無尽に振り払っているのは悪鬼のようにも見えた。それにどう見ても両手槌なのにオークの首だけがポトポトと落ちていくのが恐ろしい光景だったよ』


『『『『『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』』』』』


『クオン貴方、また使ったわね?』


『な なんの事かな?』


『こんな場所で使ったら危ないでしょー』


『だ 大丈夫だよ、ちゃんと指向性を高めて使ったから』


『ほらっ やっぱり使ったんじゃない』


『し しまった・・・』


『ねーねー ロック君、なんの話をしてるの?』


『イリカさん、えと簡単に説明するとリーダーの得意なスキルなんだけど、<魔王の威圧>と言って本気を出せば一瞬でオークを全滅出来る威力なんだよ』


『えっ 全滅って・・・3百匹以上いたのよ?』


『うん、リーダーが本気を出せば一瞬だったと思うよ』


『クフフ そんなことしたら、この村も私達も全滅ですわ』


『・・・Bランクのパーティリーダーって更に飛んでもないのね、ミュウ本当に頑張ったのね』


『イリカ、私達は特別なの約束は守ってね』


『分かってるわ』


『俺からも皆さんに話があるんだけど、聞いて下さい』



俺の言葉に全員が姿勢を正して聞く体制を整えてくれている、本当に良い人達だ。



『俺達は人に言えない事が非常に多いのです、それは戦闘力も含みます』


『もし、俺達の年齢で現時点での戦闘力が知れ渡れば、権力者に良いように使われるでしょう』


『それを拒否出来るだけの力は、まだ俺達にはなかったから今まで隠してきました』


『勿論一部の人達にはバレていますが、信用のおける人物しか俺達の秘密は伝えていません』


『今回の件については、その秘密がバレるのを覚悟で戦闘を行いました、ミュウの故郷を失う訳にはいかなかったからです』


『しかし、俺達もそこそこの力を付けて来たので、もう秘密を守り続けるのも限界かもしれません』


『そこで1つだけ俺達の秘密を公開したいと思います、それはミュウの事です』


『皆さんの知っているミュウの能力は、あまりにも低かった事に疑問を持ちませんでしたか?』


『ええミュウは、エルフなのにどれだけ練習しても<ヒール>しか出来なかったわ、親としても何とかして上げれない事に心を痛めたわ』


『今思えば、異常なほど魔力が低かったが、まさか』


『そうですミュウは、恐ろしいほどの潜在能力があったため、その能力のほとんどが封印されていたんです』


『そ そんな事が』


『当時のミュウは封印のため、どれだけ努力しても報われなかった筈です』


『それでも俺と会ったときのミュウは、そんなことを歯牙にも掛けず努力を続けていました、それがある理由から封印が完全に解除されました』


『今のミュウは、恐ろしいほどの魔力、そして戦闘力を持っています。それは実際に見て理解されたと思います』



俺の話を聞いてくれた村の人々は、全員涙を流している、それは過去のミュウを憐れんでいるのか、努力が報われた事を喜んでくれているのか分からない。



『しかし、今のミュウの実力が世間に知り渡れば、先ほど言ったように、その力を利用しようとする輩が現れるでしょう』


『もう気付いてるかもしれませんが、サークルのメンバー全員が能力を封印されていました、そう全員がミュウと同じような、もしくわもっと酷い境遇にあった者達です』


『だから俺達は、俺達を守るためにも、強くならなければなりませんでした、最強と呼ばれるまで』


『どれだけの権力者にも抗えるような強者になるまで、俺達は頑張らないといけないのです』


『俺の修行は決して楽ではありませんが、皆文句も言わず着いてきてくれています』


『今回の件では、非常に多くの人達に俺達の実力を見せてしまいましたが、その事について口止めをしようとは考えていません、全ては俺達の都合だからです』


『俺は、そのことだけ皆さんにお伝えしたかったのです、ご清聴ありがとうございました』


『パチパチパチ』


『パチパチパチパチパチ』


『パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・』



いつまでも鳴りやまない拍手にミュウは涙を流しながら笑顔で答えていた。



『ミュウ今までごめんなさい。私、昔は酷い事言ってたわ』


『良いのよイリカ、全て私のためにしてくれたことなんだから』


『ミュウ私からも謝っておく、いや謝ってすむ事じゃないかも知れないが、厳しい事ばかり言ってすまなかった』


『お父さん、良いの、だって封印なんて誰にも分からないじゃない』


『ミュウ、ミュウごめんなさい、私なんにも気付いて上げられなくて・・・』


『お母さん、お母さんはいつも私の事を気遣ってくれたわ、ありがとう』


『皆の者、私達は恩人に仇名すことは出来ない、そうだろう?』


『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『当然です』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』


『クオン殿、私達は決して君達の事を口外しないと誓おう』


『ありがとう村長さん』


『あっ それと村長さん明日ギルドの方からオークの処理に来るので、それまでに必要なオークを取っておいてください』


『全てギルドへ渡して良いのかね?』


『ギルドマスターは俺達の理解者なんですよ、オーク3百匹を俺達だけで倒したのを誤魔化すために処理に来てくれるんです』


『なるほど、分かったよ』


『クオン君、それにサークルの皆さん、もう時間も遅いから泊っていってくれ』


『お父さん、布団が足りないわ』


『お母さん私達の布団は持ってるから良いわ』


『そうね冒険者やってるなら持ってるわよね』



それから俺達は色々な話をして眠りに着くことにした。開いている部屋にテントを出して快適な睡眠を取り、朝食までご馳走になった。


なにかお土産を置いて行こうかと思ったが、ミュウの家族だけに装備品を渡す訳にもいかずワインを置いていくことにした。



『ミュウもう行っちゃうの?』


『うん、ごめんねお母さん、きっとまた帰ってくるわ』


『うふふ、クオン君逃がしちゃダメよ♪』


『ちょ なに言ってるのよお母さん』


『そーよミュウ、あんなに素敵な人、他に居ないわよ』


『も~ イリカまで』


『でも次にミュウに会う時、どれだけの怪物になってるかと思うと怖いわね』


『ちょっとイリカ、人を怪物扱いしないでよね』


『クハハ 諦めろミュウ、ワシ等は既に人外だ』


『オーラちょっと気が早いんじゃないか?帰ってから人外を目指そうか?』


『ま 待てクオン、訂正しようワシ等は、まだまだだ』



村の人達に俺達が帰ることを伝えると村人全員が見送りに来てくれた。



『あっ ちょっと待ってクオン』



ミュウが集まってくれた村人の所へ行き、隻腕の青年(?)と話をしているようだ。



『おじさん、昨日顔を見なかったから心配したわ』


『ミュウ元気そうで、なによりだ』


『村を出る前は、色々と相談に乗ってくれてありがとう』


『私は、少し背中を押してやっただけだ』


『いいえ、おじさんのお陰で、私は最高の仲間に巡り合えたわ、ありがとう、これはそのお礼よ♪』


『<ラストヒール>!!!』



ミュウが不意に放ったラストヒールは青年の体を光で包み込み、段々と収束するにつれ、無い筈の腕が強く輝き、光を閉じていった。


『おじさんも元気でね、また帰ってくるわ』


『ああ、待っているよ』



ミュウは青年との話を終えると、また俺の横に帰って来て村人全員に相対する。



『サークルの皆さん、今回は本当にありがとう、是非また来てくれ』


『村長さんも、ありがとう後の事は、お願いします』


『分かった、気を付けてな』


『サークルの皆さん、本当にありがとう私も<エンゲルラント>に遊びに行きますね』


『お待ちしてますよ、では』






『・・・・・・・しかし、凄まじい人達だったな』


『いや~ 吃驚したな、まさかミュウがあんなに凄い魔法使いになってるなんて』


『それにあの人達、全然本気を出していないわ』


『おいおい、あれだけのオークが居たんだ流石に本気で戦闘してた筈だよ』


『いいえ、行の馬車の中でも言ってたの、オークの損傷は最低限にすると・・・』


『その証拠に、あれだけの人達が火属性の魔法を誰も使わなかったわ』


『・・・いったい何者なんだ?』


『んっ なんか違和感があるな、えっ ど どういうことだ?』


『お おじさん、腕が!』


『ああ、私の腕もミュウが治してくれたようだ』


『そ そんなあの子、エリクサーに匹敵する魔法まで使えるって言うの?』


『どうやらクオン君の言うとおり、ミュウには凄まじい封印が掛かっていたようだな』


『それだけに心配です、今度はミュウの力が狙われないかと・・・』


『な~に心配には及ばんよ、クオン君は最初から強大な力を理解している、あの若さで大した者だ』


『次に会う時が楽しみになったな』


『うふふ 次に会う時は結婚なら良いんだけど♪』






俺達は、なんか今更だが人気のない所まで徒歩で行くことにする。


日差しが登ってから見る村の光景は絨毯の様にオークの屍で埋め尽くされており、昨日の凄惨さが物語られている。



『うわ~ こうやってみると凄惨ね』


『あれだけやっといて、よく言いますわ』


『あはは だって必死だったんだもん』


『そういえば昨日は言えなかったけど、オークキングから新しいスキル覚えてましたよね?』


『そういえばそうだな<鑑定>してみるよ』



【アンサー <統率>:複数人に指示を出すときに同調が取りやすくなり、ステータスに恩恵がつく能力。】


【アンサー <刻印>:生物や物質に魔法陣を描き、様々な能力の付与及び制限を科する事が出来る能力。】



『<統率>は兎も角、<刻印>ヤバくない?』


『単純に考えて奴隷印からゴーレムまで作れそうだな・・・』


『なるほどオークキングは、この能力で3百匹ものオークを操っていたのか』


『レベルも大幅に上がったし久しぶりにステータスの確認もしておこう』


*********************************************

【ステータス】


名前:クオン

LV:30

種族:ヒューマン

HP:1590/1590

攻撃MP:1595/1595

回復MP:1595/1595

攻撃:911

防御:904

敏捷:907

器用:913

魔力:918

精神:916


ユニークスキル:<+><〇>


潜在能力:<直感>


ユニークパーティスキル:<能力開眼><ウィンドウ><クリエイター><ハンター><スペースグラスプ><スペースタイム>


パーティスキル:<神の声><ステータス><マップ+10><サーチ+10><鑑定+10><パーティトーク><MP分割><統合><イクウィップクリエイター+10><エンハンス+10><合成+10><オールクリエイター+10><スキルハンター+10><マジックハンター+10><テイム+8><アイテムBOX+10><空間操作+8><時空操作+7>


戦闘スキル:<剣技+8><格闘+8>


特殊スキル:<錬金術+10><鍛冶師+10><付与術+10><裁縫術+10><料理術+10><罠師><身体強化+10><敏捷強化+10><腕力強化+10><打撃強化+10><切断強化+10><突強化+10><感知之極><自然回帰><激運><HP回復+10><MP回復+10><HP吸収+10><MP吸収+10><魔王の威圧+4><五感強化><縮地+10><解体+10><統率><刻印>


耐性スキル:<状態異常無効><魔法耐性+10><物理耐性+10>


回復魔法:<ヒール><ハイヒール><ハイエストヒール><ラストヒール><デトック><メディカル>


攻撃魔法:<火属性+8>〈ファイアボール〉〈ファイアアロー〉〈ファイアウォール〉〈ファイアネット〉


            〈ファイアバード〉


<水属性+5>〈ウォーターボール〉〈ウォーターウォール〉


<風属性+4>〈エアボール〉〈エアカッター〉〈エアウォール〉〈フライ〉〈エアウォーク〉


     <土属性+2>〈アースボール〉〈アースアロー〉〈アースメイク〉〈アースウォール〉


     <氷属性+2>〈アイスボール〉〈アイスロック〉


     <雷属性+2>〈サンダーボール〉〈スタン〉〈サンダーボルト〉


<光属性+6>〈ライトボール〉〈ライトシールド〉〈ホーリー〉


<闇属性>〈ダークボール〉〈ダーク〉


     <無属性>〈ディスペル〉〈ダンジョンワープ〉〈ウィング〉


装備


偃月輪 青幻 (重斬修硬)


ファントムガントレット(重衝修硬)


鬼哭鉢金改(威修硬)


青幻闘着(重闘コ修硬)


青幻斬靴(重斬衝修硬)


ミスリルリング(即)



*********************************************


『ねえ、本当にまだ私達「人」よね?』


『も もちろんだ、それ以上言うとクオンに訓練されるぞ』


『戦闘系のスキルはほぼカンストしたニャー』


『ステータスも、もうすぐ1000の大台に乗りますわ♪』


『僕は、<刻印>で装備を強化出来ないか試すのが楽しみです♪』


『そろそろ、次の段階に行っても良いかな~』


『・・・またクオンが怖い事言い出したわよ』


『ミュウ聞き流せ、聞かなかった事にしよう・・・』


『僕は、なんか悪い予感がします』


『こ 怖いニャー 恐ろしいニャー』


『一応聞いて良いかしら?』


『あっ ちょ ライカったら』


『あはは そんなに怖がることないよ』


『俺達は、ステータスが上がるより先にスキルの方が先行してただろ?』


『そうですわね』


『本当は、身体強化系を<統合>したかったんだけど体が持たないと思って、出来なかったんだよ』


『それをすれば、どうなると予想してるのかしら?』


『予想なんだけど、身体能力は今までの倍ぐらいになるんじゃないかな?』


『『『『『イイイッ!!!』』』』』


『お母さん、もう駄目よ・・・私、「人」をやめるわ』


『あたいは、もうどうなるか分かんないニャ』


『ワシは、望むところなのだが、流石に躊躇する内容だな』


『あの私、ようやく今のステータスに馴染んできた所なんですが・・・』


『僕達、今回でレベル7つほど上がってるんですが、それにも慣れてないのに?』


『ああ、もう少し待つよ、今やっても正直ギリギリってとこだと思うしね』


『それよりも先に、やらなければならない事もあるし』


『さあ、そろそろ良いだろう馬車を出そうか』



俺達は馬車を出して御者を交代しながら<エンゲルラント>に戻ることにする。



『オーラ、やらなければならない事ってなんニャ?』


『ワシに聞くな、恐ろしくて聞けんわ!』


『んふふ 何をするにしてもクオンに任せておけば間違いないわ』


『それは、そうなんですが軽く理解を超えるのが怖いですね』


『くふふ 魅力的なお方ですわ♪』


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