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プロローグ

初投稿です。

温かい目で見守り下さい、趣味で書いていたのでストックが100話分あります。

今日から毎日更新していく予定です。

その日は爽快な青空だった。


山々に囲まれた中、一軒だけぽつんと建っているログハウスのような作りの家に、じいちゃんとの二人暮らしをしている。

 

俺は『遠藤久遠』今日で15歳になる、両親は物心つく前に事故で死んだらしいが覚えていない。


こんな山のてっぺんにある草原のような所なのに不思議と電気もネットも通っている。


何にもないところだが、毎日じいちゃんは俺に色んなことを教えてくれる。


田舎暮らしとはいえ狩猟の仕方、多種多様な罠の設置方法、食べれる植物やキノコ類、また最初から教えてくれるのではなく、少し口に入れてから毒がないかどうか判断するというやり方でだ。


学校は遠すぎて通えないのでインターネットでの通信教育だ、つーことで友達はいないどころか、じいちゃん以外の人間に会うのも町への買い出しのときぐらいだ。




『じーちゃん今日は、なにすんだ?』


『今日は、醤油作るぞ!』


『えっ 昨日はガラス作りで二日前はダンスの練習だったろ、ちょっとバラエティーに飛びすぎじゃねーか?って言うかじーちゃん思い付きで行動してるだろ・・・』


『良いじゃろが毎日同じことやってても飽きるじゃろ?色んなこと学び吸収せい、そのために苦労してインターネットも構築したんじゃぞ』


『ま~ そうだけど一貫性っての?ないよね、全くないよね』


『フハハハハ しかしクオンよ、流石にワシの孫だけあって続けてやらなくても一度やったことはすべて覚えておるじゃろ?』


『じーちゃんに似たのか好奇心だけは異常にあるみたいで、ネットで調べてでも覚えちゃうんだよ』


『じーちゃんこそ、これだけ毎日色んな事やってるのにダブったことないよね?日記にでも付けてるの?』


『んーー ワシの引き出しが多すぎてのー たまたまじゃろ』


『それよりも醤油じゃ大体1年ほどかかるが今日最後まで一気に教えるでの、しっかり覚えて最後までやるんじゃぞ』


『まーたーかーよー こないだの蚕からの糸紡ぎ残ってるんだけど・・・』


『それもじゃ染め物から服作りまでのコンボがあるんじゃ。高級品じゃぞ、うれしいじゃろが』


『高級品でも自作なら、なんか違うんだよな・・・』





『・・・・・・あ~ 疲れた、終わったぞー、じーちゃん』


『ん 今日もがんばったのー では、そろそろ寝るかの、そーじゃクオンよ今日は、その服のまま寝るんじゃ、このリュックサックも付けての、靴も履いておくんじゃぞ』


『まーた変なこと言いだして・・・わーったよ、もー慣れたし、じーちゃんの言う通りにするよ』


『おやすみ、じーちゃん』


『おやすみじゃ、クオン』







『クオンよ、もー寝たかの・・・』






すまんなクオンよ、がんばるんじゃぞ我が最愛の孫よ。







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