小説家になろうができる前から活動している私が、小説家になろうが流行る前に活動休止して最近復帰して思う今と昔
私は2005年、自分でオリジナル小説サイトを作成し、そこでほそぼそと小説を書いては載せるという活動をしていました。
小説家になろうが流行る前に休止状態になってしまいましたが、最近少し時間ができたので活動を再開しようと思い立ちました。
見事に当時とは何もかもが違っていました。
衝撃を受けた私が語る、昔と今の違い、また良い所悪い所を語りたいと思います。
あらすじに載せた通り、私はネット小説が流行り出す前から活動をしている古株です。
小説家になろうが流行る前に活動し、流行る前に一度消え、最近戻ってきた私が思ったこと。
まず小説量がヤバすぎる。
私の活動していた時代、ネットに小説を掲載している方は、今と比べるとびっくりするほど少なかった。
だから私も小説をサーチエンジンから検索しては、今日も新しい小説ないな……としょんぼりすることもあったぐらいですが、今はそんなものじゃない。
登録されている小説の数が多すぎて最早パンク状態!
しかも1日での新規登録数の恐ろしさ……
みるみる内に埋め尽くされる新規欄……
これじゃそりゃ投稿しただけじゃ小説は読んでもらえないなと思いました。
様々な方がPVが伸びないと嘆くというのも納得。
じゃあなぜ今こんなになろうに小説が載っているのか。
答えは、投稿のお手軽さだと思います。
何度も言うように、昔は小説をネットにあげるときは、自分でサイトを作るしかなかったのです。
これがまた、面倒臭い。
自分でHTMLタグを理解してやらないといけない。リンク貼るにはこのタグ入れて、文字の色変えるのはこれで、大きさはこれで、画像はこれで……
本当に面倒でした……
それが今はこの小説家になろうに登録さえしたら、あとは文を載せるだけ。
改行もわざわざタグをつけなくていい。
文章を書いたら無駄な手間もいらずほとんどその通りに掲載される。
また、昔はその頑張って作った小説をただ載せるだけでは誰にも読んでもらえないのです。
なので作者は自分の書いた小説を「検索サイト」に登録します。
当時は色々な検索サイトがあり、短編小説を登録するところだったり、ファンタジーを登録するところだったり、そういう自分の作品にあった検索サイトに登録する必要がありました。
昔はあっちに登録したり、こっちに登録したりとかなり手間がありました。
しかし、今は、この小説家になろうが大きな検索サイトになっています。
わざわざあちこち検索サイトに登録しなくても、ここで検索してもらえば済むのだから楽ちんです。
その影響かと思いますが、今現在私の知ってる検索サイトはほとんど閉鎖しています。
たぶんあまり必要なくなってしまったのでしょうね。
さらにさらに!
小説家になろう内でそのまま感想が送れる!
これ画期的!
当時作者に感想を送ろうとすると、作者のサイトから掲示板やメールフォーム、一番お手軽なものだとWEB拍手などから送るというのが主流でした。
これ、全部別々で登録しないと使えないんですよ……
だから毎日わざわざいろんなところにログインしてチェックしなくてはいけなかった。
それが、このサイトに登録したら、それだけで届くし、送れるんですよ!
これは手間が大分省ける!
まあこんな感じで、小説家になろうは、サイト持って運営するより何倍もお手軽なんですよ。
お手軽ということはもちろん、今まで手間がかかるからとチャレンジしなかった作家さんたちが、チャレンジするチャンスなのです。
お手軽にできるならしますよね?
こうして爆発的に広まったのが小説家になろう。
便利な世の中になりましたね。
しかし、その小説家になろうには困ったところが。
さっき冒頭で言いました。
そうです。
とにかく量が莫大すぎるんです。
スマホからでもお気軽に投稿できるサイトです。
そりゃ量も多くなる。
しかしそうなるとせっかく作家さんが一生懸命書いた小説が埋もれてしまって、誰の目にも触れなくなってしまうんです。
しかもさっき言ったように、アピールする検索サイトはあまりありません。
アピールもあまりできないんです。
良作がどんどん埋もれていく。これはとても悲しい。
あと個人的にですが、感想も少し送りにくいなと思いました。
昔はメールフォームやWEB拍手など、作者にしか見れないようにコメントを送れたんです。
これはよかった。
だって自分の感想を作者以外に見られるの、嫌な人は嫌ですよね。
WEB拍手に至っては一言だけ送ることもできるのでとても手軽で、私もよく送りました。
いや、評価できるじゃん。
そう思った方いますかね。
評価も無言で作者さんにエールを送れるのでいいでしょう。
でも、皆さん、
言葉で言われると嬉しくないですか?
私は嬉しいです。
本当に一言二言でいい、「面白かった」「頑張って」そんな短い言葉でいい。
それが一番糧になると思います。
できれば今後小説家になろうでもそういうサービスできないかなと期待しています。
何年か活動しないだけでびっくりするぐらい変わってしまっていて、戸惑いも多いですが、嬉しい変化もあります。
それは今は誰でもお手軽に投稿ができるということ。
そして昔より読者が圧倒的に増えていること。
これは小説書きとしてとても嬉しく思います。
皆様、今は小説飽和時代。
読んでもらえない、と嘆く人も多いでしょう。
読みたいのが探せない、と困る人も多いでしょう。
アピールもできず読者も増えず……
そんな時代ですが、皆様、自分の作った物に自信を持って、これからも執筆活動を行って下さい。
これからも、素敵な作品で溢れますように。
あくまで個人的な考えの元作成しています。