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【詩集】Shangri-La

ずっと探していたんだ

作者: 野鶴善明


 初夏の陽射しに揺れたのは

 君のまなざしでした

 命より大切なもの

 見つけたよ


 昔ながらの町並み

 黒い屋根瓦

 商家の土蔵

 狭い水路が縦横に走る町

 観光客を乗せた小舟が

 ゆらゆらと

 ささやかな跡を残して


 船頭が歌う舟唄

 のびやかな歌声

 その昔

 この町が栄えていた頃は

 そこかしこから

 聞こえていたんだろうね


 石造りの丸い橋のたもと

 僕たちはベンチに腰かけて

 のんびりひなたぼっこ

 光が頬にしみるね

 そよ風に吹かれて

 肩を寄せ合っていようよ


 ぬくもりはたしかに

 僕たちだけのもの

 君といっしょなら

 飾らずに

 てらわずに

 ほんとうの暮らしを

 始められる


 命より大切なもの

 ずっと探していたんだ

 初夏の光に揺れたのは

 君のやさしさでした



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