先生、魅力的な敵キャラは時に主人公人気を上回るんですよ。
自分の殻にこもる。
って聞いたとき、皆なら男と女どっちを、
頭に思い浮かべる?
実は男性の方が、多いんだって
統計のデートとかパーセンテージで出すわけじゃないから、
信じるか信じないかは皆次第だけどね。
まあ何を隠そう、僕もその一人だからこそ言えるんだけど 六月
――――――――――――――――――― forth accident ――――――
放課後の教室で僕は幼馴染の瑠衣に捕まっていた。
朝方の縞パラの乱の件だ。
瑠衣「ちょっと六月!何よあの女!どっから出てきたのよ!
どういう関係で、どこまでの関係なのか洗いざらい吐きなさいよ!」
こいつは一昔前なら、良い吐かせ屋の刑事になれていただろうな。
六月「どういうって今日の朝、初めて会ったんだよ。
あの子のせいで遅刻したと言っても過言ではない。
(いや多分遅刻はどちらにせよしてたんだけどさ)」
何故かこれを聞いて、顔が紅潮する瑠衣。え、界王○使っちゃう系幼馴染でしたっけあなた
瑠衣「なんで!会うだけで!遅刻する!理由に!なるのよー!!
そんなに時間が必要なほど、その・・・粗びき?してたの」
僕は、犬どころか豚か。いや豚嫌いじゃないよ、うん、ナイスポーク
あ、牛もあり得るな 夕飯は母さんにハンバーグ頼もう
六月「それを言うなら逢引きだ。お前、頭良いのにこの手のワードになると、
とことん弱いよな。」
瑠衣「う、うるさいわね!それで逢引きは?してたの!?」
真実は語れないが、何か言わないと引かない勢いで迫ってくる瑠衣。
仕方ない。
六月「ちょっと考え事しててさ、ぶつかったんだよ東条さんと、
それで謝ったりなんかしてて遅れたんだ。(嘘は言ってない
嘘は言ってない)」
怪しいと目で訴えつつも、瑠衣の追及の手が緩んだのを感じる。
瑠衣「まあ、何にもないなら良いわ。ふん」
何かあったとしても、付き合っていない瑠衣に、
わざわざ報告する義務があるとは思えないが・・・
六月「じゃあ、僕は帰るから。今日からネトゲのイベント始まったからさ、
時は金なり、否、青春を売るなり だ。 アデュー!」
終礼のチャイムが鳴ったあとに校舎に滞在する時間は、
無駄な時間だと考える。一刻も早くMYパソコンを起動するのだ。
瑠衣「あ、ちょっと六月!上手いこと言ってるみたいだけど、
後半キテ○ツ大百科みたいに脳内再生されるんだからね!
って居ないし!・・・もう、バカ」
帰り路で、朝の事がフラッシュバックした。
「ほんと!最ッ低ッ!」
嫌われちゃったなあ・・・。やっぱ嫌われたよなあ・・・。
「君、私に何か恨みでもあるの?」
六月「は?」
振り返ると、そこには今朝の東条要が凛として立っていた。
六月「東条・・・その・・・朝のはごめん。
言い過ぎたと思ってる。」
東条「それはもういいわよ。今はそっちじゃなくて、
こっちの話」
そう言いつつ、地面を何故か指で指す東条
六月「えーっと・・・どっち?」
東条「ハァ・・・。だーかーら、なんで私の帰り道に居るのって
言ってるのよ。」
六月「東条の帰り道も何も、僕も今自宅に向かって帰ってるんだけど」
六月・東条「」
嫌な予感が二人の背中を、走った。
あ、今、僕ニュータイプだった。一瞬ね。
六月「その時は、僕がシャ○だからな!」
東条「何を意味の分からないことを言ってるの」
その会話の後は、二人とも何も話さず、
お互いの目的地まで歩いた。
同じ場所で止まった。
正確には東条が僕の家を数10歩先に歩いてからだ。
ダメもとで表札を覗いてみる
『東条』
・・・ま、まじですか。
は、ははー分かってた。けどね、フラグがビッシバシ建設だったもの
クラスの皆には黙っていようと、
目線を合わせただけでお互いの思いが一致した。
バタン バタン
六月・東条「」
六月・東条「え」
六月・東条「ええええええええええええええええええ!!!!」
お隣さんが出来ました。