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城へ

なかなか時間が取れなくて、更新があまり出来なくて申し訳ないです。

メイさんに馬車を下ろしてもらってから、都の中心部に位置する城に向かおうと思い、皆で城を目指そうとしたが...


「ぬお!?」


すぐに魔獣に襲われた。このままではまず普通に死ぬような気がしそうなので、ひとまず周辺の魔獣を一掃することにした。


自分の目で見える範囲内の魔獣を一掃。

大剣をブンブンとぶん回して周りの敵をぶった斬る。斬れなくてもそのまま力任せに吹っ飛ばす。


「ホームラン...なーんてね...」


1人ムアサドーが吹っ飛ぶところを見てつぶやく。言うまでもないかもしれないが、魔力で腕力強化済みなので、よく吹っ飛ぶ。というか、斬れるよりも先に吹っ飛ぶ。

剣に新たな使い道ができたような気がする。ぶっ飛ばし流的な...?


「なにやってんの?いそぎましょ」


「あ...ああ」


そうして周囲に魔獣がいなくなると、カルエル カロン ソニックチーム、アッシュ ナスチーム、Jr チビッタチーム、そして俺だけのチームに分かれて魔獣を討伐することにした。

こんなにも魔獣が居るとは思わなかった。


他のチームがそれぞれ決めた方向へ向かっていく中、俺は都の中心部、城の方へと向かう。


ここからでも城はよく見える。攻撃は受けてないようだ。荒れた街の中心に綺麗な城だけがドンッと建っている所を見ると、何があったの感満載だ。

とにかくその城目指して走っていくわけだ。途中で魔獣を倒しつつ。


そもそも何故城に向かうかというと、王に会いに行くためだ。あ...この国だと王じゃなくて公国だから公かな?

まあどうでもいい。とにかく依頼主に到着の報告をしに行かなくてはいけない。

何もなしに討伐を始めても一銭の価値にもならないのだ。


まあもちろんボランティアでやっても良いっちゃ良いんだが…そうもいかないのが今の状況だからな。

なんたって報酬で船乗らないといけないからな。


「グワアアア...!」


走っている途中、謎の悲鳴のような音がした。


なんの音だ...?


(...分からない。だが...)


だが?なんなの?


(いや...多分違う...いやでも...)


なんなんだよ!はっきりしろ。推測でもいいし間違ってても別に怒らねえから。


(いや...この声は魔人化した人間の声に似ている。ほかの魔獣ではあんな人間味のある声は出ない)


人間味...?俺には獣っぽくしか聞こえなかったけど?


(まあなんだ。俺の方が経験豊富だから、そういうのは俺の方が分かるんだよ)


そういうもんか?で?魔人っつうと人間の魔獣だから...ゾンビ?


(そんな生ぬるくないのが魔人ってやつだ)


ゾンビもぬるくはないと思うんだが。

まあいい。ぬるくないとは具体的にどういう?


(ムアサドーを1とするなら...10万とか...?)


ごめん。すっげえ分かりにくい。1と10万じゃ差がありすぎでしょ...。比べ物にならないってこの事だろ。


(悪かった。そうだな…ムアサドー1で、ボブゴブリンロード1万、魔人10万ってもんか?)


もんか?って言われても分からないし...。

まあ、それだけ強いことは分かった。


(ちなみに俺は1000万だ)


どうでもいいわ。

とにかく魔人かもしれないから気をつけなって事だな。

理解理解。


俺は魔人やらその他魔獣やらに気をつけつつ城に向かって歩いていく。



♢♢♢♢♢



数分歩いていると、それだけで魔獣がわんさか襲ってくる。魔獣大パニックだ。

面倒臭いが、一体一体討伐していき、討伐の証となるアイテムだけ拾っていく。


「スタア後ろ!」


ムアサドーの毒を瓶に突っ込んでいた時だった。

少し遠くの方で人の叫び声が聞こえた。


ここに来て初めての人間かもしれない。仲間除いて。

ただ...無事に会えるかどうか...?

悲鳴をあげるってことは何かあったってことだし...


助けに行かないとな...。


声のした方向に全速力で走る。


「何でこんなデカイのが居るんだよ!?」


再び聞こえた声の方を見ると、2人の男と...熊?がいた。


熊?


(熊だな)


熊だな。うん。さっきまで小動物しかいなかったのに?

アザゼル。あれ強いか?


(うーん...5000?)


え?いきなりどうした?


(え?いやさっきのあれ。魔人が10万とかなんとかって...)


ああ。あれ続いてたんだ。


(おい。いいのか?あいつら死ぬかもしれんぞ)


あ。やべ、急がなきゃ。


魔力で足を強化。熊めがけて猛ダッシュ。

熊の真後ろから大剣を横に振るう。


ボコゥ...。という大きい音が鳴り響く。が、くまの皮膚は固く、斬れない。重すぎてムアサドーみたく吹っ飛びもしない。

その上手にものすごい衝撃が伝わってくる。


「ック!?痛てぇ!んだこれ硬すぎだろ!?」


と、文句言いつつもさらに腕に力を込める。


「ウォラァア!」


メコッっという音と共に熊の体が凹む。

熊はその場に崩れ落ちた。


「ま...間に合った...」







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