武器を手に入れ
最近書く時間がない...申し訳ないです
目の前に置かれたのは、様々な種類の武器。
剣は勿論、槍や弓、メリケンサック的な物なんかもある。
魔術師用の杖もある。
杖というのは、魔術師にとって必須アイテムではないが、それを持つことで、魔力が増幅されたり、その他良いことが起こる、といったようなアイテム。
持つデメリットは、がさばる事くらい。持っていて損は無い。
「好きなの選んでいいんですか?」
「ああ。友人の命の恩人にして、この歳でダンジョン攻略を成し遂げたっていう実力も折り紙つきの冒険者に、一つか二つ恩を売るのは悪くないしな。長い目で見れば相当な投資...っと、これ以上は話せないな」
向こうも向こうで事情がある...というか俺達に恩を売れば後々いい事があるかも?と、思っているようだから、ウインウインだよね?
まあその恩を返せるかは俺達次第だけど、まあそこら辺はギブアンドテイクできればいいかな。
俺は並べられた武器を見回す。
剣だけで数種類ある。短剣、片手剣両手剣、流石に刀は無いが、それに近そうな物はある。
日本男児たるもの、刀の一つは振らなければならない。と、勝手に思ってたりしてしまう自分がいるが、残念ながら無いので、できれば自分で作りたいものだ。
「僕はこれだね」
日本男児がどうの...なんて言ってる間に、アッシュは一つ、剣を手に取った。子供にはでかい。が、それでも片手剣。アッシュは少し魔力を込めて腕を強化して剣を振るう。
「うおっ!部屋の中で振らないでくれ!」
びっくりしたチャリーさんがアッシュを止める。
「すいません。でも、僕はこの剣で決まりかな」
そう言って今振った剣を撫でる。
柄の部分が赤く輝く剣。
「勇者に相応しい剣だ!」
そう言ってアッシュはクーフーから鞘を貰い、剣を納めた。
勇者なら、もっと特別な剣を持ちそうなものだが...?
エクスカリバー的な。
まあ本人が納得してるならいいんだろうが...。
俺はもう一度並べられた武器を見る。俺のバトルスタイルってなんだろう。
殴るのか、魔法使うのかはっきりしない。
要は物理か魔法かって話になるわけだが、両方使うしな。
どちらかと言うと、肉体強化→移動→物理が多いから、決定打は物理か。
となれば...
なんて言ってる間に、皆はどんどん武器を決めていく。
カルエルは棍棒を持って目を輝かしている。
正直その絵が怖い。
暴走したら恐ろしいところ。
Jrが選んだのは杖。普通に杖。
その質素さには王子の輝きの片鱗すらも見えない。
まあ本人が良いならそれはそれだが...。
ソニックは何故か盾を持っている。
それって武器なの!?
「そ...それでいいの?」
「いいんじゃな〜い?どうせ魔法も大したことない〜からね〜」
魔法云々の話じゃねえだろうが。
カロンはメリケンサック的な奴を腕にはめた。
何だかんだで一番まともだ。
ロール的にも種族的にも。
ああ。こうやっている間にまた時間たっちゃうな。
とか言いつつも、もう決めたんだ。
俺は一つの剣を持ち上げる。
「え...?それ?」
カルエルが本当に?という顔をしている。
俺がとったのは、一番デカくて一撃の重そうな大剣。どう考えても子供が持つような代物じゃないし、大人でも重いだろう。
「...本当にそれでいいんか!?重い。大人でも扱いに困るような武器だぜ。多少魔力があっても、戦闘で使うなら、肉体強化も長くは持たないからな」
クーフーはそう言って俺に確認する。
「いいですよ。普段は背負えばなんてこと無いですし、元々魔術師なので」
「あ...そ、そうか。まあなんだ。それだけだと危なっかしいから、これも一緒に持っていきな」
そう言ってクーフーは自分の腰に差していた剣を俺に差し出した。
「これは、有名な冒険家が、ダンジョンで拾ったって言われてる結構価値のある片手剣でな。魔力を込めるほどに切れ味が良くなったり、炎や電気のようなものを纏わせる、そんな剣だ」
「え...でもそんなの頂いていいんですか?」
「ああ。どっちみち使わないし、そもそも魔力がないから使えないんでね。使いこなせるまでに時間かかるかもしれないが、一応持っておくといい」
「有難うございます」
俺は有難くその剣をいただくことにした。
「全員決まったら、馬車を用意してあるから、乗ってくれ。食料と服といくつかの回復薬をメイ君が用意してくれたからね。安心して行って欲しい。君達とはもう長いこと会えないかもしれないが、いつか余裕があったらこの街に来てくれ。だいたいいるからね」
チャリーさんはそう言って、馬車のある方へ向かって行った。
俺達も後に続き、馬車へ向かう。
ちなみに、チビッタはちっちゃい短刀を選んでいた。
戦う気満々...という訳では無さそうだ。
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新武器
ガリュー:大剣パワークラッシュ 片手剣???
アッシュ:片手剣アイアンソード
Jr:杖精霊の杖
カルエル:棍棒クラッシュメイス
ソニック:盾ガーディーウォール
カロン:拳パワーパンチャー
チビッタ:短剣 盗賊の疾風剣
基本的にクーフーの売る武器は上等な物が多い。
固有名詞付きの武器は基本的に強いか、量産されている。
最後の武器紹介は、今後名前を出すことがあるかと思いますので、名前だけ出しました。
今後も武器や防具のネームドは紹介ありだと思います。




