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ダンジョン脱出

昨日は6000PV越え!いつか1万超えるよう、頑張りたいですね!

「まぶし...」


魔法陣に乗ってすぐに、目の前が薄暗かったダンジョンではなくなった。

太陽に照らされた、新鮮な空気溢れる外の世界だ。


やっぱりあの魔法陣がワープゾーンか。


俺に続いて、他の皆も近いところに光を帯びて出てくる。

こっち側には、魔法陣がないことから、あのワープは一方通行だという事がわかる


「あれ? カルエルは?」


皆が来たのに、カルエル1人だけがまだ来ない。


「ああ。カルエルならゴブリンの方に凄いお礼言われてたよ」


「ああ。そうなのか」


本当にいい奴なのか悪い奴なのか分からない奴らだな。あのボブロードさんたちは。


「すぐ来るか?」


「さあ?」


とか言ってるうちにカルエルがやって来た。


「噂をすれば...なんとやら...」


「ん?何が?」


「いや。何でもない」


噂をすればも何もないか。


「それよりね。2人からこんなの貰ったよ」


カルエルは両手に掴んだ金色の何かを俺に見せてきた。


「これを持っていけばお金になるだろうってさ」


「王冠だな...」


カルエルの手には大きな王冠があった。

あれか。討伐の証か。

そういえば何ももらって無かったな。


「ああ。有難う」


俺は王冠を手に取ってポケットに仕舞う。


「しっかし...瞬間移動の魔法なんてものがあるんだな」


「いや...。僕もよく知らないが、王家の伝説の中に何度か登場しているね。何でも、失われた魔法がどうのって」


「へえ。失われた魔法ね...」


「ひとつ。瞬時に色々な場へ移動できる魔法。ふたつ。様々な場所から様々な物や生物を呼び寄せる魔法。みつ。人形以外の生物を服従させる魔法。よつ。次元を超える魔法。いつつ。姿気配全てを消す魔法...その他色々。多いし、現実的に有り得ない魔法ばかりだから気にしてなかったけど、まさかこんな形で実体験するとはね」


「現実的に有り得ない話が現実になったのか」


「そういうこと」


確かに聞いてると、まああり得ないようにも感じる。だがなんていうか、RPGの定番といえばワープとか、召喚とか。おそらく二つ目なんかは召喚、それを三つ目で使役すると。そういう事だろう。

召喚か。いつかやってみたいな。最強の悪魔を召喚して、使役できたら超カッコイイと思う。サモナーってやつ? 中二病チックだけど、魔法の世界なら許されるし、現実的にできそう。失われたってことは、過去に召喚やらなんやらが出来ていた可能性はあるしね。


「まあ、あれだ。とてつもなくレアな魔法に出会えて良かったねって話しさ。それよりガリュー君。時間ないし...急ごう」


Jrがそう言って、歩き始める。


「そっちはライコウ王国の方だぞ」


アッシュがJrにそう言うと、Jrは顔を赤くして戻ってきた。


「それじゃあ、今度こそ行くか」


俺達はJrの歩いた方向と逆側の方向に向かって歩き始めた。



♢♢♢♢♢



「なあ。ガリュー君?」


「なんだアッシュ」


「行きに使った馬車どうした?」


「あ...」


歩き始めて20分程。アッシュがいきなり馬車の話をし始める。


「いっけね。忘れてた」


「いやぁ。なんかおかしいとは思ってたんだけどね」


「アッシュ...もう少し早く言ってくれよ...」


来た道をまた引き返して、馬車を取りに行ったのは言うまでもない。



♢♢♢♢♢



「着いた...」


馬車に戻ってさらに馬車を走らせること1時間。ようやくたどり着いた街。

人がいるという素晴らしさに少し感動。これまでは攫われても、人いたけど、今回のダンジョンには骸骨と幽霊ぐらいしかそれらしい奴いなかったし。


「ひとまずギルドに行くか」


「そうだね」


ギルドに向かって歩いていく。

そういえば今、何時なんだろうか。まだ日は高く、人通りも多いので、昼過ぎくらいか?

でもな。あのダンジョンに数時間しか居なかったか? と言われると確証は持てない。


ダンジョンにて一泊しちゃったのか? みたいな事も考えるが、寝てないし、眠くもない。

そうすると、ダンジョンに居たのは本当に数時間だけっぽいな。


速く終わって嬉しいのか…それとも、あれだけやってもこんだけしか時間たってない...と思うべきなのか...?


「あ。ギルド見えてきた」


アッシュの一言で我に返る。

よく考えればどうでもいい事だ。

それよりも気になる事が有るじゃないか。

何よりも今、今回の件の詳細についてを聞きたい人物。


レミナスさんだ。


あんなに危険なダンジョンに、装備なし、食料なし、情報なしで、超ハードモードで送り出した意味不明な行動。

流石に知らなかったじゃ済まされない。


そう考えていると、もうギルドの目の前に着いていた。


お目当てのレミナスさんは、ギルドの前にある花壇の花に水を(魔法で)あげていた。


レミナスはこちらに気付いた様子もなく、手を止めることなく花に水をやっていたが、数秒待つと、水をやり終えたのか、手を止めて、一瞬こっちを向いた。


「ゲ...」


そう言うとレミナスさんはギルドの建物内に走って逃げた。


「「「え?」」」


ゲってなんだよ!?

本気であの人はちょっとちゃんとした話を聞かないとダメだな。


俺達は後を追うようにギルドの建物に入る。


その時、大きな音が俺達を包み込み、明るい光に俺達は目を眩まさせられた。


「ふふふ...」


レミナスさんの笑い声が聞こえる..........


ここまで読んでいただきありがとうございます。

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