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オリハルコンスピア

あけましておめでとうございます!

今年もよろしくお願いします

「あーっと...ど、どうも」


2体の巨体に睨まれる俺達。ナスが泣きかけの顔で震える。


「どうもだと?調子に乗るな。ここまで来た人間は初めてだな。退屈してたとこだ。ちょっと首の1つ狩らせてくれ」


調子乗ってないです!

どう見ても退屈してないですよね?戦いを続けていただいて構いませんから!

首は一つしか無いですから無理ですよ!


ツッコミどころ満載ですな...。ってそう言ってる場合じゃあないわ。


「首は私が貰う。お前は足首で我慢せい」


「何をいう!」


ボブゴブリンロードとボブコボルトロードは、怖いこと言い出したかと思いきや、数秒後には言い合いに、そしてまもなく乱闘が始まる。


「このスキに行けないかな...?」


「いや...無理でしょ」


滅茶苦茶に殴り合っているくせして、目だけはギョロリとこちらを見ている。怖っ!っつうか目デカッ!


「俺がこいつらの首だ!」


「何を!?私が貰う!」


俺達の首を賭けてデスマッチ。私のために争わないで!


(ふざけるな)


すみません...。この間に不意打ちで一気に叩き潰せないか?


俺はアイススピアを2体に向けて放つ。


だが、ボタンをゴブリンロードの方が、棍棒で弾き返す。


「卑怯者か!?」


魔族に卑怯なんて言葉通じないんじゃ無かったの?

と、まあ冗談もここまでにしといて...。

弾き返されたか。こやつ...出来るな...って。なんで大事な時に限ってふざけたくなるんだろうか?


「この人間たちは邪魔だ。どっちが首かはこいつらを始末してから決めるとしよう」


「そうだな。お前ら。今なら痛くしないでやってやってもいいぞ」


うん。本格的にやばくなって来た。


「返事がないな。じゃあ痛い方で...」


そう言うと2体はこちらの方を向いて武器を構える。


ボブゴブリンロードは突撃をしてくる。

ボブコボルトロードは杖を持って火の玉をいくつか放つ。


「くっ!」


火の玉をバリアで弾き返し、ボブゴブリンロードを止める。


「ぐほ!?見えない壁か?」


ボブゴブリンロードが鼻を抑える。


「ならば壊す!」


ボブゴブリンロードは棍棒を振り回し、ひたすらに俺の張ったバリアを叩く。

ゴウン。と大きい音がこの部屋全体に広がっていく。


「硬いな...」


「ふん。お前が弱いだけだ。私が魔法ですぐに壊してやる」


ボブコボルトロードが火の玉を連発する。全ての火の玉は弾き返され、壁に吸い込まれたり、弾けたりする。


「だから言ったろ?硬いんだって」


「うるさい。もう少しで割るわ!」


ごめん。まだまだ割れない。結構耐久には自信ありなんだよ。

守り続けるのは容易いことだが、いづれは負ける。ジリ貧だ。何故だかわかる?それは他でもなく、

食料ないからだ!

向こうは多分食わなくても生きていけるか、何かしら食えると思う。

じゃなきゃこんなダンジョンに長いこと暮らしてられないだろうし。


それに俺の魔力もいつかは尽きる。仲間達を無傷でどれだけの間守り続けられるか...?


つまり。無傷で、餓死することなく生き残りたいならば...


「倒すしかないっ!」


アイススピアを乱射。

が、全てをボブゴブリンロードが受けたかと思いきや、それをすべて跳ね返す。というか砕けた。


「げっ...」


「長年鍛えた筋肉は硬度が違うんだよっ!」


さっきのアイススピア棍棒で跳ね返す必要すら無かったんじゃないか!?

筋肉硬すぎだろ!?

いや、っていうか筋肉で弾けさせられるようなものじゃねえよ!?


「余所見は良くないぞ」


ちょっと俺がひるんだところでボブコボルトロードが火の玉を連発。


一先ず守るが、少し脳裏に敗北の文字が浮かぶ。

反応が遅れれば命中する可能性も無きにしもあらず...

特に問題なのはあの筋肉ダルマ。あんなに硬いと、ダメージ与えられないぞ...あのままじゃ...。


(氷だからだ。オリハルコンだ。仮定が正しければ、整形した後に好きなように飛ばせるはずだ)


オリハルコン?

俺はオリハルコンを取り出す。

どういうことだ?


(お前の記憶の中の...原素がどうとか…って奴見るとだな...オリハルコンも原素...なんじゃないか?仮に原素ならそれは魔法で動かすことが可能な可能性がある)


あ。金属は一つの原子で作られる...。魔法の特性は...純物質の操作...あと、一部原子(分子)の生成...のはず。あくまでも現代風に仮定しただけだけど。もしそうなら...


オリハルコンを見つめ、バリアを最大出力で張りつつ、目からビームでオリハルコンを溶かす。

どろりとオリハルコンは溶けて、床に落ちる。


アイススピアを作る容量でオリハルコンを操作する。

とろとろと少しずつオリハルコンの形が変わっていき、遂にはアイススピアとほぼ変わらない形になった。


オリハルコンでもできるんだ...。考えもしなかった。


「オリハルコンスピア!」


アイススピアと全く同じ容量で操作しようとすると、アイススピア同様にオリハルコンの槍が飛んでいく。ボブゴブリンロードに向かって真っ直ぐに。


そしてオリハルコンの槍は...



今回はちょっと短い...?


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