コボルトロード
昨日は8500PV!?
ありがとうございます!
そうっと部屋の奥に移動して、さらに奥に進むことも出来る道がないだろうかと、コボルトの進化系...名前は...?
(コボルトロードだ)
そうか。そのコボルトロードを起こさないようにくまなく部屋を隅から隅まで探したが、それらしいものが見つからない。
やはりあの椅子の下か...。
俺はコボルトロードの座る椅子を見つめる。
やっぱり戦わないといけないか...?
一応ゆっくり椅子を動かして起きないか試すべきか?
そう思った俺は、椅子を押すが...。
「...ナンダオマエ...?ワタシノネムリヲサマタゲルモノハユルサンゾ?」
ああ...起きてしまった...。
「ココニニンゲンガイルトイウコトハ...ツイニアノアホウガ...シンダカ」
アホウというのは、恐らくゴブリンロードだろう。
しかし起こしてしまったということは...。
「ワタシハアノアホウトハチガウ。ワタシハマホウガツカエルカラナ!」
そう言って杖を取り出したコボルトロードは、火の玉を連続で乱打する。
「卑怯者!」
カルエルが叫ぶ。
「ヒキョウナドワタシハシラヌワ!」
前にも聞いたやりとりだな…。
俺は自分の方に来た火の玉をバリアではじき飛ばし、皆の方に飛んでいってしまった火の玉を同じく弾き飛ばす。
「ホウ。ヤルナ」
「それほどでも!」
言葉を発すると同時にアイススピアを3発御見舞する。
「キカヌワ!ワタシニマホウナドキカ...」
バリアを張ったコボルトロード。1発目を弾いたが、二発目でバリアに亀裂が走る。
「バカナ!?」
三発目にはバリアが壊れ、コボルトロードはギリギリのところで避けた。
「まだまだ行くぞ!」
さらに5発のアイススピアを全部頭に向けて放つ。
「ウガハッ!?」
1発外れるが、ほかのアイススピアが着弾。
断末魔の声を上げてコボルトロードが息絶える。
「終わったか」
「魔族ってみんな卑怯なの?」
「さあ?」
(みんな卑怯じゃあないぞ!?)
そうなの?
まあそんなことはどうでもいい。
俺はさっきの部屋の時同様に椅子をずらす。やはりそこには階段があった。
「もう終わってほしいな」
「まだ多分いるぞ。あの時ゴブリンのでかい奴は、「他の」と言った所から、今のコボルトだけで終わるとは思えない」
Jrが冷静に推理する。確かに、言葉的にいうとその可能性は高い。
最低でもあと1人、俺の考えでは四天王とか言い始めそうだからあと2人はいる筈。
面倒臭い。
そろそろ腹も減ってきた。今何時なのかもわからない。もう夜かも知れない。
そう考えると、たらたらしている訳には行かなかった。
俺達はまた階段を降りる。
♢♢♢♢♢
階段を降りた。相変わらず床はかびやらコケでいっぱいだ。
一つ上の階層と違うのは、耳をすませると、ガシン、ズドン、ボウンと、奥の方から何かが戦っているような音がする事ぐらいだ。
始めは人間か?と、思ったが、これまでのキーパーのセリフからして、それは無いだろう。
俺達は音のする方へ歩いていく。
通路を進むと、音は次第に大きくなり、やはりまたこれまでと同じような部屋のような空間になった。
唯一これまでと違うことをあげるのであれば…。
大きなゴブリンと大きなコボルトが本気で戦闘をしているぐらいだ。
「仲間割れ?」
PVも嬉しいですが、ポイントは尚嬉しいです!
評価の方もよろしくお願い致します!




