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世界一の魔術師? ですが本業は料理人ですので 〜転生料理人の異世界魔法生活〜   作者: クリップキラー
一幕 青年期 ライコウ王国脱出
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ここに来てまた出られない?

今回は短めです…。なかなか書く時間が無いですね…

門が目の前にある。遠くから見た通りで、無茶苦茶でかい。

そう。俺たちは遂に、関所の所までたどり着いたのだ。近くにあったのに、ここまで来るのに時間がかかったものだ。


「よし。手続きをするか。っと思ったんだが、悪いな、ひとつ聞いていいか?一人増えてね?」


ドラノは、先程の謎の少女を指さして、そう言った。


「僕も気になっていたんだよねぇ。よく見ると結構可愛いじゃないか」


そう言ってナスも、少女の顔を覗き込む。

そういえば2人は、居なかったんだったな。

説明しようと口を開きかけたが、それよりも先にカルエルが声を発する。


「拾ってきたのよ」


何が拾っただよ...。と、突っ込むものの、あながち間違ってもいないので、修正するのはやめた。正直面倒だしな。


「この角もすごくチャーミングだね」


「ん?角?」


ナスが指を差す少女の頭をよく見ると、黒い髪の毛に隠れて、気が付かなかったが、髪と同じく黒い色をした、角が生えている。


「おいおい...。ガリューよ。お前とんでもない奴を拾ったんじゃないか...?」


そう言って角が本当に少女から生えているのかを確認するように、角を引っ張る。


「ぬう...。やはりか...」


「どういうことだ?ドラノ?」


「竜人族じゃないか?この少女は、竜人じゃないか?」


竜人。種族の名前だけは聞いた覚えがある。確か、戦闘能力が高い少数の種族で、なんでも龍の血を引いてるとか引いてないとか...


(戦闘能力は龍そのものとも言えるが、子供では大したことの無い奴らだ。龍の子孫だから獣人か魔族かの区別が難しい、ややこしい奴らだ)


そうなのか?別にこの際魔族だろうが、獣人だろうが、正直どうでもいいんだけど。


「別にな、この...竜人の子を出国させるくらいの金は、十分にあるんだがな...。ただ...」


「ただ...?」


ドラノが少し面倒臭そうな顔をしつつ、こう言った。


「勝手に連れてっていいのか?」


「あ...」


完全に忘れてたわ。勝手に連れてったら親に怒られちゃうな。


(親は普通に大人だろうから、最悪、帰り道の魔法船で襲撃されるかもな)


う...


(いや、魔法船に乗る以前に死ぬかもな)


死ぬって言っても...。俺達なら龍の1匹2匹位勝てるんじゃないかな...。いやさ、俺ひとりならともかく、仲間いるから...。


(相手は強すぎてお前らじゃ無理って可能性もあるし、そもそも、全員生きて済む訳ないわな)


ぐ...。


(大体襲撃がなくたって、勝手にこの子供を連れてって、この子が混乱せずに付いてくると思うか?)


...。そ、そういうのは...。

うう...。


「やっぱこの子起きるまで待つか...」


俺はこう決断し、宿へ戻ろうとするが、そこで俺に誰かが声をかけた。


「まあ待たないか。全く...。何をどうすればあの量の薬を使い切るんじゃ」


そこに居たのは、俺に地図を渡し、更には俺に解毒剤をくれた謎多き老人だった。


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