表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界一の魔術師? ですが本業は料理人ですので 〜転生料理人の異世界魔法生活〜   作者: クリップキラー
一幕 青年期 ライコウ王国脱出
55/117

ドラノ復活

いつも有難うございます!

朝食を済ませた。ドラノのポケットマネーが気になるので、気持ち抑え気味の朝食だ。

まあそんな事はどうでもいいのだ。ドラノだ。ドラノが起きないと、国境超えられないのだ。国境超えるには、15歳以上の保護者の承認か、同伴が必要らしいのだ。残念なことに、俺たちは子供。いくら俺が精神年齢大人であったとしたって、俺達だけでは出国不可なのだ。

さっきドラノが来た訳だから、約半日は寝ていたと考えられる。あと半日か...。また日が暮れてしまうな...。最短でも夜7時に起きると考えた方がいいな。


「なあ。ガリュー」


「なんだうっさいなぁ。考えてる途中なんだから、あっち行ってくれよ」


そう言ってドラノ(・・・)の方を向いて、手を振って、あっちいけのジェスチャーをする。

そう言ってまた前を向いてこれからの事を考え....え?


俺はバッと振り向いて後ろを確認する。そこには、完全に目パッチりなドラノがいた。


「なんで?」


逆に俺が寝ていて、夢でも見てるんじゃないか?と、思うほどにびっくりし、自分を軽くビンタするも、痛みはあるので、目の前のハゲマッチョは、本物のドラノである事が分かった。


「いやぁ。これも強欲の効果でさ。こういう毒は、一回体験すればもう耐性がついちゃうのよ。だから俺はピンピンなわけだ」


「はあ...」


体験ってなんだよ...。と、突っ込みつつ、七つの大罪の力の凄さにビックリする。耐性付いちゃうって...。もしかして即死系の毒も吸収しちゃうのかな?魔法だけを吸収するわけじゃないのか?


「だから、もう今すぐにでも国境超えられるぞ。どうする?」


早い方が良い。運がいいことに、あれだけ色々あったのにも関わらず、今は朝の7時。すぐに出ても多分大丈夫だろう。


「すぐに行きましょう。荷物纏めちゃいます」


そう言って気づいた。荷物無いわ。ついでに金もないわ。


「すいませんドラノさん?」


「ドラノでいい」


「あ〜...。ドラノ?お金無いんですけど大丈夫ですかね?」


「冒険者なら一日で宿代くらい稼げるだろ。最悪今日は野宿...いや、今日は野宿確定だな。お前らの中で料理できる奴いるか?」


この俺にそれを聞きますかね?


「できますよ」


「そうか。じゃあ大丈夫だな」


大丈夫もクソも...。ていうか、野宿確定ってどういう事?今日中にお金貯めるわけには行かないのかな?


「荷物ないなら行こうぜ。他の奴にも声かけとけ。チョット金が減ってるけど、お前らを出国させるぐらいの金はあるからな」


少し言葉が突き刺さるが、まあほら、お金は仕方ないよ。そうだよね?


「じゃあほかの奴を呼んでこいよ。隣の部屋にいるんだろ?」


ドラノの言った通り、皆は疲れたようなので、隣の部屋で休んでいる。流石にここ数日は寝っぱなしなので、眠いなんてことは無いはずだが、やはり精神的な疲れ半端ないだろうな。


まあ、ドラノも起きたことだし、もうこの国に留まってると、攫われるイメージしかないし、早く出国するべきだろう。


俺は皆のいる部屋に行き、皆を呼んだ。


♢♢♢♢♢


「なんで起きているわけ?」


カルエルさん常人の反応。

普通はこうなるだろ。


「なんだ?まだこの国に居たかったなら、別に君だけ残ったっていいんだぞ」


ナスが皮肉っぽくそう言う。


「あ...。いやそういう事じゃなくて...。早くこんな不便な国から出て、学校に帰りたいよ。でもほら...。普通におかしいじゃない?私達は半日で起きたのに、この人数十分で起きたんだよ?」


「ふ、不便な国って...」


ちょっとカルエルの言葉に傷つくドラノ。まあ、腐っても母国だからな。別に腐って無いけど。


「まあとにかくだ。ドラノもこうして無事起きた。そして今は朝早い。ここ機会を逃すと(色々な意味で)、またトラブルが発生するかもしれない。せめて、出国だけでもしておきたい。だから今すぐ荷物まとめてくれ。早く行こう」


「じゃあ行くか」


アッシュの即答。確かに、まとめる荷物もないので、すぐに出られる。

俺は宿の人に、宿を出る事を伝えて、皆であの大きな門を目指した。




遂に王国脱出?まさかまた攫われたり...しないよね?


ブクマ、感想、評価の方もお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ