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世界一の魔術師? ですが本業は料理人ですので 〜転生料理人の異世界魔法生活〜   作者: クリップキラー
プロローグ 幼少期 死んで蘇る伝説のシェフ?
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魔力4級

9月20日、句読点の修正を行いました。

「校長先生!校長先生!規格外です!魔力の強さだけで4級の実力を持つ子が居ます!」


通常、魔力の強さは修行によって上がっていくもの。人によって上限に違いはあるものの、初等魔術師学校に通うだけで3~5段階は上がる。その後中等高等と進学すると、卒業する頃には初等魔術師学校入学時より7,8段階は上がる。と言っても、高等学校を卒業できるものはエリートだ。100人に5人が卒業できるレベルだ。魔力の強さは、魔力の量や質、濃度を示す。つまりはその個体の器のサイズとその器に入るワインの質だ。いくら多くて質の良いワインでも、飲めなければ意味がない。魔力がいくら多くても使いこなせなければ意味がないのだ。よって魔力の強さのランクは戦闘力に直結するものでは無い。


だが、このランクが高いというのは、その個体の限界を表せる。最大限に生かせれば、その限界にたどり着ける。今回のクラス分けでは、それぞれの個体ごとの限界値を考えてクラスを分けるものだった。


では4級というのはどれくらいのランクだろうか。この世界では、ランクの高いものが良い職に就ける。7級以上になれば、初等中等魔術師学校教師になる(そのほかにも魔術師ランクも必要)ライセンス(のようなもの)が得られる。基本的に新米教師なら大抵は7級、6級なので、4級というのは新米教師を大きく上回ることになる。

更に、10級,5級,1級,それ以上は一つのランクの壁が大きい。5級を超える魔術師は大魔術師とも呼ばれる。まあ勿論魔法をしっかり扱えればだが。その為に魔力とは別に魔術師のランク分けがあるのだ。


この学校始まって一番の天才と言われた男でも、卒業時にやっと3級だったのだから、彼は多くの可能性を秘めていることになる。彼、ガリューには素質がある。


「彼は勿論Aクラスですよね?」


ヴァイアが校長に尋ねる。


「いや。彼はBクラスに入れなさい。」


「何故ですか!彼の実力を伸ばせば!我々は…………」


「黙りなさい。これは我々のためでも、彼の為でもあるのです。分かったら下がりなさい。ほかの生徒が待っている。くれぐれもこの件は外部にもれないようにするのだ。」


「分かりました。確かにここまでランクの高い新入生が入ったとなるとまた彼らに目をつけられかねませんね。彼のランクは書類上どう処理すればいいでしょうか?」


「7級でいいだろう。Bクラスにしては質が高いという事にしておけ。」


Bクラスな入るのは大抵12ランク~9ランクだ。本当は9ランクにしたいところだが、流石に差が大きすぎていつかバレてしまうかもしれない。なら4と9の間をとって7,8級が妥当だろう。


「了解しました。 失礼しました。」


ヴァイアはそっと校長室の扉を閉めて生徒達のクラス分けに戻った。

この二人の話はガリューが卒業するまで隠し通すつもりだ。本人には7級と伝えて、生徒待機室に返した。







その日の午後、クラス分けの結果が出た。俺はBクラスだった。因みにBクラスの中でさらに男女や力のバランスを良くするためB-1,2,3の三つのクラスに分けられる。俺はB-1クラス。クラスは全36人。正直なところ資格無しじゃなくて良かった。


ただ少し気になることがある。俺は7級。今学年最高の奴も6級がいいところだったのに、7級の俺が何故Bクラスなのかが理解出来ない。先生に理由は聞いたものの、変な理由を付けて何処かへ行ってしまった。俺の血を吸った時の先生の態度も気になる。


何か裏があるのだろうか?


しかし7級が本当ならまあまあ良い魔術師になれそうだ。


ん?そういえば考えてなかったが、大人になったら(精神年齢は十分大人だが…………)どんな職業になろうか。普通に魔術師になれそうとか言ったけど、正直なところ地味だよな。冒険者になるってのも楽しそうだ。シェフとして料理もしたい。

いっそのこと移動レストランでも作って冒険するシェフの移動食堂ってのも悪くない。ちょっと夢が広がったな



ポイントと感想はこれでもかっていうぐらい下さい!


順次更新していきます

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