ドラノとの話し合い
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ハゲイケメンと真面目な話中のガリューです。
現在大きなお城の一室をお借りして、大事な話をしています。
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俺は話をする前に、あることを聞いてみることにした。
「この国ではあまり、ほかの国と友好的ではないと聞いたのですが....」
もし仮に、俺達がエルドラドから来たと言うだけで、最悪奴隷行きと言った、Jrの言葉が気になったのだ。
「国王が毛嫌いしているんだ。何でも、国外の人間に大金を奪われたとかなんとか。俺は全然ウェルカムなんだが」
良かった。じゃあ、普通に話してもいいよね?そう思ってJrの方を向くと、
「全部君に任せるよ」
と言った。他の皆も、その言葉に頷く。
「んで?俺も時間が無いんでね。できるだけ簡潔に話してくれ」
時間が無いようにはどう転んでも見えないのは、俺だけだろうか。
「えーっとですね....実は僕達、エルドラドから来たんですよ。いや、来たっていうか、連れてこられたというか」
「それで?」
反応が薄い気がするが、正直この世界じゃ日本よりは犯罪も多いから、誘拐とかもまあまああるのだろう。
「それで、気がついた時には閉じ込められていて...」
アザゼルの存在は伏せる。今の所ソニックしか知らないしな。どちらにせよ、いう必要もあまりないけど。
「ここの全員がか?」
「はい」
大将は難しい顔をする。将棋のプロ棋士のような感じだ。最も、この人は棋士ではなく騎士なんだろうが。
「お前らの共通点は?」
「同じ学校の同じ学年です」
隠す必要も無い為、普通に答える。
「そうか....魔道大会か何かの時に襲われたんだな?」
「ああ...はい」
的確に当ててくる。何でわかるんだろうか?
「過去にも何度かそんなケースがあったんだが、無事帰ってきた奴はいない。お前らが恐らく世界初の黒からの逃亡者となるな」
だから分かったのか。それにしても世界初ってのは名誉あることなのかもしれないけど、それはちょっとなぁ.....
逃亡者って事は、追手も居るって訳でしょ?嫌だな。ようやく最近になってアサシン君達が居なくなったのに。そう言えば何で居なくなったんだ?ほとぼりが冷めた?
「俺は相手の強さを見極める事は出来ねぇが、ガリューつったな。お前が強いのは分かった。さっき肩に乗っけた時にな。他の坊主たちも同じくらい強いんなら、正直楽勝で黒の支部くらい破壊できそうなもんだが...」
大将がそう言うと....
「さすがにガリューと一緒の土俵には立てないわね」
と、カルエルが言い、皆が頷く。それは、俺が強すぎる以上に、同じ土俵に立てば医務室行きは免れないと言う事に繋がっているのだろう。遠慮や謙遜というよりは、ただ普通に拒否している感じだった。
「どちらにせよ、これだけの人数を攫って来たのも、これだけ攫われたメンバーが精鋭ぞろいなのも過去に例がない。黒の奴らも、一気に質と量を上げたもんだから、失敗したんだろうな」
というとつまり、黒はこれまで、少数の少し実力のあるやつを狙ってちょびちょびと攫ってたわけか。
おっと、本題から少しズレた。俺達も宿を取らないといけない関係で、急いでるんだなこれが。
「大将さん。話を続けましょう」
「大将さんなんて言わなくていい。ドラノと呼んでくれ」
「あー...ではドラノさん。話を続けますね。その後、枷を外して部屋から脱出しました。その後、支部の中にいた黒の戦闘員を見える範囲内全員倒して、支部長と自分で言ったこいつを、連れてきたという事です」
一気に話を進める。嘘偽りは勿論ない。
「そうか...その支部ってのは何処にあるんだ?」
俺は言葉で説明がしづらかったので、覚えている範囲内で地図を書いた。
「この「黒い酒場」という所にありました。一階に、地下へ繋がる隠し階段がありました。地上には普通に酒場しかなかったです」
「だから見つからないわけだ....。有難う。コレはとても有力な情報だ」
ドラノが握手を求めた。断る理由もないので、握手をする。
「で、他に何か用があるのか?」
ドラノが聞いてきた。
実をいうと、帰るためのお金が必要だ。だが、頼んでいいのだろうか?
そんなことを考えていたら、カルエルが、
「帰りたいんですけど、ちょっと懐が寂しいんですよ...」
と、言った。考えてみれば、こういう交渉はこいつの方がうまいんだったな。特に情報を得るための交渉が(笑)。
「そうか。一応聞くが、何を使って帰るんだ?」
ドラノが聞いた。もしかすると、お金がもらえるかもしれない。
因みに、この世界の通貨は世界共通だったはず。単位はない。1金貨、2金貨.....と言った感じだ。
白金貨、金貨、銀貨、銅貨、青銅貨、石貨だったかな?
1白金貨15金貨、1金貨10銀貨、1銀貨1000銅貨、1銅貨10青銅貨、1青銅貨100石貨と言ったレートだ。
見た感じ1青銅貨幣1円位。つまり金貨は、、、10万円!?白金貨に至っては150万円だぞ!?
考えてみるとやばいな。
「魔法船で行こうと思うのですが...」
決して手にすることがなさそうな激ヤバ白金貨のことを考えている内にも、話は進む。
「ああ....俺もな、情報くれたお礼に金をあげたいんだが、この国では他とは金が違ってな。この国じゃないと使えないんだ」
両替とか出来ないのかな?でもさ、この国で魔法船に乗っちゃえばいいんじゃないの?
一応聞くか。
「この国で魔法船に乗るんじゃダメなんですか?」
「国外に出られる交通機関が無いんだ。国外に出た瞬間に降ろされて、後はほかの国で払えとなるな」
詰みじゃねえか。国出た後どうすんの?
「ひとまずでは、国外に出て金稼げと、言うわけですね?」
「そうだな」
カルエルは凄い頭の回転が早いな。子供の柔軟な脳ミソって凄い。まあ、俺も今持ってるんだけどね。
「今日はもう遅いし、この城に泊まるといい。一応最高レベルの宿だ」
いや。宿じゃねぇよ。これが宿とか無理ありすぎだろ。お前ディズ〇ーラ〇ドで、シ〇デレラ城泊まるか?泊まるのか?
まあ、贅沢なのもたまにはいいだろうが、コレは....
「有難いですわ。ガリュー。宿は取れましたね」
カルエル.....。まあいい。お金もかかんないし。
「明日の朝、馬車で国外にまで送ろう。その後は、なんとか自分たちでやってくれ」
ドラノが言った。親切な人で良かったな。
こうして、俺達の話し合いが終わった。
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その夜、俺はどの高級ホテルよりも凄い宿に泊まった。もしお金払ってまた泊まれるなら、是非ともまた泊まりたい。因みに、料理だけはどうしても、前世の方が....まあ、自分で作ればいいからいいんだけどさ...でもね、雰囲気的にさ...
贅沢いっちゃダメか。うん。そうだな。ベッドも凄いでかいし、浴場とかもはやプールだし、庭には2羽鶏は居ないけど、広くて思わず森か!と突っ込んじゃうし、悪いとこなんてないよね!
いつも読んで頂き、ありがとうございます。なんとか、41000PVを突破!ユニークも6300を超えました!有難うございます!
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久々に外が暑い...残暑でしょうか?もう十月なのに...




