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世界一の魔術師? ですが本業は料理人ですので 〜転生料理人の異世界魔法生活〜   作者: クリップキラー
前座 青年期 子分が増えていく
31/117

Aクラスと魔道大会

大事な話が抜けていました!


すみませんでした。

「君主。今日は何をするのです?」


「もうすぐお昼だね。ランチはこの僕が取りに行ってあげるよ」


「だからさ。何度言えばわかるんだよ。今からそのために食堂に行こうとしてるんだろうが」


俺は、食事をするため、食堂へ向かう。勿論、二つのオマケ付きで。鬱陶しいには鬱陶しいが、何かと役に立つことも否定出来ない。

何だかんだで2人は強い。俺と比べない場合な。一般常識的には、強いほうだ。2人は剣術と魔術を使える、魔法戦士だ。ある程度の魔法は使えるから、俺の回避の練習に役立つ。ある程度の力を持っている2人なら、俺の実験の手伝いもできるしな。

ただね、やっぱり邪魔なんだよね。


食堂へ着いた。

あれ?気のせいかな?俺を指さして小声で話してる人が沢山いるように見えるんだが。

こんな時には、耳に魔力を込めて、耳強化だ。最近わかったんだが、体の1点に魔力集めるだけで、身体能力が数倍に跳ね上がることが分かった。初めは、筋肉とかにしか作用しないと思ってたんだけど、耳や目、鼻なんかにも作用するみたい。


徐々にざわざわは、はっきりとした声に変わる。


「おい、、、あいつだ。ゼノハルトとサラランを従えたっていう2年のガリーつったけ?」


「しっ!聞こえるだろ!何たって相手は、名門のあいつらを2人も倒しったてえ話だ」


「やべえな。俺の聞いた話だと、ゼノハルトが転校した日に、早速ゼノハルトを何の前触れもなくボコったらしい。極悪過ぎて、クラスの奴らも手を出せず、先生が助けようとしたその瞬時にアイツらを一蹴したって話だ」


なんだ何だ?随分とまあ噂のガリー君ってのは凶暴な奴らしい。だいたい、あの時は先生いなかったし、蹴ってない。殴ったんだ。あと、仕掛けてきたのは全部こいつらだ。


「主君侮辱するのは、許さない」


「聞き捨てならないねぇ」


気づいた時には、アッシュとフランは俺?の噂をしていた彼らの前へ移動していた。


「ほえ?あ、、、ぜ、ぜ、ゼノハルト、、、」


「何だ。ガリュー君を侮辱するのは許さないよ」


「身分をわきまえるのだ!劣等民族の分際で!」


因みに、フランとは血の契約をしていないので、彼女が何を言おうと罰は受けない。

言葉遣いは決して宜しくないので、直して欲しいところだが。


「ひ、、、す、すまなかった、、、悪かった、もう向こういくって、、、」


二人の威圧に彼らも負けたようだ。上級生相手だが、大丈夫なんだろうか?


「ささ。席が空きましたよ。食べましょう。主君」


「そこ座るのかよ」


彼女は先ほどいなくなった彼らの席を略奪し、自分たちで座った。


「ひとまず食いもん持ってくるか」


「何がいい?僕が持ってくるよ」


「いいから。自分で持っていくし」


アッシュが俺の肩に置いた手をどかし、学食を貰いに行く。


「今日のランチは、、、これと、、、これだな」


適当に選んで、席に戻って食べる。


「てめぇか。ガリューっつうBクラスの調子乗ったやつはよ!」


「ん?」


よく分からない奴らに話しかけられた。3人組。ちびっ子とひょろひょろな奴と何かリーダーっぽいのちょっと強そうな奴の3人組だ。こいつらは誰だ?


「僕達のぉ〜テリトリーに~入ってこないで欲しいんですよねぇ〜」


誰だこのチビ。語尾ウザイ。ん?でも、ソニックは例外ね!


「僕らAクラスと、同じ領域に入ってこれると思うな!君がどれだけ強かろうが、僕らAクラスとは次元が違うのだ」


Aクラス?ああ、、、あの何?えりーととか言うすっごいツヨーイ人たちの軍団だったっけな。正直、本当に強いの?見たことないし、分からんな。


(ぜんっぜん強くねぇ。アッシュの5分の1も強くないぜ)


ああ、、、そうなの。つうかさ、何故に俺はAクラスじゃなかったのか、未だに分かんねぇんだけど。


(鈍いやつだなぁ。隠蔽だよ隠蔽。強すぎるやつは他から狙われる。お前んとこの世界は、平和だったみたいだけど、この世界じゃ、強いやつは誘拐、洗脳、戦闘員へ。だ。この世界なら奴隷行きってこともありうるしな!)


そうなんだ、、、物騒極まりないんだな。アッシュとフランもそうか?


(いやぁ。あれは多分金の力も入ってるんだと思うんだが、、、)


そうなの?まあ関係ないか。


チビがこっちに来て、俺の腹を殴り、言った。


「君達落ちこぼれ~はぼ〜くたちの歩く道の石ころ~になれば~いいんだ~」


こいつ本気でウゼェえな。ちびで良く見るとデブじゃねえか。ソニックは怠け者だけど、それでも、スリムだぞ。


「貴様ら、、、主君を侮辱するのは許さん!」


「そうだぞ。ガリュー君より格上の存在など存在しない。わかったら消えろ。もしくはここで戦おうか?」


アッシュ、フランが俺の前へ出てきて、そう言った。

もうこれは始まる前から事件の匂いしかしないわ。止めないとな。俺は2人の方に手をのせて、アイコンタクトをする。が、2人は俺の意図を理解してくれないようで、一度こっちを見てから、何を間違えたのか、チビデブに襲いかかろうとした。


「待て待てまて!何してる!やめろやめろ。変な気を起こすな。気にすることは無い」


そう言って二人を止めたのだが、、、


「ほう。飼い猫はどうも凶暴だが、飼い主はまだましなんだな。全く。ヴァイアもこんな生徒達だと大変だろうな。最も、そうでなくても我々のクラスの勝利は揺るがないがね」


一人の大きな男。腕っ節が強そうだ。薄茶色の肌に、モヒカンのような髪型。サングラスこそかけていないものの、その姿はまさに海の男だ。

誰だ?マジで知らねーんだけど。


「おっと失礼。私はAクラスの担任をやっている、ハルバードだ。まあ、君達の担任のヴァイアの上司って奴だよ。あんまりウチの子供たちをいじめないでくれないかね。君達脇役に表舞台に立つ必要はないんだよ」


こいつはあれか?モンスターペアレント?違うか。モンスターじゃねぇし、ペアレントでもねえ。こいつは先生だ。あれだろ、きっと、Aクラスの奴らを引き立たせるのが俺達Bクラスの仕事だって言いたいんだろ。俺は表舞台に立つ必要があるとかどうかはあんまり考えてないけど、引き立たせるの脇役って言うのは、聞き捨てならないね。


「ま、せいぜい次の魔道大会では、いい感じに僕達を担ぎ上げてくれ」


なんだろう。デジャヴ?なんていうか、どっかの漫画で、そんなものが無かったけ?落ちこぼれクラスを、触手でヌルフフいってた奴がそれを救ってさ。まあ、今ここにそんな奴いないけど。


「くっ!主君!殴らさせてくれ!」


「だめだ。ここで手を出せば、俺達は悪者の仲間入りだ。絶対に許すわけねはいかない」


「よ〜くわかって〜るね~おつむは~まだまだ落ちちゃあ~いないわけか~」


くっ!なんてウゼェ奴らだ。


因みに魔道大会っつうのは、あれだ。魔法で戦う大会。そのまんまか。

危ないから1年生は参加不可能な3人でチームを組んで戦う大会だ。優勝者には、賞品と名誉が貰える。最も、いつもいつもAクラスのチームが優勝してるんだがな。勝てば勝つほどそのチームのクラスの株が、上がる。先生の株も上がりに上がる。あの、ハルバードとかいうやつは、この大会で株を上げに上げ、遂には、エリートクラスの結成を達成したと聞いている。

わかるだろうか?強いチームは大会で金を手に入れる。その金があればいい選手を獲得できる。いい設備も、いいコーチも。そうすれば、やっぱり次の大会に勝って、更に金を。そしてその金をまたいい選手や設備へ。そのループこそが、強さの証とも言えるが、ある意味卑怯とも言える。


この場合は、勝つ、株が上がる、クラスが強くなる上に先生の権力も上がるという訳だ。

なんとも卑怯だが、、、当事者である俺達だからこそ、そう考えるものであって、事実、本当に卑怯とは言えやしない。


だからと言って、コイツらのやっている事は、許せるものでは決してない。


「ほんじゃま、Bクラスの君たちは、僕達の良いように演出してくれよ」


そう言って、3人組プラス海の男ハルバードは去っていった。


俺はその時、アッシュ、フランに言った。


「魔道大会、、、俺達で出よう。アイツらをぶっ倒して、Bクラスの強さを見せつけてやろう」


「主君、、、アイツらを殴っていいのか!やるぞ!私はやるぞ!」


ちょっと違うと思う。殴るというより魔法だし。


「ふん。僕だって魔法なら意外と自信があるんだ。あんな奴に負けるわけないだろ」


そう言って胸を張るアッシュ。何だかんだで、頼もしい感じもしなくもない。まあ、正直予備戦力だが、、、


「よし。じゃあやろうか。大会は来週だ。今からならチーム登録もできる。今すぐ行こう。あいつらはしっかり潰していこう」


「君もそういう事言うんだね。いがいだな」


俺達は、大会に参加することにした。





見返して見てびっくり。一話抜けているなんて思いもしませんでした…

これからもよろしくお願いします...

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