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世界一の魔術師? ですが本業は料理人ですので 〜転生料理人の異世界魔法生活〜   作者: クリップキラー
前座 青年期 子分が増えていく
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精霊の力

9月20日、句読点の修正を行いました。

今日は魔術の授業と、社会的な授業があった。今回俺は、興味深い事を学んだ。社会的な授業で。


この世界では、12歳になると、精霊の儀式なるものを行い、一人ひとつ、世界に一つしかない精霊の力なるものを手にすることが出来るらしい。


ハズレもあれば、当たりもある。人生で一度の、クジのようなものだ。

よくわからないが、簡単に言うと、魔力量が5%上がるとか。適性が無くても、魔法が使えるとか。そんなもん。


一見弱そうだが、考えて欲しい。ついさっきまで、魔法のまの字もわからなかった子供が、その日を境に、バンバン魔法使える様になるのだ。当たり外れが極端だが、当たりは非常に良い能力を持っている。


ちなみに、ハズレは、不眠症になるとか、毛が伸びやすくなるとか、意味不明なのが多いらしい。


ヴァイア先生は、この儀式で、魔力量が10%増えるという、結構強いパッシブスキルをゲットしたようだ。

言っとくけど、10%は凄いからな。なーんだ。十分の一かでは済まされんぞ。ゲームと現実じゃあ、ちょっと感覚も違うものだ。


俺も、できればいいスキル……精霊の力が当たるといいな。




魔術の授業では、ペアを組んで模擬戦を行う授業があった。勿論、いつもなら、俺とペアを組むやつなんていない。医務室に秒速で叩き込まれるからだ。が、それはいつもの話。あくまでもいつもだ。


「ガリュー君。ペアを組んでくれないか?」


アッシュだ。いい加減このしつこさには、嫌気がさしてきた。


「良いけど、また医務室行くハメになるぞ」


「君と戦えば強くなれる。医務室なんてへじゃないさ」


いきなりライバル発言かましてる感あるけど、お前まだ一回しか戦ってないだろ。それも秒速で吹っ飛んだじゃないか。


「皆さん。ペア組みましたか?組んだようなので、模擬戦を始めましょう。ガリュー君はやり過ぎないように」


「は……はい」


もうこの一言でヤル気失せた感ある。まあ当然だろう。俺が初めて模擬戦したときには、校庭全体をスケートリンクに変えてしまい、その場の殆どが、氷漬けとなったからな。

明らかにオーバーキルだろう。キルはしてないか。皆生きてたし。

手加減したつもりなんだが、どうもそうなってしまうのだ。迷惑な話だ。


「それでは始めていいですよ」


そこら中で炎やら氷やら水やらが飛びまくり、戦闘が開始される。

俺は魔術を撃とうと思ったが、踏みとどまる。範囲攻撃を使えば、今度こそ死者が出るかもしれない。

かと言って、単体用のアイススピアや、アーススピアを使えば、威力が異常すぎて、本気でオーバーキル。真面目にアッシュをキルしかねない。殺さず戦闘不能にさせることなど、俺にとって最もやりづらい事だ。ここら辺どうにかならんかな?


(無理だ。俺が入ったお前が使う魔術は、自動で威力に補正がかかっちまうのよ。そもそもお前自身が強いから、補正かけなくたって制御は難しいと思う)


無理、お手上げ、という事か。非常に扱いづらいな。


そんなこんなで、最終的には、あの技で落ち着いてしまうのだ。


足に魔力を一気に込めて、蹴る。高速移動からの必殺のパンチ。


こうして模擬戦は又しても、秒速で終わってしまった。

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