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世界一の魔術師? ですが本業は料理人ですので 〜転生料理人の異世界魔法生活〜   作者: クリップキラー
前座 青年期 子分が増えていく
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パシリが加わる

9月20日、句読点の修正を行いました。

「ガリュー君。その荷物、重そうだね。僕が持とうか」


「いやいいよ」


「ガリュー君。それ手伝うよ」


「いいって」


「ガリュー君。それは僕がやるよ。ガリュー君がやる必要ないよ」


「あのなぁ」


「ガリューく」


「うっせぇんだよ!いいって言ってるだろ!」


アッシュは、あの決闘から変わった。決して悪い方へ変わった訳では無いのだが、良い方って訳でもない。

あの日からあいつは、俺の子分のように付きまとい 、ことある事に俺のしようとすることに、「やります」「手伝うよ」「僕に任せろ」と言って来てうざい。


(良いじゃないの。使いっパシリとして、品質は丁度いいよ)


そういう問題じゃ無いんだがな……




ーーー10日前ーーー


「う…………ぬうう」


「起きたか」


「負けた……のか」


「いやぁ。ガリューに戦いを挑んだ事が一番すごいと思うぞ。まあ、勝てるわけないって」


「約束は約束だ。死んでやるよ」


「待てよ。マジで死ぬ気なのか?」


「僕はこれでも勇者の一族だ。約束は、守らねばならない」


あら。意外とそういう所キッチリとしてるのね。


「死なれたら困る。俺が殺したみたいじゃあないか」


「じゃあ君が血の契約を僕の死と引換にすればいいよ」



血の契約?


(正式な契約書を作り、自分と相手の血で、印を押し、両者が契約内容を読み上げることで、絶対に契約に反せないようにすることが可能になる魔術だ)


ほぇー。もし契約を破ったら?


(死ぬかそれに値する罰が与えられる)


手厳しぃ!破れば死か。強制力があっていいね。大げさな感じだけど。


「いいだろう。契約内容は……………」


「なんでもいいよ」




契約書


この契約は、死ぬまで有効とする。


契約内容


1,アシュガノフは、傲慢な態度を極力改めること


2,アシュガノフは、ガリュー及びその他の魔術学校生などを自分と対等以下にみて接しないこと。


上記のことが破られた時、アシュガノフには、重い罰が下される。






「こんなもんか」


俺は用意された紙に、二つの条件を書いた。


「これではガリュー君に得する要素がないじゃあないか」


「そう思ってくれるくらいなら、自主的にやってくれ」


俺達は血でサインをして、契約を成立させた。


「この契約書を破く、焼く、などの行為をしても、契約は解消不可能だよ」


「いいよ。俺に不利なことなんて一つもないし」


こうして、契約は成立した。






ーーー次の日ーーー


「ガリュー君。今から僕は君の子分だ。煮るなり焼くなり、好きにしてくれ」


「何言ってるんだ?」


朝早くからアッシュが、俺の部屋へ来て、何やら訳分からないことを言った。


「ガリュー君。肩こってないかい?荷物持とうか?学食持ってこようか?」


「いやいいよ。別にこってないし、荷物ないし、朝はゆっくり食べるから。それよりアッシュ?子分って何?」


「君の手であり足である事だよ。何でも言ってくれ。昨日は本当に済まなかった。僕も調子に乗っていたんだ。おかげで目が覚めたよ。僕が仕えるべきは君だとわかった。だから僕を好きに使ってくれ」


簡潔にまとめると、パシリにしてってこと?


「別に構わないけど、邪魔なことはするなよ?」


「わかったよ荷物持とうか?」


もう急ぎすぎて句読点抜けてね?そんなに奉仕活動したいなら、どっかのお嬢様の所に行けばいいのにな。


こうして、小うるさい男(執事っぽいパシリ)が、俺のパーティーに加わった。


(賑やかになりそうだな)


冗談じゃねぇよ。邪魔なだけだ。


待てよ。魔王の魂と、勇者の子孫って、組み合わせ最悪じゃね?


(こいつは勇者じゃねぇからな。少なくと今は)


何その意味深発言。もうちょいしたら、こいつ勇者になるかも。みたいな言い方……


(まあそんな前例はないからな)


「学食持ってきたよ〜」


「だから……いいって言っただろ!」


16000pvこえました!


感想、評価、ブクマ、レビューお願いします!

元気出るのでw


順次更新です。

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