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世界一の魔術師? ですが本業は料理人ですので 〜転生料理人の異世界魔法生活〜   作者: クリップキラー
前座 青年期 魔王と一緒に
23/117

進級プレゼント

9月20日、句読点の修正を行いました。

何だかんだで、時間が進むのはとても早い。毎日が新鮮だった……いや、どちらかというと前世では味わえなかった体験ができただけで、この世界では当たり前の事……でもないな。時は過ぎ、今は二年生に進級する為、進級式を終えたところだ。


魔術の研究はとても進んでいる。時に日本の漫画文化というものは素晴らしいと思う。


某有名漫画に出てくるレッドなワンちゃんは溶岩を飛ばし、ブルーな鳥さんは世界を凍らせ、イエローモンキーは光の速さで動き回っては光線出しまくる。

他にも、某有名漫画では、タートルな仙人がタートールな波動を主人公に教えて、主人公は主人公で「オラに元〇を分けてくれ!」とかなんとか言っちゃって。野菜の国の人は大変だな。


話がそれた。今思えば、日本の漫画は、まるで異世界の攻略本だ。この世界で、魔法を使うなら、魔力、想像力、実行力さえあれば出来てしまうもんだ。高度な魔法には呪文がいるパターンもあるそうだが。実際、レッドなワンちゃんの技は簡単に再現できた。ブルーな鳥さんの技も簡単だったかな。ごめんな。俺、あのクソまずい(らしい)悪〇の実食わなくてもいいし、カナヅチにもならない上に、野菜の国の王子に狙われる事もないんだわ。


ただな、今あるやつに追われてんのよ。勿論野菜とは無関係だぞ。恐らく。多分戦闘力見極める力も無いはず。ただね。これはこれでタチが悪い。


私。ガリューは、魔王の命を狙っているアサシン君に狙われています。全く。人がめでたく進級したってのに。プレゼントは死なのかよ。


最近来なくなったなーと思ってたんだよな。丁度半年位前から。なーにがあったかって、俺がS級ライセンスゲットした頃から。良くわかんねーけど、いつも警戒してたし、ちょうど良かったんだけどねぇ。いやさ。敵がひとりならいいのよ。でもねぇ。何処の国から派遣されたんだか……50人近くのアサシン軍団が来ちゃってます。さっきアサシン君とか言ったけど、正確にはアサシン君達だね。

きっとあれだろ。力蓄えてましたって奴っしょ。だってさ。これまで偵察程度だったのにいきなり大人数で押しかけてきたんさ。俺は吉良義央じゃないから。赤穂浪士の皆さん。来ないで頂けますか?


一人なら良かったんだ。気絶させるか、勝手に逃げるの待つだけだったし。でもさ。一気に気絶させるなら広範囲に魔術使わないといけないし、死者でそうだしさ。諦める気もなさそうなんですねこれが。


できる限り殺すなんて事はしたくないし、相手の目的も知らない。まあ多分アザゼル君を仕留めに来たんだろうけど、僕は無実です。喧嘩は他所で。とは、言えたものではない。アザゼルは簡単に言うと俺の所有物だから。


(いつ俺がオメェの所有物になったんだ!)


さあ。とにかく何とかしてくんないかなぁ?いやさ。あの人たちがどれくらい強いか知らないけど、大したことないっしょ?チャチャッと気絶させてどっかに運んでさようならじゃ駄目なわけ?


(無理だ。お前魔力強すぎて広範囲に打つと何人死ぬかわからん。死ぬやつより生き残るやつの方が数えるのに時間かかってしまうわ!だいたい運ぶのはお前だぞ。あの人数運べんの?)


む。運びたくないなぁ。魔法の授業で肉体強化習ったから、運ぶことは出来ると思うけど…………嫌だな。メンドッチィ。

だいたい最近襲ってこなかったくせに。今更かよって感じ。


(俺が思うに、偵察した誰かがお前の魔術の研究を見たんだろう。いや。見てたな。多分雇い主に報告、軍事力upして総攻撃しに来たんだろ。早いうちに魔王倒せれば平和になるだろうし、倒しやすいと思ってんだろ)


人事じゃないでしょーが。あんたが元凶だよアザゼル。


つまりなんだ。俺がレッドなワンちゃんの技エトセトラを見た事によって、アサシン君がビビって仲間呼んで帰ってきたと?


(そうだろ。大体魔王は勇者しか倒せないからな!そんなことも奴らは知らんのか?)


なんだよ。死なないなら逃げなくてよくねか?


(いや。俺は死なないけどオメェは死ぬだろ。俺はまた適当に誰かに取り憑けばいい。まあ、お前ほどの上玉はなかなか居ないがな)


仕方あるまい。例のアレやるか。


(うむ。実験には丁度いいだろう)


俺は相手方面にバリアを張る。ただこれは、普通のバリアでは無い。最初のバリアの授業で分かったことだが、バリア自身に色はつけられる。想像通りになるからね。これを自分が見ている風景に色付けしてあげればあら不思議。ガリュー君はいなくなりました。どこへ行ったのでしょう?


カモフラですとも。カモフラージュ。バリアに自分を映さずに前方の風景をこしらえるだけでさぁ。皆さんも試してみる、ヨロシ。


相手からすれば俺は消えたも同然なのだ。これも俺の想像力の力じゃあ!


しかも、曲がり角でやったから、追う方から見てりゃ撒かれたと思うだろ。


奴らはいつも、俺を見失うと帰る。深追い禁止なのか?わからんが、とにかく今回も帰ってったよ。良かった。今回も平和に解決。俺って天才ね!


順次更新です

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