魔法の研究
いやさ。なんて言えばいいのかな。凄くない?世界の頂点に僅か生まれて7年で到達するって。やばいよね。何だかんだで神級ライセンスゲットしちゃったけど、頂いちゃって宜しかったんでしょうかね?
(有り難く受け取るが良いぞ)
ははぁ!って。なんでお前が偉そうにしてんだよ。まあ。貰ったもんは貰ったもんだしね。何か色々特典があったりするらしいけど、どちらにせよ学校から出られないからどうでもいいですな。
まあ今回受け取ったのは料理ランクのライセンスだけど、魔法も頑張んないと。調子乗るとピンチ。コレ異世界転生の基本な。
明日は休日だから魔法の研究でもするかなぁ。
(俺も手伝ってやろう)
いいけど。お前が調子乗るとアサシン軍団が来るから気をつけろよ。まあこれまで数人しか来てないけど。
ーーー翌日ーーー
はーい。では予告通りに魔法の研究をしようと思いまーす。
(よっ。待ってました)
所でアザゼル助手。君は魔術については詳しいのかね?
(俺は助手じゃない。魔術は詳しいと思うぞ。伊達に魔王はやっとらん)
そうか。俺の頭の中では、魔術は、発動元の思考が現実化するものだと考えているけども、それで合ってるの?
(恐らく。ただな。固形物はどうも創り出すことが不可能なんだよ)
ん?土魔法は?
(そこらの土からパパッと取ってきてると考えてもらっていい)
じゃあ近くに素材があれば、作れんじゃないの?
(限りがある上けどな)
要は、魔法で再現可能なのは
火、水、風などの気体液体を創り出すこと、そして操ること
土等、自分の周辺にあるものを創り出すこと
温度を操作すること
ぐらいか?
(うにゃ。他に召喚魔法だの精神魔法だの肉体強化だの色々あるぞ)
そうか。ひとまずややこしくなるから、ある程度区切るとすると、元素魔法系と、その他魔法だな。召喚に興味があるな。やっぱり何かバハムートとかフェンリルとかカッコイイヤツがバーンと出てくる感じ?
(まあそもそも消費魔力がえげつないからお勧めしないけど、まあやろうと思えばな)
でもやり方知らん。出てくるモンスター想像すれば出てくるもんなの?
(それだったらこの世は召喚獣で溢れかえってしまうだろうが。これはちょっと特殊で、決められた魔法陣書かなきゃいけないとか、呪文唱えないといけないとか、呼ぶモンスターによって変わってくる)
じゃあ今の俺にはできないから保留だな。ひとまず元素魔法極めっか。
火と地で合わせて混合魔術みたいなことも出来んの?
(相当難しい上に威力がカス過ぎて使われてない。でも出来なくはない)
そうか。一度やりたかったことがあってさ。
(想像すれば混合魔術も使える。ただ、二つの魔術を維持し続けるのは大変だぞ)
想像。俺は岩を頭の中で想像する。その岩には炎がまとわりついている。それがすごい勢いで落ちてきて……
<ドゥン>
大きな地響き。分かる?隕石だよ。隕石。命名流星群!ちょっと高さが足りないのか威力は控えめだけどね。つっても簡易的なクレーター出来てるし周りの木が燃えてるね。
(火!火!火消せ!火事になるぞ!)
おっと。みずみず。滝のような水を出しましょう。
ーーーーーーーーーーー
(何やってんだよ。びしょびしょじゃねーか。寒いだろ)
返す言葉もありません。あんなところで自分を巻き込むような魔術使ってしまった私のせいです。
(安全な森も、お前がいるだけで災害多発地域になっちまうぞ?)
俺達。つっても実質俺だけだが。俺達は学校の敷地内の森にいる。広いから他の人に迷惑かからない上に、安全な森。そんな中で研究をしているわけなんだが、どうも危ないな。特に火。いつ火事を起こしてもおかしくない。ちょっと気をつけよう。
まあ、混合魔術は使わなくてもいい気がするな。現状。何かアイデアがあったらやってみよう程度かな。純粋に元素魔法を頑張ってやっていこう。
その日は日が暮れるまで魔術打ちっぱなしだった。
1回地震が発生して焦った。震源地俺。その日の夜に先生に怒られてしまった。仕方ないか。
因みに地震でダメージ与えられるわけでは無いので、土魔法の使い方がイマイチわかんない。まあ戦いがすべてじゃないしね。なにかに使えるはずさ。
次の休みも研究を続けよう。
事情により更新が遅れました。すいません。
10000PV突破です!有り難うございます!
順次更新です。




