表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界一の魔術師? ですが本業は料理人ですので 〜転生料理人の異世界魔法生活〜   作者: クリップキラー
プロローグ 幼少期 死んで蘇る伝説のシェフ?
19/117

魔王

その日世界が揺れた。各国の上層部たちは青ざめた。気絶する者もいた。それは決して過剰反応では無い。


平和だったこの世界に、新たに魔王が生まれたのだ。


探知系魔術師はこの悲劇をすぐに王へと知らせ、その知らせは瞬く間に伝達された。


魔王が生まれた場所は、今までに無い場所だった。


第4大陸第2初等魔術師学校。それが魔王の生まれた場所だった。




ーーーーーー



守護霊が姿を現してから、やけに周りがうるさくなった。

正確には、精霊自身が俺の精神に語っているので被害者は俺だけだけど。


あの守護霊の名前はアザゼル。らしい。前世で呼ばれていたらしいが、何処ぞの神か天使かと聞きたくなる。


「うるせぇから静かにしろよバカが」


(いいじゃないの。話相手がいるって最高)


「いいから静かにしろよ!」


つい怒鳴ってしまった。勿論ほかも人には教えていない。ソニックと俺だけの秘密だ。

なので、知らない人からは、俺が意味不明に怒り始めた事になる。ほかの人から見ればただのクレイジーボーイだ。


これからは心の中で怒鳴ろう。もう決めたぞ。


(できんのかー?)


(うっせぇ。黙れ。つーか出来ましたし)


(あら残念。皆からうしろ指さされて笑いものになればよかったのに)


(縁起でもない事を言うな。俺は普通に生活がしたいんだ)


(普通の人は王に料理なんて作るもんなのか?)


ん……一々面倒な奴だな。ホントに邪魔だ。


(邪魔なら消えてもいいよ。お前の魔力落ちるし、俺がいなくなっても治療魔法なんか使えないぞ)


なんだよ。語りかけなくても分かるなら最初からそう言えよ。


ちょっと困るな…………それはそれで。


(まあもうとりついちゃってるんで離れられないけどね)


なんだろう。無性に料理したくなってきた。なんだろうなー。包丁持ちたいわ。なんだろうなー。どうしてだろうなー。いっそのこと魔術でこいつ引きはがせればいいのになー。


(ま、待て早まるな……)


ホントに引きはがす魔術あるんだ。そーなのかー。いいこときーたなー。


(むぐう…………)


少しは静かになったか。


(お前なんか後つけられてるよ)


ん?どゆこと?


(だーカーラー。追跡されてんの。アンダスタンド?)


あーあー……アンダスタンドアンダスタンド。お前の遊びには付き合ってらんねーよ。冗談は酒場で言え。


(まじで居るって。居なかったら俺殴っていいよ)


殴れねーだろ。実体ないんだから。まあ、俺も悪魔ではない。ちゃんと聞く耳を持っている。こいつの言ってるのが嘘だったら、その引きはがす魔法使おう。


後ろを向く。そこにはローブで身を包んだ謎の人物がいた。そいつはサッと身を隠したが、一瞬見えた。


そいつの元へゆっくり歩いていく。ローブの人物は震えている。どうしたのだろうか?


「どうしたんだ?」


「んんんなあああああ!!!魔王に……魔王にみつかったァァ!!!!!!」


「んな?魔王?」


何故俺の事を魔王というのだ?そう言うゲームですかね?


「なんで俺の魔術が効かないんだ……」


魔術?そんなの使ってないじゃん。


(いにゃ。こいつ透明魔法使って姿隠しとったよ。俺の力があれば通用しないけど)


「クソぅ!死ぬわけには行かねーんだ!」


そう言って男は(男だった。耳がとんがってた。小さかった。おそらくエルフ)走り去っていった。


魔王って何?なぜ俺を見て逃げんの?


(だって俺魔王だから)


へー。そうなんだ。





ハァ?聞き間違いですかね?あんたが魔王な訳あるかいな。


(いや俺魔王だよ。昨日鏡に出た時に魔力使ったから、それでバレたんだと思う。俺の魔力特殊だしな!)


ハァ?お前魔王なの?そうなのう?あと自慢いらない。


(まあたまに暗殺者とか勇者(偽物)とか来ると思うから。気をつけろよ)


ハァ?気をつけろってなんだよ?


何?俺の中に魔王が住んでんの?それヤヴァイな。冗談だったらお前殺すからな。


(保証する)






ピロリン!ガリューに仲間が加わった!


アザゼル


職業 魔王


ステータス


測定不能


スキル


測定不能


備考


ガリューの守護霊







俺の中で好きだったゲームの仲間が加わった音がした。

ハァ?連発。魔王はガリューの守護霊だった?


順次更新です

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ