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世界一の魔術師? ですが本業は料理人ですので 〜転生料理人の異世界魔法生活〜   作者: クリップキラー
プロローグ 幼少期 死んで蘇る伝説のシェフ?
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精霊

9月20日、句読点の修正を行いました。

「いやあ。待ちくたびれたぜ。やっと魔力が回復し始めて鏡の世界への干渉までは可能に出来たんだよ。いやあ……別に自由になったわけじゃないけど気分が良いぜ」


「な……なんだお前……?」


「ほら……あれよ。お前らの言うとこの精霊ってやつ。うーんと?だから要はお前の守護霊?」


治療魔術などに干渉するHSPの源と言われるもの。それが精霊。勿論俺等生きている者には見ることなどできるわけが無い。案外エルフだったら見えそうなもんだが。


「なぜ精霊が…………鏡に映れるんだ!?」


「え?魔力がそれなりに強いからだよ。多分。普通は精霊になる時に魔力消えるんだけど……正確にはそう……HSPだっけ?に変わるんだけど、俺は特別でな」


にわかには信じられないが、此処にはソニックという証人がいる。どういう原理か知らないが、鏡の声は彼にも聞こえている。


「ほら。お前魔力強くて治療魔術使えないだろ。それ俺のせいだぞ」


確かに、一見筋は通っている。

この精霊(自称)が仮にも本当のことを言っているなら、辻褄が合う。俺が治療魔術使えないのは、この精霊、俺の守護霊がHSPを持っていないから。俺の魔法の威力が強いのは、こいつがHSPと引換に魔力を持っていて俺にプラス補正が入るから。そう考えるのが妥当。


そもそも鏡から出てきただけで異常だ。今まで出てこなかったのも疑問である上に、そんなプラス補正の話なんて聞いたことがない。


「でも〜。ガリュー君。確かに治療魔術が使えない人で、明らかに魔術の腕が実力に見合わない人は何人かいるみたいだよ〜」


「まじか。疑う要素一つ消えたわ。で?なんでこれまで出てこなかったの?ていうか他の精霊は何で出てこない訳?」


何もまだ精霊と信じたわけでは無いが、正直前世の幽霊のようなものと考えれば、またちょっと違った見方もできる。まあ少なからず、そこに、鏡の中にいることだけは確かだと言える。


「さっき言ったけど、魔力が回復したんだって。ちょうど今日俺死んだんだよ。死んで一年で魔力回復すっから。ちょうど今日で鏡に出られるようになったんよ」


胡散臭いな〜。ちょうど今日ってとこがかなり。


「さらに言うとよ。お前俺の存在知ってたろ。二重人格がどうのって。あれは俺」


考えてみる。時折あったあのよく分からない一言。時には眠れない日もあった。この間はクシャミもされた。正直あの時は俺のギャグセンスの酷さに驚いたが。


「そうそう。それが俺」


「え?まだ何も言ってないけど」



「お前ん中にいんだからお前の考え全部俺に入ってくんの。アンダスタンド?」


うぜえ。そして思考を読まれているという嫌な感じ。


どうやら俺は変な精霊に取り憑かれたようです。


「それにしてもお前の料理うまそうだな。また今度味噌食わせろよ。あ、俺食えねーや。お前が食ったら味覚共有できるから食ってくれよ」


「あれは食い物じゃねー。食い物だけども、普通に食うもんじゃねーよ」


「味噌ってな〜に?」


「新しい調味料だよ」


「食えるのが楽しみだ。速くできるようにせいぜい頑張るのだな」


「うるせぇ。なんで上から目線なんだよ!」


「まあいいじゃんか。因みにお前の精神に直接語りかけることもできるから」


(こんなふうにな)


口うるさい守護霊がこれから毎日話しかけてくるとなると、気が滅入りそうだ。


順時更新です


6000PV超えました!

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