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世界一の魔術師? ですが本業は料理人ですので 〜転生料理人の異世界魔法生活〜   作者: クリップキラー
プロローグ 幼少期 死んで蘇る伝説のシェフ?
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王視点

キャビアン王視点


そんな馬鹿なことがあるのだろうか。この私すら知らない料理があるだなんて。こんなに旨い、かるぱっちょなどというこの料理。今まで味わったことのない旨みと色鮮やかさがとても良い。何よりも魚の臭みが一切ない。どんな事をすればこんなにうまい料理が作れるのだろうか?

しかもあの子供は、この料理を飾りに過ぎないと言った……この言い方はつまり、さらに上の料理を用意しているということだ。


しかしこのかるぱっちょというものは非常に旨い。このパンとの相性がとても良い。あっという間に平らげてしまった。


少しすると次の料理が運ばれてきた。次はどんなにすごい料理が出るか期待していたのに、出てきたのは生野菜だった。


「ふざけるな貴様ら!最初の料理が少しばかり旨いだけで調子に乗って!王である私に生の野菜を食わせるというのか!」


普通野菜というものは炒めて食べるものだ。一国の王になんてものを……と、言いつつも私のフォークは野菜を突き刺して口へと運んだ。


(シャキ シャキ シャキ シャキ)


口の中で酸味と甘みが広がる。ああ……生野菜とはこんなにも甘く酸味のあるものなのか……上にかかっている液体が、この野菜に旨みを出しているのだな。


気がついた時にはもう皿は真っ白になっていた。


またしても料理が運ばれる。もう私は昇天してしまいそうだ。旨すぎて。


次にやってきたのはまたしても魚。


青魚特有の青臭さもなく、周りの野菜が質素な魚を華やかに彩っている。


野菜の甘み……魚の旨み。信じられない程に旨さが凝縮されている。ああ、、、パンが食べたい。米でもいい。ああ……なぜ私はこんなに旨い料理を知らなかったんだろう。


そう思うと、何故かフォークは止まらず、私は犬のように食べ始めていた。旨いんだ、旨いんだ、何でこんなに旨いんだ……


夢中になって食べていると、先程の子供がやってきた。


「次に主食主菜の肉料理です。最高にいい出来ですよ」


そんな事があると思うかね。さっきの魚が、メインの料理ではなかったのか!

肉とニンニクの香ばしい香りが私の鼻を刺激する。

ああ……なんて幸せなんだろう。


「牛ステーキの寿司わさび添えと、ガーリックライスのステーキ丼です」


すしというものもよく分からないが、がーりっくらいすというものもよくわからない


「ニンニクを米に入れて野菜などと炒めたものです」


米を炒める?驚きのあまり声を出してしまった。そんな発想はなかった……


早速食べる。両方とも唸るほどに旨い。


すしというものの方は酸味と肉の旨みとわさびの辛さがなんとも言えない。


がーりっくらいすなるものも、肉とニンニク香り、野菜の彩が食欲をかきたてる。

勿論味もいい。


あああああああああああ!旨すぎて発狂しそうだ!


何としても料理人と顔合わせがしたい。


「この料理を作った料理人を呼んできてくれ。是非とも会ってみたい」


「この料理を作ったのは俺です」


そこで出てきたのは、さっきの子供だった。






ーーーーーーーーーーーーーーー


ヴァイア先生視点




ああ……もう終わりだわ。あれだけ覚悟はしていたけど、いざ死と隣合わせになると、体が震える。奴隷人生はもう確定だ。せめて今の教え子たちには全ての事を学ばせたかった。


まだ終わったわけじゃない。早くここを片付けてもう一度料理人さんに頼めば……


もう分かっている。でも諦めきれない。ああ。なんて事だろう。




ーーー7分後ーーー


やっと片付いた。


急いで料理人さんに頼みにいこう。


急いで走る。厨房へ。








厨房に着く。そこで目にした光景は、信じられない程に凄かった。


ガリュー君が包丁で料理をしている。野菜を…………目にも止まらぬ速さで切っていく。


私も自分で料理はできるけど、あんな事出来る訳がない。凄腕の料理人を雇ったのに、その料理人たちですら、あの速さに魅了されている。いったい何処であんな技術を?




ーーー20分後ーーー


王様はガリュー君にとんでもない事を言った。専属料理人にならないか?と。


彼の料理の腕は言うまでもなかった。見ているだけでもう満腹。香りでお腹がいっぱいです。


ああ。ついにガリュー君は王様にまで頭を下げさせる程に立派に成長して……


ほろりと泣きそうな気分になった。


ん?あれ私、彼と会って3ヶ月しかないわ。彼の成長ぶりには本当に目を見張るわね。





ーーーーーーーーーーーー


話は戻ってガリュー視点


大きいスポンサーも付いた事だし、そろそろ醤油作りたいなあ。


あ、デザート出してなかった。


急いで厨房からフルーツを持ってくる。


勿論王はしっかり旨そうに食ってくれたよ。


でもね、旨そうじゃないんだな。旨いんだよ。


自慢は終わりだ。そうしたら、必要な材料を買うメモしとこーっと。


(王までもに頭を下げさせるとは……腰抜けだと思っていたが、なかなか筋の通った奴だ)


ん?なんか雑念が聞こえるような?


気のせいか?最近多いんだよな。


しかもいつも上から目線。二重人格とか?いたら困るな〜。


じゃあ、まずは料理のさしすせその中でこの世界にない醤油と味噌を作るぜベイベー。


醤油も味噌も豆~豆にこまめに温度管理が大切なんだよ〜

だいずーだいずーそいそいそいそいソイヤー!何つって。


(ぶぇきゅしゅ)


はいそこ遠まわしに寒いとか言わない。寒くないから!むしろ暑すぎてやばいから!寒くないったら無い!つーかお前誰だよ!

さむーいギャグに反応した彼は誰なんでしょうか?


みなさんも雪とギャグには気をつけてください。


まあ今夏ですけどねw


順次更新です!


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