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異聞・妖刀百物語  作者: 痴れ者ラボ
月に叢雲花に蟲
17/76

蛭子・上




 その年は昨年に比べ蝉の泣き声がやけに五月蠅い夏であったという。


 八月に入ったばかりの頃、某県某市の外れにある天之麻神社には珍しく外から訪れる者がいた。

 参拝者でなく、“客”である。

 客は二人連れであり、出迎えた甘菜は大いに驚いていた。

 甘菜は慌てて二人を拝殿へと案内して、外では着ることの無いTシャツにホットパンツという出で立ちから巫女装束に着替え二人に相対する事となったのである。


 一人は男性。

 年の頃は三十路も半ばといった風情で、非常に暑い午後であったにも関わらず黒いスーツに身を包んでいる。

 勿論、甘菜とは一切の面識は無かった。

 もう一人は見覚えのある顔。

 こちらは女性で、百七十センチメートルはある甘菜よりもすこしだけ背が高く、細くすらりとした足を折り曲げて正座をしていた。

 服装は真夏にもかかわらず長袖のTシャツにカーゴパンツといった出で立ちで、しかし本人の佇まいがそうさせるのか、それとも絶妙なサイズとデザインがそう見せるのか、不思議と涼しげである。

 長い髪の毛は茶に染められウェーブがかかっており、先程までキャップをかぶっていた為か少し乱れていた。


 しかし、それでもいつも甘菜が見ていた美貌は少しも損なわれる事も無く、ただそこに居るだけで圧倒されそうな程の存在感を女性は纏い座り続けていたのである。

 思わず己の手の平と比べてしまいそうな程小さなその顔。

 非の打ち所の無い顔立ちと、同性にしかわからない、絶妙な加減で施された化粧。

 加えて細い手足につく肉はよくバランスがとれており、一体、日頃どのような食物を口にし、どのような運動を行って居るのか問いただしたくなる程である。


 女性の名は恵比寿アカネ(えびす・あかね)。

 TVや雑誌、ポスターで目にしない日は無い程の今をときめくトップアイドルの一人であった。

 恵比寿アカネの本職はファッションモデルで、甘菜も愛読しているファッション雑誌出身である。

 モデルからのデビューは僅か数年前であるが、瞬く間に人気を得た今、彼女の本職がモデルであのか、女優であるのか、アイドルであるのかハッキリとしない有様であった。

 ただ、他のアイドルとは違い恵比寿アカネはファッション誌出身という事もあって、甘菜を始めとした女性のファンが非常に多い事で知られている。

 又、TVの露出も増えた後、精力的にドラマや映画などへ出演して更なる人気を博し、今では男性ファンの方が多いとも言えよう。

 その、華やかな芸能界において正に飛ぶ鳥を落とす勢いである彼女が、辺鄙な、寂れた神社の拝殿に座しているのである。

 用向きを聞くのもそこそこに、冷えた麦茶をさし出すてが緊張に震えるのは仕方の無い事なのかもしれない。


「それ……ん! それで、ご用件は?」


 緊張のあまりか、声がかすれ裏返ってしまう甘菜。

 目の前にはモデルデビューをした頃から憧れていた、恵比寿アカネの姿。

 嗤うように流れてくる、蝉の声。

 遠く近く外から聞こえて来るソレは去年と比べ数が多いのか、甘菜の動揺を煽るかのようにみんみんみんとけたたましかった。


「その……私共は天之麻悟郎さんのご紹介を頂きましてここに……」

「え? ああ、はい。それはさっき聞きました」


 甘菜の質問に答えたのは、恵比寿アカネではなくマネージャーの方であった。

 その返答に強い不快感を覚えた甘菜は、己が考えているよりもずっと恵比寿アカネと会話をしたいのだと認識して、苛立ちをぐっと押さえ込むべく作り笑いを浮かべる。


「ですから、その……ここでの件は」

「ええ。勿論、外に漏れることはないです」

「……失礼ですが、“お祓い”をするのは本当に……その……」

「私が致します。……父からそう聞いてはいませんでしたか?」

「あ、いえ! 天之麻さんからも娘さんが“お祓い”をする聞いております。しかし、まさか、娘さんがこんな若い方だったとは思っても見なくて……」

「信用ならない、と?」


 ぴしゃりと言い放った、冷たい声。

 そこについ先程まで見せていた、無様な動揺は微塵も含まれてはいなかった。

 うら若い娘の身で、陣太郎が祟られる前から幾度も神威と向き合って来た矜持がそうさせたのか。

 甘菜は一瞬にして天之麻の女としての威厳を取り戻し、その強い意志をいぶかしげるマネージャーへ叩きつけていた。


「め、滅相も無い! その、意外だったという意味でして……」

「不安に感じられるのならば、他を紹介致しますが?」

「いえ! いえいえいえ! 手前どもの業界でも、“この手”の話ならば天之麻さんの助言を求めるのが常でございます。その天之麻さんの紹介をどうして無にできましょうか」

「あの……ごめんなさい。この通り、ワタシからも田島の失言については謝ります」


 慌てるマネージャーに助け船を出したのは、初めて喋った恵比寿アカネであった。

 初めて聞くその声はやはり毎日TVから聞こえて来る、聞き覚えのある細い声だ。

 甘菜は憧れの対象に頭を下げられ思わず、う、と口角を引いてしまう。

 それから気を取り直し、わかって頂ければ……とバツが悪そうに呟いて、本題へと話を戻したのであった。

 蝉の鳴き声がやけに癇に障ったのは、暑さのせいだけではないだろう。

 しかし、マネージャーも恵比寿アカネも、しばらくはそれ以上なにも話そうとはしない。

 やはり甘菜が信用出来ないという訳で無く、どちらかと言えば内容を話す事自体、躊躇している体に見えた。


「……アカネちゃん」

「うん、わかってる、田島さん。あの……天之麻さん、今日お伺いしたのは“これ”を祓って欲しいからなんです」


 マネージャーに小声で急かされ、意を決したように恵比寿アカネは甘菜の目の前に腕を差しだし、袖をめくって見せた。

 果たして袖の中から出て来たのは、皮膚の無い、むき出し筋肉によって赤く白く筋が入ったかいなである。

 流石の甘菜もこれには驚いて、思わず両手を口元に当て息を飲んだ。

 一方、痛々しく袖を捲った恵比寿アカネは美しい顔を曇らせながらも、淡々と説明を続けた


「痛みはありません。ここだけでなく、全身の殆どの部分が“こう”なんです。勿論、怪我や病気……でこうなったんじゃないんです」

「……医者には?」

「いいえ。ワタシのような芸能人が内緒でかかれるお医者様はありますけど、“これ”は流石に。なにせ、深夜に一度“元”に戻るんですから」

「元……にですか?」

「……ええ」


 確認するように返した甘菜の問いに、恵比寿アカネはなぜか苦しそうに答えた。

 まるで、表皮が消え去りグロテスクな姿となった腕よりも、元に戻る事の方が辛いかのように、である。

 それから場に再び気まずい沈黙が横たわった。

 相も変わらず外から聞こえる蝉の声だけが、やけに不快な響きでそこかしこに転がる。


「あの……天之麻さん」

「はい」


 黙り込んでしまった恵比寿アカネの代わりに、今度はマネージャーの田島が口を開いた。


「信用していないわけではありませんが、やはりこれから話す内容は……彼女、恵比寿アカネにとって、芸能人としての命に関わる内容なんです」

「……ここへやって来られる方は、大概そうですよ。芸能人でなくとも、本当に命が危うい方も居ます」

「はい、それも重々、承知しております。私は彼女のマネージャーです。デビューからずっと、彼女をサポートしてきました。いわば、親も同然です。だから、どうしても言わずにいられないことをご容赦ください」

「何をです?」

「どうか、どうか、これから話す事は口外無用に願いたいのです」


 そう言って、マネージャーの田島は座っていた座布団から降り、ゴッと音がする程拝殿の床に頭を打ち付けて土下座を行った。

 ――これは、かなり深刻な事になるかもしれない。

 甘菜はそう考えながらやはり信用されていないと憤るでもなく、マネージャーに頭を上げるよう促して、人差し指を立てて見せた。


「わかりました。ここでの話は当然口外致しません。その上で、マネージャーさんが私を信用して下さっているとも信じましょう。――しかし、一つだけ」

「はい」

「お話を伺うにあたり、一つだけ、条件をつけても良いでしょうか?」


 縋る者にとって、その言葉は是非も無い。

 マネージャーも恵比寿アカネも、甘菜の言葉にコクリと頷いた。

 二人の返答を確認した甘菜は立ち上がりながら、少々お待ちください、と言い残してその場を後にする。

 向かう先は天之麻神社の隣家である、臼木家であった。

 なぜ、甘菜は幼馴染みを迎えに行く事にしたのか。

 理由は上手く言葉にできず、確たるものもない。

 が、恵比寿アカネの腕を見て覚えた予感は、確かに悪い物で。

 それ故、甘菜は助けが必要になるかもしれないと考えたのかも知れない。


 後から考えれば、蟲の報せと言う奴であったのであろう。



 運が良かったのか悪かったのか、陣太郎は丁度山登りから帰って来たばかりであった。

 甘菜が巫女装束の内で汗ばむ中、呼び出しに応じた陣太郎は対照的になんとも涼しげな出で立ちである。

 シャワーを浴びサッパリとした首筋は汗一つかいてはおらず、Tシャツも短パンもまだ体温で暖められておらず、サラリとした感触であると見て取れる。

 おまけにその手にはソーダ味のアイスキャンデーが握られており、幼馴染みを出迎えていた暢気な表情は、大いに甘菜を苛つかせた。


「あんだ、あま、あにかひょう――モガ!」

「いいから! ちょっと鬼目一“蜈蚣”を持ってウチに来てよ!」


 暑さ故であろう。

 甘菜は一瞬にして怒りの沸点を超える程体温を上げ、アイスキャンデーを咥えようとしていた陣太郎の腕を押し、さっさと臼木家の玄関を後にしてしまったのである。

 陣太郎はアイスキャンデーを口中に押し込まれた形のまま、言われた通りにいつもも持ち歩いている竹刀ケースを担いで、甘菜の後を追うのであった。

 アイスキャンデーは甘菜に追いつく頃にはすっかり陣太郎の胃の中に収まり、甘菜の怒りも又、多少はおさまっていたのではあるが。


「遅い!」

「おぉ、おっかね。何カリカリしてんだよ?」

「……別に」

「……なんか、ヤな事でもあったのか? それとも、トラブル?」

「なんでもないって言ってるでしょ!」


 怒声は甘菜本人ですら、予想だにしないもの。

 二人の間にみんみんみんと不快な蝉の鳴き声が割り入ってくる。

 ――なんで? 私……

 甘菜はなぜか制御出来ぬ感情に戸惑いながらも、理不尽に怒鳴ってしまった幼馴染みの顔色を伺った。

 その表情からはショックを受けているようではあったが、怒りや悲しみは見えない。

 どうやら陣太郎も甘菜同様、“らしくない”態度に戸惑っているようだ。


「……ごめん」

「あ……いや、いいけどよ。こういうの、珍しいな。親父さんと喧嘩でもしたんか?」

「ううん。私にもわかんない」

「そか。……いこうぜ? この“祟り刀”をもって甘ん家に集合って事は、“そういうこと”なんだろ?」

「う、ん……」


 言って陣太郎は、炎天下の中俯いて落ち込むように考える甘菜の肩に手をぽんと置いた後、彼女を追い越し天之麻神社の方へ歩き始めた。

 甘菜は慌ててその背を追い、しかし横に並ぶことは出来ず、バツが悪そうに陣太郎の後を歩くのである。

 巫女装束の白衣ごしに感じた手の平からは“きにするな”という意思が伝わってきて、それを汲み取るように触れられた肩へ思わず手を添える甘菜であった。

 ――なんで? 私、こんなに苛ついて……幾ら暑いからって……

 思考は後悔と疑問の繰り返し。

 勿論答えなど導けるはずもなく、気が付くと二人は天之麻神社の境内にたどり着いていた。


「んで?」

「え?」


 気まずい空気の最中、思いの外いつも通りの声色で言葉を発したのは陣太郎である。


「これから何が“起こる”んだ?」

「何がって……」

「おいおい、しっかりしてくれよ。らしくねぇ。用件だよ、用件」

「あ……うん、用件、ね」

「……甘、お前本当に大丈夫か? 俺を呼び出したのって、“祟り”がらみなんだろ?」

「うん、まあ、そうなんだけど……」

「……それ、後回しにできないのか? お前がそんな状態じゃ、神威とか荒魂とか、とてもじゃないけど相手にできねぇと思うけど」


 陣太郎はそう言って心配そうな表情を浮かべ、俯きがちであった甘菜の顔をのぞき込んだ。

 同時に、甘菜の顔が跳ね上がる。

 ぶつかった視線から伺えたのは、いつも甘菜が見せていた、強い意志。

 どのようなきっかけであるのかは不明であるが、陣太郎の言葉は甘菜にある種の閃きのような物を与えたようだ。

 甘菜はそのまま二度、両手で頬を打ち、そうか、そうなのね、とブツブツと呟きながら足早に拝殿の方へと歩き始めた。

 その背を今度は陣太郎が慌てて追う。

 が、甘菜はすぐに立ち止まり、クルリと身を翻して後から追って来ていた陣太郎に向き直ったのである。


「ね、陣ちゃん」

「あん?」

「今からする私の話、信用してくれる?」


 まるで何かを強請るかのような甘菜の上目遣いに、陣太郎は思わず生唾を呑み込んでしまった。

 白衣から少し汗ばんだ鎖骨の付け根が見えた事も相まって、仕草には妙な艶めかしさが伴っていたからである。


「なん、なんだよ、突然」

「いいから。って、いうか、信用して欲しいんだけどナ……」

「ああ、まあ、信用するけどさ。お前、今日は本当に変だぞ?」

「ま、ね。私も今、“ソレ”に気が付いたとこ」

「“ソレ”?」


 オウム返しに聞き返した陣太郎に、甘菜は少し声を落とし、口の端に手を添えながら陣太郎に顔を寄せた。

 やや気安い態度ではあったが、纏う空気は完全にいつもの天之麻甘菜だ。

 しかし陣太郎は未だ、先程の仕草による動揺が尾を引いている為か、視線を忙しなく甘菜の唇や首筋に這わせ、しかし必死に悟られまいとしてその事に気がつけずにいた。

 勿論その視線はバレバレであったが、咎めるでもなく、内心では話を優先させる甘菜である。


「今ね、ウチに“お祓い”のお客さんが来てるの。“祟り”の方の、ね」

「ん、あ、うん。そうなんだ?」

「で、多分だけど……今の私、そのお客さんの神威にあてられてるみたいなのよね」

「あん?」

「今日の私、やけに怒りっぽいでしょ?」

「あー、まあ、な」


 陣太郎の生返事は、甘菜を更に苛つかせる。

 しかしそれは先程までの“ソレ”とはちがい、年頃の乙女ならば誰しもが覚えるような苛立ちであろう。

 目の前の幼馴染みが見せるむき出しの下心は、あきれかえる程わかりやすい。

 先程から彼の視線は、汗が貼りつきやや体の線が出て来た巫女装束の胸元に集中している。

 ――無論、陣太郎とて視線を外そうと必死になっている事も甘菜にはわかっていた。

 だが、せめて……せめて、大事な話をしている時くらいは自分の顔を見て話を聞けない物か。


「……えっと、八つ当たりの言い訳にしか聞こえないなら、もう辞めるけど? 私も悪い事しちゃったって思ってるし」

「い?! い、いやいやいや。信じるって言ったじゃん。うん、信じるって!」

「……ホントにぃ?」

「ああ。勿論だとも。うん、甘の言ってる事は信じてる」


 ここでやっと、陣太郎の視線が甘菜の胸から顔へと移動した。

 引きつった笑みは、今更ながら“何処見てたのか知ってんのよ”と目で語る甘菜の顔を見た為か。

 ともあれ、やっと甘菜の話をまともに聞けそうな状態となった陣太郎である。


「怪しい……けど、今は良いわ。でね? 一応念のため、陣ちゃんも一緒にその人の話を聞いて欲しいんだけど」

「その人? “祟り祓い”を頼んできた人か?」

「そ。でさ、もしかすると鬼目一“蜈蚣”に喰わせる事になるかもしれないんだけど……」

「ああ、そんな事か。いいぜ、いくらでも力になるよ」

「ありがと。でも、本題はここからなのよね」

「なぬ? まだあんのかよ」

「あるわよ。物事は順序立てて話さないと」

「……俺、そういうの苦手なんだよなぁ」

「もう。そんなんだから成績上がらないんだよ?」

「うっせ。……それで?」

「うん、でね? 同席して話を聞いて欲しいんだけど、その間その人のことを“見ないように”して欲しいの」

「見ない、ってなんだよ?」


 質問に甘菜は一度言葉を切った。

 やはり蝉の鳴き声がみんみんみんと割り入ってくる。

 炎天下にもかかわらず、つい立ち話に夢中になってしまったからであろう。

 甘菜の何も身に着けていない巫女装束の内は汗でぐっしょりと濡れて、所々がぺったりと肌に貼りついている。

 流石に透けたりはしていないが、一刻でもはやく着替えたい甘菜であったのだが。

 僅かに沈黙しただけであるのに、もう、陣太郎の視線は再び体へと這い降りており……


「とう!」

「あで!」


 じゃれるように、しかし不意打ちにペチンと陣太郎の右目に当てた手の平には、苛立ちの分だけ力が籠められていた。

 たまらず目を押さえて蹲る陣太郎。

 一方甘菜は陣太郎を見下ろしながら胸を強調するかのように腕を組み、フフン、と鼻息を慣らして笑い溜飲を下げる。

 その笑みから伺えるのは、もしそんな状態からでも見ようとするのならば見せてやる、とでも言いたげな表情だ。

 そんな二人を嗤うように、みんみんみんと蝉の声がやや強くなる。

 それから改めて先程切った台詞の続きを口にしながら甘菜は、今し方陣太郎にぶつけた苛立ちは神威にあてられてのものではないよね? と今更ながらに自問したのであった。


「その人の“祟り”ってねぇ、多分、“見てはいけない”類の物だから」


 果たして、“見てはいけない”祟りとは。

 しかし陣太郎にはそれどころでなく、ただただ、右目の痛みとともにそれまで目にしていた愛らしい幼馴染みを思い起こしていた。


 それこそが彼にとっての祟りであったからだ。





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