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「なっ・・・!」

突然のことにその場にいた全員が固まる。しかしシュウは流石の慣れでいち早く状況を把握する。壁を破ってきたのは体長3メートル程のオーガだった。

「オッ、オーガ!?何故こんな所に!学園の警備は何してる!」

コロも驚愕からは回復したが混乱している。

「おい、コロ。この場の指揮は任せるぞ。お前しかこの場の混乱を治められるのはいない」

そう言い残し走り出そうとする。

「おい、待て!お前はどうするんだ!・・・まさか武器もなしにオーガと戦おうというのか!?硬いぞ!」

「俺と決闘した時のことを思い出せ。問題無い」

言いながら叫ぶ。

「来い!八重桜ッッ!!」

瞬時にシュウの手の中に一振りの刀が現れる。後ろではコロが皆を纏めようと声を張り上げるのが聞こえてきて安心する。コロなら俺の戦いの邪魔になる所に生徒を置いとかないだろう。

(あのコロが硬いと言っていたんだ、弾かれてもいい体勢で斬るか)

取り敢えず様子見で旋風を放つ。

「ガ?ゴアァァァ!!」

斬れた。といってもオーガの体躯からするとかすり傷か。やっぱり硬いな。その時オーガがこっちに向かって突進してきた。

「速い!?」

考えてみればオーガの一歩はデカイ。なんとかオーガの拳での一撃を八重桜で逸らす。逸らした地点に着弾した拳の衝撃でシュウはひとたまりもなく吹き飛ばされる。

「くっ・・・。・・・!」

吹き飛ばされた俺に追撃を掛けようとオーガが走ってきた。

「・・・面白い。神をも斬る俺の剣術。このような魔物相手に破れるものでは無いッッ!」

オーガはすでに体勢を整えている俺を見て止まる。なかなか頭は良いようだ。

「が、関係無いな。神斬流・天穿!」

神速で無数の突きを放つ。人間相手とは違いオーガの弱点など知らないため適当な場所に放つ。

「グァァアアアアアアア!!」

オーガの動きが止まった。戦闘中にこの隙は逃せない。

「神斬流・森羅万象ッッ!!!」

無数の突きを放つのが天穿ならこれは無数の斬撃だ。森羅万象を食らったオーガは様々な形の肉塊に変わり果て、訓練場の床に落ちた。

「ふぅ・・・」

恐らく他の生徒達が騒ぐと予想出来たシュウはその場から気配を消し去り、立ち去った。


「グフ、グフフフフフフフ・・・。強い、とは聞いていましたがこれほどとはねェ・・・。キヒヒヒヒヒ、これは楽しみですねェ・・・・。おっと、警備の方々がそろそろ来てしまいますね。・・・・・また遊びましょう?イチジョウ・シュウサン・・・?ヒヒヒヒヒヒ!」

奇妙な笑い方をする黒い影は訓練場の外の壁付近から音も無く消失した。

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