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決闘

放送の後すぐに生徒が第一闘技場に集まってきたのかざわめきが聞こえてくるようになった。当然全て女子の声だ。

「ねぇねぇ、コロ先生と決闘なんて命知らずよねー」「確かに。あの先生もう無敵じゃん」「あの速さにあのパンチの威力。なんでこの学園の教師やってるのかわからないよ。軍入れるんじゃない?」

こんな会話がシュウに聞こえるはずもなく、決闘の時が来た。

「よく逃げずにきたな。私は嬉しいぞ」

「実力を知りたいのになぜ逃げる?意味がわからんことを言うな」

ピキッ。

今度は第一闘技場内の空気が凍った。

「覚悟は良いようだな?」

そういった直後踏み込んで来た。

ドンッッッ!!!

速い!間一髪で避け、バックステップで距離を稼ぐ。

「ほう。今のを躱すか。やるじゃないか」

もう俺は言葉を返さない。ただ一言。

「来い、八重桜」

ゴォォォ!!

俺を中心に風が巻き起こり収まった頃には俺の手に愛刀、八重桜が握られていた。

驚きに目を剥くコロ。

「神斬流・旋風!!」

離れたところから刀を振り抜いた俺を観客が笑う。しかしコロは笑っていなかった。

(こっちに斬撃が飛んでくるッ!?)

直感でそう感じ手甲で見えない飛ぶ斬撃を弾く。

「神斬流・天穿!!」(てんせん)

俺はコロの怯んだ隙に無数の刺突を放った。この技は本来なら心臓なり何らかの臓器を貫き相手を殺す技だったが殺すのはまずいと思い、相手がしばらく動けなくなるツボに放った。神速で迫る俺を見たコロは咄嗟に人体の急所を防御する。見事な反応速度だ。

「が、無駄だ」

ドドドドッッッ!!

「がはぁ!?」

狙ったのは急所ではない為意味が無い。

コロは足に力が入らなくなったのか倒れた。一瞬静まり返った第一闘技場。静かな内にそこから退避しようとシュウが一歩踏み出そうとした途端地鳴りするほどの大歓声が巻き起こった。

「な、なんだ!?」

咄嗟に異空間にしまっていた八重桜を取り出し、身構えてから分かった。ただの歓声だと。

「やるじゃない!」「・・・すごいです」「・・・マジ?」「なんじゃと!?あのコロ先生をいとも簡単に!?」

いつもならうるさいと一刀両断し立ち去るところだが、今日はこの歓声を聞いていたい気分だった。


その頃最高位の巫女に召還された『勇者』達はこの決闘を見ていた。

「なんだよあれ。本当に俺たちと同じ日本から召還されたっていうのかよ」

この言葉を発したのは一緒に召還された4人組のリーダー的存在である鈴木聖也だ。

「確かに。あれで私たちと同じ日本人ならちょっと信じがたいわね」

これは聖也の恋人でありこのチームのムードメーカー、鈴本花蓮。

「・・・強いな」

言葉少なに感想を発したのは轟木ケイマ。ガタイのいい強面だが優しい漢だ。

「ひぅ・・・こ、怖いです・・・」

この気弱そうなコメントを発したのは学校一の秀才、天木鈴。

この日全員思った。『あれを越えなければ勇者とは名乗れない』と。

この次のお話も一時間後に

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