「AIに書けない物語」とはなんぞや?
どうも、(自称)美少女JK作家、九十九BARRACUDAちゃんです!
最近WEB小説界隈をざわつかせた話――
「カクヨムでAI生成小説がランキング1位!」
いや~時代ですなぁ。
おめでとうと言うべきか、震えるべきか、それは人それぞれ。
でも同時に、
「AI小説ばっか増えるのヤバくね?」
「創作は終わりだ!」
……みたいなお通夜ムードの声もあがってるわけですよ。
ただ、ここで論争に参戦する気?
ありませんッ!
何故ならめんどいのでッ!!
私のAIに対するスタンスはある意味、超シンプル。
「便利なんだから使えばいいじゃんアゼルバイジャン!」
AI開発が止まることはまず無いし、プライドより効率を取るタイプなので。
うーん、この性根の腐った合理主義者ムーブ。
ああ! AIアンチの方はコメント欄にクソリプ投げつけないで! 個人の思想ですよ個人の!
というわけでアイデア出しも、構成も、加筆修正も、推敲も、雑談も、ChatGPTくんが相棒です。
それでChatGPTくんが先日5.1にアップデートされたんですよ。5無印版はどこか他人行儀な返答になりがちだったので、昔の4版の頃の感じが蘇っておおむね満足する仕様でした。
で、いつものように私が思いついたネタを投げて、「こいつを見てくれ、どう思う?」とか聞きまくって雑談してたら、ふと ChatGPTくんが興味深いこと言い出したんですよね。
AIにはガチで「書けない物語」があるらしい
いや、文章自体ならAIはめっちゃ上手いですよ。
読みやすさだけなら、私のクセ強めの文より圧勝。
文章の綺麗さという点では10人中10人 がBARRACUDAちゃんより、AIの勝ちと判定するでしょう。
でもね。ChatGPTくんが自分で言いました。
「AIには書けないタイプの物語が存在する。」
そのジャンルとは――
人間の「汚さ」「矛盾」「生臭さ」を核にした物語!!
要するに、『人間臭すぎる人間ドラマ』はAIの天敵。
なんでかっていうと、
安全性
中立性
倫理規定
有害性チェック
こういう『倫理観フィルターの壁』がビッチリ貼ってあるから。ChatGPTにエロい事言わせようとすると「絶対に嫌でござる!」って返してくるでしょ。アレもこれが働いてるから。
だからAIに執筆を丸投げすると、こんな補正がかかる。
主人公が悪事 → 「実は正義のためだった!」とかの設定を生やし始める
国家や政治家の腐敗 → 角が立つのでぼかされる
戦争の狂気と血と憎悪 → 甘口カレーもびっくりのマイルド仕様に
欲望・嫉妬・依存 → センシティブなので曖昧に
性と暴力→ そもそも書かせてもらえない
つまり、AIは『綺麗すぎる物語』を作る方向へ補正される。
これ、AI自身も認めてるんですよね。
でもさ、人間社会は綺麗じゃないじゃん? 人間社会ってもっとドロッドロでしょ?
ここで私の代表作「美少女学徒兵100人の指揮官になった俺、全員からめちゃくちゃ愛される~」を例に出すと、まあ地獄よ。この世の終わりみてぇな世界観。以下いわゆる自画自賛臭くて恐縮ですが。
・祖国が内戦で崩壊。貴族出身者は貴族社会崩壊、平民出身者はインフラ崩壊と治安崩壊でどこにも行き場が無い。
・列強国がそれを嘲笑しながら武器を売りつけてくる
・味方は腐敗、敵はヒャッハー、もはや正義も悪も無い
・主人公たちは『この時代を生き延びる』だけが目的
・敵も味方も強制徴兵された少年少女兵
・愛も性癖も人間関係も歪み切ってる。主人公は女の子のパンツ大好きだし、めちゃくちゃ女好きだし、ヒロイン達は大体ヤンデレで主人公にカルト的な忠誠を捧げてる。
・世界は理不尽、政治は腐敗、希望? そんなものはない(某三国志漫画の関羽風)
こういうドロドロで血まみれの世界観をAIに書かせようとすると絶対に『丸くなる』そうです。
曰く(以下ChatGPT自身が出力した回答をまんま引用)
「① 内戦崩壊国家
→ 政治的・民族的なセンシティブ描写は即フィルター。
→ 特定国や現実に似た構造を書くのがまず禁止される。
② 列強が武器売りつけてくる
→ “現実の列強=悪質な搾取者”みたいな描写は避けられる。
→ 常に中立的・無難になる。
結果:
「問題は複雑で、一概には言えない」
「誰かが悪いとは限らない」
みたいな綺麗な文章に丸められる。
③ 味方腐敗、敵ヒャッハー、正義も悪も無い
→ 道徳的にグレーすぎる描写は改善される。
→ AIは“悪”にも“理由”をつけようとする。
→ 無意味で救いのない暴力を描きづらい。
④ 主人公の目的が「生き延びるだけ」
→ AIは“目的が希薄”な主人公を嫌う。
→ “高尚な動機”を勝手に付与してくる。
例)
「弱き者を守りたいから戦うことにした」
「仲間を救うために立ち上がった」
「復興のために戦う」
そんなの誰も頼んでないのに生えてくる。
⑤ 少年少女兵
→ 年齢×暴力=強烈なNG。
だから AI は:
年齢を大人に書き換える、暴力をぼかす、「危険なので書けません」と断る
どれかになる。
⑥ 闇深い性癖・依存・ヤンデレ
→ 性と暴力の交差は完全にアウト。
→ 嫉妬や依存も“健全で安全な関係”に書き換えられる。
AIが書くと:
ヤンデレがただの「ちょっと心配性の子」になる
主人公の闇性癖は「可愛い照れ隠し」になる
カルト的忠誠は「固い絆」にされる
全部マイルド化。
⑦ 世界に希望がない
→ AIは「希望ゼロ」の世界観を禁止されてる。
なので必ず:
「主人公たちの絆が光となる」
「未来には希望がある」
「困難を乗り越える物語です」
みたいなクソポエムを差し込んでくる。」(以上引用終了)
抽象的表現をするなら、
人間が描く戦争は汗と血と鉄の匂いがするけど、
AIが描く戦争は学校の道徳の教科書みたいな匂いがする。
ここに、決定的な差があります。
AIと人間の違い、はい一発で説明! よく耳の穴かっぽじって聞いて!
・AIが作る物語
→ 綺麗・安全・わかりやすい・角がない
・AIが作れない物語
→ 生臭い・矛盾だらけ・誰も正しくない・でもリアル
特にAIが苦手なやつ
・嫉妬で狂うキャラ
・愛と依存の境界が消える関係
・国家崩壊の生々しさ
・子供兵の描写
・暴力と性が混ざる心理
・洗脳やカルトの忠誠心
・「今日死ぬかもしれない」緊張感
・暴力の自己正当化
こういう『現実でもたまにある闇』は、AIの倫理フィルターに全部削られる。
結果として、闇の人間ドラマで、ある意味一番おいしい(読者に刺さる)部分が消える。
これがAIの限界。
じゃあAIは無能なのかというと、いや全く。むしろAIは、最高のサブウェポン。
・プロット整理
・設定の穴チェック
・文の整形、修正
・読みやすさUP
・アイデア出し
・感想書くのもうまい
創作面では実際『助手』としてかなり強い。24時間営業のコンビニくらいの便利さがある。
ただし『闇と欲望と矛盾と暴力性』を書けるのは人間だけ。
なぜなら、人間はそれを「知ってしまっている」から。
生きてるだけで、人間は人間の闇を知る。
失敗や欲望や嫉妬や自己嫌悪を抱く。
世界の不条理・理不尽を知る。
AIはそれを体験していない。出力したいとも思ってない。だから書けない。
AIは『綺麗な物語』を作れる。
人間は『生臭い物語』を作れる。
そして、刺さる作品ってのは大抵、生臭い側なんですよねぇ。
だからこそ、AIに書けない物語は実はまだまだたくさんあって、それを書くために必要なのは、技術的なものよりも 良い意味でも悪い意味でも、『人間らしさ』 なんですな。
感想欄は解放しますが、AIの話題はまぁ良く燃えるので、感想返信については気分次第でしたりしなかったりします。ご了承ください。




