見捨てられた令嬢は二度婚約する
わたし、ウェンディ・アドキンズは困っていた。
明日は自分の婚姻式の予定だが、やっとたどり着いた嫁ぎ先のフォスター子爵家はパーティーの真っ最中。
入り口で説明してくれた従僕によれば、次期当主の息子の一歳の誕生日だという。
あれ? 次期当主の嫁はわたしのはずなのに?
婚姻前に愛人が産んだ子がいて、祝福されているのかな? と思い、身元を明かしてみた。
すると少々お待ちくださいと待たされた後に、執事らしき中年の使用人が現れ、玄関横の簡素な応接室に通された。
「何か手違いがあったようですが、アドキンズ家とは二年前に円満に婚約解消が成っております。
解消ではございましたが、当家の責によるものでしたので支度金相当額を慰謝料としてお支払いしておりますが……」
「そ、そうなんですね……」
開いた口がふさがらないとは、このことだ。
だいたい、遠方の嫁ぎ先に供もなく、一人で出される令嬢なんて、どれほどいるだろうか。
なんとなく察していただけると思うが、わたしは家で冷遇されていた。
アドキンズ男爵夫妻であった両親が亡くなり、そこへ平民になっていた父の弟が舞い戻った。
そして将来わたしを嫁に出すことにして、自分の息子の男爵就任を目論んだのだ。
法律的にはちょっと微妙だったけれど、子供だったわたしに逆らう術はない。
そういうわけで、遠方の見も知らぬ子爵家の跡取りと婚約させられたのだ。
更には嫁に行くのだから家政を学びなさいとメイド長に預けられた。
メイド長は元子爵家の令嬢で、優秀なのだが婚家に恵まれず、自ら離縁を望んで自立した人だ。
「お嬢様、私が思いますに、お嬢様に必要なのは淑女教育が三に家事が七かと」
何の事だろうと説明を求めると、状況がわたしにとって非常に不利であろうとのこと。
顔を合わせる機会がありそうにもない相手、しかも、婚姻は八年も先。
向こうの条件が変わる可能性は非常に高い。
そして、運よく婚姻が成ったとしても、幸福になれるかどうかは別。
何かの拍子に追い出されることもあるだろうし、そうなっても帰る家も頼る人もないのだ。
「こう申しては何ですが、うまくいかない場合でも敵地……とは限りませんが遠い地で一人生き抜いてみせるという覚悟をお持ちください」
八歳のわたしは、よくわからなかったけれど頷いた。
どうにかしてわたしを生き延びさせようと考えたメイド長の愛情のようなものを感じていたのかもしれない。
愛あるメイド長ではあったが、教育は厳しかった。
八年の間に淑女教育もメイド仕事を兼ねた家事も、みっちり仕込まれたのだ。
おかげで、叔父家族から直接虐待を受けるようなことはなかった。
休むことなく働き、隙間にレッスンを受ける少女は十分に気の毒に見えたらしい。
叔父家族の目があるところでは、メイド長がいつもより厳しい口調や表情を装ったせいもある。
そこを指摘すると「そうでしたかしら?」と、とぼけられた。
メイド長はツンデレだ。
デレのほうは、一休みの時にわたしの口に放り込まれる飴やクッキーである。
そうこうするうちに八年が過ぎ、わたしは十六歳になった。
旅装という名の普段着と、わずかな荷物の入ったバッグが一つ。
ぎりぎりの旅費を渡されて、一人故郷を出たのである。
長旅を終え無事、嫁ぎ先に身一つで着いた。
ところが着いた早々、この始末。
やんわりとお引き取りくださいと言う執事にも、従うしかない。
さすがに、ここで粘って、一晩でも泊めてくださいと言うのははばかられる。
わたしだって乙女。
既に婚姻して二年経つという元婚約者にすがるような真似は嫌だった。
というわけで、さっさとお暇したけれど、お金はなく、行くあてもない。
馬車を降りてから通ってきた商店街の中に、住み込み従業員を募集しているところはなかっただろうか。
とにかく、街に戻って探してみるしかない。
小走りで戻る途中、妙なものを見つけた。
行き倒れている男である。
しかも、旅行者風ではないので、地元の人っぽい。
そして、まわりには買い物したばかりらしき食材が散乱していた。
「もしも~し? 意識はありますか?
それとも死体ですか?」
とりあえず、声をかけてみる。
「……生きてる、空腹と疲れで動けないだけだ」
いや、だけって状況じゃないでしょ、それ。
「うーん、馬車とか停めてあるなら、わたし御者もできますけど?」
一頭立ての馬車くらいなら、なんとか操作できる。
「金ならあるが……」
「じゃあ、出してください!」
男が膨らんだ金の袋を出したので、馬車代分ぐらいを抜いて返す。
「じゃあ、馬車を借りてきます」
貸し馬車の店は、わりと近かった。
見知らぬわたしではふっかけられるかと思ったので、あそこに倒れている男を運ぶ、と説明するとすんなり話が通った。
荷馬車で戻れば、男はさすがに上半身を起こして座り込んでいる。
「一人で乗れますか?」
「乗れそうだが、座ってるのもしんどいな」
「荷台で寝転がってていいですよ。
頭は打たないようにしてくださいね」
転がりにくいように荷物をまとめ、わたしのバッグを枕に貸してやる。
案内されるままに馬を操ると、三十分ほどで彼の家に着いた。
「では、わたしはこのまま街へ戻るので、ついでに馬車を返してきましょうか?」
料金は一昼夜分を払ったが、早く返せば半分以上が返金されるはず。
それをお駄賃にもらえば、安宿で一泊できるかもしれない。
「君は、急ぐのだろうか?」
「はい。なんとか住み込みの働き先を見つけなければなりません。
可及的速やかに事を進める必要があるのです」
「実は、このまま食材と共に置き去りにされると、私は生のまま食事をすることになる」
この人は何を言っているのだろうか?
「半月前に、生活の面倒を見てくれていたメイドが引退して故郷へ帰ってしまったのだ。
残っていた食料でなんとか半月は持ったが、さすがにこれ以上は無理だったので買い物に出た。
しかし、いつもより街が遠くて、買い物だけで力尽きてしまった……」
健康な人間なら、ゆっくり進む馬車くらいの速度は出る。
つまり、街までは歩いても三十分くらいだ。
お金はあるのに、生活に計画性がないのか。
とにかく、少しヤバい人なのだろう。
ヤバい人は唐突に言い出す。
「つまるところ、君、メイドとして住み込みで働く気はないか?」
どうやら彼は、わたしの面倒見の良さに目を付け、わたしの人の好さに付け込もうとしているらしかった。
「そういう仕事はわりと得意ですが、前任の方が辞められたせいで食料が無いということは、あなたは現在一人暮らしなのでは?」
「もちろん、そうだ。
ただ、言い訳すれば家事一切をしてくれていたメイドと、一人だけいた下男が好い仲で、一緒に辞職して故郷で婚姻するというので許したんだ」
いやいや、いい雇い主みたいに言ってるけど、自分の生活を勘定に入れてなかったんでしょうに。
ここはひとつ、かましてみるとするか。
「わたしは、この通り一応うら若き乙女です。
男女の二人暮らしとなれば間違いが起きてもおかしくはありません。
あなたがその気になっても、あるいはわたしがあなたを襲ったとしても、責任取って婚姻してくれますか?」
「……前半はともかく、後半がとんでもない条件ではないだろうか。
何やら理由がありそうだな。
先にそれを聞いてもいいか?」
しかしここで、二人の腹の虫が鳴く。
「その前にわたしもお腹が空きましたので、料理を作ったほうがよさそうですね」
「同感だ」
早煮えの野菜シチューと、ハムステーキとパンで食事にした。
食事をしながら、これまでの状況を語れば、男に絶句される。
「世間ではよくありそうな話かもしれませんが、血のつながった叔父に、こんな仕打ちを受けるとは、さすがに呆れますよね」
「いや、呆れるとかじゃなくて……ひどい話だと同情した」
「それは、ありがとうございます」
「それにしても、そのメイド長はすごいな。
実際君は、教育の成果でこうしておいしい料理を、しかも手早くふるまえるわけだし。
馬車が操れるというのも、彼女のおかげなのだろう?」
「もちろん、そうです。
執事は叔父が雇ったので別ですが、それ以外の使用人は皆、親切にしてくれたのです。
わたしでも出来そうなことは、一通り教えてもらいました」
「そうか、いい家族だ」
「はい」
その言葉は、とても嬉しかった。
両親を亡くした後も、わたしには家族がいたのだ。
「そういう事情なら、さっきの条件を呑もう」
「え? いいんですか?」
半分冗談のつもりだったんだけど。
「ああ。私はダスティン。機械の設計をして金を得ている。
給金は君の言い値を払おう。
それとは別に、生活に必要なものは申告してくれれば金を出す」
「すごい好条件ですけど」
「まあ、他にあてが出来たら出て行ってもいいし、落ち着くまでは私の面倒を見てもらえれば助かるということだな」
「では、しばらく様子を見るということで、ご厄介になります」
「こちらこそ、世話になる。よろしく頼む」
こうして無事、わたしはとりあえずの住処を確保した。
ダスティン様の家には時々、設計図の発注や、出来たものを受け取りに来るお客様が来る。
お茶やお菓子を出してもてなしたときに聞いた話では、彼はとても優秀で、設計図通りに機械を作れば、ほぼ一発できちんと作動するとか。
不具合があれば、たいてい作り手のミスなのだが、そういうときでも快く相談に乗っているらしい。
ダスティン様は生活において無計画というよりは、ものすごい集中力で仕事をしている間は、他のことが全然、気にならないのだ。
他のことに、自身の生命維持が含まれているのはいかんともしがたいのだけれども。
前のメイドさんも、仕事が無いときには非常に理性的な雇い主に油断して、次のメイドを雇わせないまま辞めてしまったようだ。
まあ、メイドはお母さんじゃないし、雇い主でなくなった相手の生命維持に一切の責任はない。
現在、彼の命を預かるのはわたしである。
そして、もっとも彼の命を脅かすのは、作業中に食事をするのを忘れることだ。
それで、いろいろ工夫をしてみた。
なるべく消化の良い、手早く食べられるものを作ってみたり、匂いで釣ってみたり。
他にもいろいろやったが、全敗であった。
ちっとも食べてくれないし、注意を引くのがそもそも難しい。
こうなったら、メイド長に習った奥の手である。
設計の仕事が一段落し、まともな時間に、まともに食卓に着いたダスティン様にごくありふれた事実を述べる。
「ダスティン様、仕事に集中しすぎて、何も召し上がらないのは身体に障ります」
「うん、わかってはいるのだが」
「初めてお会いした時も、それの延長のようなものでしたよね?
仕事に夢中で食糧確保を疎かにしたために行き倒れたのでしょう?
あの時は行き倒れで済みましたが、この次は本当に死体になるかもしれませんよ」
「……」
「食事を疎かにしていると、栄養が身体に回っていなくて、いざというとき困ります。
病気をすれば治りにくいし、年を取るにしたがって、その影響は大きくなっていきます」
「……それもメイド長の教えか?」
「いえ、知識としては料理人の教えです。
でも、ここぞというときには事実を突きつけて脅迫すべし、というのはメイド長の教えですね」
「いや、本当にすごい人に育ててもらったんだな」
「おかげさまで……ってそうじゃなくて!
今はダスティン様の健康問題について、お話ししています!」
「うん、わかった。
次から、集中して食事しないようなら、平手打ちでもしてくれるか?」
「グーで殴っちゃ駄目ですか?」
「……三回、大声で呼んでも駄目なら、グーでもいいが」
「わかりました」
ダスティン様は話せばわかる人だ。
わたしは少々強引にでも、彼の生活を改善していった。
わたしは今のところ臨時雇いだし、次のメイドを紹介する伝手もない。
もし、ここを離れるようなことになっても、彼にはちゃんと生きていってほしい。
臨時雇いのメイドにもかかわらず、食卓を一緒にしようと言ってくれるダスティン様。
お茶休憩の時に雑談すれば、意外と笑いのツボが近いダスティン様。
平和で穏やかな日々が過ぎて行く。
ところが、半年が過ぎたころ、ダスティン様が爆弾発言をした。
「実は……一つ謝らねばならないことがある」
「なんでしょう?」
彼は言い出しにくそうで、わたしは首をかしげるばかり。
「……君の婚約者は、実は私だったんだ」
「え? 婚約者!?」
ちょっと待ってほしい。
わたしの元婚約者は、子爵家のお屋敷にいて、妻も子もいるはずだ。
「それは、私の弟だ。
私は機械設計を学ぶため、長く留学して勉強させてもらっていた」
子爵家のご両親は、長男であるダスティン様が後を継ぐものと考えていて、その前に好きなことを学ばせてやろうと送り出してくれた。
そして、彼の手助けをする予定だった次男様に経営を学ばせていた。
「だが、出来るなら生涯、設計の仕事をしたいという思いが捨てられず……」
あれだけの集中力を必要とする仕事は、領地経営の片手間ではできない。
それを聞いたご両親も次男様も、よく考えた末、了承してくれたそうだ。
「弟は経営の才があったし、むしろ、そのほうがうまくいくと皆が考えた」
そして結果、うまくいっているのだ。
「で、肝心の君との婚約の話だが……」
婚約が決まったのはダスティン様の留学中で、手紙で知らせを受けてはいたが、ほとんど忘れていたらしい。
アドキンズ男爵家とは貴族家同士の婚姻の約束だったから、慰謝料を払って円満解決となった。
ダスティン様は平民になったし、次男様にはもともと幼馴染の婚約者がいたから、当然の結果だ。
「君と会ってすぐ、身の上話を聞いただろう?
さすがに気になって、実家で詳しい話を聞いてきたんだ。
だが、すぐに話を明らかにして君に出ていかれてはまた困るなと思って……」
「黙っていた、と」
「済まない」
だけど、婚約を結んだことと解消したことに関しては家同士の話で、ダスティン様は何も関わっていない。
そう、むしろ雇ってもらって助けられたわけで。
「わたしが困っていたのはダスティン様のせいではありません。
叔父が悪いのです。本当の話を隠して、わたしを放逐したんですから」
「そう言ってもらえると……」
「でも、少し考える時間をください。
自分の気持ちがすぐにはまとまらないというか、落ち着かないというか……」
「ああ、いくらでも」
「とりあえず、このままメイドとして働いていても?」
「仕事をしてくれるのか?」
「そうじゃないと、ダスティン様の命にかかわりますからね」
「ありがたい」
それからしばらく、仕事の合間に考えてみた。
前にも思ったけれど、ダスティン様には元気に生きていってほしい。
『生きていってほしい』と、自然にわいた言葉に首をかしげる。
今まで誰にも、そんなふうに思ったことがなかったのだ。
ダスティン様が家族と言ってくれた男爵家の使用人たちは、そもそもきちんと生きていけてる人たちだし、叔父一家はどうでもいいし。
『その人に、生きていてほしい、生きていってほしいと思うのは、愛情ですよ』
……メイド長が言っていた。
わたしはどうやら、ダスティン様に愛情を感じているようだ。
とりあえず、首にならない限り、ここで働いてもいいなと考えがまとまった。
数日後、このまま働きたい旨を伝えた。
ダスティン様はほっとしながらも、まだ何か言い足りないような雰囲気だ。
しばらく待つと、意を決した面持ちで話し出す。
「私も、君とこれからも暮らしていけたら幸せだと思う。
こんな経緯で言い出しにくいんだが……ずっと、ここにいてほしいというか」
「生涯雇ってくださる?」
「そうじゃない、そうじゃないんだ……つまり」
「つまり?」
「その……私と婚約してくれないか?」
「……二度目ですけど」
「ああ、二度目だけれど、君という人と実際に生活してみて、ずっと一緒にいたいと思ったんだ」
「え?」
つい見つめ合って、目が離せなくなる。
頬が熱くなって困ったな、と思ったあたりで抱きしめられた。
「明日にでも婚姻の届けを出そう」
「婚約期間が短すぎます」
「前回が長すぎたんだから、丁度いいだろう」
「ふふ、そうかもしれませんね。あ、そうだ」
「気になることがあれば、なんでも言ってくれ」
ならば、お言葉に甘えることにする。
「お嫁さんになったら家事作業のお給料は出ませんよね?」
「いや、家計は君に任せるから、好きなだけこづかいを取ればいい」
「生殺与奪をわたしにゆだねると?」
「君にゆだねたいんだ」
「ダスティン様は仕事バカだから、仕方ありませんね」
「そんなに褒められても困る」
「褒めてません」
「そうか。君が言うと、すべて甘く良い言葉に聞こえる」
「……まずは、健康診断が必要ですね」
「そうだな。長生きして君を幸せにしないとな」
「もう、知りません」
「いや、これからもっと私を知ってくれ」
意外と積極的なダスティン様の態度に、わたしは彼の本気を感じた。
初夜があって婚姻の届けをして、それからダスティン様の実家に挨拶に行き、順番はともかく必要なあれこれが一段落したので、メイド長に手紙を書いた。
お祝いのメッセージが返ってきてから少し後、なんとメイド長本人が訪ねてきたのである。
「え? 男爵家を辞めてきたの?」
「これからお子様が生まれるかもしれませんし、手は必要でしょう?」
しれっと答える彼女。
「あなたが噂のメイド長か。
ウェンディを大事に育ててくれてありがとう」
「初めましてダスティン様。
こちらこそ、大事なお嬢様を迎え入れてくださってありがとうございます。
それで、私はこちらで働かせていただけますか?」
「もちろん、大歓迎だ」
わたしは微妙な顔をしていたようだ。
「どうした? ウェンディ」
「これで、ダスティン様の生殺与奪権がメイド長の手に移りました」
「不満か?」
「わたしの存在意義について少々不安で」
「君は私を愛してくれればいい。そして私に愛されていてくれれば」
「グーで殴っていいですか?」
「似合わないことを言ったな」
「いいえ、似合いすぎてて照れ臭いんです」
「あらあら、本当に仲がよろしいんですね」
母のような存在のメイド長にいちゃつき現場を目撃されるのは、ひどく恥ずかしいものだった。
後日、すべての状況を把握したメイド長は、アドキンズ男爵家から若手の有望な使用人を引き抜いた。
ダスティン様の屋敷はお祖母様の形見として譲り受けたものなのだが、そこそこ広いので、大助かりだ。
ちなみに、メイド長の辞職後、次々と古参の出来る使用人が辞めたらしく、男爵家はしばらく天手古舞になる予定らしい。
やがて、ダスティン様に押しかけ弟子がやってきて、わたしが目を離せるようになったころ、赤ちゃんが出来た。
これからこの家は、ますます賑やかになる。
そして、昔主人が近所で行き倒れていたとか、昔夫人が嫁ぐ予定の家で門前払いされたとかいう話が全て、笑い話になっていくのだ。




