【プロットタイプ】世界は容易く色を変える
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
湿度たっかいキャラがカラッとした時、何となく寂しくなっちゃうんですよ。
駄目ですね。本当に。
○んばちゃんの事と良い、○っちゃんの事と良い。
『強くなりたい』と言ってる人には、餞の言葉を送らないと。
世界は容易く色を変える。久しぶりに会った友人が私とは別の子を傍に置いていたり、大好きな内気なキャラが、イメチェンして明るくなっていたり、大好きな作品の演者が様々な理由で交代したり。
其れでも私が出来るものは、前の出来事に餞の言葉を贈る事しか出来ないのだ。
久し振りに友人と会った。その子は高校から知り合った子で、今でも頻繁に連絡を取り合っている子だった。そのお陰で、今でも遊びに誘ってくれる。
ある時、彼女に誘われるがままに、集まりに参加すると、見知らぬ人が顔を出していた。
――この子ね、大学で知り合った子なの。
どうやら聞くが限り、大学で出来た友達の様だった。同じ学部で同じ学科で、取るコマは全て一緒。毎日会っていて、一日で合わない時間の方が少ないのだと。
――最近はこの子とずっと一緒に居るんだ。
其れは存在はある意味、高校時代の私と重なった。
高校時代はクラス替えなんてものが無かったし、同じ部活だったら、ずっと一緒に居た。休み時間も話したし、帰りも途中まで一緒だった。
この時、彼女の隣に居て良い人は、私ではないのだと思った。私は『高校時代』一点限りの友人で、今の彼女の友人に取って変わる存在ではないのだと痛感した。
――そっか。今日、仲良く出来ると良いな。
これが私が出来る最大限の敬意であり、唯一贈れる餞の言葉であった。
「友人関係って意外と容易く変わっちゃうんだよね」
変わろうと思わなくても、いつの間にか変わってしまう。意思決定で変えてくれるのはまだ優しくて、大体誰の総意もなく変わってしまう。其れが何だか寂しくて、感傷的になった。
「瑠衣たんとのこの関係も……何時か終わっちゃうのかな……。瑠衣たん自身も変わっちゃうのかな」
大学を出たらどうなるのかなんて分からない。当たり前に別の道を歩んで、連絡さえ取らない。なんて事もあるだろう。別の人と私が交わした様な約束をする事もあるだろう。
其れが少し……怖い。
「友人関係は変わるかもな。でも」
瑠衣は今の問に珍しく返してくれた。其れからまたまた珍しく私の方に手を伸ばすと、思い切り頬を抓った。
「お前と交わした約束を忘れるつもりは無いし、お前がいた事を何時までも覚えていてやる。お前だけじゃない。諭羅のことだって。
どれだけ俺が変わっても、お前が変わっても、根幹が変わらない限り、俺は俺だし、お前はお前だ。そんなお前を腕付くで変えようとは思わない」
そんな武者の様な言葉が帰ってきた。覚悟ガンギマリな瑠衣らしい言葉だった。
○○乱舞の○○ばちゃん。
前も後も大好きなんですが、変化が凄すぎて『ᔪ(°ᐤ°)ᔭ』な顔をしていた事を覚えてます。
『あんなに……自分にコンプレックス抱えていたのに……立派になって……』
○○○○バスケットの○っちゃん。
可愛い男の娘なんですよ。
最後には、女装辞めちゃうんですけど、その理由もほろりと来ます。
ある日突然、『イメチェンしたんだよ』なんて言われるのならばまだ優しい方で、変化って唐突に来ますからね。
抜けた穴を埋める為、自分ではない誰かが収まる事なんて、珍しくもなんともないんですよ。
それでも退いた自分が、その場に収まった人の足を引っ張るのは良くないよね。
良い方向に頑張っているのに、それを否定するのは良くないよね。
滅茶苦茶寂しいけどさ!!
という話。
鏡花もそれは分かっているんですよ。
止められない。止めちゃ駄目だって。
でもやっぱりしんどかった様で、今の関係が続いている瑠衣に相談するんですよ。
其れに大して瑠衣の回答。
『友人じゃなくなったとしても、お前がいた場所を残しておく。
別の誰かが入っても、それは別の誰かで、お前じゃない。
別の何かになって根幹、つまり、今の鏡花の善性だったり、執念深さを失わない限り、お前を肯定する。
根幹が変わらない限り、お前はお前だろ』
って返しています。
覚悟ガンギマリな子って、その時点で精神が完成されているから、主役に置きにくいんですよ。
狂言回しに相応しい子です。