飯屋へ
「そろそろ飯屋に行こうぜ!俺もうお腹ペッコペコ」
ソルが情けない声でお腹をさすりながら言うものだから、思わず後から来たセルジュが吹き出す。
「そうだな。俺ももうお腹すいたし」
「ええ、もうすぐ予約した時間ですし少し早くても問題ないでしょう」
「よっしゃ!じゃあ早く行こうぜ!!」
待ちきれないとばかりに急かすソルにゲオルグが口を挟む。
「卒業したからって羽目を外しすぎないようにしろよ?後遅くならないように帰ってこい」
「そうよ?帰って来たらうちでも卒業パーティーするんだから、ベルナデッタ、ニクス本当に頼んだわよ」
【任せるがよい】
【時間までにはちゃんと帰るよ】
ベルナデッタとニクスが頷くのを見てフィアナは安心したように笑う。
「あれ、もしかして俺たちアイツらより信頼されてない?」
「そうみないだな」
「えー!なんで!?」
ソルが納得いかないと抗議していると、ゼンがラーシャとセルジュの前に来た。
「そーだぜ、早く帰ってこいよ。ラーシャと、セルジュは明日は騎士団入団の一次試験合格発表なんだから」
その一言でラーシャとセルジュの顔色が一気に悪くなった。
「今それを思い出させないでよ…」
「ラーシャ、すごい自信あるって言ってただろ?」
「時間が経って冷静なったら、その自信が砕けだったのよっ!」
ラーシャはそう言ってゼンに怒った後、しょんぼりした。
「落ちたらどうしよう…」
「ま、まぁまぁ…とりあえず今日は美味しいものを食べて英気を養いましょう?さ、今日は人気のお店“竜の窯”に行くのですから!早くいきましょ!」
ニアが慌てて暗くなった空気を打ち消すように、そう言えばみんながそれに同意して早速移動の準備に取り掛かる。
「あ、みんな先に行ってて!!私ちょっと寄るとこあるから!」
「え?どこ行くんですの?」
「ちょっと、ね!行くよルーキス」
ラーシャはそう言ってルーキスを引き連れて校舎の中へと行ってしまった。
「どうする?」
「ラーシャが先に言っててって言うのですから先に行ってましょうか」
「そうだな。待ってたら逆にラーシャが罪悪感抱きそうだしな」
セルジュはそう言ってニクスの背に乗る。
「それにルーキスはニクス場所がわかるから、道に迷う事もないだろうし」
「それもそうだな!」
三人は先に行く事を決めるとすぐに竜に乗って“竜の窯”へと向かった。




