突然の知らせ
入って来たのは、第零騎士団の騎士団長だった。
顔を真っ青にさせて、走ってくるとすぐにリーツェ達に膝をつき深く頭を垂れる。
「急ぎの報告故、神竜閣下と女王陛下のお話中に失礼致しますっ!暴動が起きました!!」
「暴動!?」
その穏やかではない言葉に、リーツェだけではなくウィルやカリタも驚いて目をは見開いた。
次から次へと、どうしてこうも立て続けに問題が起きるんだ…!
舌打ちをしたいのを、グッと堪えてリーツェは深く息を吸う。
それから、玉座に座りに直して騎士団長を真っ直ぐ射抜く。
「それでは、話し難いだろう。楽な体制で良い。…詳しく説明を聞かせてもらおうか」
リーツェの言葉に従い、騎士団長は立ち上がると深呼吸をすると意を決して、口を開く。
「優の国の騎士を筆頭に、騎士達が敵味方関係なく攻撃をしていますっ!!」
その報告に、ドクンッとリーツェの心臓が強く脈打つ。
このタイミングで優の国の名前を聞くと、嫌な予感が頭を過る。
まさか、ルガルト…?いや、あり得ない。
首を横に振るリーツェを他所に、カリタが険しい顔をして口を挟んだ。
「“筆頭に”って事は、他国も同様にですか?」
その質問に、騎士団長はすぐに頷く。
「そうです。他国の騎士達もまた、無差別に攻撃を始めています。…もちろん、竜の国の者も」
騎士団長は、苦虫を噛み潰したような顔をした。
「どこの戦場ですか?今から鎮圧に向かえば、被害は被害は最小限に抑えられるのではないですか?自分は今すぐにでも、行けます!…そうだよな?エルダー」
ウィルの問い掛けに、エルダーは力強く首を縦に動かした。
【もちろんだ。オレ達ならすぐにでも鎮圧出来るはずだ】
「無理ですっ!」
エルダーの言葉を、騎士団長が声を張り上げて否定をする。
エルダーは不快そうに顔を顰めた。
【何が無理なんだ?無理でもやるしかないだろが。このまま放って置けば被害が甚大になるだけだ】
「わかってます…!それでも、出来ないんですよ!】
「何が無理なんだ?説明しなければわからないだろ」
同じ事を繰り返す騎士団長に、痺れを切らしたリーツェが割り込むと、騎士団長は唇を噛み締めてから口を開いた。
「…全ての戦場で暴動が起きたと、報告が上がっているのです」




