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竜使いのラーシャ  作者: 紅月
異変と激動と動き出す運命
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急成長

『ヘイル、白緑竜のフロストを捕獲完了』


 通信石から聞こえて来るフリーラの報告を聞いてラーシャはため息をついた。

 まだ、アイシャとゼンは捕まっていないようだ。


「まずいわね…」


 ボソッとロベリエが呟き、ラーシャは首を傾げて振り返る。


「え?何が?」

「ヘイル先輩とフロストが捕まったのよ?」


 ロベリエにそう言われてもピンと来なくてラーシャはさらに首を捻る。

 ヘイルとフロストが捕まったのは、人数も減るし残念ではあるが、そこまでまずい状況でもないような気がする。


【ラーシャ、ヘイルとフロストが捕まっても何の問題も無いと思ってるだろ?】

「うっ…。何でわかったの?」

【お前の考えてる事なんて大体わかる】

「えー…。で?何でまずいの?」


 その時、身体にピリピリと電流が走りラーシャはハッとする。


「ルーキス!真下から攻撃!!全力前進!!」


 ラーシャの指示にすぐにルーキスが反応して、一気に加速をする。

 それと同時に、木の根が勢いよく噴き出した。

 間一髪で木の根を回避する事が出来、ロベリエがホッと安堵した。


「ね?これでわかったでしょ!?」

「何が!?…ルーキス!!三時の方向に顔を向けて!…光線を!!」


 ラーシャの合図でルーキスが光線を放つと、無数の針葉樹の葉を消し去った。

 臨戦状態になったラーシャの危機察知能力の異常な高さにロベリエは息を飲む。

 初めの頃、ラーシャ達とこの森に入って訓練でよく一緒に走っていたが、その時と大違いだ。

 最初の攻撃もそうだが、さっきの針葉樹の葉の攻撃が来るのをロベリエには全くわからなかった。

 あの時よりも確実にラーシャは強くなっている。

 それも信じられないほどに。

 これが死竜と戦って生き残った者の実力なのかと、ロベリエはゴクリと唾を飲み込んだ。

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