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竜使いのラーシャ  作者: 紅月
卒業と試練と騎士団
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命懸け

 昼食が終わり、竜達が戻って来ると再びフリーラは腕輪と今度は通信石のついた耳飾りが配られた。


「腕輪と耳飾りは訓練終了後、回収するから紛失しないように。…通信石の使い方はわかるか?」

「通信したい相手を思いながら魔力を流し込めばいいんですよね?」


 ロベリエが耳飾りを着けながら言うと、フリーラは頷く。


「そう。じゃあとりあえず説明は大丈夫か…。午後は飛行訓練を行う。もちろん、腕輪を付けてるから魔物もどんどん寄ってくる。心して掛かるように。今度は私が先導する、着いてきなさい」


 フリーラはそう言って素早く竜紐をリリーに繋ぐと背中に乗る。

 それを見てラーシャ達と慌てて繋ぐと、竜に飛び乗った。


「あれ?レミさんは行かないんですか?」


 レミがアルボルの隣に並んで全く準備をしようとしないのを不思議に思いラーシャが声をかける。


「ん?行かないよ?あなた達と一緒に行ったら魔物の格好の餌だもの」

「えっ!?」

「それに私戦うの苦手なのよね。医者だし。…ほら、もうみんな行ったわよ。行って、行って」


 レミにシッシッと追いやられ、ラーシャは釈然としないままルーキスと共に空へと飛び上がった。



 飛行訓練は学校で行っていた、危機回避訓練と同じようなことをしているが全くの別物だった。

 しばらくフリーラの後をついて飛行していると、ウィングルというアインホークよりも一回り小さい鳥型の風属性の魔物が襲って来た。

 授業では命を賭けることは無かったが、これは命懸けの戦闘だ。

 こちらも命懸けなら、相手のウィングルも命懸けだ。突然動きも授業よりも激しく、その中で状況を判断するのも格段に難しい。

 十数羽のウィングルに襲撃されるとフリーラは戦闘からすぐに離脱して、近くで見守る。あくまでも、戦闘に干渉する気は無い。

 干渉するのは、本当に危険になったその時だけだ。

 近くにはゼンを含む五人の騎士が待機しており、フリーラ同様助けが必要になるまで待機している。

 その事を知らないラーシャ達は必死に体制を立て直し、ウィングルへと攻撃を仕掛けた。

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