俺じだ 15ー1 セルンドに迫る怪しい影
ゴアアアア。
「ヒカリ、アルデバ。そっち行ったぞ。」
「了解。ユウキはあれをやるんでしょ?」
「ああ。ヤバかったら撤退していいからな。」
昨日の龍の約束を守るためにあんま強くないモンスター討伐を頼んだつもりなのだが……
「ユウキ、詠唱完了したよ。いってらっしゃい。」
途中でリザードンに出会ってしまったのでおまけ要素で倒している。
ヒカリとアルデバはリザードマンのボスの首を取りに行かせて、俺はと言うと……
「きゃあああああ。」
((俺の番だな。任せろ。))
ドドドド。
ふぅ。まさかリザードマンが大暴れして山が崩れるとは。恐らく昨日の夜に結構な雨が降ったからそれもあるだろう。しかし山に女の子が一人で住んでるとは危ない。
「あ、ありがとうございます。」
「いえいえ。それにしてもここらは危ないからセルンドに向かった方がいいよ。」
女の子はその言葉を聞いて、再びお礼を言って去っていった。
(龍化も慣れたが解くのが遅くないか?)
((久しぶりなんだからしょうがねぇ。それにしてもあいつらの所行った方が良くないか?))
平気だとは思うが冒険はないがあるかわからない。
タタタタタタタタタタタ。
「ユウキ、終わったんだ。」
「すまねぇ、コイツ厄介だ。」
リザードマンは曲刀を振り回している。途中途中で剣術を発動している辺りがわざとっぽさを出している。
((俺がやる。))
ドクン。
龍が表面上に現れ、突っ込む。
「「ドラゴンズロック。」」
その瞬間リザードマンは動きを止めた。
フィーン。 スパパパ。
ヒカリの飛連斬が華麗に命中しリザードマンは声を上げることなく倒した。
「ふぅ。帰るか。」
・・・・・・・・・・・・
「本当にさっきはありがとうございます。」
「いいってことよ。ただ、あそこにあった家が無くなったのは少し痛手かな?」
「いえそんな事ないです。私も冒険者ですから、たくさん稼ぎますよ。」
さっき助けた人を見るとどうも不安になる。まぁ冒険者なら大丈夫だとおもうが。
((ユウキ、早くダンジョン行こう。))
わかったわかった。そう焦るなって。
「じゃあまたいつかの機会にゆっくり話しましょう。俺はこの辺で。」
俺はそう言いながらギルドのお姉さんのところに行く。
「どうしました?」
「未解決のダンジョンってこの辺にありますか?」
解決済みなら強いモンスターは出ないから安心だがレベルアップには少し効率が悪い。
「それなら後で攻略隊が出るのでそれについて行ってはどうですか?」
「ありがとう。それについて行くとするよ。」
ということです俺は1時間後にまたギルドに来ることになった。