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俺じだ 14ー4 星の秘密
「一進一退がそのまま続いたの?」
たしかに。でもそうだとしたら多分神が負けるだろうな。
人を神にするなんて簡単にしてはいけないと思うし。
「いえ。魔の軍勢は数を増すばかり。私達は目に見えないスピードでゆっくりゆっくり削られた。」
「ジワジワと。ってか。なのに神が結局勝ったんだろ?」
矛盾が生じている。押されていて、切り札まで使っているのに不利だった。明らかに無理がある。
「あー。それは・・・言っていいのかな?君がいる前だとダメな気がする。」
そう言いながらヘラ様は俺のことを見ている。
俺に何か関係あるのか?
((大有りだ。というより俺かな。お前の中って意味だろう。))
龍?まぁそんな昔に戦ってたんだからな、
((あぁ。過去の話だからしてくれたて言ってくれ。お前の頭の中にも入れといて欲しいしな。))
そこまで重要なことなのか。
「すいません、ヘラ様。龍が言ってくれって。俺に理解してもらうためにもって。」
ヘラ様は覚悟を決めた様な顔つきで頷いた。