俺じだ 12ー9 厄災
85がザラにいるって相当だな。
「そりゃそうさ。ここは魔族が住んでる都市なんだからな。魔神や悪魔といった種族しかない。」
それって笑うしかなくね?つかそんな強いんだったらいつでも人間に責めてくるはずだよな。
「なんで攻めて来ないかって?それはな、ここは魔王によって封印されてるんだ。なぜ俺たちが入れるのかは訳わからないけどな。」
あれか。ファイヤーバードに呪いとしてかけたみたいに自分にもかけたんだろ。
「あのモンスター。攻撃を仕掛けたな。」
おぉ。実力確認ってとこだな。
モンスターは突き攻撃を。全身黒の防具で固めた奴は背筋に頼って上手くかわし、左上から右下に。モンスターの腕から右の腰骨まで一気に斬りつける。
ドスン。
「…一発だと?、あり得るのか?そんな事。」
ごもっともだよ。一体どうしたっていうんだ。タス振り全部攻撃力に振ったのか?
「人間の侵入者。発見。」
しまった。気づいたら黒防具の奴らに囲まれた。
「コイツら、いつからいた?」
「分からない。けど、ヤバくね?この状況。」
ドンドン囲っていた円が小さくなっていく。
・・
・
「やめろ!って…夢?」
身体に異変は…無いな。
「ユウキどうしたの?3秒くらい気を失ってたけど。」
((俺も戻ってきたな。つか3秒?あり得ない。))
だよな。気を失ってたとしても短すぎるだろ。
「やっぱり魔力切れが影響かしら。ぼーっとしてるよ。」
「ん?ああ。ちょっとな。まぁ、帰るか。」
まさかこの時ユウキの身体に異常事態が発生してるとは思ってもいなかった。