俺じだ 9ー1 武道国家
「痛え。」
昨日の戦いのせいなのか。体のあちこちが痛い。
けど…二刀流のやり方に慣れを。
庭にあるカカシだっけ?あれを実験台にするか。
空いてる手で空想の2本目を。でもしっかり切れるんだよな。
この世界って半分以上頭がおかしい事が多いな。
「「肩平行斬。」」
カカシの頭を吹っ飛ばす。しかし魔道具だから再生する。
(これって肩平行斬だから2本で放てたけどビクトリースラッシュは無理だな。新技が必要だな。)
俺は剣を適当に動かしながら剣が光らないか試してみる。
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出来ない。というかなんで二刀流って禁止されてるんだ?問題はないはずだけどな。
((勇者くらいなんだよ。使えたのが。勇者は俺らが使っている剣みたいに2本に増える魔法がかかった剣だったんだ。だからこそ皆が真似をして環境破壊が始まったんだ。だから今じゃ勇者しか二刀流は許されてないんだよ。))
なのに許可取れば使っていいってのもどうかと思うけどね。
「あ、ユウキさん。おはようございます。昨日はありがとうございます。」
「ん、というか同じパーティなんだから互いに助け合うのは普通だろ。」
多分エリカは昨日俺が剣を折ったのがショックだと思ったんだろう。
まぁ分からなくは無いがな。
「そんなことは良くて、昨日は言ってた武道国家ってのは近くにあるのか?」
「武道国家ですか。私も行った事はないのですが国家都市の横だそうですよ。国家都市まで馬車で1週間です。」
長。それやだな。俺1人で行った方が安く済むし…でも言ったら怒られそう。
「ユウキ、エリカ、おはよう。」
なんかコイツら起きてくるの早くね?
だってヒカリとエリカだぜ?いつも起こすまで起きない2人が…1人で起きれた。
「さてと。今日から武道国家に行くまでお金を貯めないとね。」
めんどくさー。なんかアルバイトとか欲しいわ。
なにかと効率悪いんだよね。