16-6 カエラへ
「なるほど。では地下の貸し出しを行いますね。」
俺たちは早速ギルドに入り、地下の貸し出しの手続きをしていた。
前回の修行同様地下で環境エネルギーを感じる訓練が始まった。
大体初めてから2時間が経ったがヒカリもアルデバも今の所何も掴んでいないようだった。
俺はと言うと2人の様子を見ながらより多くの環境エネルギーの使用上限を上げるトレーニングをしている。
環境エネルギーは仙化し、仙術として使う他に体に纏っての防御や体の一部に環境エネルギーを溜め込み、その環境エネルギーを爆発させるように使うことで一時的な強化にも繋がる。よって使用上限を上げるという行為をしないとこれからの戦いで厳しくなってくるかもしれない。
なんたってファイヤーバードが環境エネルギーを剣に練り込みながら使っていたんだからな。戦い方は無限大ってやつだろう。
((そうだな。恐らく今のお前では魔王に勝てるだけの実力はまだないからな。))
俺は体の至る所から環境エネルギーを取り込み、薄く伸ばした状態を維持し始めた。
薄く、薄く、できるだけ薄く。
1mm、それより薄く。
0.1mm、それより薄く。
圧倒的な薄さになったら今度はそれを上に何枚も何枚も重ねる。
ただし、1枚目は変わらず薄く。
環境エネルギーは大きく体に纏っても意味が無い。
出来るだけ薄くしたものを何枚も重ねることで敵の攻撃から身を守り、突破されなくなる。
「ねぇ、ユウキの周りに集まってるの何?」
早速ヒカリが仙化に目覚め始めた。
まだヒカリの目にはまだ完璧な仙化を示す青い瞳と瞳の中に現れるバッテン印はまだハッキリしていなかった。
「よし、ヒカリは仙化のあらかたが分かったな。アルデバは……もうちょい掛かりそうだな。」
「ヒカリちゃん凄いね。この真っ暗な空間で何がどうやればそんな上手く行くのさ。俺はそろそろ限界だぞ。」
限界だぞ。とか言われてもまだ2時間も経ってない。
まぁ昔からアルデバは努力が極端に苦手だった。
この特訓は地獄かもしれない。が、彼には頑張って貰わないと行けない。これからのレベルアップの鍵になる仙化だ。うちのパーティに3人は欲しいところだ。
「とりあえずヒカリは次のステップだな。この浮いてる光の粒を魔力を通して集めてくれ。そうだな。拳くらいの大きさは欲しいかな。」
俺はそう言うとヒカリは頷きもう一度光の粒を集め始めた。
それにしてもヒカリは飲み込みが早いというかなんというか。
俺の「「飛斬。」」も呆気なく覚え、さらに強化させちゃったし…。俺の立場危うい?
俺はそう思いながら俺は俺の練習を再開させた。




