俺じだ 16-3 カエラへ
「ようこそ。カエラへ。」
エリカは懐かしいのを留めておきながら歓迎してくれた。
カエラはセルンドの一回り、小さい程度。家はセルンドとほぼ変わらず洋風な家が多い。なんだかセルンドとさほど変わらないかと思ったが、違うことと言えばいくつか道場があることくらいである。
「ここがカエラなのね。そう言えばユウキ。さっきから視線を感じるんだけど。」
え?あ、狙われてる?
((そうだろうな。そろそろくると思うぞ。))
ブン。
(危ね。後ろからか。)
「君は何者だい?娘と一緒にいるとは何事か。」
「あれ?あれはサエカルとエリカ?」
(くっ。攻撃が速い。目で追うのが限界だなぁ。仙化する時間がない。)
「お父さんやめて。ユウキさんはパーティメンバーなの。」
「ならばパーティメンバーの一員としての実力を見てやる。」
さっき言ってた軟手と吸手はここで使うものじゃないだろうし。避けるか。
「サエカル館長が戦ってるぞ。」
「久々に本気じゃないか?あれ。」
少しずつ野次が集まって来てる。しかもエリカのお父さん側についてるし。
「なんだなんだ。避けてるだけか?その剣を抜いてもいいんだぞ?」
「そうですか。では鞘で行きますね。」
俺はそう言うと抜刀せず鞘と拳がぶつかる。
((今だ!))
俺は龍の言葉と同時に仙化をし、腹に一撃を決める。
「ぐっ。成る程。お手上げだ。」
ふぅ。
俺とサエカルよりもエリカが一番疲れていた。
まぁある意味どっちにもつけない状態だし仕方ないのかもしれない。
「歓迎しよう。ようこそカエラへ。」
サエカルに言われて他のカエラの住民たちも大盛り上がりしていた。




