妨害者たち ─7─
「わざわざありがとう。じゃあ……」
電話を切ろうとしたアタシに、峰岸がストップをかける。
「ちょ、ちょっと待って! 切らんといて!」
勢いの良さに、耳から離しかけた携帯をまたくっつけた。
「ど、どうしたん?」
「いや、あの…… また、会われへんかな? もう絶対! 絶対変な事言わんしせえへんから! ご飯だけでも一緒に、どう?」
正直、少し揺らいだ。男としてとかではなく、ただ純粋に同級生と昔話をしてみたい、と思った。何故なら、今でも仲の良い高校の同級生は、凛しかいなかったから。なんなら三人で会ってもいい、と一瞬思ってしまった。けど……
「ごめん。今、付き合ってる人いてんねん。だから誤解されるような事は出来ひん」
逆の立場になって考えてみれば分かる事だった。海原がいくら同級生といえども、一緒に食事に行ってたりしたら、やはり気分が悪い。いや、気分が悪いというよりも、心配で気が気じゃない、が正しいかもしれない。だからきっと、海原も同じ気持ちなんだろうと思った。
「……そっか、そうやんな。分かった……とは言われへんけど」
また訳の分からない事を……
「別に友達としてやったらいいんちゃうん? 俺、下心とかそんなんじゃなくてホンマにただ麗美ちゃんと友達になりたいだけやねん。昔話とかしたいねん」
自分が考えていた事だけに、妙に気まずい。だけど、素直に気持ちを伝えた。すると、アタシの思考にはない言葉を峰岸が発した。
「彼氏にも女友達くらい、おるやろ?」
心臓がドクンと跳ねた。




